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第31回『文学 棒高跳び ストリート』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第31回『文学 棒高跳び ストリート』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約42分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=9Dd56TbbiJM
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
4年に一度のオリンピック。
選手たちは積み重ねてきた練習の成果を発揮するときだ。
泣いても笑ってもあと数分で金メダルが決まる。
観衆は固唾を飲んで見守っている。
選手は息を整え、何度も小さなジャンプをして緊張が解きほぐそうとしているのが見て取れる。
係員がピッと笛を吹いた。
「さあ、長い長いポールを右手に持ち、今、走り出しました。眼前には彼の行く手を阻むように立ちはだかる高い高いバー。いや、彼にとってバーとは越えるべき過去の自分か。迷うことなくまっすぐ進む。ポールが地面に刺さる。悲鳴を上げるように歪むポール。だがこの歪みこそが反発力を生み、選手の体を空へと吸い上げる。ふわりと浮き上がる体。まるで重力から解放されたようだ。躍動する筋肉とポール。広がる青空。選手は体を猫のように曲げ、ポールのわずかな上を滑るように越えていく。越えていく。どさっ。着地した選手、そのまま空を見上げ微動だにしないバーを確認すると、右腕を小さく、だが力強く握った。その小さな動作に彼の感情の全てがつまっているのだろう。鳥のような棒高跳びを見せてくれました。人はかくも美しく跳べるのか。その姿はまさしく鳥人です。」
一人の選手の挑戦が終わった。
続いてもう一人の選手が挑戦する。
金メダルを手にすることができるのはこの二人のどちらかだ。
係員がピッと笛を吹いた。
「ヘイ、ブラザー、緊張しているのかい? 案ずるな心配するな。右手に持っているポールを信じな。胸に持っているハートを燃やしな。そうだ、お前のステップは勝利へのステップだ。選手はバーに向って走り出したぜ。一歩二歩三歩。どんどんバーが近づいてくるぜ。そのまま行っちゃいな。構えたポールを突き刺し、今ボールトしたぜ。まだまだボールトするぜ。ポールよ、選手を空まで運ぶつもりかい? イエスこのままバーを、アウッ、選手、バーに接触したぜ。こいつは失敗だぜ。選手が悔しそうに顔に手を当てている。オーマイガッ。だがこの挑戦この跳躍、俺たちの胸に確かに届いたぜ。」
決着は着いた。
優勝したのは後者の選手だった。
今回の実況オリンピックは文学系の実況解説選手が決勝まで駒を進めるも惜しくも破れ銀メダルに終わり、金メダルは見事ストリート系の実況解説選手が手にした。
それではみなさん、4年後の実況オリンピックまでさようなら。
次はどんな系統の実況解説選手が金メダルの栄誉を手にするのでしょうか。
~・~・~・~・~
~感想~
文学・ストリートと棒高跳びの構図で話を考えた結果、文学系解説とストリート系解説という無茶な設定になりました。
おまけに語彙力不足のため文学的でもストリート系でもありません。
これではいっそうわかりづらいです。
棒高跳びも全く知らなかったので、お話を作るためには普段からスポーツ中継も見ておいた方がいいなあと思いました。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第31回『文学 棒高跳び ストリート』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約42分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=9Dd56TbbiJM
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
4年に一度のオリンピック。
選手たちは積み重ねてきた練習の成果を発揮するときだ。
泣いても笑ってもあと数分で金メダルが決まる。
観衆は固唾を飲んで見守っている。
選手は息を整え、何度も小さなジャンプをして緊張が解きほぐそうとしているのが見て取れる。
係員がピッと笛を吹いた。
「さあ、長い長いポールを右手に持ち、今、走り出しました。眼前には彼の行く手を阻むように立ちはだかる高い高いバー。いや、彼にとってバーとは越えるべき過去の自分か。迷うことなくまっすぐ進む。ポールが地面に刺さる。悲鳴を上げるように歪むポール。だがこの歪みこそが反発力を生み、選手の体を空へと吸い上げる。ふわりと浮き上がる体。まるで重力から解放されたようだ。躍動する筋肉とポール。広がる青空。選手は体を猫のように曲げ、ポールのわずかな上を滑るように越えていく。越えていく。どさっ。着地した選手、そのまま空を見上げ微動だにしないバーを確認すると、右腕を小さく、だが力強く握った。その小さな動作に彼の感情の全てがつまっているのだろう。鳥のような棒高跳びを見せてくれました。人はかくも美しく跳べるのか。その姿はまさしく鳥人です。」
一人の選手の挑戦が終わった。
続いてもう一人の選手が挑戦する。
金メダルを手にすることができるのはこの二人のどちらかだ。
係員がピッと笛を吹いた。
「ヘイ、ブラザー、緊張しているのかい? 案ずるな心配するな。右手に持っているポールを信じな。胸に持っているハートを燃やしな。そうだ、お前のステップは勝利へのステップだ。選手はバーに向って走り出したぜ。一歩二歩三歩。どんどんバーが近づいてくるぜ。そのまま行っちゃいな。構えたポールを突き刺し、今ボールトしたぜ。まだまだボールトするぜ。ポールよ、選手を空まで運ぶつもりかい? イエスこのままバーを、アウッ、選手、バーに接触したぜ。こいつは失敗だぜ。選手が悔しそうに顔に手を当てている。オーマイガッ。だがこの挑戦この跳躍、俺たちの胸に確かに届いたぜ。」
決着は着いた。
優勝したのは後者の選手だった。
今回の実況オリンピックは文学系の実況解説選手が決勝まで駒を進めるも惜しくも破れ銀メダルに終わり、金メダルは見事ストリート系の実況解説選手が手にした。
それではみなさん、4年後の実況オリンピックまでさようなら。
次はどんな系統の実況解説選手が金メダルの栄誉を手にするのでしょうか。
~・~・~・~・~
~感想~
文学・ストリートと棒高跳びの構図で話を考えた結果、文学系解説とストリート系解説という無茶な設定になりました。
おまけに語彙力不足のため文学的でもストリート系でもありません。
これではいっそうわかりづらいです。
棒高跳びも全く知らなかったので、お話を作るためには普段からスポーツ中継も見ておいた方がいいなあと思いました。
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