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第二章
15 乱闘
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さっきまで勢いがよかった詩織さんはだらしなく、ぽかんと口をあけたままだった。
高也を見たまま動かない。
獣人達の視線は高也とこちらに向けられていた。
徐々に高也がなにを言ったのか理解し始めて、罵声と怒号が響き渡った。
「高也様をたぶらかしやがって」
「狩人めが」
「獅子が犬の真似事をするつもりか!」
「冗談ではない!」
憎悪を通り越して殺気を感じる。
賀久が唸り声をあげると何人かは目をそらしたけれど、それで場が収まる様子はなかった。
狼谷さんがいつの間にか私達のそばにいた。
「こうなるだろうと思っていたよ」
「狼谷さんは知ってたんですか!?」
「もちろん」
私は知らなかったのに……
不満そうな顔をしていると狼谷さんは笑った。
「佳穂ちゃんは知ってたら止めたよね?」
「それはそうですよ。だって高也は王様なのに……」
「王様じゃなくて、高也は佳穂ちゃんと一緒にいることを選んだんだよ」
一緒にいることを?
でも、そんなことしてよかったの?
高也にたくさん聞きたいことも言いたいこともあったのに距離がありすぎて話しかけられなかった。
「本部は何を考えているわけ? 補佐官なのに補佐じゃないでしょ!」
それだよ。
なにが補佐だよ!
高也は罵られようとも、なにを言われても動じずに悠然と歩いて私のほうへ歩いて来た。
「佳穂。口にチョコレートがついてるぞ」
そう言うと顔を近づけて、口のチョコを舌で舐めとりキスをした。
「甘い」
私はきっとバカみたいな顔で高也を見上げていたに違いない。
王様じゃないって宣言したとしても、やっぱり高也は王様だった。
誰の言いなりにもならないし、何者も高也を従わせることなんかできない。
「狩人、続けるんだろ?」
「うん……。でも、高也……」
「佳穂が望むなら俺は犬にだってなってやる」
私のためだってことはわかっている。
だけど―――
「高也は王様なのに」
「そんなもの他の奴にくれてやる」
高也の首に腕を絡ませて抱きついた。
泣きそうになっていた顔を隠して高也に言った。
「大好きだよ。高也」
「その言葉だけでいい」
高也は満足げに笑っていた。
こんなごちそうなんて、当たり前でなんでも手に入るはずの高也なのに欲しいものは限られていた。
私の涙を見て希和がため息をついた。
「まったく驚かされるわ」
古柴君は手を叩いて喜んでいた。
「俺とキングはこれから同僚だね。よろしくー!」
「正式に俺が佳穂の狩人補佐官になったんだからな。今後一切、そこの犬コロは佳穂に近づくなよ」
「誰が犬コロだ!」
おとなげなく高也は賀久に言い放った。
「高也様! お待ちください!」
「本気で獅央家を捨てるおつもりですか。狩人側につくというのならば、ここで無事に帰すわけにはいきませんぞ!」
当たり前だけど獣人達は誰も納得していない。
獣人界のトップである獅央家の直系で唯一の獣人である高也が狩人に飼われると言い出したんだから、そんなこと簡単に認めることも許すこともできるわけなかった。
気がつくと私達の前に狼谷さんに似た男の人が数人、目の前にいた。
「泉地。これはどういうことだ」
「ちゃんと説明しろ」
「高也は獅央家とは縁を切る。狩人補佐官の試験に受かったから、狩人補佐官として働く。それだけ」
それ説明じゃなくて報告だよと私は思っていると案の定、狼谷さんの態度が気に入らなかったらしく余計に怒りを煽っる格好になってしまった。
「馬鹿者! こんな重要なことを事前に相談しないとは!」
「この騒ぎをどうするつもりだ」
「相談したところで騒ぎになったと思う」
狼谷さんは無表情で淡々と言った。
「狩人どもを殺せ!」
「高也様を奪われるな!」
獣の声がそこらへん中で唸り声をあげ、痛いほどの殺気を感じた。
「おいおい! 狩人の前で襲いかかるなよ」
賀久の本性は本部イチの戦闘狂で向けられた殺気がたまらないのか、ニヤリと笑って端末を取り出した。
