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8 来年の約束
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要人が連れてきてくれた精進料理屋は、郊外にある緑の多い場所にあった。
一日数組限定、予約のみの精進料理屋は、茶人が使っていた庵を改修したもので、とても趣がある。
数寄屋造りの店に入ると、上等なお香の香りがふんわり漂い、心を落ち着かせてくれる。
案内された部屋の窓からは、立派な日本庭園が見え、庭の緑が眩しい。
茶室風の落ち着いた部屋は、しんっとしていた。
衣擦れの音をさせ、着物姿の女の人が現れ、挨拶をする。
「仁礼木様。本日はご利用いただきありがとうございます。お料理を運ばせていただいてもよろしいでしょうか」
「ああ、頼む」
要人が働きだしてから毎年、命日のお昼には精進料理屋に連れていってくれるようになった。
それは私だからというより、私の両親への弔いのようなもので、この日だけはお参りを絶対に欠かさない。
要人は実の両親より、私の両親に懐いていて、仁礼木のおばさんが、嫌みを言うほどだった。
「おじさんとおばさんは、料理好きだったよな。アパートの前に畑を作ってさ」
「そうね。今、畑は他の人が引き継いでくれてるけど、要人も一緒に野菜を収穫したわよね」
食いしん坊だった両親を思い出してか、要人がお供えするものは、食べ物ばかり。
精進料理屋の店選びも毎年、力が入っていた。
出てきた料理は、手打ちそば、甘い味噌がのった豆腐田楽、山菜や野菜の精進揚げ、湯葉で巻いた菜の花。
どんどん出てくる料理は美味しく、器のほうも立派だ。
レンコン団子のあんかけ、ゴマ豆腐、精進寿司――肉や魚がないのに、満足感のある料理の数々。
デザートにイチゴとメロンが出ると、もう苦しくて、なにも入らない気がした。
「足りたか? 帰りに和菓子屋でも寄って、なにか買うか?」
「これ以上、食べられないわよ」
要人は私が食事をちゃんと食べているかどうか、気かけていた。
それは、きっと昔のことがあるから。
両親が死んだ後、しばらく私はなにも食べられなくなった。
そのせいなのか、要人は私が食べている姿を見るのが好きだ。
メロンの果肉をスプーンですくい口にする姿を見て、要人は嬉しそうに笑う。
「来年もまた来ような」
「そうね……」
私たちに『また』があるのかどうかわからない。
――来年も要人と一緒にいる姿が想像できない。
いずれ一人で、お墓参りをする時がやってくる。
それは来年か再来年。
泣き止むのを待っていてくれる人はいない。
「なんて顔をしてるんだよ」
「え?」
またバカ面とか、言われるのかと思っていたら違っていた。
「来年も一緒に来るに決まってるだろ」
思わず、また泣きそうになって、そばにあった湯呑みを掴んで、顔を隠した。
今日は涙腺が緩いから、危険だ。
「そう」
短く返事をし、顔を隠してお茶を飲んだ。
要人に言いたいことが、たくさんあるのに、私はそれを口に出せずに、お茶と一緒に呑み込んだ。
◇◇◇◇◇
食事が終わると、要人はアパート前まで送ってくれた。
要人は貰い物のお菓子やハムの詰め合わせを手土産に、ちゃっかり私の部屋に入ってくる。
「ちょっと……」
「いるだろ?」
高級ハムの詰め合わせは、とても魅力的で、ハムステーキにして夕飯の一品でもいいし、お弁当のおかずにも使える便利な非常食。
「仕方ないわね。要人が持ってきてくれたお菓子もあるし、お茶を淹れるわ」
「追い出されると思ったから、手土産持ってきた。先手を打って正解だったな」
悔しいことに、ハムの詰め合わせを前にして、私は無力だった。
そして、他に箱でくれたのは、焼き菓子詰め合わせ、フルーツゼリーなど。
これは職場に持っていって、みんなのお茶菓子にしようと決めた。
「春限定のいちごのコンフィチュールまである。ここのお店のコンフィチュールは、果実の味が濃くて美味しいのよ。私が好きなもの、要人はよくわかるわね」
「志茉が前に美味しいって言ってたからな」
「そうだった?」
「ああ」
私が自分でも覚えてないことを要人は覚えていて、持ってきてくれたようだ。
