7 / 35
第6話 スライムと魔法とハプニング
しおりを挟む
「フィン、詠唱呪文は出来ますか?」
「あまり、したこと無い、けどっ?わっ」
ドスン!と一際大きな音を立てて、ギガントスライムがその場に止まる。
「覚えてはいるんですね?」
「…一応」
「それで十分です。では、さっきの作戦通りに、動けよ、野郎ども」
「なぁ!ニヴェル、さっきから思ってたんだけどな、オレとハルトとフィンで態度違いすぎじゃないか?」
ぎゅ、と杖を握って、覚えてはいるけれどまだ一度も実践をしたことの無い詠唱魔法を頭の中で必死に繰り返しながら答える私の横で、ジャンがニヴェルに抗議の声をあげる。
「ハルトもそう思わないか?」
ギガントスライムは、こっちを見たままで、まだ動かない。
ニヴェルの作戦では、スライムの身体が左右に揺れ始めると動き出す前兆で、それに合わせて、ハルトとジャンが薬草を持って二手に分かれて走り出し、私とニヴェルで魔法攻撃をするというもので、ジャンは、スライムの様子を伺いながらも、ハルトにも声をかけるものの、ハルトは「どうでもいい」と物凄く興味の無い声で返事をしている。
「何でだよ、悲しくならないか?」
「こんなド変態メガネに優しくされるほうが気持ち悪い」
「確かに、ニヴェルはちょっと…変わってはいるけど、いいやつかも知れないだろう?」
「他人の女に手を出すことで快感を覚えるような奴が良い奴か?それならジャン、お前も大概な奴だな」
ハッ、と吐き捨てるように言ったハルトが、チラと私を見る。
「俺は、自分の惚れた女に手出しした奴は、生かしておかないし、フィンが俺を選ばないなら、俺の生きてる意味は無い」
そう言ったハルトの目は、全然笑っていなくて、ニヴェルに触られた時とはまた違う悪寒が背中を走る。
ふる、と身震いをした私に、ハルトは満足そうにニコリと笑い、ジャンはそんな私達に気が付かなかったらしく「本当にハルトはフィンだけなんだな!」と満面の笑顔を浮かべながら、ハルトの肩を叩く。
「おい」
「…なんだよ」
ハルトの言葉を黙って聞いていたニヴェルが、ハルトに呼びかければ、ハルトは不機嫌を全面に出しながら渋々と答える。
「一箇所訂正させろ」
「は?」
そう言って、ハルトを真っ直ぐにニヴェルが見ると同時にギガントスライムの身体が少し左右へと揺れる。
「今は、他人の女なんてどうでもいい。欲しいのは、フィンだけだ」
「な、何言っ」
「やらねぇよ、絶対に」
グラグラ、とスライムの身体の揺れが次第に大きくなっていく。
ニヴェルの言葉に思わず変な声の出た私に、ニヴェルではなく真っ直ぐに私を見ながら言ったハルトの表情に、心臓がドクン、と大きな音を立てる。
「作戦開始だ」
私の動揺をニヴェルが、どう受け取ったのかは、分からない。
けれど、彼は、満足そうな表情を浮かべて、スライム討伐の幕開けを指示した。
「いいですか?フィン」
「大丈夫、だと思う!」
「駄目ならワタシが」
慣れない魔法のため詠唱を完了させるまでの、ほんの少しの時間稼ぎをニヴェルが担い、私は、そのあとに炎系呪文をスライムへとぶつける、という作戦だが、なにせやった事の無いことをする、という緊張感と、失敗したらどうしよう、という不安が大きすぎて、杖を握る手に力が入りすぎて、もし杖が喋るなら「痛い」と怒られているだろう。
そんな見るからに緊張している私に、私よりもレベルが上のニヴェルが自分が退治するか、と提案をしてきてくれている、という状況なのだが。
こんなのは甘えだと、そんな事は自覚している。
例えレベルが低かろうとも、旅に出ると決めた以上は自力で、戦っていくのが世の筋だと分かっているし、詠唱呪文をしたことがなかったのも、自分のせいだ、ということも、仲間を危険に晒すくらいなら倒せる人がサクッと倒すべきだと、それも分かっている。
けれど、自分がどこまで出来るのか、試したいと思ってしまったのだ。
自然以外に何も無いあの町で、家族でのんびり暮らしていた頃は毎日の生活に困る、なんてこともなく。だからといって特にやりたいこと、なんて考えてもいなくて。
「やってみたいの、私が」
倒せるか倒せないかなんて、分からないけれど。
やれるだけのことは、やろう。
「まぁ、何事も練習は必要です。それに」
トン、と杖で地面を軽く叩く。
杖先に、小さな青い火が灯る。
「やる気があるなら、ワタシは支援しますよ」
炎を大きくした私の杖を満足そうに見たニヴェルが「ご褒美は、頬にキスで」と自分の頬を軽く叩きながら言い、にこりと笑って、スライムに向かって自分の杖を向ける。
その様子を横目に捉えながら、私は詠唱呪文を、大きく暴れ始めたギガントスライム目がけて放った。
「へぇぇ、スライムって、そうやって売るのか!いっつも上手く切れなくて丸ごと持ち込んでた」
「モンスターごとにアイテム回収方法は異なるはずなんですが…」
ニヴェルの立てた作戦は見事に成功し、私達はヌルヌルにも、ベタベタにもならずに、ギガントスライムを倒し、ニヴェルは今、次の街でアイテムとして売るために、倒したスライムの採集に取り組んでおり、その様子を見ていたジャンが、本気で関心しながらニヴェルの隣に並び、ニヴェルはニヴェルで本気で呆れながら、ジャンの言葉に溜め息をつく。
どうやら、このギガントスライムは炎系魔法で倒すと、炎が当たったところはベタベタが取れ、普通のジェル状へと変化するらしい。
「薬草を好んで食べるタイプのやつは、ジェル状になっていれば、お肌の手入れにも使えます。フィンも少し自分用に採取しては?」
「へぇ……そうなんだ。じゃぁ、少し採っておこうかな。残りは…」
「勿論、売ります」
「ですよね」
「当たり前でしょう」
テキパキ、と作業を進めるニヴェルを見つつ、始めより半分位の背丈まで縮んだ目の前のスライムを見上げれば、さっきよりもさらに縮んでいる気がする。
気のせいか?と思いつつも「ニヴェル」と仲間の名前を呼ぶ。
「どうかしましたか?」
「あの……スライムが縮んでるように思うんだけど、縮むものなの?」
振り返ったニヴェルに問いかければ、ニヴェルがずれた眼鏡を直しながら問いかけに答える。
「当たり前でしょう。あぁ、そうだ。ジャン、ハルト」
「何だ」
「ベタベタのところも、粘着剤としての需要が意外にあるので、採取しておいてください」
「了解!」
「チッ」
やっと返事をした、と思えば、盛大な舌打ちをしながらも、ハルトはニヴェルの指示通りに、ジャンから渡された瓶を受け取ってスライムへと近づいていく。
少しはニヴェルのことを見直したのかも、とハルトの様子を見て、小さく笑った私に「妬けますね」とニヴェルの声がすぐ近くで聞こえ「え?」と振り返ろうとした瞬間、むに、と柔らかいものが唇に当たった。
「あ」
「あ!!!」
目の前に広がるのは、肌色と、少し赤みがかった茶色の髪の毛と、唇から伝わるのは、温かな体温。
「眼鏡、滅す…!」
「おや、惜しい」
「なっ?!」
人の肌だ、と認識した瞬間に、バッと思わず後ろに下がれば、心底残念そうな顔をしてこちらを見るニヴェルと目が合う。
離れる前に見えた髪色は、赤みがかった茶色。
青みがかったハルトとも、赤毛のジャンとも違う、茶色。
「ま、ご褒美は頂戴した、ということで」
ぱちん、とウィンクをしたニヴェルが、右頬を指さしながら楽しそうに妖しく笑う。
その瞬間に、私の頬は、真っ赤に染め上がり、ニヴェルに怒ったハルトが採取中の瓶をニヴェルに投げつけた。
「まだ、心臓が…」
「大丈夫か?」
「…大丈夫」
バクバクと大きな音を立てている心臓に困惑しながらも、ハルトとニヴェルの喧嘩をいつまでも続けるわけにもいかず「スー、ハー」と大きく深呼吸をしていれば、ポス、と頭に少しの重みを感じ、動きを止める。
「フィンは待ってな」
「ジャン?」
ポンポン、と軽く私の頭を撫でたあと、そう言ってハルト達に向かって歩き出すジャンの顔は、何処か悔しそうな顔をしていて、理由が分からなかった私は、1人、首を傾げた。
「あまり、したこと無い、けどっ?わっ」
ドスン!と一際大きな音を立てて、ギガントスライムがその場に止まる。
「覚えてはいるんですね?」
「…一応」
「それで十分です。では、さっきの作戦通りに、動けよ、野郎ども」
「なぁ!ニヴェル、さっきから思ってたんだけどな、オレとハルトとフィンで態度違いすぎじゃないか?」
ぎゅ、と杖を握って、覚えてはいるけれどまだ一度も実践をしたことの無い詠唱魔法を頭の中で必死に繰り返しながら答える私の横で、ジャンがニヴェルに抗議の声をあげる。
「ハルトもそう思わないか?」
ギガントスライムは、こっちを見たままで、まだ動かない。
ニヴェルの作戦では、スライムの身体が左右に揺れ始めると動き出す前兆で、それに合わせて、ハルトとジャンが薬草を持って二手に分かれて走り出し、私とニヴェルで魔法攻撃をするというもので、ジャンは、スライムの様子を伺いながらも、ハルトにも声をかけるものの、ハルトは「どうでもいい」と物凄く興味の無い声で返事をしている。
「何でだよ、悲しくならないか?」
「こんなド変態メガネに優しくされるほうが気持ち悪い」
「確かに、ニヴェルはちょっと…変わってはいるけど、いいやつかも知れないだろう?」
「他人の女に手を出すことで快感を覚えるような奴が良い奴か?それならジャン、お前も大概な奴だな」
ハッ、と吐き捨てるように言ったハルトが、チラと私を見る。
「俺は、自分の惚れた女に手出しした奴は、生かしておかないし、フィンが俺を選ばないなら、俺の生きてる意味は無い」
そう言ったハルトの目は、全然笑っていなくて、ニヴェルに触られた時とはまた違う悪寒が背中を走る。
ふる、と身震いをした私に、ハルトは満足そうにニコリと笑い、ジャンはそんな私達に気が付かなかったらしく「本当にハルトはフィンだけなんだな!」と満面の笑顔を浮かべながら、ハルトの肩を叩く。
「おい」
「…なんだよ」
ハルトの言葉を黙って聞いていたニヴェルが、ハルトに呼びかければ、ハルトは不機嫌を全面に出しながら渋々と答える。
「一箇所訂正させろ」
「は?」
そう言って、ハルトを真っ直ぐにニヴェルが見ると同時にギガントスライムの身体が少し左右へと揺れる。
「今は、他人の女なんてどうでもいい。欲しいのは、フィンだけだ」
「な、何言っ」
「やらねぇよ、絶対に」
グラグラ、とスライムの身体の揺れが次第に大きくなっていく。
ニヴェルの言葉に思わず変な声の出た私に、ニヴェルではなく真っ直ぐに私を見ながら言ったハルトの表情に、心臓がドクン、と大きな音を立てる。
「作戦開始だ」
私の動揺をニヴェルが、どう受け取ったのかは、分からない。
けれど、彼は、満足そうな表情を浮かべて、スライム討伐の幕開けを指示した。
「いいですか?フィン」
「大丈夫、だと思う!」
「駄目ならワタシが」
慣れない魔法のため詠唱を完了させるまでの、ほんの少しの時間稼ぎをニヴェルが担い、私は、そのあとに炎系呪文をスライムへとぶつける、という作戦だが、なにせやった事の無いことをする、という緊張感と、失敗したらどうしよう、という不安が大きすぎて、杖を握る手に力が入りすぎて、もし杖が喋るなら「痛い」と怒られているだろう。
そんな見るからに緊張している私に、私よりもレベルが上のニヴェルが自分が退治するか、と提案をしてきてくれている、という状況なのだが。
こんなのは甘えだと、そんな事は自覚している。
例えレベルが低かろうとも、旅に出ると決めた以上は自力で、戦っていくのが世の筋だと分かっているし、詠唱呪文をしたことがなかったのも、自分のせいだ、ということも、仲間を危険に晒すくらいなら倒せる人がサクッと倒すべきだと、それも分かっている。
けれど、自分がどこまで出来るのか、試したいと思ってしまったのだ。
自然以外に何も無いあの町で、家族でのんびり暮らしていた頃は毎日の生活に困る、なんてこともなく。だからといって特にやりたいこと、なんて考えてもいなくて。
「やってみたいの、私が」
倒せるか倒せないかなんて、分からないけれど。
やれるだけのことは、やろう。
「まぁ、何事も練習は必要です。それに」
トン、と杖で地面を軽く叩く。
杖先に、小さな青い火が灯る。
「やる気があるなら、ワタシは支援しますよ」
炎を大きくした私の杖を満足そうに見たニヴェルが「ご褒美は、頬にキスで」と自分の頬を軽く叩きながら言い、にこりと笑って、スライムに向かって自分の杖を向ける。
その様子を横目に捉えながら、私は詠唱呪文を、大きく暴れ始めたギガントスライム目がけて放った。
「へぇぇ、スライムって、そうやって売るのか!いっつも上手く切れなくて丸ごと持ち込んでた」
「モンスターごとにアイテム回収方法は異なるはずなんですが…」
ニヴェルの立てた作戦は見事に成功し、私達はヌルヌルにも、ベタベタにもならずに、ギガントスライムを倒し、ニヴェルは今、次の街でアイテムとして売るために、倒したスライムの採集に取り組んでおり、その様子を見ていたジャンが、本気で関心しながらニヴェルの隣に並び、ニヴェルはニヴェルで本気で呆れながら、ジャンの言葉に溜め息をつく。
どうやら、このギガントスライムは炎系魔法で倒すと、炎が当たったところはベタベタが取れ、普通のジェル状へと変化するらしい。
「薬草を好んで食べるタイプのやつは、ジェル状になっていれば、お肌の手入れにも使えます。フィンも少し自分用に採取しては?」
「へぇ……そうなんだ。じゃぁ、少し採っておこうかな。残りは…」
「勿論、売ります」
「ですよね」
「当たり前でしょう」
テキパキ、と作業を進めるニヴェルを見つつ、始めより半分位の背丈まで縮んだ目の前のスライムを見上げれば、さっきよりもさらに縮んでいる気がする。
気のせいか?と思いつつも「ニヴェル」と仲間の名前を呼ぶ。
「どうかしましたか?」
「あの……スライムが縮んでるように思うんだけど、縮むものなの?」
振り返ったニヴェルに問いかければ、ニヴェルがずれた眼鏡を直しながら問いかけに答える。
「当たり前でしょう。あぁ、そうだ。ジャン、ハルト」
「何だ」
「ベタベタのところも、粘着剤としての需要が意外にあるので、採取しておいてください」
「了解!」
「チッ」
やっと返事をした、と思えば、盛大な舌打ちをしながらも、ハルトはニヴェルの指示通りに、ジャンから渡された瓶を受け取ってスライムへと近づいていく。
少しはニヴェルのことを見直したのかも、とハルトの様子を見て、小さく笑った私に「妬けますね」とニヴェルの声がすぐ近くで聞こえ「え?」と振り返ろうとした瞬間、むに、と柔らかいものが唇に当たった。
「あ」
「あ!!!」
目の前に広がるのは、肌色と、少し赤みがかった茶色の髪の毛と、唇から伝わるのは、温かな体温。
「眼鏡、滅す…!」
「おや、惜しい」
「なっ?!」
人の肌だ、と認識した瞬間に、バッと思わず後ろに下がれば、心底残念そうな顔をしてこちらを見るニヴェルと目が合う。
離れる前に見えた髪色は、赤みがかった茶色。
青みがかったハルトとも、赤毛のジャンとも違う、茶色。
「ま、ご褒美は頂戴した、ということで」
ぱちん、とウィンクをしたニヴェルが、右頬を指さしながら楽しそうに妖しく笑う。
その瞬間に、私の頬は、真っ赤に染め上がり、ニヴェルに怒ったハルトが採取中の瓶をニヴェルに投げつけた。
「まだ、心臓が…」
「大丈夫か?」
「…大丈夫」
バクバクと大きな音を立てている心臓に困惑しながらも、ハルトとニヴェルの喧嘩をいつまでも続けるわけにもいかず「スー、ハー」と大きく深呼吸をしていれば、ポス、と頭に少しの重みを感じ、動きを止める。
「フィンは待ってな」
「ジャン?」
ポンポン、と軽く私の頭を撫でたあと、そう言ってハルト達に向かって歩き出すジャンの顔は、何処か悔しそうな顔をしていて、理由が分からなかった私は、1人、首を傾げた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
【完結】帰れると聞いたのに……
ウミ
恋愛
聖女の役割が終わり、いざ帰ろうとしていた主人公がまさかの聖獣にパクリと食べられて帰り損ねたお話し。
※登場人物※
・ゆかり:黒目黒髪の和風美人
・ラグ:聖獣。ヒト化すると銀髪金眼の細マッチョ
亡くなった王太子妃
沙耶
恋愛
王妃の茶会で毒を盛られてしまった王太子妃。
侍女の証言、王太子妃の親友、溺愛していた妹。
王太子妃を愛していた王太子が、全てを気付いた時にはもう遅かった。
なぜなら彼女は死んでしまったのだから。
見知らぬ男に監禁されています
月鳴
恋愛
悪夢はある日突然訪れた。どこにでもいるような普通の女子大生だった私は、見知らぬ男に攫われ、その日から人生が一転する。
――どうしてこんなことになったのだろう。その問いに答えるものは誰もいない。
メリバ風味のバッドエンドです。
2023.3.31 ifストーリー追加
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる