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25 私に残るもの ※R-18
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壱都さんの手が浴衣の紐をするりと解いた。
「壱都さ……」
「全部くれるって言ったよね?」
「は……い」
その声に逆らえない。
私が彼にあげれるものはこの身ひとつだけ。
私になんの価値があるというのだろう。
大切そうに体をなで、唇が首筋を這う。
「……っ」
唇が触れた場所がその余韻を残して、まだ触れられているみたいに感じる。
浴衣の襟もとに手が差し込まれ、肩から浴衣が落ちたのも気にならないくらいその手のひらが心地いい。
肌と肌の触れ合った場所が熱い。
壱都さんの髪がさらりと肌の上を滑って、体を震わせるとくすりと笑う声がした。
「朱加里は感じやすいな」
「ご……ごめんなさ……」
「謝ることじゃない」
目蓋にキスを落とし、手が胸のふくらみを優しく包み込んだ。
ゆっくりと手は胸をなでるように揉みしだき、身を固くしていた体をほぐすように愛撫する。
「ふ……あ……」
敏感な突起をなぞられると甘い声が漏れた。
肌にぬるりとした舌が滑るようになぞり、指の腹が脚をなでた。
なにをされるか察して、身を震わすと壱都さんの顔が私を覗き込んでいた。
「怖い?」
「大丈夫……です……」
壱都さんの首に手を回し、浅いキスをした。
私からできることはこれくらい。
けど、壱都さんはそれで十分だったのか、我を忘れたかのように激しく何度も口づけた。
「ふっ……くるしっ……」
わずかな隙すら埋められて、逃げようとした唇を追われて、また塞がれる。
「はっ……あっ……」
酸欠からか、頭がぼうっとした。
呼吸を乱しているのは私だけじゃなかった。
いつもの余裕たっぷりな顔は消え、壱都さんは額に汗を浮かべていた。
「優しくするつもりだったのに。そっちが煽るから」
私を見下ろす壱都さんは自分の指をぺろりと舐め、唾液を絡ませた。
妖艶な色香を放つ壱都さんから、目が離せない。
これが―――心を奪われるということなのだと知った。
片脚を持ち上げると、指が閉じた蜜口へ差し込まれた。
「やっ……あ……」
初めて受け入れる異物感に息をのみ、顔がほてるのがわかった。
「もう止められない」
それは私のせい?
指が中をかき回すたび、ぐちぐちとした水音が響いた。
蜜壁を指がこすりあげ、痺れたような甘い快楽が下腹部を支配して体から力が抜けて増やされた指にすら気づかなかった。
「は……あ……んっ……」
生き物のように蠢く指が中をゆるゆると動くたび、深く指を飲み込もうとしているのがわかる。
恥ずかしくてたまらないのに腰が指の動きに合わせて浮いてしまう。
焦らすような指の動きが追い詰めて、もっと欲しがるように指がぐるりと中で弧を描いた。
「んんっ……」
ある一転に指がぶつかると、体が大きくのけ反った。
「……そこ、は……ん、あっ……や、やぁっ」
体が大きく跳ねた部分を指で押しあてて、なんどもえぐる。
「ここがたまらないみたいだな」
「いち……とさっ……だ、めっ」
同じ場所をこすりあげられて、悶えるように腰を動かし、この快楽からなんとか逃げようとしているのに強い力で体を押さえつけられて、指の動きをすべて受け入れてしまう。
蜜があふれ出て壱都さん手を濡らした。
「や、やぁぁ……ん、ンン……」
泣き声のような嬌声をあげさせると、指をさらに増やし奥へと突き立てた。
「―――っ!」
たまっていた快楽の熱が一気にはじけ、目の前が白く染まった。
「あ……あぁ……」
「達したね。朱加里」
こんなのは初めてだった。
怖いと思う気持ちを上書きするほどの刺激に思考が追いつかない。
口が開き、呆然としていると端からこぼれた唾液を壱都さんが舌でなめとった。
