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18.新たな仲間?
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神殿を出ると人集りが出来ていた。
その中心にいたのは1人の少女とそのメイドだった。
金髪で細いツインテールに碧眼の瞳、丸顔でアリスとそんなに変わらない身長で華奢な体つき。
服装は白いエンパイアドレスでドレスはミニスカートになっており靴は裸足にベルトサンダルだ。
そしてメイドの方は赤いロング髪にキリッとした顔立ちでF程度の大きな胸。
地に付きそうな程長い黒いメイド服に白いフリルの付いたエプロンを着ており靴は黒いパンプスで白いオーバーニーソックスをはいている。
「あなたが大賢者オズね!」
金髪の少女が俺を指差して言った。
「あぁ、そうだが。」
「そう。感謝しなさい!私の護衛を許可するわ!」
俺がは?と言った顔で見ていると側にいたメイドが素早く俺の耳元に駆け寄って耳打ちする。
「申し訳御座いません。
彼女はシャルロッテ・ハインツ様と申しまして。
北大陸はシャトラ王国の第一公爵家令嬢になります。
どうしても大賢者様にお会いしたいと勝手に国を出てしまいまして。」
そう言うメイドの顔は呆れ顔だ。
良くあるのだろう。
「ロロナ!何をぶつくさ話しているの!賢者様と話しているのは私よ!」
シャルロッテがそう言うと小声で失礼しますと呟いてシャルロッテの後ろに戻った。
あのメイドはロロナと言うらしい。
「それで、シャトラ王国の第一公爵令嬢が何故俺を?」
「決まってるじゃない!強いからよ。
私はね、強い者を傍に置きたいの。
強者は強者に付き従う物なのよ。」
どうやらシャルロッテは物凄い自信家らしい。
しかも高慢だ。
「そうは言っても俺は目的がありますから。」
「そう。なら、それに付いていくわ。」
シャルロッテが言った。
「お、お嬢様!?」
誰よりも驚くのはロロナさんだ。
どうやらそれは本当にまずいらしい。
「旦那様にお叱りを受けますよ!」
「ふん!知らないわよ。
お父様はいつも私を家に閉じ込めるもの。
つまらないわ。私はね外で遊びたいのよ!」
どうやら彼女にとって公爵の身分は邪魔らしい。
公爵令嬢が家から殆ど出ないなんてシャトラ王国では普通だ。
シャトラ王国では貴族の娘は箱入り娘として育てられる事が多く、彼女もそれに含まれる。
が、彼女はそれが嫌らしい。
「私は私が決めたことを貫くわ!私は大賢者オズと共に旅をする。わかったかしら!」
シャルロッテの言葉は絶対なのか、ロロナは静かに頷いた。
顔つきからしてこれ以上はなに言っても無駄なのだろう。
「ふふん、私は海賊のクラスタルを持ってるわ。
弱っちい海賊が持ってたから貰ったのよ。」
シャルロッテがそう言ってドヤ顔をする。
それは奪ったの間違いでは無いだろうか?
「付いてくるのは良いけどそんなに楽しい旅じゃないぞ?」
俺が言うとシャルロッテが微笑む。
「楽しいか楽しくないかは私が決める事よ。
それに、やってみないとわからないじゃない!」
シャルロッテが言った。
「まぁ、問題事さえ起こさなければ構わないよ。」
俺はそう言ってアリス達と共に街を出る。
こうして新たな仲間が2人も加わったのだった。
その中心にいたのは1人の少女とそのメイドだった。
金髪で細いツインテールに碧眼の瞳、丸顔でアリスとそんなに変わらない身長で華奢な体つき。
服装は白いエンパイアドレスでドレスはミニスカートになっており靴は裸足にベルトサンダルだ。
そしてメイドの方は赤いロング髪にキリッとした顔立ちでF程度の大きな胸。
地に付きそうな程長い黒いメイド服に白いフリルの付いたエプロンを着ており靴は黒いパンプスで白いオーバーニーソックスをはいている。
「あなたが大賢者オズね!」
金髪の少女が俺を指差して言った。
「あぁ、そうだが。」
「そう。感謝しなさい!私の護衛を許可するわ!」
俺がは?と言った顔で見ていると側にいたメイドが素早く俺の耳元に駆け寄って耳打ちする。
「申し訳御座いません。
彼女はシャルロッテ・ハインツ様と申しまして。
北大陸はシャトラ王国の第一公爵家令嬢になります。
どうしても大賢者様にお会いしたいと勝手に国を出てしまいまして。」
そう言うメイドの顔は呆れ顔だ。
良くあるのだろう。
「ロロナ!何をぶつくさ話しているの!賢者様と話しているのは私よ!」
シャルロッテがそう言うと小声で失礼しますと呟いてシャルロッテの後ろに戻った。
あのメイドはロロナと言うらしい。
「それで、シャトラ王国の第一公爵令嬢が何故俺を?」
「決まってるじゃない!強いからよ。
私はね、強い者を傍に置きたいの。
強者は強者に付き従う物なのよ。」
どうやらシャルロッテは物凄い自信家らしい。
しかも高慢だ。
「そうは言っても俺は目的がありますから。」
「そう。なら、それに付いていくわ。」
シャルロッテが言った。
「お、お嬢様!?」
誰よりも驚くのはロロナさんだ。
どうやらそれは本当にまずいらしい。
「旦那様にお叱りを受けますよ!」
「ふん!知らないわよ。
お父様はいつも私を家に閉じ込めるもの。
つまらないわ。私はね外で遊びたいのよ!」
どうやら彼女にとって公爵の身分は邪魔らしい。
公爵令嬢が家から殆ど出ないなんてシャトラ王国では普通だ。
シャトラ王国では貴族の娘は箱入り娘として育てられる事が多く、彼女もそれに含まれる。
が、彼女はそれが嫌らしい。
「私は私が決めたことを貫くわ!私は大賢者オズと共に旅をする。わかったかしら!」
シャルロッテの言葉は絶対なのか、ロロナは静かに頷いた。
顔つきからしてこれ以上はなに言っても無駄なのだろう。
「ふふん、私は海賊のクラスタルを持ってるわ。
弱っちい海賊が持ってたから貰ったのよ。」
シャルロッテがそう言ってドヤ顔をする。
それは奪ったの間違いでは無いだろうか?
「付いてくるのは良いけどそんなに楽しい旅じゃないぞ?」
俺が言うとシャルロッテが微笑む。
「楽しいか楽しくないかは私が決める事よ。
それに、やってみないとわからないじゃない!」
シャルロッテが言った。
「まぁ、問題事さえ起こさなければ構わないよ。」
俺はそう言ってアリス達と共に街を出る。
こうして新たな仲間が2人も加わったのだった。
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