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精霊の御子
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セイリスは、数多《あまた》の花々と同じように半日蔭《半日蔭》で、やや湿気のある土地を好む。緑豊かな精霊の森の中には、稀《まれ》に足を運ぶだけのエリオットでさえ思い当たる場所がいくつも存在していた。
セイリスが見つけづらいのは、その茎葉《けいよう》に特徴がないためである。しかしそれは普段から植物に馴染みのない者たちの話だ。エリオットは違う。アウレロイヤというジェスリン有数の都市で、たくさんの花と薬草に囲まれて暮らしてきた。素人には分からない微妙な差異も見定めることができる。
幸い雨は弱く、依然《いぜん》としてささやかな月明りが降り注いでいる。手元には魔道具の濡れても消えないランプがあり、視界はある程度確保できている。
水を吸って重くなった革のブーツを引きずり、エリオットは小道を逸れて木立の中へ入った。
木々の密集率はそう高くは無い。時折大人が十人は座り込めそうな空地《あきち》があり、そういった樹木の根元がねらい目だ。
――すごいな、ただの空地《あきち》まで青い花畑になってる。
当然、あたりをつけた木々の根元にも青い花が咲いている。そっとランプで照らし出し濡れた葉をかき分けてみるが、セイリスは見当たらない。いくつか同じようなところを探してみたが、成果は得られなかった。
ふと視線を持ち上げた先で、雨粒に打たれ群生するニンフィニウムを見つけた。なるほど、青と言っても水色のような淡い色味が多い中で、その深蒼の花弁は一際《ひときわ》目を引く。鏡に映ったエリオット自身の瞳の色を思わせたが、こちらの方が毒々しい美しさがある。毒があると知りながら触りたくなってしまったユフィの気持ちがよくわかった。
――あ、川や沼地から離れちゃったな……もっと水気が多そうなところへ行ってみよう。
いつも花瓶に水を汲む清流へ戻ると、緩やかな斜面を慎重に進む。見れば、根を張る余地などないような小石の間からも小さな青い花が力強く咲き誇っている。
エリオットは胸元をきつく握り締めた。
――一秒でも早く元気になって欲しい……そして、一日でも早く、盛大な結婚式を。
他の生物の生さえもを狂わせる、一世一代の恋に、ユフィは目覚めた。幸福な生活はこれから始まる。こんなところでつまずいていいはずがない。
後遺症が残ったり、落命したり――そんなこと、あってはならない。
ユフィには、誰よりも幸せでいてほしい。
――結婚するユフィ様を見たくないだなんて、ひどく浅ましいことを考えた……けど、それはユフィ様が生きていることが前提の話だ。
彼が命の危機に瀕《ひん》した今、自分がどれだけ愚かだったかを思い知らされた。誰と添い遂げようが、どこで生活しようが、どうでもいい。生きてさえくれていたらそれで十分だ。エリオット自身の日々の営みが、どこかでユフィの生活の役に立つ。そう考えるだけで毎日を明るく真面目に生きる意欲が湧いてくる。ユフィが生きてくれている限り、二人の生活は地続《じつづ》きで、どこかでつながり続けるのだ。
――けれど、もし亡くなってしまったら。僕は、何のために生きて行けばいいの。
シェリーは、好きだ。けれど確実にエリオットより先に天へ召してしまう。花も好きだ。けれど、それは喜んでほしい最愛の相手がいてこそ。光を失ったその世界で、エリオットは誰のために花を育てればいいのだろう。ジンも、向かいの通りのヒュースも、グランも、宿屋のエマも好きだ。けれど彼らには既に家族が居《い》て、またはこれから大切な人を見つけて結ばれる。互いに唯一無二になることはない。
今になって、気づいた。エリオットには、ユフィしかない。執着するものも、欲しいものも、未練も、これから先、きっとユフィだけだ。
もうじきシェリーがやってくる。彼女は花の魔法使い、花を探すのも咲かせるのもお手のもの。エリオットの苦労など無駄になるだろう。それでもいい。もし、彼女より一分でも早くユフィを治療できる可能性があるなら、どんな努力も惜しまない。
角の取れた大小様々な丸石の上を、雨に濡れるのも構わず歩き続ける。
そのときだった。岩場に張り付いた落葉でも踏みつけてしまったのだろうか、踏み込んだ右足がずるりと滑り、その場に勢いよく尻もちをついてしまう。
