9 / 56
本編
9 二人
しおりを挟む
朝―――ぼうっとしながら起き上がった。
私の朝は早い。
父や職人さん達があんこを早い時間から炊き始めるから、いつの間にか私も早起きになってしまった。
朝食の賄いを作るのは私の仕事だった。
カーテンの隙間から差し込むのは薄暗い光だけ。
眠い目をこすり、そっとベッドから抜け出した。
さすがにこのパジャマは恥ずかしいし、クローゼットルームでなにかないか探していると私が好きそうなリネンワンピースが見つかり、それにエプロンをしてスカーフを三角巾かわりにした。
「うん。これでいいわね」
いそいそとキッチンに入ると冷蔵庫にはトマトとレタス、卵やハム、チーズなどの一般的な食材が入っていたその時―――
「羽花さん早いですね」
「えっ!?あれっ?」
リビングから冬悟さんが現れた。
起きてたの?
すでにメガネをかけて、髪を整えていて、私のほうがむしろ寝起きのような顔をしているくらいだった。
「冬悟さん、ベッドで眠らなかったんですか?」
「さすがに眠れませんよ」
冬悟さんが微笑んだ。
私だけが眠れないわけじゃなかったんだ―――って私は眠ってしまったけど。
私のほうが図太いみたいで恥ずかしい。
みたいって、そうなんだけど……
「冬悟さん。今、コーヒーをいれますね」
「ありがとう」
「いいえっ!仕事の時間まで休んでいてください」
しっかりベッドで眠ってしまった後ろめたさから、声が大きくなってしまった。
こうなったら、『彼女』として素敵な朝食を用意してみせる!
ケチャップ、マヨネーズ、砂糖醤油を少々加えて、朝だからニンニクはソースに入れない。
ピーマンはなかったから、代わりにアボカド。
玉ねぎは薄くスライスしておいて、塩コショウをしてしんなりさせておく。
食パンに合わせたソースをぬり、ハムと玉ねぎアボカドをのせてさいごにとろけるチーズをかければ、簡単ピザトーストのできあがりっ!
そして、冷凍庫にあったブルーベリーでブルーベリーとバナナのフルーツヨーグルトをデザートにつけた。
「冬悟さん、朝食できましたっ」
並んだ朝食に冬悟さんは目を細めて嬉しそうに笑ってくれた。
これだけでもうご飯三杯はいただけてしまうかもしれない。
神様、ありがとうございます。
朝から、眼福でした。
そう心の中でつぶやいた。
「羽花さん、料理上手ですね」
「職人さん達の賄いを作っていたので、自然に覚えてしまって」
「偉いですよね、羽花さんは昔から」
昔から―――という部分が少し気になったけど、冬悟さんに褒められて嬉しくなった。
偉いね、なんて職人さん達からしか言われたことない。
父は口数が少ない方だったし、継母は私が家事をしたり店の手伝いをすることは当たり前だって思われていたから。
こんなふうに食事を作っただけで、すごく喜ばれることがあるんだって初めて知った。
「どうぞっ!召し上がってください」
「羽花さんも」
「はい」
二人でダイニングの椅子に座って向かい合わせで朝食を食べた。
これが恋人同士の朝ってかんじなのかな!?
わからないけど、幸せなことには間違いない。
「今日から羽花さんも私と一緒に会社に出勤してもらいますね」
「一緒にですか!?」
「矢郷組がなにをしてくるかわかりません。目の届くところに羽花さんがいないと心配ですから」
「は、はい。そうですよね!それじゃあ、私、冬悟さんのお仕事のお手伝いをします」
「社長室にいるだけでかまいませんよ」
「いいえ。なにかしてないと落ち着きませんから。簡単なことしかできませんけど、ご迷惑じゃなければ……」
「迷惑なんてことはありません」
なんて優しい。
冬悟さんの柔らかな口調に癒される。
和菓子屋でしか働いたことがないから、役に立つかどうかはわからないけど、ただ座っているなんて申し訳なくてそんなことできない。
それにタダで守ってもらうなんてとんでもないことだった。
三千万円も冬悟さんから借りてるのに……
「あの、父や妹はどうしてますか?」
「昨日、私の部下から連絡があり、柳屋のほうは無事だそうですよ」
「そうですか!よかったー!」
「こちらから、見張りを送り込みますから羽花さんはご心配なく」
「そこまでしてもらうなんて悪いです……」
「相手はヤクザです。徹底的に潰しておかなくては何をしてくるかわかりませんよ?」
「潰すだなんて。冬悟さん、危なくないですか?」
「なれてますから」
さらっと言われて、そんなものなのかなと思ってしまった。
なんの違和感もなく。
二人でコーヒーを飲みながら、朝を迎える。
なんて素敵な恋人同士の朝。
うっとりしていると、玄関のインターホンが鳴った。
「迎えに来ましたぁー!」
冬悟さんがすっと目を細めた。
「早すぎる。わざとだな」
「え?」
わざとって何がわざとなんだろう。
私がその表情を見ると、さっと冬悟さんが微笑んだ。
「私の部下の竜江と仙崎です。羽花さんにあらためて紹介しますね」
二人の分もコーヒーを入れた。
招き入れられた二人は私をジッと見た。
「おはようござます。コーヒーをどうぞ」
「いただきます」
「あざっす!」
大きな声。
しかも、恭しくコーヒーカップを両手で持ち上げている。
な、なんで?
