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理想の相手②
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「そうか、御子様に興味はないんだね。じゃあ王子様みたいな人は?」
「王子様みたいな……?」
「うん。さっき上に居たでしょう? エリオットが王子様らしい人だ、と言っていたあの方のような、そういう人は?」
「えっ! も、もっと恐れ多くて、僕にはそんな、口に出すことも……」
「もし〝本物の王子様〟が……王位継承権を持つ人が君の前に現れたら、興味を惹かれたりするのかな? どう? 妾妃、は突飛だね。たとえば城の庭師とかどうだろう? うん、きっとエリオットなら素晴らしい職人になるだろうな、どう? 王子様に望まれて城で働くというのは、嬉しくはないかい?」
「……お城で……」
ただ揶揄われているだけかと思っていたが、ユフィは真面目に借問しているらしい。
アウレロイヤ家は辺境にありながら、建国時から国王に仕える貴族の中でも最古参にあたる家門だ。もしかして新たな働き口を紹介してくれようというのだろうか。色々と経験を積ませようとしてくれているのかもしれない。それ自体はとても光栄なことだ。
けれど、王都にはユフィが居ない。ユフィのために花屋になろうと思ったのに、それでは意味がない。
そこまで考えて、ふいに痛感させられてしまう。ユフィにとって、エリオットに会えなくなることは些事にすぎないのだ。花を運ぶのはエリオットではなくてもいい。だから、こんな提案ができる。エリオットはその程度の存在でしかない。
彼が善意でそうしようとしてくれていることは自明だ。だからこそとてつもなく寂しい気持ちになった。
エリオットはこみ上げた想いが漏れてしまわないよう、貴方のために花を育てたいのだと押しつけがましくならないよう、必死に言葉を選んだ。
「ええと……とても光栄ですけれど、僕には荷が重いかな、と思っちゃいます。貴族の方々が集うところですし、絶対に失敗が許されない環境となると責任に押しつぶされてしまいそうで……僕は、アウレロイヤでのんびりしている方が性に合ってるんです」
ユフィは少しだけ眼差しを険しくして、そうかと呟いた。
そして手元にまだランタンが残っていることを思い出し、地面に点在するキャンドルから内部へ火を移した。ほんのり色づくような明かりの中で火影を揺らしながら、それは天へと旅立っていた。
しばしの間、二人で魅入るようにその燈火を見送る。
「……それは、もしや幼馴染のため?」
「え?」
心臓がばくんと跳ねた。幼馴染というと、ユフィ自身のことだろうか。どうして見透かされたのだろう。
「ジン、という彼とは仲がいいんだよね? そんなに離れがたいほどなのかな」
「えっ……え、まさか、違います。確かにジンは友達ですが、そこまでべったりじゃありません。もちろん離れ離れになったら寂しいですけど、だからといって一生会えなくなるわけではないし、手紙のやり取りぐらいができればそれで……」
「そうなんだ。じゃあ、エリオットはどんな人が好き?」
どうしてジンの話が急に、と尋ねる前に、ユフィが唐突に問う。
好き――好き、とエリオットは眼をぱちくりさせ、内心で繰り返した。
ジンのことは、好きだ。王子様のことも好きだし、シェリーのことも好きだ。けれど、これはそういう『好き』の話だろうか。違う気がする。たとえるなら、ユフィに対して抱きかけてしまうような『好き』のことを言っているのだと思う。
どうして突然こんなことを聞くのだろう。不審に思ったのは一瞬だけだった。空には無数の柔らかな灯火が浮かび、地面に点在するキャンドルや街灯が闇夜を幻想的に照らし出している。ロマンチックな気分になるのも頷けた。
そういえば、ユフィと恋愛だとか異性のことだとかいう話をしたことはなかった。エリオットから尋ねるのは烏滸がましいこと、不躾なことだと避けてきた内容だった。ユフィ自身もエリオットの恋になんて興味ないだろうと、わざわざ話を持ち出すこともなかったけれど。もっとも、ユフィの性別を超えた神々しいまでの美しさを前に、そういった世俗的な話題を出すことが憚られたというのが大きいが。
うまく話を繋げられたら、ユフィが理想とする相手のことも聞けるだろうか。もちろん努力してその座を掴みとろうなんて考えていない。きっとこういう人に違いないと、想像してその時に備えたいだけだ。
「うーん……誰に対しても分け隔てない態度で、優しくて、そして努力家で」
「うん」
すべて、ユフィのことだった。貴賤を問わず平等に優しく接してくれる。日々の実務や鍛錬はもちろん、出来なくとも問題が無い家事に至るまで努力を惜しまない。
「それと、髪が綺麗で…………互いに支え合えるような人だと、いいなあって思います」
あからさまにユフィを意識した特徴を並べてしまう前に、適当にお茶を濁しておく。ありふれた内容に聞こえるだろうけれど、どれも紛れもない本心である。
