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1章:少年の成長

11話

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俺を出迎えてくれたのは茶色の髪色で肩までの長さの若い女性だった。


「よ、ようこそ……冒険者ギルドへ……」

「冒険者登録をしに来た。」

「えーと……まずはお名前と年齢それから得意な戦闘スタイルを御記入してください。
書けない場合は代筆での記入も可能です。」

「大丈夫。自分で書ける。」

受付嬢は用紙に書かれている内容を見て驚愕した。

(この子まだ9歳!?9歳であのレベルの魔法を使えるの!?しかも魔法剣士!?あのレベルの魔法で剣術も使えるの!?これは期待のルーキー登場だね)

受付嬢は驚愕しながらも冷静に分析した。

(これはギルド長に相談しなきゃ。Eランクからじゃ勿体ないわね。)

「書き終わった。」

「それではしばらくお待ちください。」

そう言って受付嬢は階段を上がり見えなくなった。

(さっきの赤髪が降りてきたところか。)

そう思いながらも待つこと10分……

「大変お待たせしました。こちらがギルドカードになります。無くしたら再発行で銀貨1枚になるので無くさないように気をつけてください。それと冒険者同士の争い事は禁止では無いのですが、ギルドは一切責任を負いません。恨みを買って暗殺なんて良くあることなのでルークさんも気をつけてください。それから依頼はあちらの掲示板から自分のランクにあった物を受注出来ます。ソロなら自分のランクと同じ、パーティーならメンバーの最高ランクの1ランク上までになります。クランを立てたい場合はメンバー最低5人は必要です。説明は以上になります。なにか質問は?」

「ない。」

「分かりました。それではお気をつけて。あ!言い忘れてましたが、ルークさんはAランクからのスタートになります。」

「なんでだ?」

「先程の揉め事でEランクからでは勿体ないとの事でギルド長に相談したら、1発OKでした!」

「そうか。まぁいいか。」

「それでは改めて、『良い冒険者ライフを!!!』」

「あぁ。」

会話が終わり出口に向かおうとしたら先程の揉め事を見ていた冒険者からのクラン勧誘が殺到した。

「ねぇねぇ!君強いね!私達のクランに入らない?『薔薇騎士』って言うんだけどAランククランだよ!」

「そんな女しかいないクランじゃなくて俺たち『筋肉団子』に入らねぇか?」

「はい~???何言ってんの?あんたらむさぐるしい男しかいないBランククランよりも女の子が多いしかもAランククランの方がいいに決まってるでしょ!!!」

「はぁ~?そんな女々しいとこに入ったら女になっちまうよ」

「なによ!ウチらとやり合うっての??」

「望むところだ!」

(あ~うるせぇうるせぇ。クランなんて入らねぇよ。身分証が欲しかっただけだからな。)

2つのクランがいがみ合ってる間にルークは目的の学園に向けて歩いていた。
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