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1章:少年の成長

1話

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「はぁはぁはぁ、ルーク村の皆と一緒に早く逃げろ」

「ヤダっ!とーちゃんとかーちゃんと一緒に戦う!」

「ダメだ!まだお前は先が長い!これから強くなって、結婚して、子供産んで、幸せに生きる義務がある」

「でもとーちゃんとかーちゃんは!?」

「俺とかーちゃんはお前が幸せになってくれればそれでいい」

「ヤダよ!とーちゃんとかーちゃんも一緒に幸せになる!」

「俺はもう十分に幸せだ。あとは、お前が大きく育ってくれれば文句はねぇ。
おい、ラムじぃ、早くルークを連れて行ってくれ。息子を頼む!」

「ルアティス、いいのか?」

「ああ、俺の最後の仕事は村の若いもんと女を守ることだ」

「わかったわい。ルアティス、死ぬなよ」

「悪魔なんかに負けるか!必ずこいつら倒して、すぐルークを迎えに行くさ。クレアもいるし大丈夫だ。村のもんを頼むぞ」

「ルアティス、ほんとに死ぬなよ」

「わぁーてるって!ルーク、必ず迎えに行くから待ってろ。」

「やだよ!やだやだ!僕も一緒に戦う!」

「ダメだって!たぁく、誰に似たんだか…。ルーク、この先辛いこと悲しいこと沢山あるかもしれねぇ。でもなぁ、世の中楽しいことの方が多いんだ。お前もいつかわかる時が来る。それまで頑張って、『
ラムじぃ、行ってくれ」

「出発するぞ!しっかり捕まっとけ!」

馬車に村の女や子供を乗せた馬車が出発した。

「とーちゃんかーちゃん!!!ラムじぃすぐ止めて!俺も戦う!」

「止めることは出来んよ。他の者もいる。」

「なら」

ラムじぃからの言葉を聞いてルークは馬車から飛び下りた。

「おい!ルーク!何してんだ!」

ラムじぃが怒鳴っているが気にしてる場合じゃない。このままだととーちゃんとかーちゃんが!

「ルーくん!行っちゃダメー!!!」

馬車の方から僕の幼なじみのアイシャの声が聞こえた。
『アイシャ!ごめんね!』
と心の中で謝り急いで村に戻った。

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