お湯を沸かしていると、要人がスーツの上着を脱いで、ソファーに座った。
「明日から、また志茉と他人のフリをするのか」
「そうよ」
「せっかく同じ会社なのに、他人のフリってどうなんだろうな?」
「社長なんだから、仕方ないでしょ。私たち社員のお給料のために、社長として頑張ってね」
要人は不満げな顔で、コーヒーカップを用意する私を眺めていた。
そんな恨めしい目をされても困る。
人事部が秘書課の異動願いに、四苦八苦しているのを知らないのだろうか。
「志茉が秘書課に来てくれたら、もっと頑張れるのにな」
「お断りよ! 会社では平和に過ごしたいの! 秘書課……? そういえば、要人に秘書っているの?」
幼馴染の私が言うのもなんだけど、要人と一緒に仕事をするのは、大変そうだ。
有能なのはわかるけど、要人の行動力はイノシシ並み。
決めたら一直線で、意思を覆すのは難しい。
「ああ。男の秘書がいるぞ。宮ノ入グループから一緒に連れてきた」
「男の人なの?」
「女だと、俺の貞操が危ない」
冗談で言ったのかと思ったけど、本人は真面目な顔をしていた。
どうやら、女性に迫られたことがあるらしい。
「う、うん……。ま、まあ、そうかもね」
普通は逆じゃないのかなと思いながら、コーヒーをふたつテーブルに置く。
「はい、要人。コーヒーをどうぞ」
要人はまじまじをコーヒーを眺める。
「どうかした?」
「いや。昔、ままごとの時に渡されたコーヒーが、絵の具だったからな。ちょっと思い出してた」
「絵の具なわけないでしょ!」
「わかってるけど、アパートにいると思い出すんだ。昔の志茉のことを……」
そこから先の言葉を要人は言わなかった。
途中で言うのを止め、コーヒーを飲む。
「志茉。この間のことだけど、気にしなくていいからな」
――この間の事って、いったいどれのことだろう。
社長に就任後、ヤクザ風の服装で焼肉屋まで迎えに来たこと?
それとも仁礼木のおばさんと言い争った時の話?
「わかったわ」
とりあえず、返事をした。
要人は自分が巻き起こす非常識な事柄の数々を理解するべきだ。
今までの静かな生活は、すでに脅かされている。
それもまだ前哨戦である。
この先に続くのが、今まで以上の嵐になることを私はまだ知らない。
一日数組限定、予約のみの精進料理屋は、茶人が使っていた庵を改修したもので、とても趣がある。
数寄屋造りの店に入ると、上等なお香の香りがふんわり漂い、心を落ち着かせてくれる。
案内された部屋の窓からは、立派な日本庭園が見え、庭の緑が眩しい。
茶室風の落ち着いた部屋は、しんっとしていた。
衣擦れの音をさせ、着物姿の女の人が現れ、挨拶をする。
「仁礼木様。本日はご利用いただきありがとうございます。お料理を運ばせていただいてもよろしいでしょうか」
「ああ、頼む」
要人が働きだしてから毎年、命日のお昼には精進料理屋に連れていってくれるようになった。
それは私だからというより、私の両親への弔いのようなもので、この日だけはお参りを絶対に欠かさない。
要人は実の両親より、私の両親に懐いていて、仁礼木のおばさんが、嫌みを言うほどだった。
「おじさんとおばさんは、料理好きだったよな。アパートの前に畑を作ってさ」
「そうね。今、畑は他の人が引き継いでくれてるけど、要人も一緒に野菜を収穫したわよね」
食いしん坊だった両親を思い出してか、要人がお供えするものは、食べ物ばかり。
精進料理屋の店選びも毎年、力が入っていた。
出てきた料理は、手打ちそば、甘い味噌がのった豆腐田楽、山菜や野菜の精進揚げ、湯葉で巻いた菜の花。
どんどん出てくる料理は美味しく、器のほうも立派だ。
レンコン団子のあんかけ、ゴマ豆腐、精進寿司――肉や魚がないのに、満足感のある料理の数々。
デザートにイチゴとメロンが出ると、もう苦しくて、なにも入らない気がした。
「足りたか? 帰りに和菓子屋でも寄って、なにか買うか?」
「これ以上、食べられないわよ」
要人は私が食事をちゃんと食べているかどうか、気かけていた。
それは、きっと昔のことがあるから。
両親が死んだ後、しばらく私はなにも食べられなくなった。
