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act5・死神
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あれから数週間後、未だに死神が捕らえられたという話はなく、街にいる騎士は増える一方である。
「うめぇ」
ミッション終わり、街を歩きながら、フレデリックは先程買った肉まんを頬張っていた。その隣にいるジュリアンもそれに倣い、肉まんにかじりついた。
――美味い。
「お前、美味そうに食うよな」
口の端を指で拭いながら、フレデリックがしみじみと言った。
「そう?」
「あ、ジュリアンくん!フレデリックくん!」
声がして、振り返ると、そこにはブンブンと元気よく手を振って、こちらに走って来るルアンナの姿があった。
「よぉ、ルアンナ。走ってっとこけっぞ?」
「転けないってば」
ルアンナがフレデリックの言葉に頬を膨らませた。そんなルアンナにフレデリックは「悪かった、悪かった。これ食うか?」と紙袋の中に入っている肉まんを差し出した。
――ロロ、これが性別の差だ。
そんな2人を見て、ジュリアンは心の中でドヤ顔をしてみた。
「ありがとう、フレデリックくん」
ルアンナはフレデリックから肉まんを受け取ると、美味しそうに頬張った。ちなみにフレデリックはルアンナとは昔からの知り合いらしく、ジュリアンよりも親しい間柄だ。
「今日はグレーテルと一緒じゃないんだな」
「グレーテルはヘンゼルさんと出掛けてる」
「もう出歩いても大丈夫なのか?」
「うん。もうだいぶ回復してきてるみたい」
肉まんを頬張りながら、話すルアンナにフレデリックは「口にモノある時に喋んじゃねぇよ」と軽く頭を叩いた。
「フレデリックくん、お母さんみたい」
「お前がいつまでもお子様だからだろうが」
――アレ、なんか僕、お邪魔?
「ジュリアン、何帰ろうとしてんだよ、お前」
ギロッとフレデリックがジュリアンを睨みつける。蛇に睨まれた蛙状態のジュリアンは冷や汗をダラダラとかき、「あ……いや、あの……」と繰り返している。
「いたぞ!」
その時だった。騎士の1人が声を上げ、周りにいた騎士達が武器を手に取ったのだ。その様子に街の人々は訳が分からず、次々と悲鳴を上げている。
――まさか、死神……?
「あんの野郎、人の街で何おっぱじめようとしてんだよ」
「な……何が起きたの?」
「ありゃりゃ……、見つかっちゃったか」
緊迫した空気を裂くかのように聞こえてきた、呑気そうな声にジュリアンはそれがロロだと分かる。
「ロロさん!」
「ロロ=ルシエンテス!」
ロロの存在に気付いた、ルアンナとフレデリックがほぼ同時に武器を取る。
「狩人くんが警戒するのは分かるけどさ、ガンマンちゃんまで俺を警戒する訳?仲間じゃないの、俺達」
「条件反射で、つい……」
「どんな条件反射か、気になる所ではあるけど……、今はそれよりもあいつらをどうにかしないとな」
ロロの視線がジュリアン達から、騎士達へと移る。武器を持った騎士達は死神を追いかけ、街を走り回っている。けれど、当の本人である死神の姿は見えない。
「狩人くん、俺を警戒したままで構わないから、ちょっと手を貸してくれないかな?」
「ハァ?」
「このままじゃ、騎士達が街の人を傷つけるのは時間の問題だと思うよ?それじゃなくても、この街は死神って呼ばれてる騎士を助けた奴がいるような所だし」
ロロの目がチラっとジュリアンを見る。一方のジュリアンはロロの嫌味な言い方にムッと眉を顰めた。
「そんな……!」
「だから、手を貸してほしいんだ。もちろん、ガンマンちゃんと勇者くんにもね」
「……どうすんだよ、ジュリアン」
ジュリアンが厄介事に関わる事が嫌いだと知っているフレデリックが、ジュリアンの意思を問う。
「……分かった。手を貸すよ」
「ったく……。しゃーねぇーな」
フレデリックがガシガシと頭をかく。不服ながらもロロに手を貸してくれるようだ。
「私も手伝います!」
「ありがとう、3人とも」
「で、具体的に何やりゃいいんだよ。ノープランとかだったら、蜂の巣にしてやっからな」
フレデリックはそう言うと、自身の武器である弓矢を構えた。そんなフレデリックにルアンナは「落ち着いて!」と制す。
「そこは大丈夫。考えてるからさ」
ロロはいつも通りの笑顔を浮かべ、3人に考えたプランを話した。
「俺と勇者くんが騎士達の相手をするから、その隙に狩人くんとガンマンちゃんは街の人をここに避難させて」
ロロはポケットから出した地図を広げ、ある箇所を指差した。
「ここ、俺の隠れ家なんだけど、まぁ、勇者くん達が手伝ってくれるんだし、提供してあげるよ」
「なるほど。お前の隠れ家なら、見つかる心配はないな」
納得したとばかりにフレデリックが呟く。
「でも、大丈夫なんですか?騎士に刃向かうなんて。反逆罪とかになるんじゃ……」
「反逆罪!?」
――軍法会議行き、決定じゃん!!!