はぁっと冬悟さんが二人を見てため息をついている。
「羽花さん。このヒゲを生やした男が仙崎。その隣の若い男が竜江。なんでも二人に言いつけてください」
「は、はあ……」
言いつけるってお願いするってこと?
なんだか、独特な言い回しだなぁ。
ぼんやりとそんなことを思いながら、ならんだ二人を見た。
ボディガードのようにスーツをビシッと来た仙崎さん。
スーツの下にパーカーを着ている学生のような竜江さん。
対照的だけど、腕っぷしの強さは昨日で十分証明されている。
「よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げると二人は私よりも深々と頭を下げた。
礼儀正しい人達なんだなと思いながら、冬悟さんに言った。
「私、会社に行く準備をしてきますね」
「はい」
にっこりと冬悟さんは微笑んだ。
二人はなぜかソファーに座らず床に正座していた。
なぜ正座!?
それも床。
部下だから?
もやもやしながら、クローゼットルームに入っていた。
その謎を私の知識では解明できぬまま。
私の朝は早い。
父や職人さん達があんこを早い時間から炊き始めるから、いつの間にか私も早起きになってしまった。
朝食の賄いを作るのは私の仕事だった。
カーテンの隙間から差し込むのは薄暗い光だけ。
眠い目をこすり、そっとベッドから抜け出した。
さすがにこのパジャマは恥ずかしいし、クローゼットルームでなにかないか探していると私が好きそうなリネンワンピースが見つかり、それにエプロンをしてスカーフを三角巾かわりにした。
「うん。これでいいわね」
いそいそとキッチンに入ると冷蔵庫にはトマトとレタス、卵やハム、チーズなどの一般的な食材が入っていたその時―――
「羽花さん早いですね」
「えっ!?あれっ?」
リビングから冬悟さんが現れた。
起きてたの?
すでにメガネをかけて、髪を整えていて、私のほうがむしろ寝起きのような顔をしているくらいだった。
「冬悟さん、ベッドで眠らなかったんですか?」
「さすがに眠れませんよ」
冬悟さんが微笑んだ。
私だけが眠れないわけじゃなかったんだ―――って私は眠ってしまったけど。
私のほうが図太いみたいで恥ずかしい。
みたいって、そうなんだけど……
「冬悟さん。今、コーヒーをいれますね」
「ありがとう」
「いいえっ!仕事の時間まで休んでいてください」
しっかりベッドで眠ってしまった後ろめたさから、声が大きくなってしまった。
こうなったら、『彼女』として素敵な朝食を用意してみせる!
ケチャップ、マヨネーズ、砂糖醤油を少々加えて、朝だからニンニクはソースに入れない。
ピーマンはなかったから、代わりにアボカド。
玉ねぎは薄くスライスしておいて、塩コショウをしてしんなりさせておく。
食パンに合わせたソースをぬり、ハムと玉ねぎアボカドをのせてさいごにとろけるチーズをかければ、簡単ピザトーストのできあがりっ!
そして、冷凍庫にあったブルーベリーでブルーベリーとバナナのフルーツヨーグルトをデザートにつけた。
「冬悟さん、朝食できましたっ」
並んだ朝食に冬悟さんは目を細めて嬉しそうに笑ってくれた。
これだけでもうご飯三杯はいただけてしまうかもしれない。
神様、ありがとうございます。
朝から、眼福でした。
そう心の中でつぶやいた。
「羽花さん、料理上手ですね」
「職人さん達の賄いを作っていたので、自然に覚えてしまって」
「偉いですよね、羽花さんは昔から」
昔から―――という部分が少し気になったけど、冬悟さんに褒められて嬉しくなった。
偉いね、なんて職人さん達からしか言われたことない。
父は口数が少ない方だったし、継母は私が家事をしたり店の手伝いをすることは当たり前だって思われていたから。
こんなふうに食事を作っただけで、すごく喜ばれることがあるんだって初めて知った。
「どうぞっ!召し上がってください」
「羽花さんも」
「はい」
二人でダイニングの椅子に座って向かい合わせで朝食を食べた。
これが恋人同士の朝ってかんじなのかな!?