そのせいなのか、要人は私が食べている姿を見るのが好きだ。
メロンの果肉をスプーンですくい口にする姿を見て、要人は嬉しそうに笑う。
「来年もまた来ような」
「そうね……」
私たちに『また』があるのかどうかわからない。
――来年も要人と一緒にいる姿が想像できない。
いずれ一人で、お墓参りをする時がやってくる。
それは来年か再来年。
泣き止むのを待っていてくれる人はいない。
「なんて顔をしてるんだよ」
「え?」
またバカ面とか、言われるのかと思っていたら違っていた。
「来年も一緒に来るに決まってるだろ」
思わず、また泣きそうになって、そばにあった湯呑みを掴んで、顔を隠した。
今日は涙腺が緩いから、危険だ。
「そう」
短く返事をし、顔を隠してお茶を飲んだ。
要人に言いたいことが、たくさんあるのに、私はそれを口に出せずに、お茶と一緒に呑み込んだ。
◇◇◇◇◇
食事が終わると、要人はアパート前まで送ってくれた。
要人は貰い物のお菓子やハムの詰め合わせを手土産に、ちゃっかり私の部屋に入ってくる。
「ちょっと……」
「いるだろ?」
高級ハムの詰め合わせは、とても魅力的で、ハムステーキにして夕飯の一品でもいいし、お弁当のおかずにも使える便利な非常食。
「仕方ないわね。要人が持ってきてくれたお菓子もあるし、お茶を淹れるわ」
「追い出されると思ったから、手土産持ってきた。先手を打って正解だったな」
悔しいことに、ハムの詰め合わせを前にして、私は無力だった。
そして、他に箱でくれたのは、焼き菓子詰め合わせ、フルーツゼリーなど。
これは職場に持っていって、みんなのお茶菓子にしようと決めた。
「春限定のいちごのコンフィチュールまである。ここのお店のコンフィチュールは、果実の味が濃くて美味しいのよ。私が好きなもの、要人はよくわかるわね」
「志茉が前に美味しいって言ってたからな」
「そうだった?」
「ああ」
私が自分でも覚えてないことを要人は覚えていて、持ってきてくれたようだ。
お湯を沸かしていると、要人がスーツの上着を脱いで、ソファーに座った。
「明日から、また志茉と他人のフリをするのか」
「そうよ」
「せっかく同じ会社なのに、他人のフリってどうなんだろうな?」
「社長なんだから、仕方ないでしょ。私たち社員のお給料のために、社長として頑張ってね」
要人は不満げな顔で、コーヒーカップを用意する私を眺めていた。
そんな恨めしい目をされても困る。
人事部が秘書課の異動願いに、四苦八苦しているのを知らないのだろうか。
「志茉が秘書課に来てくれたら、もっと頑張れるのにな」
「お断りよ! 会社では平和に過ごしたいの! 秘書課……? そういえば、要人に秘書っているの?」
幼馴染の私が言うのもなんだけど、要人と一緒に仕事をするのは、大変そうだ。
有能なのはわかるけど、要人の行動力はイノシシ並み。
決めたら一直線で、意思を覆すのは難しい。
「ああ。男の秘書がいるぞ。宮ノ入グループから一緒に連れてきた」
「男の人なの?」
「女だと、俺の貞操が危ない」
冗談で言ったのかと思ったけど、本人は真面目な顔をしていた。
どうやら、女性に迫られたことがあるらしい。
「う、うん……。ま、まあ、そうかもね」
普通は逆じゃないのかなと思いながら、コーヒーをふたつテーブルに置く。
「はい、要人。コーヒーをどうぞ」
要人はまじまじをコーヒーを眺める。
「どうかした?」
「いや。昔、ままごとの時に渡されたコーヒーが、絵の具だったからな。ちょっと思い出してた」
「絵の具なわけないでしょ!」
「わかってるけど、アパートにいると思い出すんだ。昔の志茉のことを……」
そこから先の言葉を要人は言わなかった。
途中で言うのを止め、コーヒーを飲む。
「志茉。この間のことだけど、気にしなくていいからな」
――この間の事って、いったいどれのことだろう。
社長に就任後、ヤクザ風の服装で焼肉屋まで迎えに来たこと?
それとも仁礼木のおばさんと言い争った時の話?
「わかったわ」
とりあえず、返事をした。
要人は自分が巻き起こす非常識な事柄の数々を理解するべきだ。
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