「なるほど……」
ユフィは何かを考えこむように顎に手をやった。
そういえば先日、エリオットが成人を迎えたことを随分と気にしている様子だった。
もしかして、と思い至る。
――僕の結婚相手を、探そうとしてくれてるのかな。
ユフィは顔が広い。色恋沙汰に疎いと思われるエリオットを見かねて、紹介できる人を探そうとしてくれているのかもしれない。先ほども述べた通り、ユフィは優しい人だ。それはもう残酷なほどに。善意だけで行動しているから、それで誰かが傷つくだなんて考えもしない。それでも誰も彼を恨みはしない。逆恨みすら抱かせない。それがある種、生まれ持った彼の聖性なのだろうとエリオットは理解している。
もし実際に結婚相手を紹介されたら、エリオットはきっと断れない。恋慕う人に引き合わされた、とても良い人と良い家庭を築くだろう。それはそれで幸福なはずだけれど、惨い仕打ちなことは間違いない。それでもやはり、ユフィを憎むことはないのだ。
その思案気な横顔を眺めつつ、どう話を切り返そうか様子を窺う。ふいに、ユフィが何かを閃いたようにこちらを見た。
ユフィは僅かに身をかがめた。その顔を僅かに傾けつつ、言う。結わえた綺麗な長い髪が、その肩を水が流れるようにすべり落ちた。
「その条件には、私も当てはまっているように思うんだけど」
「――――」
ひゅっ、と声とも呼吸ともつかない音が咽喉から漏れた。その台詞も、薄闇の中で間近に迫った美貌も、何もかもが衝撃的過ぎて言葉が出てこない。
――神か、天の御使いが舞い降りたみたいだ。
彼と初めて出会った時と同じ感想が、ふわりと胸の奥で花開く。
少しの間見惚れて、そして、すぐに泣きだしそうになった。やはりユフィは残酷だ。絶対にエリオットを選んではくれないくせに、軽々しくそんな冗談を口にするのだから。
好きになってもいいんですか、と反射的に尋ねてしまいそうになって、口を引き結ぶ。それはあまりに意地悪だったから。先ほどまでと同じように「僕なんて恐れ多い」と慌てふためくのを期待しているのだろう、きっと困らせてしまう。
だからエリオットは、平静を取り繕いはにかみを返す。
「ふふ、僕にユフィ様はもったいないですよ」
「そんなことはないよ」
真剣な声で断言されたことは少し意外だった。目元は和やかなままだ。けれど、刷毛のような睫毛の奥に見える夜明け間際の空のような紫色の瞳は、なにか切実な輝きを放っているように見える。
しかしそれは、見えるだけだ。エリオットが雰囲気に呑まれて、そう誤解しているだけ。ユフィは相槌のひとつとして謙遜に謙遜を返しただけに違いない。
「王子様みたいな……?」
「うん。さっき上に居たでしょう? エリオットが王子様らしい人だ、と言っていたあの方のような、そういう人は?」
「えっ! も、もっと恐れ多くて、僕にはそんな、口に出すことも……」
「もし〝本物の王子様〟が……王位継承権を持つ人が君の前に現れたら、興味を惹かれたりするのかな? どう? 妾妃、は突飛だね。たとえば城の庭師とかどうだろう? うん、きっとエリオットなら素晴らしい職人になるだろうな、どう? 王子様に望まれて城で働くというのは、嬉しくはないかい?」
「……お城で……」
ただ揶揄われているだけかと思っていたが、ユフィは真面目に借問しているらしい。
アウレロイヤ家は辺境にありながら、建国時から国王に仕える貴族の中でも最古参にあたる家門だ。もしかして新たな働き口を紹介してくれようというのだろうか。色々と経験を積ませようとしてくれているのかもしれない。それ自体はとても光栄なことだ。
けれど、王都にはユフィが居ない。ユフィのために花屋になろうと思ったのに、それでは意味がない。
そこまで考えて、ふいに痛感させられてしまう。ユフィにとって、エリオットに会えなくなることは些事にすぎないのだ。花を運ぶのはエリオットではなくてもいい。だから、こんな提案ができる。エリオットはその程度の存在でしかない。
彼が善意でそうしようとしてくれていることは自明だ。だからこそとてつもなく寂しい気持ちになった。
エリオットはこみ上げた想いが漏れてしまわないよう、貴方のために花を育てたいのだと押しつけがましくならないよう、必死に言葉を選んだ。
「ええと……とても光栄ですけれど、僕には荷が重いかな、と思っちゃいます。貴族の方々が集うところですし、絶対に失敗が許されない環境となると責任に押しつぶされてしまいそうで……僕は、アウレロイヤでのんびりしている方が性に合ってるんです」
ユフィは少しだけ眼差しを険しくして、そうかと呟いた。
そして手元にまだランタンが残っていることを思い出し、地面に点在するキャンドルから内部へ火を移した。ほんのり色づくような明かりの中で火影を揺らしながら、それは天へと旅立っていた。
しばしの間、二人で魅入るようにその燈火を見送る。
「……それは、もしや幼馴染のため?」
「え?」
心臓がばくんと跳ねた。幼馴染というと、ユフィ自身のことだろうか。どうして見透かされたのだろう。