いつ、許可をとったのか賀久の端末の画面には『狩猟許可』の文字が浮かんでいた。
「来るぞ」
高也が金の目を細めると、燕尾服をきていた男の人達が一斉に獣の姿に変化した。
けれど、獅子はいない。
もしかして、高也は獣人達にとってはただ一人の王なのでは―――
「みなさん、落ち着いて! 高也さん、どういうおつもり!?」
詩織さんの声が響いたけれど、誰も止まる気配はない。
笑いながら賀久が向かってきた獣を投げ飛ばすと、詩織さんがヒッと小さく悲鳴をあげた。
高也が冷えた目で詩織さんを見据えて言った。
「知らない間に死体になっているかもな」
「わ、わたくしを殺すの!?」
「乱闘に巻き込まれてという話だ」
高也に詩織さんを守る気は一ミリもなかった。
それがわかるのか、詩織さんは言い返す暇もなく、転びそうになりながら逃げだした。
悲鳴をあげて、他の女の人達も逃げていったけれど、私達はあっという間に周りをぐるりと囲まれ、逃げれなかった。
「たまらねーなぁー」
賀久は舌なめずりをして楽しそうに言った。
獲物にしか見えてないよ、もう。
「そうねぇ」
黒いドレスを着た希和は魔女のように見え、唇をあげてフフッと笑った。
本当に戦うのが、好きなんだから。
古柴君が柴犬の姿に変化し、素早く鞭と銃を渡してくれた。
続いて、賀久が犬に変化すると、周りが一瞬ひるんだ。
「狩人本部の最強の闘犬か……!」
「忌まわしい狗め」
アメリカンピットブルテリアの賀久は本部が生んだ最強の犬の獣人だ。
賀久は父親も母親も知らない。
生まれた時から本部で大切に育てられてられていた。
犬の姿になることで、その強さは他の獣を凌ぐ。
獣人と戦うために生まれた犬の獣人。
「早く遊ぼうぜ」
犬の唸り声に混じる賀久の声はうっとりとしていた。
窮屈な人の姿から解放された賀久は待ちきれないというように獣の群れに飛び込んだ。
高也は人の姿のままで、暴れる獣達を傍観していた。
さすがに高也や狼谷さんに向かってくる人はほとんどいない。
近寄ろうとしても怖くて近寄れないのだ。
「佳穂。危ないから下がってろ」
「ええええ!?」
危ないとか、冗談だよね?
さっきから虫の一匹も近寄ってこないレベルで、今の私は銃をただ手にしているだけの子供……
「補佐じゃねえ!」
そう言う賀久は俊敏に食らい付き、獲物を次々に仕留めている。
賀久も補佐じゃないと思う。
「あまり楽しむと警察がくるわね」
希和が真顔で言った。
「え? 希和、マジ? 本部の許可もあるけど!?」
古柴君が焦りながら、希和に聞いた。
「ここにきてるのは政財界のお偉方よ。逆になんとでもされてしまうわ」
「そうか。それじゃあ、手っ取り早く終わらせるか」
高也はそう言うと、足をゆっくりと前にだし、獲物を吟味する肉食獣は獅子の姿に変化した。
金色の毛にきらきらとした光の粒をまとい、しなやかな体に金の絨毯のような毛並み。
いつみてもその美しい姿に見惚れてしまう。
高也の姿に獣達が引いた。
耳に響く、重くのしかかるような咆哮が他の獣達を威嚇し、蹴散らした。
高也の獣の姿には誰も近寄れなかった―――
高也を見たまま動かない。
獣人達の視線は高也とこちらに向けられていた。
徐々に高也がなにを言ったのか理解し始めて、罵声と怒号が響き渡った。
「高也様をたぶらかしやがって」
「狩人めが」
「獅子が犬の真似事をするつもりか!」
「冗談ではない!」
憎悪を通り越して殺気を感じる。
賀久が唸り声をあげると何人かは目をそらしたけれど、それで場が収まる様子はなかった。
狼谷さんがいつの間にか私達のそばにいた。
「こうなるだろうと思っていたよ」
「狼谷さんは知ってたんですか!?」
「もちろん」
私は知らなかったのに……
不満そうな顔をしていると狼谷さんは笑った。
「佳穂ちゃんは知ってたら止めたよね?」
「それはそうですよ。だって高也は王様なのに……」
「王様じゃなくて、高也は佳穂ちゃんと一緒にいることを選んだんだよ」
一緒にいることを?
でも、そんなことしてよかったの?
高也にたくさん聞きたいことも言いたいこともあったのに距離がありすぎて話しかけられなかった。
「本部は何を考えているわけ? 補佐官なのに補佐じゃないでしょ!」
それだよ。
なにが補佐だよ!
