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第68回『取り組む 電子レンジ 百鬼夜行』

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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第68回『取り組む 電子レンジ 百鬼夜行』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約時間分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=9cgCKp-ASXU

↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/

~・~・~・~・~

俺は冷凍食品の牛丼の具をに入れ、500wで3分の設定でオンした。
オレンジ色の灯りとともにはグオングオンと深夜には少しうるさい音を出しながら運転を始めた。
俺はその様子を立ったまま黙って見つめ、これから始まる戦いに思いをはせていた。
夜な夜な現れては人心を惑わせるとの戦いだ。
相手は様々な方法で俺たちをノックアウトさせようとしてくるし、そのパワーもやり方も年を追うごとに上回ってきているように思える。
だがと戦っているのは俺一人ではない。
日本には俺と同じように多くの人がこの戦いに参加しくれている。
彼らはその戦いを日々snsに報告し、情報を提供し合っている。
まだ会ったこともない連中だが、心強い仲間だ。
今夜も戦いは激しいものになると予想されるので、日をまたぐ時間が迫っていても腹ごなしは欠かせない。
他の仲間もすでにスタンバイを始めているだろう。
ピーッ。
3分経った。
俺は炊飯器から丼にご飯を盛ると今温まったばかりの牛丼を乗せ、生卵を一つ落とした。
時計に目をやると、俺は急いで牛丼をかきこんだ。
この戦いに遅れてくるなんてもってのほかだ。
万全の準備をしたうえで相手を待ち受けるのが俺の流儀なのだ。

ほふー。
1分を切った。
トイレは済ませた。
snsをチェックすると全国の仲間たちも準備万端のようだ。
大丈夫、今夜も戦える。
戦いまで3秒前。
2、1……。
アニメが始まった。
『えーい! ミラクルアロー!』
今夜最初にやってきたのは『ゆめゆめマカロニー』という魔法少女ものだ。
魔法少女ものだといっても決して女児向けではなく、少女たちの戦いを通して核兵器について問う内容だ。
完全に大人をターゲットにしたものだからこそ深夜に放送されているのだ。
重厚なストーリーはもとより、魔法少女のかわいらしい衣装デザインに俺たちは虜となっているのでこの作品を見逃すことはできない。
俺は視聴することはできないが、裏番組では『ドラゴン&ドラゴン』というファンタジーものをやっているので、これは全国の仲間のうちの誰かが相手にってくれているのだろう。
むろん今夜の戦いは『ゆめゆめマカロニー』で終わりではない。
『ようこそスパイさん』、『べっとべと!』、『風と海の牧場』、『そのカカシはクラスメートだ』が続く。
眠りにつくことができるのは深夜3時近くになるだろう。

深夜アニメのリアルタイム視聴。
2年前から始めたこの身を削るはまさしく百鬼夜行との戦いと言っていい。
まったく、深夜には魅力的な妖怪たちがテレビの中を徘徊してるぜ。
だが俺はこの時、居間でイヤホンをして『ゆめゆめマカロニー』に夢中になっていたので真の敵の存在に気付いていなかった。
俺は何者かに背中を蹴られる衝撃を覚えはっと振り向いた。
そこには反抗期真っ盛りの妹がいた。
画面では主人公のまろんちゃんがお風呂に入っているシーンが映し出されていた。
誰か、妹を封印してくれ。

~・~・~・~・~

~感想~
深夜アニメを百鬼夜行に例えるのはやはり強引なので前半を書き進めていくのに苦労しました。
当初のオチは深夜アニメに対して失礼だなと思えたので変更したのですが、これもまた失礼のような気もします。
そもそもお風呂のシーンは唐突でした。
安手の常道に落ちた自分を反省してます。
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