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第5回『ケーブル 武士 ぼったくり』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第5回『ケーブル 武士 ぼったくり』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題は太字にしてます。
所要時間は約1時間2分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=X2ymAm3Z40I
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
qqqとwwwはほどよく酔ったのでそのバーを出ることにした。
ボーイが元気よく返事をして持ってきたお会計には、ビール2杯に焼酎1本、それにおつまみとチーズの盛り合わせで計4万円と書かれてあった。
最初二人は見間違いかと思ったがゼロの数は確かに4つだったし、他のテーブルと間違えているわけではなさそうだった。
だが高級なウイスキーやシャンパンを頼んだわけではなく、ごく普通のビールや焼酎でこんな値段になるはずはなかった。
おつまみやチーズだってたかがしれてる。
「あのー、これ間違っていませんか?」
qqqが尋ねると、ボーイは間髪入れず「いいえ、間違っておりません。確かに4万円です。」とにこにこと笑って答えた。
まるで取り合おうともしないボーイにwwwは反論した。
「これしか飲んでないのに4万円なんて絶対におかしいでしょ!」
笑顔を一向に崩さないボーイの後ろから大きな男が出てきた。
「お客さん、うちの店に何か文句あるんですか?」
その男は顔こそ笑みを浮かべているが、声には体のサイズ通りの力強さがあった。
男はテーブルを見ながら電卓を叩いた。
「ビール2杯、焼酎、おつまみ、チーズ……はい、確かにお会計はこうなります。」
二人の目の前に差し出された電卓にはしっかりと40000と出ていた。
「さ、お支払いください。」
男は電卓をおろすとともに、さらに二人に近づき見下ろした。
自分がボーイに対して声を荒げたせいで事態はよけい悪くなったのかもしれないと思ったwwwはqqqの方を見た。
qqqは口を真一文字にして目を見開いていた。
完全にびびっているwwwはそんなqqqを見てさすがだと思い、この窮地を抜け出せたら一生先輩についていこうと思った。
「払えないんですか? 食い逃げするつもりならうちとしても正当防衛をしますが。」
男がそう言うと後ろで別の店員が太いケーブルを持ち出し、両手の間で何度もびしんびしんっと大きな音をさせた。
あのケーブルをムチのように使うのか、それとも首を絞めるのか、wwwは恐ろしくなった。
「ど、どうしましょう、ここ、ぼったくりバーですよ……。」
するとqqqは初めてwwwに顔を向けた。
「びくびくするな。そうだ、ここは間違いなくぼったくりバーだ。たったあれしか食べてないのに4万円だなんて法外だ。おまけに暴力まで匂わせてきてる。卑怯な奴らだ。いいかwww。大人なんだからこんな手を食っちゃだめだぞ。」
「は、はい。」
qqqの自分を諭す言葉一つ一つがwwwには心強かった。
「一番大事なのはプライドだ。プライドを常に持て。武士は食わねど高楊枝ってやつだ。」
「はい。ではどうするんですか?」
「ぼったくりの手は食わない。だが俺たちは武士だ。メシは食ったふりをせねばならん。」
「つまり?」
「とっとと4万円払おう。」
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第5回『ケーブル 武士 ぼったくり』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題は太字にしてます。
所要時間は約1時間2分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=X2ymAm3Z40I
↓使用させていただいたサイト↓
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~・~・~・~・~
qqqとwwwはほどよく酔ったのでそのバーを出ることにした。
ボーイが元気よく返事をして持ってきたお会計には、ビール2杯に焼酎1本、それにおつまみとチーズの盛り合わせで計4万円と書かれてあった。
最初二人は見間違いかと思ったがゼロの数は確かに4つだったし、他のテーブルと間違えているわけではなさそうだった。
だが高級なウイスキーやシャンパンを頼んだわけではなく、ごく普通のビールや焼酎でこんな値段になるはずはなかった。
おつまみやチーズだってたかがしれてる。
「あのー、これ間違っていませんか?」
qqqが尋ねると、ボーイは間髪入れず「いいえ、間違っておりません。確かに4万円です。」とにこにこと笑って答えた。
まるで取り合おうともしないボーイにwwwは反論した。
「これしか飲んでないのに4万円なんて絶対におかしいでしょ!」
笑顔を一向に崩さないボーイの後ろから大きな男が出てきた。
「お客さん、うちの店に何か文句あるんですか?」
その男は顔こそ笑みを浮かべているが、声には体のサイズ通りの力強さがあった。
男はテーブルを見ながら電卓を叩いた。
「ビール2杯、焼酎、おつまみ、チーズ……はい、確かにお会計はこうなります。」
二人の目の前に差し出された電卓にはしっかりと40000と出ていた。
「さ、お支払いください。」
男は電卓をおろすとともに、さらに二人に近づき見下ろした。
自分がボーイに対して声を荒げたせいで事態はよけい悪くなったのかもしれないと思ったwwwはqqqの方を見た。
qqqは口を真一文字にして目を見開いていた。
完全にびびっているwwwはそんなqqqを見てさすがだと思い、この窮地を抜け出せたら一生先輩についていこうと思った。
「払えないんですか? 食い逃げするつもりならうちとしても正当防衛をしますが。」
男がそう言うと後ろで別の店員が太いケーブルを持ち出し、両手の間で何度もびしんびしんっと大きな音をさせた。
あのケーブルをムチのように使うのか、それとも首を絞めるのか、wwwは恐ろしくなった。
「ど、どうしましょう、ここ、ぼったくりバーですよ……。」
するとqqqは初めてwwwに顔を向けた。
「びくびくするな。そうだ、ここは間違いなくぼったくりバーだ。たったあれしか食べてないのに4万円だなんて法外だ。おまけに暴力まで匂わせてきてる。卑怯な奴らだ。いいかwww。大人なんだからこんな手を食っちゃだめだぞ。」
「は、はい。」
qqqの自分を諭す言葉一つ一つがwwwには心強かった。
「一番大事なのはプライドだ。プライドを常に持て。武士は食わねど高楊枝ってやつだ。」
「はい。ではどうするんですか?」
「ぼったくりの手は食わない。だが俺たちは武士だ。メシは食ったふりをせねばならん。」
「つまり?」
「とっとと4万円払おう。」
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