「勇者くん、軍法会議好きだね。とりあえず、落ち着け」
ダラダラと汗をかき始めたジュリアンの頭をロロが優しい手つきで撫でる。
「今のあいつらを見て、ガンマンちゃんは騎士と言えるかい?」
後ろにいる騎士達をロロが親指で差す。見ると、そこには死神を必死に追いかけ回すあまり、周りの見えていない騎士達がいた。
「どけ!」
道にいる人を薙ぎ倒し、進んで行く様はとても騎士には見えない。何かに取り憑かれたような、そんな様子だ。
「言えないよね」
ロロがパチンっと指を鳴らすと、騎士に倒された街の人達を魔法で助け起こした。
「じゃ、後は任せたよ。狩人くん、ガンマンちゃん」
地図をフレデリックに渡すと、ロロは「行くよ、勇者くん」とジュリアンを手招きした。
――大変な事になったな……。
ロロの後を追いながら、ジュリアンは吐きそうになったため息をぐっと飲み込んだ。
――――――――――――――
「見つけたぞ、死神!」
騎士を追いかける事、数分後。街外れの開けた場所に騎士達は集まっていた。その騎士達の先には、数週間前に見た、あの死神と呼ばれた人物がいた。
――あの肩に担いでた奴がいない……。
「勇者くん、とりあえず隠れるよ」
「お、おう」
ロロに手を引かれ、物陰に身を隠すジュリアンとロロ。
「あいつはどうした」
「お前らに言う必要はない」
大人数に囲まれながらも、凛とした声の死神は堂々としている。構えられた鎌を見る限り、言葉での解決は無理そうである。
「裏切るのか?俺達を」
「仲間だと言うなら、何故俺を死神と呼ぶ?矛盾だらけだな、お前らは」
死神の鎌がかつて仲間であっただろう、騎士達へと向けられる。
「お前らはもう騎士ではない!」
勢いよく地面を蹴った死神が戦闘態勢に入る。そのスピードにジュリアンは思わず、声を上げそうになった。
――速い!
シュンっと風を切る鎌はおぞましい程に美しく、何故死神と呼ばれているかがよく分かる。そんな死神の鎌は躊躇する事なく、騎士達を攻撃していく。騎士達も攻撃を仕掛けようとするが、死神のインターバルのあまりの短さにされるがままになっている。
「僕達、必要なくない?」
ジュリアンが呟くと、ロロは「そうかもね」と愉快そうに答えた。
「さて、そろそろ出ようか」
死神が残り1人を倒した頃、ロロが姿を露にする。死神の戦いに見入っていたジュリアンは少し遅れて、物陰から飛び出す。
「やぁ、騎士くん」
陽気に手を振り、殺気立っている死神に近付くロロにジュリアンは内心、大丈夫なのかと焦り出す。
「ロロ……!」
しかし、ジュリアンの予想とは違い、ロロを見た途端、死神の殺気はスっと消え入った。
「また面白い事になってるね」
「お前、相変わらず性格捻くれてるな……」
呆れた口調の死神にロロは「酷いなぁ」と独り言のように呟いた。
――ロロの扱いはあんまり変わらないのな……。
「っと……」
死神が小さな声を上げ、深く被っていたフードを外した。すると、フードからは中性的な美しい顔と綺麗な灰色がかったセミロングが現れた。
「君はこの間の子だね。あの時はすまなかった」
「いや、あの……」
「勇者くん、ハキハキ喋りなよ」
トンっとロロが軽くジュリアンの背中を叩く。
「ロロの知り合いだったのか」
「まぁね。騎士くんに似て、馬鹿みたいに真っ直ぐないい子だよ?ねぇ、勇者くん」
――僕が死神と似てる……?
