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陛下と私

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私はソマリア。
マールディア帝国という喉かな国で暮らすこの国の令嬢で、17歳である。
私には幼い頃に隣国アムール国のカブス陛下と許婚の関係を結び、もう10年近く経つ。

取り決めで私が18になれば結婚できるのだが、私自身結婚したいとは思わない。
別にカブス陛下が嫌だからと言うわけじゃ無く、結婚したい!と言う気持ちが湧かないからだ。

しかし、当方の考えとは裏腹にカブス陛下は今すぐにでもしたい!と毎日のように求婚してくる。
何回、まだ年齢が…といっても、毎日来る。

もしかしたらこれが、したくない原因の一つでも有るのかも知れない。

それに、カブス陛下は隙あらば、私に手を出そうと目論んでいるので…。
あれは…2年前

「ソマリア、おいで!綺麗な花が咲いてる!」
「どこ?」
「ここだよ」と言い、私を抱きしめた。

花なんて関係ない。私にくっつきたいだけで…。
それに…

「ソマリア、いい匂いがする、香水か?それともソマリア自身?」
「ちょっと、陛下、離れて下さい、あっ…」

カブス陛下の手がゆっくりと下に伸び、私のドレスを捲し上げ、手をドレスの中に入れて来た。

ゆっくりお尻を撫でまわすように触り、そのまま下着の中に手を…

クチュ…クチュ…と音を立て、陛下は指を私の大事な部分に何回も出し入れする。

最初は抵抗していたが、段々と力が入らなくなり陛下に身を預けた。

自分でも何かが出ているのがよく分かり、頭がボーッとしてきた…。

そして、下着を下ろそうと下着を掴んだ所で私は拒否をした。

「へ、陛下、だめです、ここでは…」
「なら私の部屋に来るか?」
「今日は、ここまでにしてください…ボーッとしてしまって…」
「仕方ない…今日はここまでだ」

私はペタンと座り込んでしまった。
求められるのは変じゃないけど、段々と激しくなってきてる気がする。


それが2年前に起こった事であり、現在では…


「ソマリア、今回は遠征にいく、しばらくは戻らないから寂しい思いをさせるが、すまないな」

遠征にいく事が最近は増え、私に迫る事が少なくなってきた。
それはそれで良い事なんだが…以前より淡白というかあまりこちらに熱を入れてないように思えた。

「ソマリア嬢、教養の時間です。竜の間においでくだされ」
「わかったわ」

一国の嬢であるので、他国の要人と会う際に無礼が無いよう徹底的に礼儀や作法を身につけされる。
毎日同じ繰り返しでもある為、少し退屈だ。

そんな日々を過ごすと、何故かカブス陛下に求められた日を思い出す。
別に今すぐじゃないが、やっぱり少し触れて欲しい気持ちになってしまう。

ふと1人きりになると、モヤモヤしてしまい…

おもむろにドレスをまくり上げ、指で大事な部分を触り始める。

ガチャ!

突然扉が開き、慌ててドレスを下ろした。

「ソマリア」

「カブス陛下、何故?遠征のはずでは…?」

「お前と会うために遠征と嘘をついた。そうで無いとなかなか時間が取れないからな」

私に近づき、ハグをする。
そして、上に顔をむかせ、キスをする。
今日の陛下はなんだか激しい…。
舌を無理やり私の口に入れる。

求められたいと思っていたので、つい…

「陛下…抱いて下さい…」

「いいのか?」

私は軽く首を縦に振る。
そのまま陛下は私を抱き抱え、ベットに下ろす。

またお互いにキスを交わす。

もう言葉は要らない。




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