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第1部 恋ってなあに
第13話 布の男、現る。前編 ラグス目線
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「ラグス隊長、あれ」
「………ああ」
初日の護衛対象脱走から数日。
一番隊と護衛番を交替し、俺が指揮する二番隊で護衛を始めて数刻。
一部の隊員たちと少女が通う学院の周囲を見回っていたとき、怪しい人影を見つけ、様子を伺う。
「ただの散歩人ですかね」
「いや……」
「おれ、アイツこの前も見かけましたッスよ」
「どこでだ?」
「やっぱりこの位の時間で、ここらへんで。妙にここの学院生の馬車ばかり見てるから最近でるらしい付きまといとかなのかなぁって」
「……付きまとい……」
そういえば、少し前にも学院生への執拗な付きまとい被害、というのがあった。が、アレは確か解決しているはずだが。頭の片隅に片付けてあった記憶を思い出しつつ、様子を伺う。
「ま、どっちにしても、オレたちがいる間は手出しはしないんじゃないッスかね」
「どうだろうな」
にしし、と同行の隊員が笑うと同時に聞こえてきた鐘の音に、「さて、と」と立ち上がり、休ませていた馬へと近づく。
「仕事だ、ホーク」
首元に触れ、そう告げれば、相棒の馬、ホークの尻尾が揺れる。
「距離が短いとは言え、お前ら気を抜くなよ」
「りょーかいっス!」
「よし、良い返事だ。ジノ、行くぞ」
「はい」
「こっちは任せてください!」
「頼んだ」
馬車の前を走り先導するもの、馬車を操縦するもの、後方から警護するもの。ざっくりと三班に分かれ、屋敷までの道のりを警護していく。
俺とともに後方からの警護を担当するジノを連れ、他の隊員たちからは少し離れた場所へと移動していく。
「まぁでも、べレックス卿の警護まで同時進行ではなくて助かったと言いますか……」
「べレックス卿は隊長の隊が警護してるからな。確実に安全だろ」
「ですね。鉄壁の攻守ですもんね」
「完璧すぎて非の打ち所がない」
「そして、ラグス隊長も含め、全団員が憧れている、と」
そう言って目を輝かせながら笑うジノに、「そうだな」と頷けばジノは嬉しそうに笑う。
「ま、まだまだ団長たちの足元にも及ばないが、とりあえず俺たちの今の対象はアレだな」
「そうですね。今のところは、アレ、ですかね。数は…三、でしょうか」
「三、または四だな。いけるか?」
「勿論ですよ、ラグス隊長」
「よし、じゃあ任せた。ただし」
「無理はするな、でしょ? 分かってます」
「なら良い」
さきほど見かけた付きまといかも知れない人物に、新たな二つの影が加わるのを見つけ、ジノは一人、そちらへと向かっていく。
「さて、と」
ガヤガヤ、と騒がしくなった学院の門から、護衛対象である少女が乗った馬車が屋敷のほうへと向かって出発していく。
その様子を確認し、俺はホークの腹を軽く蹴った。
「…………貴様らっ?! 騎士団か?!」
「だとしたらなんだ?!」
「ふん、なおさら丁度いい! 騎士団を倒しておれ達の知名度も一気に広めてやるぜ!!」
そう雄叫びをあげながら、少女の乗る馬車へと突っ込んでいく男たちの姿を、少し離れた場所から見やる。
周囲には人影も隠れる場所もない。
弓矢などが飛んでくる可能性も無さそうに見える。
「そんな中で襲ってくるとは、よほどの自信があるのか、あるいは深く考えていないのか」
警護につかせている隊員よりも、圧倒的に賊のほうが人数は多いものの、自分の隊の人間だ。
弱い者などいない。
「俺が出る必要は無さそうだな」
一人そう呟いた時、ホークが何かに気づき反応を示す。
「どうした? ホーク」
じ、と緩やかな丘の上の方を見たまま視線を動かさずにいる相棒にならい、同じ方向を見やれば、少し離れた場所から、微かに馬の足音が聞こえる。
「ジノか……いや、アイツの馬じゃないな」
ピクリと動くホークの足と耳が、動け、と伝えてくる。
その声に、軽く手綱をひけば、ホークは自然と音のする方向へと駆け出して行く。
その直後、丘の上から一つの影が、真っ直ぐに馬車のほうへ向かっていくのが視界にうつる。
「アイツか。ホーク!」
名を呼んだ時点で、もうすでにこの相棒は俺の向かって欲しい場所などとうに理解しているらしい。
アイツだろ、と言わんばかり走りながら方向を変えた相棒に、「頼んだぞ」と軽くひと無ですれば、ホークの尻尾がビタンと揺れた。
「この先に近づけるわけにはいかない」
「……騎士団のおでましか」
馬車を背に、丘から駆け下りてきた人物の真正面へと立ち塞がる。
顔を隠すように巻きつけた布の隙間から、妖しさを纏った瞳がギラリと光る。
こいつ、何処かで。
そう思うものの、心当たりが見当たらない。
剣の柄に手をそえ、目の前の人物を注視しながら口を開く。
「分かっているなら話は早いな。何が目的だ」
「目的? 別に無いさ」
「……無い?」
「オレはただ愉しめればいい。それだけだ!」
何を言っているのだ、コイツは。
そう疑問が沸いた次の瞬間。
目の前の人物の身体が動いた。
「ッハ! あんたなら愉しめそうだ!」
「……っ!」
鋭利な金属音とともに、剣越しに重ための打撃が伝わってくる。
耳元を掠る風切音に混じって、やけに愉しそうな声色の相手に、違和感を覚える。
下手をすれば、どちらかが死ぬ。
殺すつもりはない。
けれど、蜘蛛の糸の上のようなギリギリの場所で命のやり取りをしているはずなのに、なぜこの布の男は愉しげにしているのか。
防御と反撃を繰り返しながら、理解が追いつかずにいた自分の背に、「隊長!!」と聞こえた隊員の声が響く。
その声に、気がついたらしい布の男が、ちら、と俺の背後を見たあと、一気につまらなそうな表情を浮かべ、俺から距離を取った。
「……っ?!」
「……ちぇ、終わりかよ」
「何のことだ」
「……さてね?」
ヒラと両手のひらを上に向け、肩をすくめる布の男に、問いかけるもののまともな答えが返ってくるわけもなく。
布の男との距離を縮めるべく考えはじめた瞬間、「お待ちください!!」という慌てた声が聞こえ、バッ、と後ろを振り返る。
「ラグス様! 邪魔しないでちょうだい!」
「隊長の邪魔してんのはアンタだろ!」
ガバッと馬車のドアを開け、飛び出そうとする護衛対象を、隊員が羽交い締めで停止を促している。
その様子に呆れて「……何やってんだ、あの嬢さんは」と思わず呟けば、カシャン、という金属音が近くから聴こえる。
その音に振り返れば、剣をしまった布の男が「アレが今回の主か? 邪魔してくるとか、なおさら興ざめじゃん」と言いながら、乗っていた馬の手綱をひく。
「またね、隊長さん」
「待てッ!!」
またね、と言うと同時に走り出した布の男を追いかけようと、ホークの手綱を握る。
けれど「ラグス隊長!」と聞こえた声に、一瞬、動きが止まった隙をつき、布の男は、あっという間に距離をかせぎ、丘の頂上付近まで駆け上がっていく。
どうやら本気で興味をなくしたらしい。
振り返る素振りすら見せない布の男の姿が完全に見えなくなるのを確認し、抜いていた剣を鞘に戻す。
「ラグス様!!」
馬車のドアを開け、ぶんぶんと手を振りながら名を呼ぶ少女に、思わず眉を顰める。
護衛をされているという自覚はあるのだろうか。
自分の行動一つで、隊員が危険な目にあう可能性があることを理解しているのだろうか。
そう考えるものの、そういった考えとは無縁そうな少女の様子に深く息をはき、彼女の声を聞き流しながら、護衛に当たっている隊員たちへと指示を出した。
「………ああ」
初日の護衛対象脱走から数日。
一番隊と護衛番を交替し、俺が指揮する二番隊で護衛を始めて数刻。
一部の隊員たちと少女が通う学院の周囲を見回っていたとき、怪しい人影を見つけ、様子を伺う。
「ただの散歩人ですかね」
「いや……」
「おれ、アイツこの前も見かけましたッスよ」
「どこでだ?」
「やっぱりこの位の時間で、ここらへんで。妙にここの学院生の馬車ばかり見てるから最近でるらしい付きまといとかなのかなぁって」
「……付きまとい……」
そういえば、少し前にも学院生への執拗な付きまとい被害、というのがあった。が、アレは確か解決しているはずだが。頭の片隅に片付けてあった記憶を思い出しつつ、様子を伺う。
「ま、どっちにしても、オレたちがいる間は手出しはしないんじゃないッスかね」
「どうだろうな」
にしし、と同行の隊員が笑うと同時に聞こえてきた鐘の音に、「さて、と」と立ち上がり、休ませていた馬へと近づく。
「仕事だ、ホーク」
首元に触れ、そう告げれば、相棒の馬、ホークの尻尾が揺れる。
「距離が短いとは言え、お前ら気を抜くなよ」
「りょーかいっス!」
「よし、良い返事だ。ジノ、行くぞ」
「はい」
「こっちは任せてください!」
「頼んだ」
馬車の前を走り先導するもの、馬車を操縦するもの、後方から警護するもの。ざっくりと三班に分かれ、屋敷までの道のりを警護していく。
俺とともに後方からの警護を担当するジノを連れ、他の隊員たちからは少し離れた場所へと移動していく。
「まぁでも、べレックス卿の警護まで同時進行ではなくて助かったと言いますか……」
「べレックス卿は隊長の隊が警護してるからな。確実に安全だろ」
「ですね。鉄壁の攻守ですもんね」
「完璧すぎて非の打ち所がない」
「そして、ラグス隊長も含め、全団員が憧れている、と」
そう言って目を輝かせながら笑うジノに、「そうだな」と頷けばジノは嬉しそうに笑う。
「ま、まだまだ団長たちの足元にも及ばないが、とりあえず俺たちの今の対象はアレだな」
「そうですね。今のところは、アレ、ですかね。数は…三、でしょうか」
「三、または四だな。いけるか?」
「勿論ですよ、ラグス隊長」
「よし、じゃあ任せた。ただし」
「無理はするな、でしょ? 分かってます」
「なら良い」
さきほど見かけた付きまといかも知れない人物に、新たな二つの影が加わるのを見つけ、ジノは一人、そちらへと向かっていく。
「さて、と」
ガヤガヤ、と騒がしくなった学院の門から、護衛対象である少女が乗った馬車が屋敷のほうへと向かって出発していく。
その様子を確認し、俺はホークの腹を軽く蹴った。
「…………貴様らっ?! 騎士団か?!」
「だとしたらなんだ?!」
「ふん、なおさら丁度いい! 騎士団を倒しておれ達の知名度も一気に広めてやるぜ!!」
そう雄叫びをあげながら、少女の乗る馬車へと突っ込んでいく男たちの姿を、少し離れた場所から見やる。
周囲には人影も隠れる場所もない。
弓矢などが飛んでくる可能性も無さそうに見える。
「そんな中で襲ってくるとは、よほどの自信があるのか、あるいは深く考えていないのか」
警護につかせている隊員よりも、圧倒的に賊のほうが人数は多いものの、自分の隊の人間だ。
弱い者などいない。
「俺が出る必要は無さそうだな」
一人そう呟いた時、ホークが何かに気づき反応を示す。
「どうした? ホーク」
じ、と緩やかな丘の上の方を見たまま視線を動かさずにいる相棒にならい、同じ方向を見やれば、少し離れた場所から、微かに馬の足音が聞こえる。
「ジノか……いや、アイツの馬じゃないな」