ロロの言葉にジュリアンは首を傾げる。
「俺の名前はダルタニアン=レオルディ。君は?」
死神――ダルタニアンがジュリアンに手を差し出す。ジュリアンはその手をチラリと見た後、「ジュリアン=ヴィンチェンティーノ……です」と恐る恐る、ダルタニアンの手に自分の手を重ねた。
「うめぇ」
ミッション終わり、街を歩きながら、フレデリックは先程買った肉まんを頬張っていた。その隣にいるジュリアンもそれに倣い、肉まんにかじりついた。
――美味い。
「お前、美味そうに食うよな」
口の端を指で拭いながら、フレデリックがしみじみと言った。
「そう?」
「あ、ジュリアンくん!フレデリックくん!」
声がして、振り返ると、そこにはブンブンと元気よく手を振って、こちらに走って来るルアンナの姿があった。
「よぉ、ルアンナ。走ってっとこけっぞ?」
「転けないってば」
ルアンナがフレデリックの言葉に頬を膨らませた。そんなルアンナにフレデリックは「悪かった、悪かった。これ食うか?」と紙袋の中に入っている肉まんを差し出した。
――ロロ、これが性別の差だ。
そんな2人を見て、ジュリアンは心の中でドヤ顔をしてみた。
「ありがとう、フレデリックくん」
ルアンナはフレデリックから肉まんを受け取ると、美味しそうに頬張った。ちなみにフレデリックはルアンナとは昔からの知り合いらしく、ジュリアンよりも親しい間柄だ。
「今日はグレーテルと一緒じゃないんだな」
「グレーテルはヘンゼルさんと出掛けてる」
「もう出歩いても大丈夫なのか?」
「うん。もうだいぶ回復してきてるみたい」
肉まんを頬張りながら、話すルアンナにフレデリックは「口にモノある時に喋んじゃねぇよ」と軽く頭を叩いた。
「フレデリックくん、お母さんみたい」
「お前がいつまでもお子様だからだろうが」
――アレ、なんか僕、お邪魔?
「ジュリアン、何帰ろうとしてんだよ、お前」
ギロッとフレデリックがジュリアンを睨みつける。蛇に睨まれた蛙状態のジュリアンは冷や汗をダラダラとかき、「あ……いや、あの……」と繰り返している。
「いたぞ!」
その時だった。騎士の1人が声を上げ、周りにいた騎士達が武器を手に取ったのだ。その様子に街の人々は訳が分からず、次々と悲鳴を上げている。
――まさか、死神……?
「あんの野郎、人の街で何おっぱじめようとしてんだよ」
「な……何が起きたの?」
「ありゃりゃ……、見つかっちゃったか」
緊迫した空気を裂くかのように聞こえてきた、呑気そうな声にジュリアンはそれがロロだと分かる。
「ロロさん!」
「ロロ=ルシエンテス!」
ロロの存在に気付いた、ルアンナとフレデリックがほぼ同時に武器を取る。
「狩人くんが警戒するのは分かるけどさ、ガンマンちゃんまで俺を警戒する訳?仲間じゃないの、俺達」
「条件反射で、つい……」
「どんな条件反射か、気になる所ではあるけど……、今はそれよりもあいつらをどうにかしないとな」
ロロの視線がジュリアン達から、騎士達へと移る。武器を持った騎士達は死神を追いかけ、街を走り回っている。けれど、当の本人である死神の姿は見えない。
「狩人くん、俺を警戒したままで構わないから、ちょっと手を貸してくれないかな?」
「ハァ?」
「このままじゃ、騎士達が街の人を傷つけるのは時間の問題だと思うよ?それじゃなくても、この街は死神って呼ばれてる騎士を助けた奴がいるような所だし」
ロロの目がチラっとジュリアンを見る。一方のジュリアンはロロの嫌味な言い方にムッと眉を顰めた。
「そんな……!」
「だから、手を貸してほしいんだ。もちろん、ガンマンちゃんと勇者くんにもね」
「……どうすんだよ、ジュリアン」
ジュリアンが厄介事に関わる事が嫌いだと知っているフレデリックが、ジュリアンの意思を問う。
「……分かった。手を貸すよ」
「ったく……。しゃーねぇーな」
フレデリックがガシガシと頭をかく。不服ながらもロロに手を貸してくれるようだ。
「私も手伝います!」
「ありがとう、3人とも」
「で、具体的に何やりゃいいんだよ。ノープランとかだったら、蜂の巣にしてやっからな」
フレデリックはそう言うと、自身の武器である弓矢を構えた。そんなフレデリックにルアンナは「落ち着いて!」と制す。
「そこは大丈夫。考えてるからさ」
ロロはいつも通りの笑顔を浮かべ、3人に考えたプランを話した。
「俺と勇者くんが騎士達の相手をするから、その隙に狩人くんとガンマンちゃんは街の人をここに避難させて」
ロロはポケットから出した地図を広げ、ある箇所を指差した。
「ここ、俺の隠れ家なんだけど、まぁ、勇者くん達が手伝ってくれるんだし、提供してあげるよ」
「なるほど。お前の隠れ家なら、見つかる心配はないな」
納得したとばかりにフレデリックが呟く。
「でも、大丈夫なんですか?騎士に刃向かうなんて。反逆罪とかになるんじゃ……」
「反逆罪!?」
――軍法会議行き、決定じゃん!!!