「いっ、たたた……はは、ぐしゃぐしゃ……」
濡れているだけだった腰から下が、泥まみれだった。花探しに集中するあまり忘れていた寒気が、一気に背筋を這いあがってくる。
早く立ち上がらなければ。今こうしている間も、ユフィはニンフィニウムの毒に苦しんでいる。
そう思うのに、立ち上がろうとしてもすぐにへたり込んでしまう。右足に力が入らないのだ。妙だなと思って踏ん張るけれど、ダメだった。自分の中で何かが挫《くじ》けてしまったのがわかる。
「……立てよ……立って、動いて……」
雨に打たれながら考える。どうして自分はこんなにも役立たずなのだろう、と。
傍でユフィを元気づけることもできなければ、その心を和ませることも、生業《なりわい》とする花ひとつを見つけることさえかなわない。
ユフィを想う心だけは誰にも負けない自負《じふ》があるのに、彼の役に立つことが何ひとつできない。
「……っ、こんなとこで怪我、して、僕、馬鹿だ……」
じわりと両眼が熱くなる。声にならない泣声が、かすれた吐息のように口から漏れていく。自分の無力さが悔しくて情けなくてたまらない。
「っ……、ふ……っ、……だめだ、おちつか、なきゃ」
泣いたところで事態は好転しない。むしろ雨脚が強まったような気さえしてくる。
わかっているのに、涙は止まらない。もう何が理由で泣いているのか分からなくなっていた。悔しくて悲しくて怖くて、つらい。みっともない姿も、雨粒と雨音とがかき消してくれるのだろうと思うと、なぜか気が緩んで感情が溢《あふ》れてしまうのだ。
どうか今だけ許してほしい。祭殿に戻ったら、雨が止《や》んだら、いつものように微笑を取り繕《つくろ》って想いを押し殺すから。
俯《うつむ》いて声もなく慟哭《どうこく》していると、静かな雨声《うせい》の向こうから耳に馴染んだ女性の声が聞こえた。
「エリオット、エリオット! どこにいるの!」
「……かあ、さん……?」
振り返ると、川上にランプを引っ提げたシェリーの姿があった。エリオットの姿に気づいた彼女は年齢を感じさせない機敏な動きで近づいてくる。
エリオットは慌てて涙を堪えた。駆け寄ってきたシェリーが、すぐ傍に屈みこんで抱きしめてくれる。
「こ、こんなところで何してるの、母さん」
「あなたが祭殿を飛び出したと聞いて、慌てて探しに来たのよ。こんなにずぶ濡れになって、怪我はない?」
「そうじゃない! 僕のことなんてどうでもいいんだ! ユフィ様が大変なんだよ! 花の魔法使いの、母さんにしか助けられないんだ、聞いたでしょう? それなのにこんなところで何を」
その腕に追い縋るように咎めるも、シェリーの表情は変わらず穏やかなままだった。じっとエリオットを見つめてくる。
――あれ、気づいていなかっただけで相当時間が経っていたとか……? もう治療は済んだのかな……?
その温かな光をたたえた瞳に魅入られたように見つめ返していると、シェリーは何か――決心を固めたような真剣な顔つきになって、エリオットの手を取った。
「よく聞いて、エリオット。ずっと、あなたにいつどのように説明すべきか迷い続けていたんだけれど……私はね、花の魔法使いなんてものではないの」
「…………なに、いってるの?」
エリオットは理解に窮《きゅう》した。拒んだ、と言った方が正しい。
シェリーは花の魔法使いだ。だから植物の生長を促すことができるし、この場に種子のない花であろうと芽吹かせることができる。
そうでなくてはならない。だって、そうでなければユフィを助けられない。
「私にそんな力はないの。魔法使いでさえない。せいぜい、綺麗に色味を残したまま乾燥させる知識を持っていたり、少しばかり綺麗な花束を作るセンスがあったり、その程度で――」
「嘘! 嘘だよ、だって母さんが育てた花は驚くほど花の持ちがいいって評判だよ! しかも丈夫で、芽が出た翌日に花を咲かせることだってできた。それと薔薇にさえ棘が無いって、毒もそう! だからユフィ様は平気だと勘違いして……」
言い募《つの》るエリオットに、シェリーは無情にもゆるゆると首を横に振る。
――どうして……どうして今になって、そんな残酷な真実を告げるの。
何か事情があったのだろう、魔法使いを騙《かた》ったシェリーを責めるつもりはない。けれど誰もが彼女に期待していたはずだ、ユフィを救う足がかりになるはずだと。
「じゃあ……じゃあ、誰がユフィ様を助けられるの……」
その時が、現実味をともなって間近に迫る気配がする。