指をずるりと秘所から一気に抜かれ、腰が浮いた。
「ん……あっ……」
どろりと自分がだした蜜が太ももを汚した。
力の入らない脚を広げ、熱く硬いものが添えられたのがわかった。
涙目で壱都さんを見上げると苦し気に笑った。
「だから、そうやって煽るから困るって言っているんだ」
壱都さんは苦し気に汗を落とした。
潤んだ目をして、胸に落ちた汗を指でなぞる。
「あ……ん……」
達したせいで敏感になった体をさらに追い立てるように唇が肌にふれ、赤い痕を残す。
まるでなにかの儀式のようだった。
溶けた蜜口に硬いものが触れ、みちりと音を立てて中に入り込んでくる。
濡れ切ったそこは抵抗もなく、まとわりつくようにそれをのみこんでいく。
「ん、あ……あ……あ」
苦しい―――狭いせいか、広げられる感触が指とは違うずしりとした重たい圧迫感を感じた。
「朱加里……痛くない?」
気遣う声がいつもよりずっと優しくて、涙がこぼれた。
本当は優しい人なのだ。
壱都さんは。
「は……い。平気ですから、壱都さんの好きにしてください」
ぎゅっと体を抱きしめた。
我慢している壱都さんの苦しい顔に気づいていた。
私のために苦しまないで欲しい。
だから、壱都さんの唇に自分の唇を重ね、深いキスをした。
彼がしてくれるような深いキスを。
自分から舌を差し出し絡める。
「あ……かり……」
壱都さんが顔を歪ませて、汗を落とした、
この人が顔を歪ませるなんて、そうそう見れない―――ぐ、と腰を掴まれて深く押し込められた。
「ひあっ……!」
「ずいぶん、余裕を見せるね」
「んっ……んぅ……」
痛みと甘い痺れが中で混ざり合い、お互いの粘膜が激しくこすれ合うのが分かった。
中が熱い―――
「あ……ん……んんっ……」
「朱加里。締め付けすぎ」
「もっ……くるしっ……」
感じすぎて苦しいと訴えると壱都さんがその動きを速めた。
「ひ……あっ……んんっ……」
最奥まで貫かれ、声が途切れた―――つかもうとした手を壱都さんが握り、奥へと突き動かされた。
「また達したな」
達しても壱都さんはまだで、私の体をさらに激しく揺さぶる。
「ひっ、ああっ……ふ…かっ…い…の……やぁ、やっ……」
うわ言のような声しかでなかった。
繋がったまま、ぐちゅりとかき混ぜられて嬌声がもれた。
「んあ……ああっ……」
何度も体を突き動かし、壱都さんは耳元で囁いた。
「愛してるよ」
息が熱い。
息だけじゃない。
なにもかもが熱いの――そう思った瞬間、最奥で大きく弾けた。
「あっ……」
その衝撃に体を沈めて、ぐったりとしていると、息を吐いた壱都さんは唇に指をあてて言った。
「まだ、だよ?」
吐き出したばかりだというのに中を激しく突き動かした。
「もぉ……む……り……」
追い立てて、またあの頭が真っ白になる感覚がやってくる―――
「ひ……ああっ…んっ」
泣き声は自分の甲高い嬌声にかき消されてしまった。
脚に力が入らず、体を小刻みに痙攣させて壱都さんを見上げた。
許して、と思ったのにまだ壱都さんは中にとどまり、刺激に悶える私の声と体を味わっていた。
「だ、だめ……もぅっ……おかしくなる……」
「まだいけるだろう?こんなに体は感じている」
ずっと深くまで突かれて、体が跳ねた。
「もっとしてほしいってことだよね?」
指が前をもてあそんび、舌が耳朶を甘く噛む。
「ちがっ……あっ、ふっ……」
「ほら、また達って」
蜜が太ももを汚し、ぐちゃぐちゃと音をたてた。
もうどちらのものなのか、わからない。
甘い声をあげさせ続けると、やっと満足したのか、激しく体を揺さぶられ、熱いものがまた中に注がれた。
「あっ―――」
その衝撃に耐えきれず、達すると、意識を保ち続けられず、目の前が暗くなっていった。
意識を手放す瞬間、壱都さんの声が聞こえた。
「朱加里、君は俺のものだ。全部―――ね」
そのささやきがたまらなく、甘く感じるのは私の心まであなたに奪われた証拠だった。