高也は罵られようとも、なにを言われても動じずに悠然と歩いて私のほうへ歩いて来た。
「佳穂。口にチョコレートがついてるぞ」
そう言うと顔を近づけて、口のチョコを舌で舐めとりキスをした。
「甘い」
私はきっとバカみたいな顔で高也を見上げていたに違いない。
王様じゃないって宣言したとしても、やっぱり高也は王様だった。
誰の言いなりにもならないし、何者も高也を従わせることなんかできない。
「狩人、続けるんだろ?」
「うん……。でも、高也……」
「佳穂が望むなら俺は犬にだってなってやる」
私のためだってことはわかっている。
だけど―――
「高也は王様なのに」
「そんなもの他の奴にくれてやる」
高也の首に腕を絡ませて抱きついた。
泣きそうになっていた顔を隠して高也に言った。
「大好きだよ。高也」
「その言葉だけでいい」
高也は満足げに笑っていた。
こんなごちそうなんて、当たり前でなんでも手に入るはずの高也なのに欲しいものは限られていた。
私の涙を見て希和がため息をついた。
「まったく驚かされるわ」
古柴君は手を叩いて喜んでいた。
「俺とキングはこれから同僚だね。よろしくー!」
「正式に俺が佳穂の狩人補佐官になったんだからな。今後一切、そこの犬コロは佳穂に近づくなよ」
「誰が犬コロだ!」
おとなげなく高也は賀久に言い放った。
「高也様! お待ちください!」
「本気で獅央家を捨てるおつもりですか。狩人側につくというのならば、ここで無事に帰すわけにはいきませんぞ!」
当たり前だけど獣人達は誰も納得していない。
獣人界のトップである獅央家の直系で唯一の獣人である高也が狩人に飼われると言い出したんだから、そんなこと簡単に認めることも許すこともできるわけなかった。
気がつくと私達の前に狼谷さんに似た男の人が数人、目の前にいた。
「泉地。これはどういうことだ」
「ちゃんと説明しろ」
「高也は獅央家とは縁を切る。狩人補佐官の試験に受かったから、狩人補佐官として働く。それだけ」
それ説明じゃなくて報告だよと私は思っていると案の定、狼谷さんの態度が気に入らなかったらしく余計に怒りを煽っる格好になってしまった。
「馬鹿者! こんな重要なことを事前に相談しないとは!」
「この騒ぎをどうするつもりだ」
「相談したところで騒ぎになったと思う」
狼谷さんは無表情で淡々と言った。
「狩人どもを殺せ!」
「高也様を奪われるな!」
獣の声がそこらへん中で唸り声をあげ、痛いほどの殺気を感じた。
「おいおい! 狩人の前で襲いかかるなよ」
賀久の本性は本部イチの戦闘狂で向けられた殺気がたまらないのか、ニヤリと笑って端末を取り出した。
いつ、許可をとったのか賀久の端末の画面には『狩猟許可』の文字が浮かんでいた。
「来るぞ」
高也が金の目を細めると、燕尾服をきていた男の人達が一斉に獣の姿に変化した。
けれど、獅子はいない。
もしかして、高也は獣人達にとってはただ一人の王なのでは―――
「みなさん、落ち着いて! 高也さん、どういうおつもり!?」
詩織さんの声が響いたけれど、誰も止まる気配はない。
笑いながら賀久が向かってきた獣を投げ飛ばすと、詩織さんがヒッと小さく悲鳴をあげた。
高也が冷えた目で詩織さんを見据えて言った。
「知らない間に死体になっているかもな」
「わ、わたくしを殺すの!?」
「乱闘に巻き込まれてという話だ」
高也に詩織さんを守る気は一ミリもなかった。
それがわかるのか、詩織さんは言い返す暇もなく、転びそうになりながら逃げだした。
悲鳴をあげて、他の女の人達も逃げていったけれど、私達はあっという間に周りをぐるりと囲まれ、逃げれなかった。
「たまらねーなぁー」
賀久は舌なめずりをして楽しそうに言った。
獲物にしか見えてないよ、もう。
「そうねぇ」
黒いドレスを着た希和は魔女のように見え、唇をあげてフフッと笑った。
本当に戦うのが、好きなんだから。
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続いて、賀久が犬に変化すると、周りが一瞬ひるんだ。
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アメリカンピットブルテリアの賀久は本部が生んだ最強の犬の獣人だ。
賀久は父親も母親も知らない。
生まれた時から本部で大切に育てられてられていた。
犬の姿になることで、その強さは他の獣を凌ぐ。
獣人と戦うために生まれた犬の獣人。
「早く遊ぼうぜ」
犬の唸り声に混じる賀久の声はうっとりとしていた。
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高也は人の姿のままで、暴れる獣達を傍観していた。
さすがに高也や狼谷さんに向かってくる人はほとんどいない。
近寄ろうとしても怖くて近寄れないのだ。
「佳穂。危ないから下がってろ」
「ええええ!?」
危ないとか、冗談だよね?
さっきから虫の一匹も近寄ってこないレベルで、今の私は銃をただ手にしているだけの子供……
「補佐じゃねえ!」
そう言う賀久は俊敏に食らい付き、獲物を次々に仕留めている。
賀久も補佐じゃないと思う。
「あまり楽しむと警察がくるわね」
希和が真顔で言った。
「え? 希和、マジ? 本部の許可もあるけど!?」
古柴君が焦りながら、希和に聞いた。
「ここにきてるのは政財界のお偉方よ。逆になんとでもされてしまうわ」
「そうか。それじゃあ、手っ取り早く終わらせるか」
高也はそう言うと、足をゆっくりと前にだし、獲物を吟味する肉食獣は獅子の姿に変化した。
金色の毛にきらきらとした光の粒をまとい、しなやかな体に金の絨毯のような毛並み。
いつみてもその美しい姿に見惚れてしまう。
高也の姿に獣達が引いた。
耳に響く、重くのしかかるような咆哮が他の獣達を威嚇し、蹴散らした。
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