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第90回『ココナツ 大晦日 夏フェス』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第90回『ココナツ 大晦日 夏フェス』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約52分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=UPW0aWu_IUs
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「夏フェスをやろう。」
社長の突然の発言にその場にいた社員は首をひねった。
「今年の夏フェスに行こうってことですか?」
「しかし社長、気分転換も大事かもしれませんが、わが社はそんなことを言ってられる状況ではありませんよ。」
この会社は日本でのココナツの輸入と販売を手掛けていたが、近頃は需要が落ち込み売り上げが年々減少していた。
ココナツを経営の屋台骨としてやってきていたので、このままでは会社の存続の危機だった。
だから社員たちは毎日必死に営業に行ったり、需要を喚起するにはどうしたらいいかと頭をひねっていた。
そこに社長のこの発言である。
「行く、じゃない。やるんだよ。」
そのとき昔バンドをやっていた社員が興味を持った様子が社長の目に入り、説明を続けた。
「やるといってももちろん主催するということだ。いろいろなアーティストを呼んでね。その会場でわが社のココナツを売るんだ。ジュースやお菓子など、ココナツを原料としたものを食べてもらって、若者の間でココナツが身近な物になってもらうんだ。夏フェスの会場で南国の味。これはアゲアゲに盛り上がるぞ~。」
社員たちは考え込んだ。
「社長、イベントを開催するノウハウはあるんですか?」
「ない。もちろんイベント制作会社に頼むさ。」
「人をたくさん呼べるようなアーティストに参加してもらう必要もありますが。」
「うん、お金はかかるだろうね。」
社長がなんの考えもない思いつきで言ったのではないことは社員にもわかった。
確かに夏フェスのイメージにココナツはぴったりだ。
音楽を楽しみながら食べやすいものにすれば結構売れるかもしれない。
それがSNSにあげられたら、大きなブームが起きる可能性もある。
「でしたら社長。協賛という形にしませんか。」
一人の社員が発言すると、他の社員も乗ってきた。
「それがいいですよ。開催費用を分担できますし、他の出店やグッズの店も増えて、相乗効果を生むかもしれません。」
希望を見出してきた社員たちはどの業界に協賛をお願いしたらいいかなど、互いにビジョンを語り始めた。
近年の売り上げの減少でこわばっていた社員たちの口元に笑顔と活気が戻っていた。
しかし、腕を組んだ社長はそれを制した。
「うーん、でもやっぱりフェスはうちだけでやりたいんだよなー。」
「協賛では困るんですか?」
社員は尋ねた。
「うん、実はキャッチコピーも考えてあるからね。『ココナツ、ここ夏!』というね。」
社員たちは黙った。
「しかも規模がでかい。普通のフェスはせいぜい1ヵ月くらいだろ。でも、これは大晦日まで行うんだ。それに伴ってキャッチコピーも『ココナツ、常夏!』に変わるんだ。」
社員たちは確信した。
この社長、ヤシの実を売る会社が香具師をやるというダジャレをやりたいだけだ、と。
ダジャレの寒さがスイッチとなり、社員たちの目にはかつてないほどのやる気が満ちた。
営業課はスーツを羽織って外に飛び出し、商品開発部は会議室に飛び込み喧々諤々の議論を始めた。
社員たちの思いは一つだった。
なんとしても売り上げを伸ばす。
それも短期間で。
社員たちが一丸となって猛烈に働いたために、この会社の売り上げは驚異的な回復を見せた。
1カ月目にはすでに大幅な黒字化を果たし、社員たちは無事夏フェスの開催を阻止することに成功した。
~・~・~・~・~
~感想~
夏フェスと大晦日が季節に関係しているという共通点があったので、そこから話を考えていきました。
ココナツは夏フェスにどうからめるかという方向性で考えていきました。
フリをちゃんと作れてないしオチらへんもテキトーだなあという印象です。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第90回『ココナツ 大晦日 夏フェス』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約52分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=UPW0aWu_IUs
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「夏フェスをやろう。」
社長の突然の発言にその場にいた社員は首をひねった。
「今年の夏フェスに行こうってことですか?」
「しかし社長、気分転換も大事かもしれませんが、わが社はそんなことを言ってられる状況ではありませんよ。」
この会社は日本でのココナツの輸入と販売を手掛けていたが、近頃は需要が落ち込み売り上げが年々減少していた。
ココナツを経営の屋台骨としてやってきていたので、このままでは会社の存続の危機だった。
だから社員たちは毎日必死に営業に行ったり、需要を喚起するにはどうしたらいいかと頭をひねっていた。
そこに社長のこの発言である。
「行く、じゃない。やるんだよ。」
そのとき昔バンドをやっていた社員が興味を持った様子が社長の目に入り、説明を続けた。
「やるといってももちろん主催するということだ。いろいろなアーティストを呼んでね。その会場でわが社のココナツを売るんだ。ジュースやお菓子など、ココナツを原料としたものを食べてもらって、若者の間でココナツが身近な物になってもらうんだ。夏フェスの会場で南国の味。これはアゲアゲに盛り上がるぞ~。」
社員たちは考え込んだ。
「社長、イベントを開催するノウハウはあるんですか?」
「ない。もちろんイベント制作会社に頼むさ。」
「人をたくさん呼べるようなアーティストに参加してもらう必要もありますが。」
「うん、お金はかかるだろうね。」
社長がなんの考えもない思いつきで言ったのではないことは社員にもわかった。
確かに夏フェスのイメージにココナツはぴったりだ。
音楽を楽しみながら食べやすいものにすれば結構売れるかもしれない。
それがSNSにあげられたら、大きなブームが起きる可能性もある。
「でしたら社長。協賛という形にしませんか。」
一人の社員が発言すると、他の社員も乗ってきた。
「それがいいですよ。開催費用を分担できますし、他の出店やグッズの店も増えて、相乗効果を生むかもしれません。」
希望を見出してきた社員たちはどの業界に協賛をお願いしたらいいかなど、互いにビジョンを語り始めた。
近年の売り上げの減少でこわばっていた社員たちの口元に笑顔と活気が戻っていた。
しかし、腕を組んだ社長はそれを制した。
「うーん、でもやっぱりフェスはうちだけでやりたいんだよなー。」
「協賛では困るんですか?」
社員は尋ねた。
「うん、実はキャッチコピーも考えてあるからね。『ココナツ、ここ夏!』というね。」
社員たちは黙った。
「しかも規模がでかい。普通のフェスはせいぜい1ヵ月くらいだろ。でも、これは大晦日まで行うんだ。それに伴ってキャッチコピーも『ココナツ、常夏!』に変わるんだ。」
社員たちは確信した。
この社長、ヤシの実を売る会社が香具師をやるというダジャレをやりたいだけだ、と。
ダジャレの寒さがスイッチとなり、社員たちの目にはかつてないほどのやる気が満ちた。
営業課はスーツを羽織って外に飛び出し、商品開発部は会議室に飛び込み喧々諤々の議論を始めた。
社員たちの思いは一つだった。
なんとしても売り上げを伸ばす。
それも短期間で。
社員たちが一丸となって猛烈に働いたために、この会社の売り上げは驚異的な回復を見せた。
1カ月目にはすでに大幅な黒字化を果たし、社員たちは無事夏フェスの開催を阻止することに成功した。
~・~・~・~・~
~感想~
夏フェスと大晦日が季節に関係しているという共通点があったので、そこから話を考えていきました。
ココナツは夏フェスにどうからめるかという方向性で考えていきました。
フリをちゃんと作れてないしオチらへんもテキトーだなあという印象です。
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