わからないけど、幸せなことには間違いない。
「今日から羽花さんも私と一緒に会社に出勤してもらいますね」
「一緒にですか!?」
「矢郷組がなにをしてくるかわかりません。目の届くところに羽花さんがいないと心配ですから」
「は、はい。そうですよね!それじゃあ、私、冬悟さんのお仕事のお手伝いをします」
「社長室にいるだけでかまいませんよ」
「いいえ。なにかしてないと落ち着きませんから。簡単なことしかできませんけど、ご迷惑じゃなければ……」
「迷惑なんてことはありません」
なんて優しい。
冬悟さんの柔らかな口調に癒される。
和菓子屋でしか働いたことがないから、役に立つかどうかはわからないけど、ただ座っているなんて申し訳なくてそんなことできない。
それにタダで守ってもらうなんてとんでもないことだった。
三千万円も冬悟さんから借りてるのに……
「あの、父や妹はどうしてますか?」
「昨日、私の部下から連絡があり、柳屋のほうは無事だそうですよ」
「そうですか!よかったー!」
「こちらから、見張りを送り込みますから羽花さんはご心配なく」
「そこまでしてもらうなんて悪いです……」
「相手はヤクザです。徹底的に潰しておかなくては何をしてくるかわかりませんよ?」
「潰すだなんて。冬悟さん、危なくないですか?」
「なれてますから」
さらっと言われて、そんなものなのかなと思ってしまった。
なんの違和感もなく。
二人でコーヒーを飲みながら、朝を迎える。
なんて素敵な恋人同士の朝。
うっとりしていると、玄関のインターホンが鳴った。
「迎えに来ましたぁー!」
冬悟さんがすっと目を細めた。
「早すぎる。わざとだな」
「え?」
わざとって何がわざとなんだろう。
私がその表情を見ると、さっと冬悟さんが微笑んだ。
「私の部下の竜江と仙崎です。羽花さんにあらためて紹介しますね」
二人の分もコーヒーを入れた。
招き入れられた二人は私をジッと見た。
「おはようござます。コーヒーをどうぞ」
「いただきます」
「あざっす!」
大きな声。
しかも、恭しくコーヒーカップを両手で持ち上げている。
な、なんで?
はぁっと冬悟さんが二人を見てため息をついている。
「羽花さん。このヒゲを生やした男が仙崎。その隣の若い男が竜江。なんでも二人に言いつけてください」
「は、はあ……」
言いつけるってお願いするってこと?
なんだか、独特な言い回しだなぁ。
ぼんやりとそんなことを思いながら、ならんだ二人を見た。
ボディガードのようにスーツをビシッと来た仙崎さん。
スーツの下にパーカーを着ている学生のような竜江さん。
対照的だけど、腕っぷしの強さは昨日で十分証明されている。
「よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げると二人は私よりも深々と頭を下げた。
礼儀正しい人達なんだなと思いながら、冬悟さんに言った。
「私、会社に行く準備をしてきますね」
「はい」
にっこりと冬悟さんは微笑んだ。
二人はなぜかソファーに座らず床に正座していた。
なぜ正座!?
それも床。
部下だから?
もやもやしながら、クローゼットルームに入っていた。
その謎を私の知識では解明できぬまま。
1
お気に入りに追加
1,354
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お隣さんはヤのつくご職業
古亜
恋愛
佐伯梓は、日々平穏に過ごしてきたOL。
残業から帰り夜食のカップ麺を食べていたら、突然壁に穴が空いた。
元々薄い壁だと思ってたけど、まさか人が飛んでくるなんて……ん?そもそも人が飛んでくるっておかしくない?それにお隣さんの顔、初めて見ましたがだいぶ強面でいらっしゃいますね。
……え、ちゃんとしたもん食え?
ちょ、冷蔵庫漁らないでくださいっ!!
ちょっとアホな社畜OLがヤクザさんとご飯を食べるラブコメ
建築基準法と物理法則なんて知りません
登場人物や団体の名称や設定は作者が適当に生み出したものであり、現実に類似のものがあったとしても一切関係ありません。
2020/5/26 完結
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる