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第1部 恋ってなあに
閑話 城壁にて
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「あーー……」
城へと戻る道の途中、ラグスが大きな息を吐きながらその場にしゃがみ込む。
彼の隣を歩いていたマノンはそんな彼の様子を気にかけることなく「遅れるぞー」とだけ言い足を進める。
「いや聞けって。さっきさ」
そう言いながら駆け寄ってくるラグスに、少し先のほうを歩いていたマノンは、隣に並んだラグスに「……おかえり」と低い声で非難の声をこぼす。
「で、だ! さっきさ」
「いやいやいや、待て待て待て。今日は朝からお前と一緒に警備に出てるんだからな?! さっきはもちろん今朝もアリスちゃんにオレも会ってるからな?! しかもオレお前に待ちぼうけくらってたんだけど?!」
「あれ、そうだっけ?」
「アリスちゃんの事だと本当ポンコツだよな! お前! 知ってた!」
はぁ、と大きくため息をついたマノンに、ラグスは「ため息つくと幸せ逃げるぞー」と言いながら、彼を待っていたマノンをさくっと追い抜き、城門の上へと繋がる階段をのぼっていく。
「で、ラグス、何食べてんの」
ラグスの片頬に小さな突起を見つけ、問いかければ、「飴」とだけ言ったラグスが、目元を緩めて静かに笑う。
「……その顔、アリスちゃんに見せりゃあいいのに」
「なんか言ったか?」
「いや、別に」
ぼそり、と呟いたマノンの言葉は、さきほど別れたばかりの想い人を思い出すラグスの耳には、届かない。
「そういえばさ、今朝の飴、もう一個ちょーだい」
「何でだよ」
「え、だって美味しかったし。アリスちゃんの新作だろ?」
「……お前、本当に甘いの好きだよな」
「今回のは甘くなかったけど、好きな味かな。それにこれ、ラグスが好きな味だろ」
そう言って笑うものの、「宿舎に戻ったらな」と短く答えたラグスの異変に気がつき、マノンは彼の横顔を見やる。
「見るな」
「……見てないしー?」
不機嫌な声とは裏腹に、手を口元にあて顔を隠したラグスに答えたマノンの声は、思わず楽しそうな声色になる。
「本当、ラグスはあの子が好きだよね」
「うっせ」
ふふふ、と楽しそうに笑うマノンの肩を軽く小突きながら、ラグスは短く答える。
「アリスちゃん、どんどん可愛くなってるし? これは早めに副団長にならないとマズイんじゃないの? 相棒」
階段の終わりまであと少し、というところでそう切り出したマノンに、ラグスが無言のまま階段をのぼる足を早める。
「おい、ラグス?」
予想外の反応に、少し出遅れ、マノンよりも先に階段をのぼりきったラグスが、少し離れた城下へと視線を動かす。
「……わかってる。そんなこと」
そう言ったラグスの瞳は、想い人が住む地区を映す。
その様子を見たマノンは、「ったくしょうがねえなあ」と彼の隣に並び、小さく笑う。
「ラグスが副団長なら、オレは副副団長にでもなるかな」
「無いだろ、そんなもん」
「お前が作ってくれればいい話だろ。それに」
シュッ、と繰り出したマノンのパンチは、少し鈍い音を立ててラグスの手のひらに収まる。
「お前の相棒は、最初から最後までオレしかいない、だろ?」
そう言って、マノンがニッと笑えば、ふっ、とラグスは静かに笑った。
「だーかーら! その時はオレもその場に居ただろ! オレもアリスちゃんと話してただろ!」
「じゃあ何だ、あいつの良さを俺以上に分かってるとでも」
「言わねぇし、そもそも剣しまえよ! なんで抜いてんだよ!」
「あ?」
「あ? じゃねぇし!」
またやってる。
こちらに向かって歩いてくるラグスとマノンのやり取りに、二人と同じ格好をし、高い壁と門の前に立つ者たちが「今日も変わらずか」「また始まった」「今日も平和だな」とほんの少しの呆れや笑い声を混じえながら彼らを見やる。
「誰ですか? ありすって」
お疲れ様です、と騒ぎながら歩いてくるラグスとマノンの二人に慣れた挨拶をした青年に、その隣に立つ初々しさが滲み出ている青年がこそり、と問いかける。
「え、見たことなかったっけ?」
「いや、昨日もここ通っただろ。なあ?」
少し離れた場所に立つ別の人間に問いかけた彼に、話しかけられた人間は「ああ」と頷く。
「いつもの無茶苦茶キレイな彼女が通ったのは覚えてるんですけど」
「ああ、ユティアちゃんか。ほら、そのユティアちゃんが迎えに来てた子で、銀髪の背の低い子いただろ?」
「銀髪?」
いましたっけ?と首をかしげる彼に、「多分、ラグス隊長が影になって見えてないじゃないか?」と他の人間が言う。
「あー、あり得る」
「だよな」
「ラグス隊長って普段は格好いいのに」
「なー。キリっとしてるし、仕事も早いしな」
「剣の腕も凄いしなぁ」
「こないだ、侯爵の令嬢から交際申し込まれたって聞いたぞ?」
「え、マジで?」
「でもあの人のことだから断ったんじゃん?」
「まぁ、なぁ、あんな可愛い幼馴染みが居たらなぁ」
「しかもアリスさん、かなり行動的だからなぁ。そりゃラグス隊長も心配するだろうよ」
あーだ、こーだ、と団員たちが持ち場を離れ、少し集まってくる。
「でもおれ、侯爵家との縁談を蹴ったのは勿体無いと思うけどなぁ」
「そうか? あの人、うちの隊の副隊長みたいに、器用じゃないだろ」
「そうそう。好きでもない女性に言い寄られてる時の顔とかさ」
「あんだけ綺麗な人なら、オレすぐいっちゃうけどな!」
「お前と一緒にすんな」
「おれもあんな可愛い幼馴染み欲しかったなー!」
「声かけてみっかな」
「死ぬぞ」
「は?」
「うん、止めとけ」
「なんで?!」
わらわらと集まり、皆が各々に話し始めた時、「こら」と一人の団員の頭が軽く叩かれる。
「お前ら、他の隊の邪魔するんじゃない」
「あ、ラグス隊長。おかえりなさい」
「あ、隊長、じゃない。一番隊のお前らは持ち場に戻れよ。二番隊は着替えたら東門に集合だろ」
「はーい」
各々が持ち場や集合場所へと歩き出した時、さっき軽く頭を叩かれた団員が、「あ、そうだ」と足をとめ、ラグスとマノンへと振り返る。
「ラグス隊長、アリスさんに会えたみたいで良かったっすね!」
「顔緩んでますよっ、たいちょ!」
「なっ、おまらっ」
ひひっ、と笑いながら言い逃げをした団員たちに、ラグスは頬を少し赤くしながら、「ったく!」とガシガシと自分の髪をひっかいて、宿舎の方角へと歩き出す。
「……ラグス隊長が照れてる……」
「おれ初めてみた」
「ぼくも」
「ほんと、その姿、アリスちゃんに見せればいいのにねぇ」
「うっわ?! マノン副隊長?!」
「どーもー」
ひそ、と話し合っていた若手の団員たちに、ちゃっかりと混ざっていたマノンに驚いた団員たちの肩がビクッ、と大きく揺れる。
「二番隊の君たちは早く着替えてくること。夕暮れ時まであまり時間ないよ。それと、一番隊の君たち」
自身が管轄する隊の隊員たちを見ながら言うマノンに、二番隊所属の隊員たちが「ハ、ハイッ!」と慌てた様子で駆け出していく。
その様子を見た一番隊所属の隊員たちが、自分たちに向けられたマノンの笑顔に、ビシッ、と背筋を伸ばす。
「アリスちゃんに手だすと、ラグスだけじゃなくて、オレもどうなるか分かんないからね?」
にっこり、とイイ笑顔を浮かべ、そう言い残しラグスの背を追ったマノンの言葉に、残された一番隊の隊員たちはぽかん、と口を開けて固まったあと、ぶるりと身体を震わせた。
城へと戻る道の途中、ラグスが大きな息を吐きながらその場にしゃがみ込む。
彼の隣を歩いていたマノンはそんな彼の様子を気にかけることなく「遅れるぞー」とだけ言い足を進める。
「いや聞けって。さっきさ」
そう言いながら駆け寄ってくるラグスに、少し先のほうを歩いていたマノンは、隣に並んだラグスに「……おかえり」と低い声で非難の声をこぼす。
「で、だ! さっきさ」
「いやいやいや、待て待て待て。今日は朝からお前と一緒に警備に出てるんだからな?! さっきはもちろん今朝もアリスちゃんにオレも会ってるからな?! しかもオレお前に待ちぼうけくらってたんだけど?!」
「あれ、そうだっけ?」
「アリスちゃんの事だと本当ポンコツだよな! お前! 知ってた!」
はぁ、と大きくため息をついたマノンに、ラグスは「ため息つくと幸せ逃げるぞー」と言いながら、彼を待っていたマノンをさくっと追い抜き、城門の上へと繋がる階段をのぼっていく。
「で、ラグス、何食べてんの」
ラグスの片頬に小さな突起を見つけ、問いかければ、「飴」とだけ言ったラグスが、目元を緩めて静かに笑う。
「……その顔、アリスちゃんに見せりゃあいいのに」
「なんか言ったか?」
「いや、別に」
ぼそり、と呟いたマノンの言葉は、さきほど別れたばかりの想い人を思い出すラグスの耳には、届かない。
「そういえばさ、今朝の飴、もう一個ちょーだい」
「何でだよ」
「え、だって美味しかったし。アリスちゃんの新作だろ?」
「……お前、本当に甘いの好きだよな」
「今回のは甘くなかったけど、好きな味かな。それにこれ、ラグスが好きな味だろ」
そう言って笑うものの、「宿舎に戻ったらな」と短く答えたラグスの異変に気がつき、マノンは彼の横顔を見やる。
「見るな」
「……見てないしー?」
不機嫌な声とは裏腹に、手を口元にあて顔を隠したラグスに答えたマノンの声は、思わず楽しそうな声色になる。
「本当、ラグスはあの子が好きだよね」
「うっせ」
ふふふ、と楽しそうに笑うマノンの肩を軽く小突きながら、ラグスは短く答える。
「アリスちゃん、どんどん可愛くなってるし? これは早めに副団長にならないとマズイんじゃないの? 相棒」
階段の終わりまであと少し、というところでそう切り出したマノンに、ラグスが無言のまま階段をのぼる足を早める。
「おい、ラグス?」
予想外の反応に、少し出遅れ、マノンよりも先に階段をのぼりきったラグスが、少し離れた城下へと視線を動かす。
「……わかってる。そんなこと」
そう言ったラグスの瞳は、想い人が住む地区を映す。
その様子を見たマノンは、「ったくしょうがねえなあ」と彼の隣に並び、小さく笑う。
「ラグスが副団長なら、オレは副副団長にでもなるかな」
「無いだろ、そんなもん」
「お前が作ってくれればいい話だろ。それに」
シュッ、と繰り出したマノンのパンチは、少し鈍い音を立ててラグスの手のひらに収まる。
「お前の相棒は、最初から最後までオレしかいない、だろ?」
そう言って、マノンがニッと笑えば、ふっ、とラグスは静かに笑った。
「だーかーら! その時はオレもその場に居ただろ! オレもアリスちゃんと話してただろ!」
「じゃあ何だ、あいつの良さを俺以上に分かってるとでも」
「言わねぇし、そもそも剣しまえよ! なんで抜いてんだよ!」
「あ?」
「あ? じゃねぇし!」
またやってる。
こちらに向かって歩いてくるラグスとマノンのやり取りに、二人と同じ格好をし、高い壁と門の前に立つ者たちが「今日も変わらずか」「また始まった」「今日も平和だな」とほんの少しの呆れや笑い声を混じえながら彼らを見やる。
「誰ですか? ありすって」
お疲れ様です、と騒ぎながら歩いてくるラグスとマノンの二人に慣れた挨拶をした青年に、その隣に立つ初々しさが滲み出ている青年がこそり、と問いかける。
「え、見たことなかったっけ?」
「いや、昨日もここ通っただろ。なあ?」
少し離れた場所に立つ別の人間に問いかけた彼に、話しかけられた人間は「ああ」と頷く。
「いつもの無茶苦茶キレイな彼女が通ったのは覚えてるんですけど」
「ああ、ユティアちゃんか。ほら、そのユティアちゃんが迎えに来てた子で、銀髪の背の低い子いただろ?」
「銀髪?」
いましたっけ?と首をかしげる彼に、「多分、ラグス隊長が影になって見えてないじゃないか?」と他の人間が言う。
「あー、あり得る」
「だよな」
「ラグス隊長って普段は格好いいのに」
「なー。キリっとしてるし、仕事も早いしな」
「剣の腕も凄いしなぁ」
「こないだ、侯爵の令嬢から交際申し込まれたって聞いたぞ?」
「え、マジで?」
「でもあの人のことだから断ったんじゃん?」
「まぁ、なぁ、あんな可愛い幼馴染みが居たらなぁ」
「しかもアリスさん、かなり行動的だからなぁ。そりゃラグス隊長も心配するだろうよ」
あーだ、こーだ、と団員たちが持ち場を離れ、少し集まってくる。
「でもおれ、侯爵家との縁談を蹴ったのは勿体無いと思うけどなぁ」
「そうか? あの人、うちの隊の副隊長みたいに、器用じゃないだろ」
「そうそう。好きでもない女性に言い寄られてる時の顔とかさ」
「あんだけ綺麗な人なら、オレすぐいっちゃうけどな!」
「お前と一緒にすんな」
「おれもあんな可愛い幼馴染み欲しかったなー!」
「声かけてみっかな」
「死ぬぞ」
「は?」
「うん、止めとけ」
「なんで?!」
わらわらと集まり、皆が各々に話し始めた時、「こら」と一人の団員の頭が軽く叩かれる。
「お前ら、他の隊の邪魔するんじゃない」
「あ、ラグス隊長。おかえりなさい」
「あ、隊長、じゃない。一番隊のお前らは持ち場に戻れよ。二番隊は着替えたら東門に集合だろ」
「はーい」
各々が持ち場や集合場所へと歩き出した時、さっき軽く頭を叩かれた団員が、「あ、そうだ」と足をとめ、ラグスとマノンへと振り返る。
「ラグス隊長、アリスさんに会えたみたいで良かったっすね!」
「顔緩んでますよっ、たいちょ!」
「なっ、おまらっ」
ひひっ、と笑いながら言い逃げをした団員たちに、ラグスは頬を少し赤くしながら、「ったく!」とガシガシと自分の髪をひっかいて、宿舎の方角へと歩き出す。
「……ラグス隊長が照れてる……」
「おれ初めてみた」
「ぼくも」
「ほんと、その姿、アリスちゃんに見せればいいのにねぇ」
「うっわ?! マノン副隊長?!」
「どーもー」
ひそ、と話し合っていた若手の団員たちに、ちゃっかりと混ざっていたマノンに驚いた団員たちの肩がビクッ、と大きく揺れる。
「二番隊の君たちは早く着替えてくること。夕暮れ時まであまり時間ないよ。それと、一番隊の君たち」
自身が管轄する隊の隊員たちを見ながら言うマノンに、二番隊所属の隊員たちが「ハ、ハイッ!」と慌てた様子で駆け出していく。
その様子を見た一番隊所属の隊員たちが、自分たちに向けられたマノンの笑顔に、ビシッ、と背筋を伸ばす。
「アリスちゃんに手だすと、ラグスだけじゃなくて、オレもどうなるか分かんないからね?」
にっこり、とイイ笑顔を浮かべ、そう言い残しラグスの背を追ったマノンの言葉に、残された一番隊の隊員たちはぽかん、と口を開けて固まったあと、ぶるりと身体を震わせた。
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