思わずしゃくり上げたエリオットの頬を、かさついて皺の刻まれた、シェリーの手がそっと包み込む。
「あなたよ、エリオット」
「……え?」
「あなたこそが花の魔法使い――いいえ、精霊の祝福を受けた、その御子なのだから」
セイリスが見つけづらいのは、その茎葉《けいよう》に特徴がないためである。しかしそれは普段から植物に馴染みのない者たちの話だ。エリオットは違う。アウレロイヤというジェスリン有数の都市で、たくさんの花と薬草に囲まれて暮らしてきた。素人には分からない微妙な差異も見定めることができる。
幸い雨は弱く、依然《いぜん》としてささやかな月明りが降り注いでいる。手元には魔道具の濡れても消えないランプがあり、視界はある程度確保できている。
水を吸って重くなった革のブーツを引きずり、エリオットは小道を逸れて木立の中へ入った。
木々の密集率はそう高くは無い。時折大人が十人は座り込めそうな空地《あきち》があり、そういった樹木の根元がねらい目だ。
――すごいな、ただの空地《あきち》まで青い花畑になってる。
当然、あたりをつけた木々の根元にも青い花が咲いている。そっとランプで照らし出し濡れた葉をかき分けてみるが、セイリスは見当たらない。いくつか同じようなところを探してみたが、成果は得られなかった。
ふと視線を持ち上げた先で、雨粒に打たれ群生するニンフィニウムを見つけた。なるほど、青と言っても水色のような淡い色味が多い中で、その深蒼の花弁は一際《ひときわ》目を引く。鏡に映ったエリオット自身の瞳の色を思わせたが、こちらの方が毒々しい美しさがある。毒があると知りながら触りたくなってしまったユフィの気持ちがよくわかった。
――あ、川や沼地から離れちゃったな……もっと水気が多そうなところへ行ってみよう。
いつも花瓶に水を汲む清流へ戻ると、緩やかな斜面を慎重に進む。見れば、根を張る余地などないような小石の間からも小さな青い花が力強く咲き誇っている。
エリオットは胸元をきつく握り締めた。
――一秒でも早く元気になって欲しい……そして、一日でも早く、盛大な結婚式を。
他の生物の生さえもを狂わせる、一世一代の恋に、ユフィは目覚めた。幸福な生活はこれから始まる。こんなところでつまずいていいはずがない。
後遺症が残ったり、落命したり――そんなこと、あってはならない。
ユフィには、誰よりも幸せでいてほしい。
――結婚するユフィ様を見たくないだなんて、ひどく浅ましいことを考えた……けど、それはユフィ様が生きていることが前提の話だ。
彼が命の危機に瀕《ひん》した今、自分がどれだけ愚かだったかを思い知らされた。誰と添い遂げようが、どこで生活しようが、どうでもいい。生きてさえくれていたらそれで十分だ。エリオット自身の日々の営みが、どこかでユフィの生活の役に立つ。そう考えるだけで毎日を明るく真面目に生きる意欲が湧いてくる。ユフィが生きてくれている限り、二人の生活は地続《じつづ》きで、どこかでつながり続けるのだ。
――けれど、もし亡くなってしまったら。僕は、何のために生きて行けばいいの。
シェリーは、好きだ。けれど確実にエリオットより先に天へ召してしまう。花も好きだ。けれど、それは喜んでほしい最愛の相手がいてこそ。光を失ったその世界で、エリオットは誰のために花を育てればいいのだろう。ジンも、向かいの通りのヒュースも、グランも、宿屋のエマも好きだ。けれど彼らには既に家族が居《い》て、またはこれから大切な人を見つけて結ばれる。互いに唯一無二になることはない。
今になって、気づいた。エリオットには、ユフィしかない。執着するものも、欲しいものも、未練も、これから先、きっとユフィだけだ。
もうじきシェリーがやってくる。彼女は花の魔法使い、花を探すのも咲かせるのもお手のもの。エリオットの苦労など無駄になるだろう。それでもいい。もし、彼女より一分でも早くユフィを治療できる可能性があるなら、どんな努力も惜しまない。
角の取れた大小様々な丸石の上を、雨に濡れるのも構わず歩き続ける。
そのときだった。岩場に張り付いた落葉でも踏みつけてしまったのだろうか、踏み込んだ右足がずるりと滑り、その場に勢いよく尻もちをついてしまう。
「いっ、たたた……はは、ぐしゃぐしゃ……」
濡れているだけだった腰から下が、泥まみれだった。花探しに集中するあまり忘れていた寒気が、一気に背筋を這いあがってくる。
早く立ち上がらなければ。今こうしている間も、ユフィはニンフィニウムの毒に苦しんでいる。