「勇者くん、軍法会議好きだね。とりあえず、落ち着け」
ダラダラと汗をかき始めたジュリアンの頭をロロが優しい手つきで撫でる。
「今のあいつらを見て、ガンマンちゃんは騎士と言えるかい?」
後ろにいる騎士達をロロが親指で差す。見ると、そこには死神を必死に追いかけ回すあまり、周りの見えていない騎士達がいた。
「どけ!」
道にいる人を薙ぎ倒し、進んで行く様はとても騎士には見えない。何かに取り憑かれたような、そんな様子だ。
「言えないよね」
ロロがパチンっと指を鳴らすと、騎士に倒された街の人達を魔法で助け起こした。
「じゃ、後は任せたよ。狩人くん、ガンマンちゃん」
地図をフレデリックに渡すと、ロロは「行くよ、勇者くん」とジュリアンを手招きした。
――大変な事になったな……。
ロロの後を追いながら、ジュリアンは吐きそうになったため息をぐっと飲み込んだ。
――――――――――――――
「見つけたぞ、死神!」
騎士を追いかける事、数分後。街外れの開けた場所に騎士達は集まっていた。その騎士達の先には、数週間前に見た、あの死神と呼ばれた人物がいた。
――あの肩に担いでた奴がいない……。
「勇者くん、とりあえず隠れるよ」
「お、おう」
ロロに手を引かれ、物陰に身を隠すジュリアンとロロ。
「あいつはどうした」
「お前らに言う必要はない」
大人数に囲まれながらも、凛とした声の死神は堂々としている。構えられた鎌を見る限り、言葉での解決は無理そうである。
「裏切るのか?俺達を」
「仲間だと言うなら、何故俺を死神と呼ぶ?矛盾だらけだな、お前らは」
死神の鎌がかつて仲間であっただろう、騎士達へと向けられる。
「お前らはもう騎士ではない!」
勢いよく地面を蹴った死神が戦闘態勢に入る。そのスピードにジュリアンは思わず、声を上げそうになった。
――速い!
シュンっと風を切る鎌はおぞましい程に美しく、何故死神と呼ばれているかがよく分かる。そんな死神の鎌は躊躇する事なく、騎士達を攻撃していく。騎士達も攻撃を仕掛けようとするが、死神のインターバルのあまりの短さにされるがままになっている。
「僕達、必要なくない?」
ジュリアンが呟くと、ロロは「そうかもね」と愉快そうに答えた。
「さて、そろそろ出ようか」
死神が残り1人を倒した頃、ロロが姿を露にする。死神の戦いに見入っていたジュリアンは少し遅れて、物陰から飛び出す。
「やぁ、騎士くん」
陽気に手を振り、殺気立っている死神に近付くロロにジュリアンは内心、大丈夫なのかと焦り出す。
「ロロ……!」
しかし、ジュリアンの予想とは違い、ロロを見た途端、死神の殺気はスっと消え入った。
「また面白い事になってるね」
「お前、相変わらず性格捻くれてるな……」
呆れた口調の死神にロロは「酷いなぁ」と独り言のように呟いた。
――ロロの扱いはあんまり変わらないのな……。
「っと……」
死神が小さな声を上げ、深く被っていたフードを外した。すると、フードからは中性的な美しい顔と綺麗な灰色がかったセミロングが現れた。
「君はこの間の子だね。あの時はすまなかった」
「いや、あの……」
「勇者くん、ハキハキ喋りなよ」
トンっとロロが軽くジュリアンの背中を叩く。
「ロロの知り合いだったのか」
「まぁね。騎士くんに似て、馬鹿みたいに真っ直ぐないい子だよ?ねぇ、勇者くん」
――僕が死神と似てる……?
ロロの言葉にジュリアンは首を傾げる。
「俺の名前はダルタニアン=レオルディ。君は?」
死神――ダルタニアンがジュリアンに手を差し出す。ジュリアンはその手をチラリと見た後、「ジュリアン=ヴィンチェンティーノ……です」と恐る恐る、ダルタニアンの手に自分の手を重ねた。
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