もう答える気力はなく、心地いい闇の中に誘われ、意識が落ちて行った。
「壱都さ……」
「全部くれるって言ったよね?」
「は……い」
その声に逆らえない。
私が彼にあげれるものはこの身ひとつだけ。
私になんの価値があるというのだろう。
大切そうに体をなで、唇が首筋を這う。
「……っ」
唇が触れた場所がその余韻を残して、まだ触れられているみたいに感じる。
浴衣の襟もとに手が差し込まれ、肩から浴衣が落ちたのも気にならないくらいその手のひらが心地いい。
肌と肌の触れ合った場所が熱い。
壱都さんの髪がさらりと肌の上を滑って、体を震わせるとくすりと笑う声がした。
「朱加里は感じやすいな」
「ご……ごめんなさ……」
「謝ることじゃない」
目蓋にキスを落とし、手が胸のふくらみを優しく包み込んだ。
ゆっくりと手は胸をなでるように揉みしだき、身を固くしていた体をほぐすように愛撫する。
「ふ……あ……」
敏感な突起をなぞられると甘い声が漏れた。
肌にぬるりとした舌が滑るようになぞり、指の腹が脚をなでた。
なにをされるか察して、身を震わすと壱都さんの顔が私を覗き込んでいた。
「怖い?」
「大丈夫……です……」
壱都さんの首に手を回し、浅いキスをした。
私からできることはこれくらい。
けど、壱都さんはそれで十分だったのか、我を忘れたかのように激しく何度も口づけた。
「ふっ……くるしっ……」
わずかな隙すら埋められて、逃げようとした唇を追われて、また塞がれる。
「はっ……あっ……」
酸欠からか、頭がぼうっとした。
呼吸を乱しているのは私だけじゃなかった。
いつもの余裕たっぷりな顔は消え、壱都さんは額に汗を浮かべていた。
「優しくするつもりだったのに。そっちが煽るから」
私を見下ろす壱都さんは自分の指をぺろりと舐め、唾液を絡ませた。
妖艶な色香を放つ壱都さんから、目が離せない。
これが―――心を奪われるということなのだと知った。
片脚を持ち上げると、指が閉じた蜜口へ差し込まれた。
「やっ……あ……」
初めて受け入れる異物感に息をのみ、顔がほてるのがわかった。
「もう止められない」
それは私のせい?
指が中をかき回すたび、ぐちぐちとした水音が響いた。
蜜壁を指がこすりあげ、痺れたような甘い快楽が下腹部を支配して体から力が抜けて増やされた指にすら気づかなかった。
「は……あ……んっ……」
生き物のように蠢く指が中をゆるゆると動くたび、深く指を飲み込もうとしているのがわかる。
恥ずかしくてたまらないのに腰が指の動きに合わせて浮いてしまう。
焦らすような指の動きが追い詰めて、もっと欲しがるように指がぐるりと中で弧を描いた。
「んんっ……」
ある一転に指がぶつかると、体が大きくのけ反った。
「……そこ、は……ん、あっ……や、やぁっ」
体が大きく跳ねた部分を指で押しあてて、なんどもえぐる。
「ここがたまらないみたいだな」
「いち……とさっ……だ、めっ」
同じ場所をこすりあげられて、悶えるように腰を動かし、この快楽からなんとか逃げようとしているのに強い力で体を押さえつけられて、指の動きをすべて受け入れてしまう。
蜜があふれ出て壱都さん手を濡らした。
「や、やぁぁ……ん、ンン……」
泣き声のような嬌声をあげさせると、指をさらに増やし奥へと突き立てた。
「―――っ!」
たまっていた快楽の熱が一気にはじけ、目の前が白く染まった。
「あ……あぁ……」
「達したね。朱加里」
こんなのは初めてだった。
怖いと思う気持ちを上書きするほどの刺激に思考が追いつかない。
口が開き、呆然としていると端からこぼれた唾液を壱都さんが舌でなめとった。
指をずるりと秘所から一気に抜かれ、腰が浮いた。
「ん……あっ……」
どろりと自分がだした蜜が太ももを汚した。
力の入らない脚を広げ、熱く硬いものが添えられたのがわかった。
涙目で壱都さんを見上げると苦し気に笑った。