そう思うのに、立ち上がろうとしてもすぐにへたり込んでしまう。右足に力が入らないのだ。妙だなと思って踏ん張るけれど、ダメだった。自分の中で何かが挫《くじ》けてしまったのがわかる。
「……立てよ……立って、動いて……」
雨に打たれながら考える。どうして自分はこんなにも役立たずなのだろう、と。
傍でユフィを元気づけることもできなければ、その心を和ませることも、生業《なりわい》とする花ひとつを見つけることさえかなわない。
ユフィを想う心だけは誰にも負けない自負《じふ》があるのに、彼の役に立つことが何ひとつできない。
「……っ、こんなとこで怪我、して、僕、馬鹿だ……」
じわりと両眼が熱くなる。声にならない泣声が、かすれた吐息のように口から漏れていく。自分の無力さが悔しくて情けなくてたまらない。
「っ……、ふ……っ、……だめだ、おちつか、なきゃ」
泣いたところで事態は好転しない。むしろ雨脚が強まったような気さえしてくる。
わかっているのに、涙は止まらない。もう何が理由で泣いているのか分からなくなっていた。悔しくて悲しくて怖くて、つらい。みっともない姿も、雨粒と雨音とがかき消してくれるのだろうと思うと、なぜか気が緩んで感情が溢《あふ》れてしまうのだ。
どうか今だけ許してほしい。祭殿に戻ったら、雨が止《や》んだら、いつものように微笑を取り繕《つくろ》って想いを押し殺すから。
俯《うつむ》いて声もなく慟哭《どうこく》していると、静かな雨声《うせい》の向こうから耳に馴染んだ女性の声が聞こえた。
「エリオット、エリオット! どこにいるの!」
「……かあ、さん……?」
振り返ると、川上にランプを引っ提げたシェリーの姿があった。エリオットの姿に気づいた彼女は年齢を感じさせない機敏な動きで近づいてくる。
エリオットは慌てて涙を堪えた。駆け寄ってきたシェリーが、すぐ傍に屈みこんで抱きしめてくれる。
「こ、こんなところで何してるの、母さん」
「あなたが祭殿を飛び出したと聞いて、慌てて探しに来たのよ。こんなにずぶ濡れになって、怪我はない?」
「そうじゃない! 僕のことなんてどうでもいいんだ! ユフィ様が大変なんだよ! 花の魔法使いの、母さんにしか助けられないんだ、聞いたでしょう? それなのにこんなところで何を」
その腕に追い縋るように咎めるも、シェリーの表情は変わらず穏やかなままだった。じっとエリオットを見つめてくる。
――あれ、気づいていなかっただけで相当時間が経っていたとか……? もう治療は済んだのかな……?
その温かな光をたたえた瞳に魅入られたように見つめ返していると、シェリーは何か――決心を固めたような真剣な顔つきになって、エリオットの手を取った。
「よく聞いて、エリオット。ずっと、あなたにいつどのように説明すべきか迷い続けていたんだけれど……私はね、花の魔法使いなんてものではないの」
「…………なに、いってるの?」
エリオットは理解に窮《きゅう》した。拒んだ、と言った方が正しい。
シェリーは花の魔法使いだ。だから植物の生長を促すことができるし、この場に種子のない花であろうと芽吹かせることができる。
そうでなくてはならない。だって、そうでなければユフィを助けられない。
「私にそんな力はないの。魔法使いでさえない。せいぜい、綺麗に色味を残したまま乾燥させる知識を持っていたり、少しばかり綺麗な花束を作るセンスがあったり、その程度で――」
「嘘! 嘘だよ、だって母さんが育てた花は驚くほど花の持ちがいいって評判だよ! しかも丈夫で、芽が出た翌日に花を咲かせることだってできた。それと薔薇にさえ棘が無いって、毒もそう! だからユフィ様は平気だと勘違いして……」
言い募《つの》るエリオットに、シェリーは無情にもゆるゆると首を横に振る。
――どうして……どうして今になって、そんな残酷な真実を告げるの。
何か事情があったのだろう、魔法使いを騙《かた》ったシェリーを責めるつもりはない。けれど誰もが彼女に期待していたはずだ、ユフィを救う足がかりになるはずだと。
「じゃあ……じゃあ、誰がユフィ様を助けられるの……」
その時が、現実味をともなって間近に迫る気配がする。
思わずしゃくり上げたエリオットの頬を、かさついて皺の刻まれた、シェリーの手がそっと包み込む。
「あなたよ、エリオット」
「……え?」
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