ピクリと動くホークの足と耳が、動け、と伝えてくる。
その声に、軽く手綱をひけば、ホークは自然と音のする方向へと駆け出して行く。
その直後、丘の上から一つの影が、真っ直ぐに馬車のほうへ向かっていくのが視界にうつる。
「アイツか。ホーク!」
名を呼んだ時点で、もうすでにこの相棒は俺の向かって欲しい場所などとうに理解しているらしい。
アイツだろ、と言わんばかり走りながら方向を変えた相棒に、「頼んだぞ」と軽くひと無ですれば、ホークの尻尾がビタンと揺れた。
「この先に近づけるわけにはいかない」
「……騎士団のおでましか」
馬車を背に、丘から駆け下りてきた人物の真正面へと立ち塞がる。
顔を隠すように巻きつけた布の隙間から、妖しさを纏った瞳がギラリと光る。
こいつ、何処かで。
そう思うものの、心当たりが見当たらない。
剣の柄に手をそえ、目の前の人物を注視しながら口を開く。
「分かっているなら話は早いな。何が目的だ」
「目的? 別に無いさ」
「……無い?」
「オレはただ愉しめればいい。それだけだ!」
何を言っているのだ、コイツは。
そう疑問が沸いた次の瞬間。
目の前の人物の身体が動いた。
「ッハ! あんたなら愉しめそうだ!」
「……っ!」
鋭利な金属音とともに、剣越しに重ための打撃が伝わってくる。
耳元を掠る風切音に混じって、やけに愉しそうな声色の相手に、違和感を覚える。
下手をすれば、どちらかが死ぬ。
殺すつもりはない。
けれど、蜘蛛の糸の上のようなギリギリの場所で命のやり取りをしているはずなのに、なぜこの布の男は愉しげにしているのか。
防御と反撃を繰り返しながら、理解が追いつかずにいた自分の背に、「隊長!!」と聞こえた隊員の声が響く。
その声に、気がついたらしい布の男が、ちら、と俺の背後を見たあと、一気につまらなそうな表情を浮かべ、俺から距離を取った。
「……っ?!」
「……ちぇ、終わりかよ」
「何のことだ」
「……さてね?」
ヒラと両手のひらを上に向け、肩をすくめる布の男に、問いかけるもののまともな答えが返ってくるわけもなく。
布の男との距離を縮めるべく考えはじめた瞬間、「お待ちください!!」という慌てた声が聞こえ、バッ、と後ろを振り返る。
「ラグス様! 邪魔しないでちょうだい!」
「隊長の邪魔してんのはアンタだろ!」
ガバッと馬車のドアを開け、飛び出そうとする護衛対象を、隊員が羽交い締めで停止を促している。
その様子に呆れて「……何やってんだ、あの嬢さんは」と思わず呟けば、カシャン、という金属音が近くから聴こえる。
その音に振り返れば、剣をしまった布の男が「アレが今回の主か? 邪魔してくるとか、なおさら興ざめじゃん」と言いながら、乗っていた馬の手綱をひく。
「またね、隊長さん」
「待てッ!!」
またね、と言うと同時に走り出した布の男を追いかけようと、ホークの手綱を握る。
けれど「ラグス隊長!」と聞こえた声に、一瞬、動きが止まった隙をつき、布の男は、あっという間に距離をかせぎ、丘の頂上付近まで駆け上がっていく。
どうやら本気で興味をなくしたらしい。
振り返る素振りすら見せない布の男の姿が完全に見えなくなるのを確認し、抜いていた剣を鞘に戻す。
「ラグス様!!」
馬車のドアを開け、ぶんぶんと手を振りながら名を呼ぶ少女に、思わず眉を顰める。
護衛をされているという自覚はあるのだろうか。
自分の行動一つで、隊員が危険な目にあう可能性があることを理解しているのだろうか。
そう考えるものの、そういった考えとは無縁そうな少女の様子に深く息をはき、彼女の声を聞き流しながら、護衛に当たっている隊員たちへと指示を出した。
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