59 / 75
波乱含みの修学旅行⑮
しおりを挟む
電話を切ってからしばらくすると、佐藤君と綾がこちらに姿を見せた。
「良かった~」って安堵の表情を見せる綾。
「おい、翔太、えりちゃんを危険な目に合わすな!」と喧嘩腰に突っかかる佐藤君。
「ごめん…」と今回は素直に謝る翔太君に佐藤君は「おう」と返している。
こうして4人が揃い、点呼までに戻らないといけない為、少し早歩きでホテルに戻った。
ホテルに着き、各部屋で点呼を取るため、それぞれが部屋に向かっていく。
私は…藤原さんと同室で、中に入ると藤原さんが携帯を触りながら入ってきた私を見る。
「どこほっついていたんだか…」と嫌味っぽく言われムッとしたが、やり合わない。
でも
「あ~あ、先生には怒られるし、あの二人はムカつくし、あんたと同じ部屋とはね…」と更に嫌味を言う。
私はあえて何も言わず、リモコンでテレビを付けた。
「なんか言ったら?言いたいことあるんでしょ?ねぇ!」とテレビの前に立ち、凄い剣幕な顔をしている。
「何も言う事はないですよ…」と言っても、間を詰められ私を凝視する。
「あ、そっかぁ、翔太君に相手されないから落ち込んでいるんだ~!明日、私は告白するから、絶対近くにいないで!」と両肩を強く押され牽制される。
コンコンッ
「入るぞ」と先生が点呼の為、部屋に入ってきた。
私と藤原さんが近くにいるのを不思議に思ったのか、点呼もそこそこに、何故そんな近くにいるんだ?と説明を求めてきた。
「…」
お互い黙ってしまい、何かあるなと察した先生は私と藤原さんを部屋から出した。
部屋から出された私達は先生達が泊まる部屋に通された。
中には他のクラスの担任もおり、さながら説教部屋のような雰囲気だった。
「またか、藤原?」と一人の先生が声を上げ、
「中村は珍しいな」と続けて言う。
「とにかく座れ」と面接試験のように向かい合い、事情を聞かされた。
「で?今度はなんだ、藤原。続けてだとさすがに帰すしかなくなるぞ?いいのか?」
「嫌です!明日はとても大切な日だから!」と翔太君に告白をする前に帰されるのだけは阻止したいと必死になっている。
「大切な日なら少しは皆と仲良くやれ」とたぶんさっきも言われたのかもしれない言葉を、黙って聞き頷いていた…。
「で。中村は何があったんだ?」と今度は私に質問が飛んでくる。
でも、私の嫌な性格でもある『黙り込む』が出てしまった。
「中村、いわないとわからん」と早く言う様に急かされると余計に言えなくなる…。
そんな時、「まさか…イジメじゃないだろうな?!」
と、私達の担任が声を荒げる。
声の大きさに体がピクッと反応しただけだったが、担任はそれが事実だなと認識してしまった。
「藤原…お前、中村をイジメているんだな、そうだな!」
「違います。ただ、気弱だから黙ってるだけです。イジメじゃないです。もういいですか?寝たいので」と早々に話を切り上げようとしている藤原さんを、部屋にいる先生達が取り囲む。
「な、なんですか?」
「悪いが、イジメだと我々は思うから、藤原、明日は我々と行動しろ」
「嫌だ!絶対嫌だ!大切な日っていいましたよね?私の未来を奪う権利なんて無いはず!」
と、大声でいう。
「あんたもちゃんといいなさいよ!卑怯者!」
「先生…イジメじゃないです、大丈夫です」
「ほら!イジメじゃないです。言いましたよね、だから明日は一緒に行動はやめて下さい」
担任達は納得がいかないのか、私達を直ぐには解放しなかった。
「良かった~」って安堵の表情を見せる綾。
「おい、翔太、えりちゃんを危険な目に合わすな!」と喧嘩腰に突っかかる佐藤君。
「ごめん…」と今回は素直に謝る翔太君に佐藤君は「おう」と返している。
こうして4人が揃い、点呼までに戻らないといけない為、少し早歩きでホテルに戻った。
ホテルに着き、各部屋で点呼を取るため、それぞれが部屋に向かっていく。
私は…藤原さんと同室で、中に入ると藤原さんが携帯を触りながら入ってきた私を見る。
「どこほっついていたんだか…」と嫌味っぽく言われムッとしたが、やり合わない。
でも
「あ~あ、先生には怒られるし、あの二人はムカつくし、あんたと同じ部屋とはね…」と更に嫌味を言う。
私はあえて何も言わず、リモコンでテレビを付けた。
「なんか言ったら?言いたいことあるんでしょ?ねぇ!」とテレビの前に立ち、凄い剣幕な顔をしている。
「何も言う事はないですよ…」と言っても、間を詰められ私を凝視する。
「あ、そっかぁ、翔太君に相手されないから落ち込んでいるんだ~!明日、私は告白するから、絶対近くにいないで!」と両肩を強く押され牽制される。
コンコンッ
「入るぞ」と先生が点呼の為、部屋に入ってきた。
私と藤原さんが近くにいるのを不思議に思ったのか、点呼もそこそこに、何故そんな近くにいるんだ?と説明を求めてきた。
「…」
お互い黙ってしまい、何かあるなと察した先生は私と藤原さんを部屋から出した。
部屋から出された私達は先生達が泊まる部屋に通された。
中には他のクラスの担任もおり、さながら説教部屋のような雰囲気だった。
「またか、藤原?」と一人の先生が声を上げ、
「中村は珍しいな」と続けて言う。
「とにかく座れ」と面接試験のように向かい合い、事情を聞かされた。
「で?今度はなんだ、藤原。続けてだとさすがに帰すしかなくなるぞ?いいのか?」
