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ママ?
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どうしようか…。
あまり質問ばかりでは間がもたない気もする。
そんな風に思っているとキース君が話す。
「お姉さんはなんて言うの?」
「あっ、私はあやかと言うよ」
「あやか?変な名前」
変な名前と言われても…って感じだった。
自分がつけた訳でもないし、これで怒ったりする方が子供だな、と思った。
「ごめんね、変な名前だよね、ははは…」
(困った…本当に困った…誰か来ないかな?)
とりあえず親がいるはずだから部屋を出てメイドなら知ってると思い、部屋を出ようと提案してみる。
意外にアッサリと出る事を了承し、一緒に出て行った。
さて、何処にメイドがいるのか分からないが廊下を歩けばいるはずだ。
手を繋ぎ歩き出す。
「お姉さん。手、暖かいね」
「あ、ありがとう」
少しだけほっこりした。
それにいつか自分の子が出来た時こんな感じになるかなと思い、少しギュッと握った。
廊下を歩くとマリーさんがいた。
良かった、これで解放されると思い、仕事中とは言え声を掛けてみた。
「マリーさん、あの…」
私の呼びかけにクルッと振り返るとキース君が駆け出していく。
そして、ママと叫ぶ…。
「ママ…?」
んっ、と思った…。
この子は王子と自分で言っていたが、私が知る王子は王妃が産んだクロウ、アラン、セレス、そして最近生まれた子の4人だけだ。
じゃあこの子は…?
「キース、ダメでしょ。ちゃんと習い事しないと」
「あの、マリーさん?」
「あぁ、あやかさん、どうかしたの?
あっ、キースを連れてきてくれたのね、ありがとう」
「いや、それは良いのですが、その子は?」
「…私の子よ?なにか?」
「いや…その、王子って自分で言ってましたが、王様の子、じゃないですよね?
子供の勝手に言ってる事とかじゃ…?」
「そう…キースがそう言ったのを聞いたのね…」
どこか伏し目がちな様子で話し、私とは目を合わさなかった。
そして、私にこの子も王様の子だと教える。
「えぇぇぇーーーー!?」
廊下に響き渡る私の叫び声をマリーはシーっと止める。
「だ、だ、だって、マリーさん、メイド…」
廊下で話す事じゃないと言い、近くの部屋に入る様に私を誘導しキース君を連れて中に入る。
「マリーさん…」
「ちゃんと話すからまずは落ち着いて。さぁ、とりあえず座って」
言われるがままに椅子に座り、これから話される事が私の常識を上回っていた。
あまり質問ばかりでは間がもたない気もする。
そんな風に思っているとキース君が話す。
「お姉さんはなんて言うの?」
「あっ、私はあやかと言うよ」
「あやか?変な名前」
変な名前と言われても…って感じだった。
自分がつけた訳でもないし、これで怒ったりする方が子供だな、と思った。
「ごめんね、変な名前だよね、ははは…」
(困った…本当に困った…誰か来ないかな?)
とりあえず親がいるはずだから部屋を出てメイドなら知ってると思い、部屋を出ようと提案してみる。
意外にアッサリと出る事を了承し、一緒に出て行った。
さて、何処にメイドがいるのか分からないが廊下を歩けばいるはずだ。
手を繋ぎ歩き出す。
「お姉さん。手、暖かいね」
「あ、ありがとう」
少しだけほっこりした。
それにいつか自分の子が出来た時こんな感じになるかなと思い、少しギュッと握った。
廊下を歩くとマリーさんがいた。
良かった、これで解放されると思い、仕事中とは言え声を掛けてみた。
「マリーさん、あの…」
私の呼びかけにクルッと振り返るとキース君が駆け出していく。
そして、ママと叫ぶ…。
「ママ…?」
んっ、と思った…。
この子は王子と自分で言っていたが、私が知る王子は王妃が産んだクロウ、アラン、セレス、そして最近生まれた子の4人だけだ。
じゃあこの子は…?
「キース、ダメでしょ。ちゃんと習い事しないと」
「あの、マリーさん?」
「あぁ、あやかさん、どうかしたの?
あっ、キースを連れてきてくれたのね、ありがとう」
「いや、それは良いのですが、その子は?」
「…私の子よ?なにか?」
「いや…その、王子って自分で言ってましたが、王様の子、じゃないですよね?
子供の勝手に言ってる事とかじゃ…?」
「そう…キースがそう言ったのを聞いたのね…」
どこか伏し目がちな様子で話し、私とは目を合わさなかった。
そして、私にこの子も王様の子だと教える。
「えぇぇぇーーーー!?」
廊下に響き渡る私の叫び声をマリーはシーっと止める。
「だ、だ、だって、マリーさん、メイド…」
廊下で話す事じゃないと言い、近くの部屋に入る様に私を誘導しキース君を連れて中に入る。
「マリーさん…」
「ちゃんと話すからまずは落ち着いて。さぁ、とりあえず座って」
言われるがままに椅子に座り、これから話される事が私の常識を上回っていた。
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