貴方に出会った幸せ〜人生初の恋〜

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波乱含みの修学旅行⑮

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電話を切ってからしばらくすると、佐藤君と綾がこちらに姿を見せた。
「良かった~」って安堵の表情を見せる綾。
「おい、翔太、えりちゃんを危険な目に合わすな!」と喧嘩腰に突っかかる佐藤君。
「ごめん…」と今回は素直に謝る翔太君に佐藤君は「おう」と返している。

こうして4人が揃い、点呼までに戻らないといけない為、少し早歩きでホテルに戻った。

ホテルに着き、各部屋で点呼を取るため、それぞれが部屋に向かっていく。
私は…藤原さんと同室で、中に入ると藤原さんが携帯を触りながら入ってきた私を見る。
「どこほっついていたんだか…」と嫌味っぽく言われムッとしたが、やり合わない。
でも
「あ~あ、先生には怒られるし、あの二人はムカつくし、あんたと同じ部屋とはね…」と更に嫌味を言う。

私はあえて何も言わず、リモコンでテレビを付けた。
「なんか言ったら?言いたいことあるんでしょ?ねぇ!」とテレビの前に立ち、凄い剣幕な顔をしている。

「何も言う事はないですよ…」と言っても、間を詰められ私を凝視する。
「あ、そっかぁ、翔太君に相手されないから落ち込んでいるんだ~!明日、私は告白するから、絶対近くにいないで!」と両肩を強く押され牽制される。

コンコンッ

「入るぞ」と先生が点呼の為、部屋に入ってきた。
私と藤原さんが近くにいるのを不思議に思ったのか、点呼もそこそこに、何故そんな近くにいるんだ?と説明を求めてきた。
「…」
お互い黙ってしまい、何かあるなと察した先生は私と藤原さんを部屋から出した。

部屋から出された私達は先生達が泊まる部屋に通された。
中には他のクラスの担任もおり、さながら説教部屋のような雰囲気だった。
「またか、藤原?」と一人の先生が声を上げ、
「中村は珍しいな」と続けて言う。

「とにかく座れ」と面接試験のように向かい合い、事情を聞かされた。

「で?今度はなんだ、藤原。続けてだとさすがに帰すしかなくなるぞ?いいのか?」
「嫌です!明日はとても大切な日だから!」と翔太君に告白をする前に帰されるのだけは阻止したいと必死になっている。
「大切な日なら少しは皆と仲良くやれ」とたぶんさっきも言われたのかもしれない言葉を、黙って聞き頷いていた…。

「で。中村は何があったんだ?」と今度は私に質問が飛んでくる。
でも、私の嫌な性格でもある『黙り込む』が出てしまった。

「中村、いわないとわからん」と早く言う様に急かされると余計に言えなくなる…。
そんな時、「まさか…イジメじゃないだろうな?!」
と、私達の担任が声を荒げる。

声の大きさに体がピクッと反応しただけだったが、担任はそれが事実だなと認識してしまった。

「藤原…お前、中村をイジメているんだな、そうだな!」
「違います。ただ、気弱だから黙ってるだけです。イジメじゃないです。もういいですか?寝たいので」と早々に話を切り上げようとしている藤原さんを、部屋にいる先生達が取り囲む。

「な、なんですか?」
「悪いが、イジメだと我々は思うから、藤原、明日は我々と行動しろ」
「嫌だ!絶対嫌だ!大切な日っていいましたよね?私の未来を奪う権利なんて無いはず!」
と、大声でいう。

「あんたもちゃんといいなさいよ!卑怯者!」

「先生…イジメじゃないです、大丈夫です」

「ほら!イジメじゃないです。言いましたよね、だから明日は一緒に行動はやめて下さい」

担任達は納得がいかないのか、私達を直ぐには解放しなかった。


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