「嫌です!明日はとても大切な日だから!」と翔太君に告白をする前に帰されるのだけは阻止したいと必死になっている。
「大切な日なら少しは皆と仲良くやれ」とたぶんさっきも言われたのかもしれない言葉を、黙って聞き頷いていた…。
「で。中村は何があったんだ?」と今度は私に質問が飛んでくる。
でも、私の嫌な性格でもある『黙り込む』が出てしまった。
「中村、いわないとわからん」と早く言う様に急かされると余計に言えなくなる…。
そんな時、「まさか…イジメじゃないだろうな?!」
と、私達の担任が声を荒げる。
声の大きさに体がピクッと反応しただけだったが、担任はそれが事実だなと認識してしまった。
「藤原…お前、中村をイジメているんだな、そうだな!」
「違います。ただ、気弱だから黙ってるだけです。イジメじゃないです。もういいですか?寝たいので」と早々に話を切り上げようとしている藤原さんを、部屋にいる先生達が取り囲む。
「な、なんですか?」
「悪いが、イジメだと我々は思うから、藤原、明日は我々と行動しろ」
「嫌だ!絶対嫌だ!大切な日っていいましたよね?私の未来を奪う権利なんて無いはず!」
と、大声でいう。
「あんたもちゃんといいなさいよ!卑怯者!」
「先生…イジメじゃないです、大丈夫です」
「ほら!イジメじゃないです。言いましたよね、だから明日は一緒に行動はやめて下さい」
担任達は納得がいかないのか、私達を直ぐには解放しなかった。
0
あなたにおすすめの小説
俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり
もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。
そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う
これが桂木廉也との出会いである。
廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。
みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。
以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。
二人の恋の行方は……
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
【完結】地味な私と公爵様
ベル
恋愛
ラエル公爵。この学園でこの名を知らない人はいないでしょう。
端正な顔立ちに甘く低い声、時折見せる少年のような笑顔。誰もがその美しさに魅了され、女性なら誰もがラエル様との結婚を夢見てしまう。
そんな方が、平凡...いや、かなり地味で目立たない伯爵令嬢である私の婚約者だなんて一体誰が信じるでしょうか。
...正直私も信じていません。
ラエル様が、私を溺愛しているなんて。
きっと、きっと、夢に違いありません。
お読みいただきありがとうございます。短編のつもりで書き始めましたが、意外と話が増えて長編に変更し、無事完結しました(*´-`)
隣の夫婦 ~離婚する、離婚しない、身近な夫婦の話
紫ゆかり
恋愛
オムニバス形式です。
理解し合って結婚したはずの梓、同級生との再会が思わぬことになる雅美、年下の夫のかつての妻に引け目を感じる千晴、昔の恋の後悔から前向きになれない志織。
大人の女性のストーリーです。
Sランクの年下旦那様は如何でしょうか?
キミノ
恋愛
職場と自宅を往復するだけの枯れた生活を送っていた白石亜子(27)は、
帰宅途中に見知らぬイケメンの大谷匠に求婚される。
二日酔いで目覚めた亜子は、記憶の無いまま彼の妻になっていた。
彼は日本でもトップの大企業の御曹司で・・・。
無邪気に笑ったと思えば、大人の色気で翻弄してくる匠。戸惑いながらもお互いを知り、仲を深める日々を過ごしていた。
このまま、私は彼と生きていくんだ。
そう思っていた。
彼の心に住み付いて離れない存在を知るまでは。
「どうしようもなく好きだった人がいたんだ」
報われない想いを隠し切れない背中を見て、私はどうしたらいいの?
代わりでもいい。
それでも一緒にいられるなら。
そう思っていたけれど、そう思っていたかったけれど。
Sランクの年下旦那様に本気で愛されたいの。
―――――――――――――――
ページを捲ってみてください。
貴女の心にズンとくる重い愛を届けます。
【Sランクの男は如何でしょうか?】シリーズの匠編です。
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
ヒ・ミ・ツ~許嫁は兄の親友~(旧:遠回りして気付いた想い)[完]
麻沙綺
恋愛
ごく普通の家庭で育っている女の子のはずが、実は……。
お兄ちゃんの親友に溺愛されるが、それを煩わしいとさえ感じてる主人公。いつしかそれが当たり前に……。
視線がコロコロ変わります。
なろうでもあげていますが、改稿しつつあげていきますので、なろうとは多少異なる部分もあると思いますが、宜しくお願い致します。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる