仮: 鬼族成り上がり【きぞくのなりあがり⠀】

山の剣士

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1章:少年の成長

6話

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そうして月日がたち2年がすぎた。もう僕は8歳になる。2年の間にガルばぁの紹介でラールフレルおじさんと午前は体術と剣術の稽古、午後にはガルばぁの基礎魔法、そして夜には魔力を使い切って気絶するように寝た日々を過ごしていた。

ラールフレルおじさんスパルタなんだよなぁ~。と思いながらも今日の稽古に向かった。最近じゃ山の魔物を狩り尽くしてつまんなくなっちゃったよ。だからここ最近ずっとラールフレルおじさんと模擬戦してるけど全く勝てる気がしない。

「ラールフレルおじさん強すぎるよ」

「まだ若いもんには負けてらんねぇからなぁ」

ガッハッハッと笑いながら僕の背中を叩いてくる。めっちゃ痛いんだよね。

「痛い!いたいから!!やめて!」

「ん?わけーのに根性ねーなぁ。もう1回やるか?」

「もう体が動かないよ。午後にはガルばぁの稽古があるから!」

「しゃーねーな!明日もやっからしっかり来いよ!」

「わかったよ…」

ラールフレルおじさんはガッハッハッと笑いながら山の麓の家に帰って行った。

(麓まで結構距離あるのにすごいなぁ)

お昼ご飯を食べて、山奥の森があけた場所に来た。ここはいつも僕が魔法の練習をする時に来る場所だ。

「そろそろ、アンタにも最上級魔法を教えようかねぇ」

「ほんとに!?やったー!」

「自惚れるんじゃないよ!まだまだアンタは子供なんだから!教えるけど無闇やたらに使わないこと!いいね?」

「わかった!約束するよ!」

「そうだねぇ、まずは氷結魔法の最上級から教えようか。アンタは無詠唱が出来るから呪文名だけで魔法が打てるはずだよ。イメージがしっかりできれば喋らずに魔法を放つことができるけど、人族でそんなこと出来る人が少ないから、あんましオススメはしないよ!変な人に絡まれちゃうからね」

「分かったよ!」

「それじゃいくよ。『絶対零度アブソリュート・ゼロ』」

ガルばぁが唱えた途端辺り一面が氷った。

「す、すげぇ。」

凄すぎて言葉が出ない…これが最上級魔法。
僕はガルばぁのおかげで全部の魔法が使えるようになった。これもスキル《スキル修得・早》のおかげかな?今日の訓練の後ガルばぁに鑑定してもらおうかな?どんぐらい強くなったか気になるし!

2年の間、1度も自分のステータスを確認したこと無かったのですごく楽しみだった。

「あんたもやってみな。」

「わかった!いくよ!
絶対零度アブソリュート・ゼロ』」

僕が放った最上級魔法はガルばぁを超える威力だった。山一帯がこおり、白い息がはぁ~とでた。

「……」

「う、上手くできた…よね?」

「なんじゃい!これは!あんた本当に最上級魔法使うの禁止さね!」

「これだと簡単に使えないよね」

「こんな魔法味方も凍っちまうよ。まぁいいさ。使わないこと約束できるね?」

「も、もちろんだよ。」

「それならいいさ。次はイメージでやってみな。その次に、何かキーワードで発動できるか試してみな。」

「わかった!」

(凍れ!さっきより弱めに!)

さっきよりは威力が落ちたが、それでも過剰すぎるほどの威力だった。

「やりすぎさね!アンタはもっと威力が落ちるイメージが出来ないのかい?」

「うっ…頑張ってるけど必要以上に威力が強くなっちゃうよ。」

「魔力が増えすぎたかね?毎晩魔力切れさせてたからねぇ。今日帰ったら鑑定して上げるさね。とりあえず次行くよ!」

「何かキーワードかぁ。難しいなぁ」

「なんでもいいさね。凍えろとか凍れとかさ。」

「うーん、凍れ!」

次は2回目よりも威力が落ちた。1回目と2回目よりも圧倒的に差があった。子供が使うような魔法だった。

「うーん、威力が落ちたねぇ。なんでなんだい?しっかりイメージしたかい?」

「あっ…」

「イメージしなきゃ出来ないよ。まぁ普段使う魔法としてはちょうどいいかもねぇ。アンタは氷結魔法だけがズバ抜けてるからねぇ。これから毎日威力のコントロールが目標だね。」

「わかった!」


それから2人でガルばぁが最上級魔法を放ちそれをルークが教わっていた。


炎獄魔法・インフェルノ
神水魔法・フラッディング
地滅魔法・ランドスライド
神風魔法・ゲイル・テンペスト
氷結魔法・アブソリュート・ゼロ
神雷魔法・サンダーフォール
神聖魔法・コラップス・ライト
獄滅魔法・ダークネス
回復魔法・オールクリア
時空間魔法・スペース・ディストラクション
重力魔法・グラビティ・プレッシャー



またの名を…

炎獄魔法・炎獄
神水魔法・水滅
地滅魔法・地壊
神風魔法・暴嵐
氷結魔法・絶対零度
神雷魔法・落雷
神聖魔法・崩光
獄滅魔法・闇喰
回復魔法・全快
時空間魔法・空間破壊
重力魔法・重圧



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