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破棄した後の出来事
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「撤回はしない、もう決めたんだ…」
「はぁ??」
更に詰め寄り胸倉を掴み、いまにも叩いたりするんじゃないかと思えた。
しかし、その掴む手を振り解き、逆にリリィさんの両肩に手を置き告げた。
「リリィ、僕の大事な人は君じゃない」
そして、何も言わずに黙ってその様子を見ていた私の方をチラッと見て言う。
「僕は…あやかさんと一緒に居たいんだ…」
私は目を逸らした…。
「あ…そっ。私じゃないんだ。セレスはこんなメイドがいいのね。可愛くもなくオドオドした感じの女が好きなのね」
私の事を責め立てるようにいい、掴まれた両肩をバシッと叩き落とし、私の前に移動してきた。
「セレスなんかあんたにあげるわ。どうせ捨てられるに決まってる!
そして、やっぱり私が良いって泣きついてくるわ!?」
「リリィ!」
「気安く呼ばないで、『クソ』王子」
さっきまでの言動はまるで消え失せ、吐き捨てるように言った後、部屋を出て行き、バーンッと思いっきり扉を閉めていった…。
(婚約破棄…ってそんな簡単にするもの…?)
静まり返った部屋には私とセレスさん。
お互いに次に話す言葉が見つからず、ただ黙るだけの時間になってしまった。
そして、重い口を開き、セレスさんが言う。
「もう遅いから休もう…」
休むと言っても、もうこんな状態ではリリィさんと同じ部屋なんて無理に決まってる。
となると…いや、さすがにそれはまずいと思うので私は提案する。
「あ、あの…私、馬房に行きますので…」
「何言ってるの?そんな場所、風邪引くに決まってる。だから、僕が行くよ」
「いや、私はメイドだから…」
今までそんな事した事ないのに、つい口に出てしまったメイドと言う言葉。
「…ぷっ。あやかさん、メイドの役はもう終わりだよ。リリィ居ないんだから」
「そ、そうでしたね。間違えました」
「あやかさん…良かったら今日は…」
急に真剣な口調で私に提案してくるセレスさんは私をしっかりと見て話してくる。
どうしようかと悩んでいると、急に外が光り、周囲が一瞬明るくなった。
次の瞬間…
ドーン!?…ゴロゴロゴロ
雷がすぐ近くに落ちた…。
「きゃっ!?」
私はその場に座り込んでしまう。
すぐにセレスさんは私のもとに駆け寄り、また抱きしめてきた…。
「はぁ??」
更に詰め寄り胸倉を掴み、いまにも叩いたりするんじゃないかと思えた。
しかし、その掴む手を振り解き、逆にリリィさんの両肩に手を置き告げた。
「リリィ、僕の大事な人は君じゃない」
そして、何も言わずに黙ってその様子を見ていた私の方をチラッと見て言う。
「僕は…あやかさんと一緒に居たいんだ…」
私は目を逸らした…。
「あ…そっ。私じゃないんだ。セレスはこんなメイドがいいのね。可愛くもなくオドオドした感じの女が好きなのね」
私の事を責め立てるようにいい、掴まれた両肩をバシッと叩き落とし、私の前に移動してきた。
「セレスなんかあんたにあげるわ。どうせ捨てられるに決まってる!
そして、やっぱり私が良いって泣きついてくるわ!?」
「リリィ!」
「気安く呼ばないで、『クソ』王子」
さっきまでの言動はまるで消え失せ、吐き捨てるように言った後、部屋を出て行き、バーンッと思いっきり扉を閉めていった…。
(婚約破棄…ってそんな簡単にするもの…?)
静まり返った部屋には私とセレスさん。
お互いに次に話す言葉が見つからず、ただ黙るだけの時間になってしまった。
そして、重い口を開き、セレスさんが言う。
「もう遅いから休もう…」
休むと言っても、もうこんな状態ではリリィさんと同じ部屋なんて無理に決まってる。
となると…いや、さすがにそれはまずいと思うので私は提案する。
「あ、あの…私、馬房に行きますので…」
「何言ってるの?そんな場所、風邪引くに決まってる。だから、僕が行くよ」
「いや、私はメイドだから…」
今までそんな事した事ないのに、つい口に出てしまったメイドと言う言葉。
「…ぷっ。あやかさん、メイドの役はもう終わりだよ。リリィ居ないんだから」
「そ、そうでしたね。間違えました」
「あやかさん…良かったら今日は…」
急に真剣な口調で私に提案してくるセレスさんは私をしっかりと見て話してくる。
どうしようかと悩んでいると、急に外が光り、周囲が一瞬明るくなった。
次の瞬間…
ドーン!?…ゴロゴロゴロ
雷がすぐ近くに落ちた…。
「きゃっ!?」
私はその場に座り込んでしまう。
すぐにセレスさんは私のもとに駆け寄り、また抱きしめてきた…。
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