「ジン、という彼とは仲がいいんだよね? そんなに離れがたいほどなのかな」
「えっ……え、まさか、違います。確かにジンは友達ですが、そこまでべったりじゃありません。もちろん離れ離れになったら寂しいですけど、だからといって一生会えなくなるわけではないし、手紙のやり取りぐらいができればそれで……」
「そうなんだ。じゃあ、エリオットはどんな人が好き?」
どうしてジンの話が急に、と尋ねる前に、ユフィが唐突に問う。
好き――好き、とエリオットは眼をぱちくりさせ、内心で繰り返した。
ジンのことは、好きだ。王子様のことも好きだし、シェリーのことも好きだ。けれど、これはそういう『好き』の話だろうか。違う気がする。たとえるなら、ユフィに対して抱きかけてしまうような『好き』のことを言っているのだと思う。
どうして突然こんなことを聞くのだろう。不審に思ったのは一瞬だけだった。空には無数の柔らかな灯火が浮かび、地面に点在するキャンドルや街灯が闇夜を幻想的に照らし出している。ロマンチックな気分になるのも頷けた。
そういえば、ユフィと恋愛だとか異性のことだとかいう話をしたことはなかった。エリオットから尋ねるのは烏滸がましいこと、不躾なことだと避けてきた内容だった。ユフィ自身もエリオットの恋になんて興味ないだろうと、わざわざ話を持ち出すこともなかったけれど。もっとも、ユフィの性別を超えた神々しいまでの美しさを前に、そういった世俗的な話題を出すことが憚られたというのが大きいが。
うまく話を繋げられたら、ユフィが理想とする相手のことも聞けるだろうか。もちろん努力してその座を掴みとろうなんて考えていない。きっとこういう人に違いないと、想像してその時に備えたいだけだ。
「うーん……誰に対しても分け隔てない態度で、優しくて、そして努力家で」
「うん」
すべて、ユフィのことだった。貴賤を問わず平等に優しく接してくれる。日々の実務や鍛錬はもちろん、出来なくとも問題が無い家事に至るまで努力を惜しまない。
「それと、髪が綺麗で…………互いに支え合えるような人だと、いいなあって思います」
あからさまにユフィを意識した特徴を並べてしまう前に、適当にお茶を濁しておく。ありふれた内容に聞こえるだろうけれど、どれも紛れもない本心である。
「なるほど……」
ユフィは何かを考えこむように顎に手をやった。
そういえば先日、エリオットが成人を迎えたことを随分と気にしている様子だった。
もしかして、と思い至る。
――僕の結婚相手を、探そうとしてくれてるのかな。
ユフィは顔が広い。色恋沙汰に疎いと思われるエリオットを見かねて、紹介できる人を探そうとしてくれているのかもしれない。先ほども述べた通り、ユフィは優しい人だ。それはもう残酷なほどに。善意だけで行動しているから、それで誰かが傷つくだなんて考えもしない。それでも誰も彼を恨みはしない。逆恨みすら抱かせない。それがある種、生まれ持った彼の聖性なのだろうとエリオットは理解している。
もし実際に結婚相手を紹介されたら、エリオットはきっと断れない。恋慕う人に引き合わされた、とても良い人と良い家庭を築くだろう。それはそれで幸福なはずだけれど、惨い仕打ちなことは間違いない。それでもやはり、ユフィを憎むことはないのだ。
その思案気な横顔を眺めつつ、どう話を切り返そうか様子を窺う。ふいに、ユフィが何かを閃いたようにこちらを見た。
ユフィは僅かに身をかがめた。その顔を僅かに傾けつつ、言う。結わえた綺麗な長い髪が、その肩を水が流れるようにすべり落ちた。
「その条件には、私も当てはまっているように思うんだけど」
「――――」
ひゅっ、と声とも呼吸ともつかない音が咽喉から漏れた。その台詞も、薄闇の中で間近に迫った美貌も、何もかもが衝撃的過ぎて言葉が出てこない。
――神か、天の御使いが舞い降りたみたいだ。
彼と初めて出会った時と同じ感想が、ふわりと胸の奥で花開く。
少しの間見惚れて、そして、すぐに泣きだしそうになった。やはりユフィは残酷だ。絶対にエリオットを選んではくれないくせに、軽々しくそんな冗談を口にするのだから。
好きになってもいいんですか、と反射的に尋ねてしまいそうになって、口を引き結ぶ。それはあまりに意地悪だったから。先ほどまでと同じように「僕なんて恐れ多い」と慌てふためくのを期待しているのだろう、きっと困らせてしまう。
だからエリオットは、平静を取り繕いはにかみを返す。
「ふふ、僕にユフィ様はもったいないですよ」
「そんなことはないよ」
真剣な声で断言されたことは少し意外だった。目元は和やかなままだ。けれど、刷毛のような睫毛の奥に見える夜明け間際の空のような紫色の瞳は、なにか切実な輝きを放っているように見える。
しかしそれは、見えるだけだ。エリオットが雰囲気に呑まれて、そう誤解しているだけ。ユフィは相槌のひとつとして謙遜に謙遜を返しただけに違いない。
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