「だから、そうやって煽るから困るって言っているんだ」
壱都さんは苦し気に汗を落とした。
潤んだ目をして、胸に落ちた汗を指でなぞる。
「あ……ん……」
達したせいで敏感になった体をさらに追い立てるように唇が肌にふれ、赤い痕を残す。
まるでなにかの儀式のようだった。
溶けた蜜口に硬いものが触れ、みちりと音を立てて中に入り込んでくる。
濡れ切ったそこは抵抗もなく、まとわりつくようにそれをのみこんでいく。
「ん、あ……あ……あ」
苦しい―――狭いせいか、広げられる感触が指とは違うずしりとした重たい圧迫感を感じた。
「朱加里……痛くない?」
気遣う声がいつもよりずっと優しくて、涙がこぼれた。
本当は優しい人なのだ。
壱都さんは。
「は……い。平気ですから、壱都さんの好きにしてください」
ぎゅっと体を抱きしめた。
我慢している壱都さんの苦しい顔に気づいていた。
私のために苦しまないで欲しい。
だから、壱都さんの唇に自分の唇を重ね、深いキスをした。
彼がしてくれるような深いキスを。
自分から舌を差し出し絡める。
「あ……かり……」
壱都さんが顔を歪ませて、汗を落とした、
この人が顔を歪ませるなんて、そうそう見れない―――ぐ、と腰を掴まれて深く押し込められた。
「ひあっ……!」
「ずいぶん、余裕を見せるね」
「んっ……んぅ……」
痛みと甘い痺れが中で混ざり合い、お互いの粘膜が激しくこすれ合うのが分かった。
中が熱い―――
「あ……ん……んんっ……」
「朱加里。締め付けすぎ」
「もっ……くるしっ……」
感じすぎて苦しいと訴えると壱都さんがその動きを速めた。
「ひ……あっ……んんっ……」
最奥まで貫かれ、声が途切れた―――つかもうとした手を壱都さんが握り、奥へと突き動かされた。
「また達したな」
達しても壱都さんはまだで、私の体をさらに激しく揺さぶる。
「ひっ、ああっ……ふ…かっ…い…の……やぁ、やっ……」
うわ言のような声しかでなかった。
繋がったまま、ぐちゅりとかき混ぜられて嬌声がもれた。
「んあ……ああっ……」
何度も体を突き動かし、壱都さんは耳元で囁いた。
「愛してるよ」
息が熱い。
息だけじゃない。
なにもかもが熱いの――そう思った瞬間、最奥で大きく弾けた。
「あっ……」
その衝撃に体を沈めて、ぐったりとしていると、息を吐いた壱都さんは唇に指をあてて言った。
「まだ、だよ?」
吐き出したばかりだというのに中を激しく突き動かした。
「もぉ……む……り……」
追い立てて、またあの頭が真っ白になる感覚がやってくる―――
「ひ……ああっ…んっ」
泣き声は自分の甲高い嬌声にかき消されてしまった。
脚に力が入らず、体を小刻みに痙攣させて壱都さんを見上げた。
許して、と思ったのにまだ壱都さんは中にとどまり、刺激に悶える私の声と体を味わっていた。
「だ、だめ……もぅっ……おかしくなる……」
「まだいけるだろう?こんなに体は感じている」
ずっと深くまで突かれて、体が跳ねた。
「もっとしてほしいってことだよね?」
指が前をもてあそんび、舌が耳朶を甘く噛む。
「ちがっ……あっ、ふっ……」
「ほら、また達って」
蜜が太ももを汚し、ぐちゃぐちゃと音をたてた。
もうどちらのものなのか、わからない。
甘い声をあげさせ続けると、やっと満足したのか、激しく体を揺さぶられ、熱いものがまた中に注がれた。
「あっ―――」
その衝撃に耐えきれず、達すると、意識を保ち続けられず、目の前が暗くなっていった。
意識を手放す瞬間、壱都さんの声が聞こえた。
「朱加里、君は俺のものだ。全部―――ね」
そのささやきがたまらなく、甘く感じるのは私の心まであなたに奪われた証拠だった。
もう答える気力はなく、心地いい闇の中に誘われ、意識が落ちて行った。
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