58 / 174
第58回『一歩一歩 スッポン ロマンティック』
しおりを挟む
YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第58回『一歩一歩 スッポン ロマンティック』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約40分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=KqE3-qgRTBc
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
久実は日菜子に恋愛の相談をしていた。
「でね、彼氏ってばクリスマスの日は忙しいって言ってたのに、駅前で待っててくれてたの。」
「へー、優しいじゃん。」
「でしょ。それも私のためにスッポンポンで。」
「……え?」
「私、馬鹿だからさ、このときになって初めて彼がどれだけ一生懸命なのかがわかったの。」
「ちょっと待って。ちょっとおかしい。」
「え、何が?」
「今スッポンポンって言ってなかった? 裸ってこと?」
「そうだよ? あ、言ってなかったっけ? 彼氏、外資系だから仕事でも普段着でいいんだ。」
「ふ、普段着?」
「そ。それで表参道をレストランに向って歩いてたら、ちらちらと雪が降ってきて。周りはイルミネーションできらきらしてるし、すっごくロマンティックな雰囲気になって。」
「その状況ロマンティックになれる?」
「さすが日菜子。よくわかったね。」
「さすがと言われても。」
「彼、身に着けてるのは革靴だけだからすっごく寒そうで。それで私マフラー貸してあげたら、ありがとうって言う顔がかわいくて私キューンと来たの。」
「ちょいちょいちょい。」
「そのとき彼氏が言ったの。俺はこのまま君と一歩一歩歩いていきたいって。」
「私の疑問が止まらないんだけど。」
「そのとおりよ。私も日菜子と同じく疑問がわいたの。そのときは何も返事ができなかったけど、この言葉って本当に私と一緒に道を歩いていたいって意味なのか、それともプロポーズ的な意味だったのか。」
「私の疑問とはかけ離れてるね。」
「もしプロポーズだとしたらちゃんと話したほうがいいのかな、と。それとももう一度彼の方から言ってくるのを待った方がいいのかと、私そればかりが気になって。」
「他のことは気にならないの?」
「そりゃあ気になるわよ。」
「よかった。」
「あんな素敵な人が私と一緒になったって月とスッポンって笑われちゃうかも。」
「そっち?」
「だって最初にも言ったけど、忙しいはずなのに私が会いたいって口を滑らせちゃったばっかりにわざわざ時間を作ってくれるような人なんだよ? だから思うの。私は彼のやさしさに甘えて、気苦労ばかりかけてるんじゃないかって。」
日菜子は頭を抱えた。
「……私の方こそあなたに相談したいことがありそう。」
「そうなの? 何? なんでも言って。人間、裸になった方が楽になれるわよ。」
日菜子は言った。
「ならあなたの彼氏は楽に生きてると思う。」
~・~・~・~・~
~感想~
早く終わらせたくて会話だけの形式にしてしまいました。
彼氏が裸であることをちゃんと理由付けとかをするべきだったと反省してます。
お題のスッポンはスッポンポンで使用したと見せかけて月とスッポンで使用するという構成にしました。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第58回『一歩一歩 スッポン ロマンティック』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約40分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=KqE3-qgRTBc
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
久実は日菜子に恋愛の相談をしていた。
「でね、彼氏ってばクリスマスの日は忙しいって言ってたのに、駅前で待っててくれてたの。」
「へー、優しいじゃん。」
「でしょ。それも私のためにスッポンポンで。」
「……え?」
「私、馬鹿だからさ、このときになって初めて彼がどれだけ一生懸命なのかがわかったの。」
「ちょっと待って。ちょっとおかしい。」
「え、何が?」
「今スッポンポンって言ってなかった? 裸ってこと?」
「そうだよ? あ、言ってなかったっけ? 彼氏、外資系だから仕事でも普段着でいいんだ。」
「ふ、普段着?」
「そ。それで表参道をレストランに向って歩いてたら、ちらちらと雪が降ってきて。周りはイルミネーションできらきらしてるし、すっごくロマンティックな雰囲気になって。」
「その状況ロマンティックになれる?」
「さすが日菜子。よくわかったね。」
「さすがと言われても。」
「彼、身に着けてるのは革靴だけだからすっごく寒そうで。それで私マフラー貸してあげたら、ありがとうって言う顔がかわいくて私キューンと来たの。」
「ちょいちょいちょい。」
「そのとき彼氏が言ったの。俺はこのまま君と一歩一歩歩いていきたいって。」
「私の疑問が止まらないんだけど。」
「そのとおりよ。私も日菜子と同じく疑問がわいたの。そのときは何も返事ができなかったけど、この言葉って本当に私と一緒に道を歩いていたいって意味なのか、それともプロポーズ的な意味だったのか。」
「私の疑問とはかけ離れてるね。」
「もしプロポーズだとしたらちゃんと話したほうがいいのかな、と。それとももう一度彼の方から言ってくるのを待った方がいいのかと、私そればかりが気になって。」
「他のことは気にならないの?」
「そりゃあ気になるわよ。」
「よかった。」
「あんな素敵な人が私と一緒になったって月とスッポンって笑われちゃうかも。」
「そっち?」
「だって最初にも言ったけど、忙しいはずなのに私が会いたいって口を滑らせちゃったばっかりにわざわざ時間を作ってくれるような人なんだよ? だから思うの。私は彼のやさしさに甘えて、気苦労ばかりかけてるんじゃないかって。」
日菜子は頭を抱えた。
「……私の方こそあなたに相談したいことがありそう。」
「そうなの? 何? なんでも言って。人間、裸になった方が楽になれるわよ。」
日菜子は言った。
「ならあなたの彼氏は楽に生きてると思う。」
~・~・~・~・~
~感想~
早く終わらせたくて会話だけの形式にしてしまいました。
彼氏が裸であることをちゃんと理由付けとかをするべきだったと反省してます。
お題のスッポンはスッポンポンで使用したと見せかけて月とスッポンで使用するという構成にしました。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ノンフィクション短編集
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
各話読み切り、全て実話。
あー、あるある、と思う話や、こんなこと本当に経験したの? と思う話まで。
色々取り揃えてお送りします。
不定期更新です。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【ショートショート】雨のおはなし
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
青春
◆こちらは声劇、朗読用台本になりますが普通に読んで頂ける作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
→誰かに話したくなる面白い雑学
ノアキ光
エッセイ・ノンフィクション
(▶アプリ無しでも読めます。 目次の下から読めます)
見ていただきありがとうございます。
こちらは、雑学の本の内容を、自身で読みやすくまとめ、そこにネットで調べた情報を盛り込んだ内容となります。
驚きの雑学と、話のタネになる雑学の2種類です。
よろしくおねがいします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる