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第14章 王都帰還〈ゼクトパレス〉
ブラックウィドウ
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(しまった……わたしとしたことが、うっかりソーマの姿のまま大姉上に!)
「なんだよルシオン! なにが起きているんだ!」
「はあああんエプシロンンン、もう放さないんだから……!」
ルシオンの声がすくみあがっていた。
まるで何かから逃げるように、ルシオンが握っていたソーマの体の制動権が、ソーマ自身に戻っていた。
ソーマもまた自分の身に起きていることに驚愕のうめきをもらすしかない。
ルシオンの姉。
ワインを飲みすぎて泥酔した長女のアラネアが、いきなりソーマの体を床に押し倒して、彼の目の前に迫ってきたのだ!
(お、大姉上は、ああやってお酒を飲みすぎると……男に見境がなくなってしまうのだ!)
「ななななな!」
自分の身に迫っている危機に気づいて、ソーマの声も震えていた。
帝国療養所ではあれほど毅然としていた女医のアラネアが……
今は甘えた声を上げて、ソーマにスリスリ顔をすりつけているのだ。
どうやらソーマのことを、さっき名を呼んだ別の誰か……エプシロンという男だと思い込んでいるらしい。
ひ……干物の皮をかぶった肉食女子かよ!
(はやく……はやく逃げろソーマ! でないと……)
「そ、そんなこと言ったってルシオン……!」
ものすごい力でアラネアに抱きすくめられたソーマ。
どうにかその場から逃れようとするが、うまく身動きが取れない。
「だから……逃がさないってばあああああ……」
ソーマの頬を生温かい舌先でペロペロ舐めまわしながら、アラネアが妖しく笑った。
シルルルルルルルルル……
聞こえるか聞こえないかくらいのかすれた音を立てながら、アラネアの爪先から真っ白な糸が噴き上がっていた。
いく筋もの白い糸がソーマの手と足に絡みつくと、食卓の床に貼りつけ、つなぎ止め……
ソーマの体を、その場にその場に縫いつけてしまった!
そして、ボォオオオオオオオオオ……
ソーマを押し倒して馬乗りになったアラネアの全身が、眩い緑色の光に包まれていく。
全身を包んだ緑の光が徐々に弱まると、光から現れたアラネアの姿は一変していた。
上下にまとっていたダブダブの青いジャージが……
医師がまとう白衣のようなそうでないような、超タイトなスケスケレース地の、網紐ストラップでかろうじて大事な部分を覆い隠した純白のワンピースに変わっていた。
露わになった長い脚に履いているのは、これまた純白のレース地のガーターストッキングだった。
ひっつめにしていた長い髪が、いまは腰までサラサラと、食卓の窓から吹き込む夜風に流れていた。
ベッコウ縁の分厚い眼鏡は、どこかに消失していた。
露わになったアラネアの顔は、ルシオンやビーネスと瓜二つの美しさ……いや、アラネアの方が大人な分もっと艶やかだった。
「ンフゥウウウウウウ……」
キラキラと潤んだウルトラマリンの瞳が、まっすぐにソーマの顔を見下ろしている。
艶やかな薄緑色に染まったアラネアの唇から、甘い吐息が漏れ出していた。
「さ……シようエプシロン……」
ソーマの耳元に唇を寄せてそう囁くと。
アラネアの綺麗な指先が、するすると器用な手つきでソーマのブレザーを、ワイシャツを、ズボンと下着を次々に引きはがしてゆく!
(戦闘服! やっぱりヤる気だ大姉上は!)
アラネアの変貌とソーマへの行為に、ルシオンが絶望のうめきを漏らす。
「ビーネス! ビーネス! アラネアを止めてくれ!」
「んんんんふぐにゅうううん……ひ……ひざがしらはソコがイイ……」
動けないソーマが、食卓のビーネスに引きつった声で助けを求めるが……
状況は絶望的だった。
酔いつぶれて泣き疲れたビーネスが、テーブルにつっぷしたまま眠ってしまっている!
(まずい……まずい……ソーマ、絶対に大姉上に反応しては駄目だ! 反応したら、それでオシマイだっ!)
「反応するなって……そんなこと言われたって……ヒグッ」
「ンフウウウウ……エプシロン!」
恐怖に声を震わせるルシオンに、そう答えようとするソーマの声が途中で引きつった。
チュ……チュ……チュ……
露わになったソーマの胸元に、アラネアが何度も何度も自分の濡れた唇を押し当ててきたのだ。
(大変だ……人間や普通の魔族が大姉上がイタしたら……もうオシマイだ、取り返しがつかない!)
「ヒッグッ……ど……どういう意味だよルシオン!」
慌てふためきオロオロするルシオンの言葉の意味が理解できないソーマ。
だがソーマの方も、もうそれどころではなかった。
ソーマの体を這いずるアラネアの舌先が、徐々に徐々に、ソーマの胸元からへそのあたりまで……
そして下腹の方まで……!
(お……大姉上は興奮が絶頂に達すると、イタした男に咬みついてから……消化液を注入して内側からドロドロに溶かして、その男を吸いつくしてしまう性癖があるのだ!)
「な……なんだってー! ウソだろルシオン!?」
(本当だソーマ。昔つきあってた男もソレで何人かヤっちゃって……反省と供養の気持ちから医術を志したんだ!)
「ヒッ……ヒッ……ひやらあああああああああああああああああああああ!!!!!」
ルシオンが恐怖におののく理由を聞いて、今度はソーマの方が絶望の叫びを上げる番だった。
まさかアラネアが……本物の肉食女子だなんて!
「さあエプシロン……1つになろう……」
ウルトラマリンの瞳を潤ませながら、アラネアが自分の大事な部分をソーマのソレに押し当ててきた。
#
「ン……フゥウ……さあエプシロン……」
動けないソーマに馬乗りになったアラネアが、もどかしげな吐息を漏らしながらレース地のTショーツをスルスルとたくし下ろしはじめた。
艶めかしい腰遣いとともに、露わになり濡れそぼったアラネアの大事な部分が、興奮を抑えきれないソーマ自身の先っちょに押し当てられようとしていた!
「やばい、やばい……! そ、そうだルシオン、転身を解除するんだ! そうすればきっと……!」
ソーマはとっさにそう叫ぶ。
どうして今まで考えつかなかったのだろう。
泥酔したアラネアは、ソーマとエプシロンという男の見境がついていないようだが。
ソーマの姿が実の妹のルシオンに戻ってしまえば、さすがにもうこれ以上は……!
あまりの異常事態に、ソーマもルシオンもそんな簡単なことを思いつく暇もなかったのだ。
だが、その時だった。
「ん……!?」
ソーマは、ルシオンの妙な様子に気づいた。
(ハハ……ゆ……『夢』だ。これは『夢』なんだ……)
「おい、ルシオン?」
(そうだ……本当のわたしは今ごろ柔らかいソファーの上で、コゼットの膝枕に……ハハ、そうだ、ひ、ひ……ひざがしらはソコがイイ……)
「こらールシオン! 気をしっかり持て!」
ソーマの中でブツブツ何かをつぶやいているルシオンに、ソーマは絶叫した。
実の姉にイタされた上に物理的に食べられてしまう圧倒的絶望に、完全に現実から目を背けて自分の殻に閉じこもってしまったルシオン。
もうソーマの声もルシオンにはまったく届いていないみたいだった!
「うう……あっあっあっ……!」
自分の腰をクネクネさせて、どうにかアラネアから遠ざかろうとするソーマだったが、それももう限界だった。
絶対絶命。ソーマの初めてが、よりにもよってルシオンの姉アラネアによって奪われる……と思った、だがその時だった。
「あて身」
「はうっ……!」
ドスッ!
鈍い音と、アラネアの体ごしに伝わる衝撃と同時に。
アラネアは小さな悲鳴を上げて、ソーマの体の上にグッタリと倒れこんでいた。
「な……なにがっ!」
カッカと火照ったアラネアの体の柔らかな感触を全身で受け止めながら、ソーマは戸惑いの声を上げる。
アラネアは、完全に意識を失っていた。
アラネアが倒れると同時に、ソーマの手足を食卓の床につなぎとめていた彼女の糸は、スルスルと溶けて消えて無くなっていた。
「う……動ける!」
自由になった両腕でグッタリしたアラネアの体を抱き起しながら、ソーマはあたりを見回した。
「あ痛たたた、はーヤレヤレ。まったくソーマ様もルシオン様も、どうしていつもこう引き悪いのでしょう?」
「……コゼット!」
そしてアラネアを止めた者の正体に気づいたソーマは、驚きのうめきを上げていた。
アラネアの背に振り下ろした自分の手刀を、顔をしかめながらもう一方の手で押さえているのは……
水玉模様の浴衣でその身を包んだ、コゼット・パピオの姿だった。
「ウアアアアン! コゼットオオオオオ……!」
ソーマの体が緑色の光に包まれると、一瞬にしてルシオンの姿に変わっていた。
安堵の涙で顔をクシャクシャにしながら、ルシオンはコゼットの胸元に飛び込んでいた。
「はいはい、もう大丈夫ですよルシオン様。なんだか妙な胸騒ぎがするから、久しぶりに蝶になってゼクトパレスに登城したら……やっぱりこんなことに!」
ルシオンの髪をナデナデ撫でながら、コゼットは食卓の惨状を見回してため息をついた。
食卓のテーブルにつっぷしたまま、酔っ払って目を回している次女のビーネス。
泥酔して自分のパンツをズリ下ろしたまま、コゼットのあて身を受けて食卓の床で目を回している長女のアラネア。
も……もう御免だ。
3姉妹の酒に付き合うのだけは……2度と御免だ!
泣きじゃくるルシオンの中で、ソーマも身震いしながら固く自分にそう言い聞かせていた。
「なんだよルシオン! なにが起きているんだ!」
「はあああんエプシロンンン、もう放さないんだから……!」
ルシオンの声がすくみあがっていた。
まるで何かから逃げるように、ルシオンが握っていたソーマの体の制動権が、ソーマ自身に戻っていた。
ソーマもまた自分の身に起きていることに驚愕のうめきをもらすしかない。
ルシオンの姉。
ワインを飲みすぎて泥酔した長女のアラネアが、いきなりソーマの体を床に押し倒して、彼の目の前に迫ってきたのだ!
(お、大姉上は、ああやってお酒を飲みすぎると……男に見境がなくなってしまうのだ!)
「ななななな!」
自分の身に迫っている危機に気づいて、ソーマの声も震えていた。
帝国療養所ではあれほど毅然としていた女医のアラネアが……
今は甘えた声を上げて、ソーマにスリスリ顔をすりつけているのだ。
どうやらソーマのことを、さっき名を呼んだ別の誰か……エプシロンという男だと思い込んでいるらしい。
ひ……干物の皮をかぶった肉食女子かよ!
(はやく……はやく逃げろソーマ! でないと……)
「そ、そんなこと言ったってルシオン……!」
ものすごい力でアラネアに抱きすくめられたソーマ。
どうにかその場から逃れようとするが、うまく身動きが取れない。
「だから……逃がさないってばあああああ……」
ソーマの頬を生温かい舌先でペロペロ舐めまわしながら、アラネアが妖しく笑った。
シルルルルルルルルル……
聞こえるか聞こえないかくらいのかすれた音を立てながら、アラネアの爪先から真っ白な糸が噴き上がっていた。
いく筋もの白い糸がソーマの手と足に絡みつくと、食卓の床に貼りつけ、つなぎ止め……
ソーマの体を、その場にその場に縫いつけてしまった!
そして、ボォオオオオオオオオオ……
ソーマを押し倒して馬乗りになったアラネアの全身が、眩い緑色の光に包まれていく。
全身を包んだ緑の光が徐々に弱まると、光から現れたアラネアの姿は一変していた。
上下にまとっていたダブダブの青いジャージが……
医師がまとう白衣のようなそうでないような、超タイトなスケスケレース地の、網紐ストラップでかろうじて大事な部分を覆い隠した純白のワンピースに変わっていた。
露わになった長い脚に履いているのは、これまた純白のレース地のガーターストッキングだった。
ひっつめにしていた長い髪が、いまは腰までサラサラと、食卓の窓から吹き込む夜風に流れていた。
ベッコウ縁の分厚い眼鏡は、どこかに消失していた。
露わになったアラネアの顔は、ルシオンやビーネスと瓜二つの美しさ……いや、アラネアの方が大人な分もっと艶やかだった。
「ンフゥウウウウウウ……」
キラキラと潤んだウルトラマリンの瞳が、まっすぐにソーマの顔を見下ろしている。
艶やかな薄緑色に染まったアラネアの唇から、甘い吐息が漏れ出していた。
「さ……シようエプシロン……」
ソーマの耳元に唇を寄せてそう囁くと。
アラネアの綺麗な指先が、するすると器用な手つきでソーマのブレザーを、ワイシャツを、ズボンと下着を次々に引きはがしてゆく!
(戦闘服! やっぱりヤる気だ大姉上は!)
アラネアの変貌とソーマへの行為に、ルシオンが絶望のうめきを漏らす。
「ビーネス! ビーネス! アラネアを止めてくれ!」
「んんんんふぐにゅうううん……ひ……ひざがしらはソコがイイ……」
動けないソーマが、食卓のビーネスに引きつった声で助けを求めるが……
状況は絶望的だった。
酔いつぶれて泣き疲れたビーネスが、テーブルにつっぷしたまま眠ってしまっている!
(まずい……まずい……ソーマ、絶対に大姉上に反応しては駄目だ! 反応したら、それでオシマイだっ!)
「反応するなって……そんなこと言われたって……ヒグッ」
「ンフウウウウ……エプシロン!」
恐怖に声を震わせるルシオンに、そう答えようとするソーマの声が途中で引きつった。
チュ……チュ……チュ……
露わになったソーマの胸元に、アラネアが何度も何度も自分の濡れた唇を押し当ててきたのだ。
(大変だ……人間や普通の魔族が大姉上がイタしたら……もうオシマイだ、取り返しがつかない!)
「ヒッグッ……ど……どういう意味だよルシオン!」
慌てふためきオロオロするルシオンの言葉の意味が理解できないソーマ。
だがソーマの方も、もうそれどころではなかった。
ソーマの体を這いずるアラネアの舌先が、徐々に徐々に、ソーマの胸元からへそのあたりまで……
そして下腹の方まで……!
(お……大姉上は興奮が絶頂に達すると、イタした男に咬みついてから……消化液を注入して内側からドロドロに溶かして、その男を吸いつくしてしまう性癖があるのだ!)
「な……なんだってー! ウソだろルシオン!?」
(本当だソーマ。昔つきあってた男もソレで何人かヤっちゃって……反省と供養の気持ちから医術を志したんだ!)
「ヒッ……ヒッ……ひやらあああああああああああああああああああああ!!!!!」
ルシオンが恐怖におののく理由を聞いて、今度はソーマの方が絶望の叫びを上げる番だった。
まさかアラネアが……本物の肉食女子だなんて!
「さあエプシロン……1つになろう……」
ウルトラマリンの瞳を潤ませながら、アラネアが自分の大事な部分をソーマのソレに押し当ててきた。
#
「ン……フゥウ……さあエプシロン……」
動けないソーマに馬乗りになったアラネアが、もどかしげな吐息を漏らしながらレース地のTショーツをスルスルとたくし下ろしはじめた。
艶めかしい腰遣いとともに、露わになり濡れそぼったアラネアの大事な部分が、興奮を抑えきれないソーマ自身の先っちょに押し当てられようとしていた!
「やばい、やばい……! そ、そうだルシオン、転身を解除するんだ! そうすればきっと……!」
ソーマはとっさにそう叫ぶ。
どうして今まで考えつかなかったのだろう。
泥酔したアラネアは、ソーマとエプシロンという男の見境がついていないようだが。
ソーマの姿が実の妹のルシオンに戻ってしまえば、さすがにもうこれ以上は……!
あまりの異常事態に、ソーマもルシオンもそんな簡単なことを思いつく暇もなかったのだ。
だが、その時だった。
「ん……!?」
ソーマは、ルシオンの妙な様子に気づいた。
(ハハ……ゆ……『夢』だ。これは『夢』なんだ……)
「おい、ルシオン?」
(そうだ……本当のわたしは今ごろ柔らかいソファーの上で、コゼットの膝枕に……ハハ、そうだ、ひ、ひ……ひざがしらはソコがイイ……)
「こらールシオン! 気をしっかり持て!」
ソーマの中でブツブツ何かをつぶやいているルシオンに、ソーマは絶叫した。
実の姉にイタされた上に物理的に食べられてしまう圧倒的絶望に、完全に現実から目を背けて自分の殻に閉じこもってしまったルシオン。
もうソーマの声もルシオンにはまったく届いていないみたいだった!
「うう……あっあっあっ……!」
自分の腰をクネクネさせて、どうにかアラネアから遠ざかろうとするソーマだったが、それももう限界だった。
絶対絶命。ソーマの初めてが、よりにもよってルシオンの姉アラネアによって奪われる……と思った、だがその時だった。
「あて身」
「はうっ……!」
ドスッ!
鈍い音と、アラネアの体ごしに伝わる衝撃と同時に。
アラネアは小さな悲鳴を上げて、ソーマの体の上にグッタリと倒れこんでいた。
「な……なにがっ!」
カッカと火照ったアラネアの体の柔らかな感触を全身で受け止めながら、ソーマは戸惑いの声を上げる。
アラネアは、完全に意識を失っていた。
アラネアが倒れると同時に、ソーマの手足を食卓の床につなぎとめていた彼女の糸は、スルスルと溶けて消えて無くなっていた。
「う……動ける!」
自由になった両腕でグッタリしたアラネアの体を抱き起しながら、ソーマはあたりを見回した。
「あ痛たたた、はーヤレヤレ。まったくソーマ様もルシオン様も、どうしていつもこう引き悪いのでしょう?」
「……コゼット!」
そしてアラネアを止めた者の正体に気づいたソーマは、驚きのうめきを上げていた。
アラネアの背に振り下ろした自分の手刀を、顔をしかめながらもう一方の手で押さえているのは……
水玉模様の浴衣でその身を包んだ、コゼット・パピオの姿だった。
「ウアアアアン! コゼットオオオオオ……!」
ソーマの体が緑色の光に包まれると、一瞬にしてルシオンの姿に変わっていた。
安堵の涙で顔をクシャクシャにしながら、ルシオンはコゼットの胸元に飛び込んでいた。
「はいはい、もう大丈夫ですよルシオン様。なんだか妙な胸騒ぎがするから、久しぶりに蝶になってゼクトパレスに登城したら……やっぱりこんなことに!」
ルシオンの髪をナデナデ撫でながら、コゼットは食卓の惨状を見回してため息をついた。
食卓のテーブルにつっぷしたまま、酔っ払って目を回している次女のビーネス。
泥酔して自分のパンツをズリ下ろしたまま、コゼットのあて身を受けて食卓の床で目を回している長女のアラネア。
も……もう御免だ。
3姉妹の酒に付き合うのだけは……2度と御免だ!
泣きじゃくるルシオンの中で、ソーマも身震いしながら固く自分にそう言い聞かせていた。
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