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1章:少年の成長
10話
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「ここでいいだろう。迷彩。飛行。」
さっきの馬車からかなり先行った森の中で迷彩(俗に言う透明化)と飛行魔法を使った。
「やっぱ空飛んだ方が楽だな。風が気持ちいい」
30分ぐらい飛んだところでようやくアーレスト王国が見えてきた。
「ここから歩いてくか」
周りの景色を眺めながら30分かけて門まで歩いた。
「よ~兄ちゃん。どっから来たんだ?1人か?」
「1人だ。向こうの山から来た。」
「向こうの山っておまっ……鬼龍山か……?」
「そうだが?」
「どうやってきたんだよ?向こうの山は上位種のドラゴンと野蛮な鬼人族で有名だぞ!」
「普通に歩いてきたが?」
「はぁ、ダメだこりゃ。まぁいい、身分証あるか?」
「ない」
「じゃ銀貨1枚だ。ギルドでカード発行すれば銀貨は返してやるから、早めに作っとけよ。」
「あぁ。わかった。」
「んじゃ、アーレスト王国へようこそ」
「……」
「なんか反応してくれよ~」
横を無言で通り過ぎようとしたら門番が呆れたように言ってきた。
そんなことはさておき、とりあえず冒険者ギルドでもいくか。確か入学試験の時も何かしらの身分証が必要だった気がする。
人混みの中をのらりくらり流れに沿って歩いていたらそれらしき看板と3階建てのここら辺じゃ1番大きい建物にたどり着いた。
「なるほどな。わかりやすいように一本道でこれるのか。」
ドアを開けて入ってみると、ベテラン冒険者たちの視線が一斉にルークに集まった。
それも気にせず受付カウンターまで歩いていくと何処にでもいるのか、それとも暇なのか当たり前のように前に立ち塞がった禿げた男がいた。
「なんだ?」
「よぉ~みねぇ顔だな。ここはお前のようなガキが来るとこじゃねぇんだよ。ぼくちゃん。」
周りの奴らも考えが同じなのか頷いているのがほとんどだった。
「お前みたいな髪の毛がないやつは他に行くところがあるだろ。」
ルークの一言で周りが一斉に吹き出した。
「はっははは。だってよツルピカ。こんなガキに言われてんぞ。」
「うるせぇ。てめぇガキだからってあんまし舐めてっと攫っちまうぞ。」
「やってみろよ。お前の髪の毛は誰にさらわれたんだ?」
「てめぇもう許さねー。しね」
素人みたいな剣筋で斬りかかってきた。
「そんなんじゃスライムも倒せねーぞ。出直せ。」
ルークは『凍れ』と言ってツルピカの両手両足を凍らせた。
周りは一斉に動揺した。こんな子供が無詠唱で両手両足をねらって凍らせることが出来るのか。
「おい!!!なんだこれ!てめぇかクソガキ」
「うるせぇなぁ」
「あ???」
「あ?」
「っ!?……すみません。」
「静かにしろってんだよ。真昼間から何してんだ。」
「……」
赤い髪の毛のガタイのいい大男が階段から降りてきてそのままギルドから出た。
「誰だ?あいつ」
「おまっ!?あの人知らねぇのか」
「しらない」
「あいつはSSSランク、赤い龍牙のクランマスターだ。個人でもSSSランクだ!更に全世界のトップSSSランカーに入ってる。」
「へぇ~そうなんだ」
「それよりもこれ何とかしろ!俺が悪かった。」
「そのうち溶けるようにしてあるからそれまで反省してろ」
「おい!ガキ!早くしろ!!!」
「うるせーな」
雷で気絶させた。
これでやっと受付に行けるな
と思いながら笑顔が引き攣ってる受付嬢のところまで向かった。
さっきの馬車からかなり先行った森の中で迷彩(俗に言う透明化)と飛行魔法を使った。
「やっぱ空飛んだ方が楽だな。風が気持ちいい」
30分ぐらい飛んだところでようやくアーレスト王国が見えてきた。
「ここから歩いてくか」
周りの景色を眺めながら30分かけて門まで歩いた。
「よ~兄ちゃん。どっから来たんだ?1人か?」
「1人だ。向こうの山から来た。」
「向こうの山っておまっ……鬼龍山か……?」
「そうだが?」
「どうやってきたんだよ?向こうの山は上位種のドラゴンと野蛮な鬼人族で有名だぞ!」
「普通に歩いてきたが?」
「はぁ、ダメだこりゃ。まぁいい、身分証あるか?」
「ない」
「じゃ銀貨1枚だ。ギルドでカード発行すれば銀貨は返してやるから、早めに作っとけよ。」
「あぁ。わかった。」
「んじゃ、アーレスト王国へようこそ」
「……」
「なんか反応してくれよ~」
横を無言で通り過ぎようとしたら門番が呆れたように言ってきた。
そんなことはさておき、とりあえず冒険者ギルドでもいくか。確か入学試験の時も何かしらの身分証が必要だった気がする。
人混みの中をのらりくらり流れに沿って歩いていたらそれらしき看板と3階建てのここら辺じゃ1番大きい建物にたどり着いた。
「なるほどな。わかりやすいように一本道でこれるのか。」
ドアを開けて入ってみると、ベテラン冒険者たちの視線が一斉にルークに集まった。
それも気にせず受付カウンターまで歩いていくと何処にでもいるのか、それとも暇なのか当たり前のように前に立ち塞がった禿げた男がいた。
「なんだ?」
「よぉ~みねぇ顔だな。ここはお前のようなガキが来るとこじゃねぇんだよ。ぼくちゃん。」
周りの奴らも考えが同じなのか頷いているのがほとんどだった。
「お前みたいな髪の毛がないやつは他に行くところがあるだろ。」
ルークの一言で周りが一斉に吹き出した。
「はっははは。だってよツルピカ。こんなガキに言われてんぞ。」
「うるせぇ。てめぇガキだからってあんまし舐めてっと攫っちまうぞ。」
「やってみろよ。お前の髪の毛は誰にさらわれたんだ?」
「てめぇもう許さねー。しね」
素人みたいな剣筋で斬りかかってきた。
「そんなんじゃスライムも倒せねーぞ。出直せ。」
ルークは『凍れ』と言ってツルピカの両手両足を凍らせた。
周りは一斉に動揺した。こんな子供が無詠唱で両手両足をねらって凍らせることが出来るのか。
「おい!!!なんだこれ!てめぇかクソガキ」
「うるせぇなぁ」
「あ???」
「あ?」
「っ!?……すみません。」
「静かにしろってんだよ。真昼間から何してんだ。」
「……」
赤い髪の毛のガタイのいい大男が階段から降りてきてそのままギルドから出た。
「誰だ?あいつ」
「おまっ!?あの人知らねぇのか」
「しらない」
「あいつはSSSランク、赤い龍牙のクランマスターだ。個人でもSSSランクだ!更に全世界のトップSSSランカーに入ってる。」
「へぇ~そうなんだ」
「それよりもこれ何とかしろ!俺が悪かった。」
「そのうち溶けるようにしてあるからそれまで反省してろ」
「おい!ガキ!早くしろ!!!」
「うるせーな」
雷で気絶させた。
これでやっと受付に行けるな
と思いながら笑顔が引き攣ってる受付嬢のところまで向かった。
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