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4 大国の王子たち
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運命の天秤が不吉なほうへ傾いた気がした。
「で、で、で、でも、お兄様。私たちはまだ七歳よっ!」
「そ、そ、そうだよな。う、うん……まだ七歳だ。僕もこれから、ヴィルフレードじゃなくてヴィルジニアとして振る舞えばいいだけの話だし!」
「そうそうっ!」
私とお兄様はお互いの意見が一致したところで、侍女が運んできた熱いミルクと夕食を受け取った。
晩餐会でまともに食べられなかったのを察してくれたらしい。
ちゃんとアルドの分もある。
「アルドの様子はどうかしら?」
「さっきより顔色がいいみたいだ。今日はこのまま泊まらせるよう、お父様たちにお願いしてくるよ」
「そうね、それがいいわね」
お兄様が子供部屋から出て行った。
扉が閉まる音で、アルドは目を覚まし、ぼうっとした顔で私を見上げる。
アルドの髪は瞳の色の青紫に銀色を加えた色で不思議な色をしている。クラウディオ様の銀髪とも少し違う。
「アルド様、蜂蜜入りのミルクはお好きかしら? 侍女に持ってきてもらったのよ。一緒に飲みましょう?」
「うん……」
カップを差し出すと、起き上がって受け取った。カップの中身はルヴェロナ王国の特産品である蜂蜜がたっぷり入っている。
蜂蜜入りホットミルクを飲めば、元気になること間違いなし!
パンを細かくちぎりミルクで煮て、蜂蜜を加えた甘いパン粥は病気の時、口にする我が国定番の料理だ。
「甘くて美味しい……」
「そう? よかった! 夕食も持ってきてもらったのよ。食欲はある? 食べられそう?」
「ちょっとだけなら……」
アルドの額に手を当てると熱はほんの少しだけで、また眠れば、きっと元気になるだろう。
「今ね、お兄……ヴィルジニアお姉様がアルド様の体を心配して、ここに泊まれるようお願いに行ったの。だから、まだ眠っていても……」
平気よと言うつもりが、言葉を最後まで言えなかった。
廊下が騒がしいことに気がついたからだ。
荒々しい足音が子供部屋へ近づき、乱暴に扉が開く。それと同時にバルレリア王国の紋章が入ったマントが目に入った。
現れたのはクラウディオ様と護衛の兵たち。バルレリアの人間であるはずなのにアルドへ向ける視線は一様に冷たい。
お父様とお母様がその後ろから顔を出し、さらにその後ろにはお兄様が追いかけてきた。でも、お兄様が大人たちに追いついて、説明しようとする頃にはクラウディオ様がアルドに詰め寄っていた。
「アルド。こんなところで昼寝か?」
「ごめんなさい……」
言い訳ひとつせずにアルドは謝った。
すぐに謝罪の言葉が出るということは、いつも二人の関係はこうなのだろう。なにを言っても無駄だとアルドは諦めているのか、そのまま黙ってうつむいた。
「まったく母親と同じだな。人に取り入ることだけうまい」
前回と同じではない。でも、場面は違えど同じ流れになっていることに気づいた。
アルドを助けたことで、私たちは運命を僅かに変えたと思ったけど、変わらなかったということだ。
どう足掻いても運命の大きな流れに逆らえないのだろうか。
アルドを庇ってあげたいのに恐怖で自分の手が震えているのがわかった。
お兄様は無意識に自分の首を手で撫でている。
忘れられない生々しい記憶が私たちの魂に刻まれていた。
「バルレリアの王子ならば、きちんと外交の仕事をしろ。戻るぞ」
「はい……ごめんなさい……」
「他国に滞在している間、監視の目を盗んで怠けるつもりだろうが、そうはいかないからな」
アルドは起き上がろうと無言で体を起こした。それを見て、私はとっさにアルドの腕を掴んでいた。
言葉は出せないけど、体が自然と動いた。
我に返った時にはもう遅く、不快そうな顔で私を見るクラウディオ様が目に入る。
「あ、あ、あの……こ、これは」
ガタガタと震えながら、なにか言わなくてはと思ってた。でも、なにも言えない。
泣き出しそうになる私と、掴まれたまま腕を振りほどけないアルド。そしてお兄様は――
「私がアルド様をお部屋にお招きしたのよ。同じ年齢だし、一緒に遊ぼうと思って」
お兄様が無邪気な少女を装って前に出る。七歳の少女がなにか企むなんて、さすがのクラウディオ様も思わないだろう。
「遊ぶ? これと?」
「ええ! よろしかったら、クラウディオ様もご一緒しませんか? お人形遊びをしたいわねって妹のレティツィアと言っていましたの」
「お人形遊びか。アルドにはちょうどいいかもしれないな」
クラウディオ様はお兄様の言葉を鼻先で笑い飛ばし、アルドに言った。
「いいだろう。アルド、お前は王女たちの遊び相手として、しばらくルヴェロナ王国に滞在しろ」
「まあ! 嬉しい! クラウディオ様、ありがございます。私たち、遊び相手がいなくて退屈していましたのよ」
お兄様は両手をぱんっと叩いて、大喜びする。どこからどう見ても七歳の純粋な少女にしか見えなかった。
その演技力、恐るべしお兄様。
「ヴィルジニア」
「なんでしょうか」
「お前は頭が悪くないようだ。名前を覚えておこう。妹のレティツィアもな」
名前を呼ばれ、思わず、ヒッと小さく悲鳴をあげた。お兄様は悲鳴をあげなかったものの、顔がひきつっていた。
名前を憶えてほしくなかったけど、今確かに運命を変えることができた。
だって、この時、倒れたアルドは体調が悪いまま、バルレリア王国へ帰った。
不機嫌なクラウディオ様とともに。
だから、七歳のこのパーティーが気まずいものに終わったことを私は覚えていた。
お父様もお母様もまだ子供のクラウディオ様にすごく気を遣っていたことも。
クラウディオ様が私たちに友好的な態度だったからか、周囲の空気は和やかなものに変わった。
その場の雰囲気でさえ、彼のご機嫌次第。
私たちはずっと振り回されてきた。今も前も――
「ヴィルジニア、レティツィア。今度、バルレリアへ来い。招待してやる」
「……光栄ですわ」
お兄様が精一杯の返事を返した。
その返事を聞いて満足したのか、クラウディオ様は兵士とともに去っていった。
いなくなると、再び子供部屋は平穏に包まれ、お父様とお母様が声を潜めて話しているのが聞こえてきた。
「クラウディオ様の怒りを買わずに済んでよかったわ」
「気難しい方だからな。なんにせよ、なにごともなく終わってよかった」
「ええ」
すでにこの時から、ルヴェロナ王国ではクラウディオ様の扱いに手を焼いていたようだった。
けれど、お父様たちはアルドには優しく、暖かな目を向けた。
「アルド様。なにもないところですけれど、ゆっくり滞在なさってくださいね」
「帰れとバルレリア王国から使者がやってくるまでいるといい」
お人好しが多い国ルヴェロナ。それはお父様たちも同じ。アルドの境遇を知っているからこその言葉だった。
「ありがとう……ございます……」
アルドは大国バルレリアの王子とは思えないほどおとなしく、弱々しく返事をして、冷めてしまったミルクを口にした。
それでも、アルドにとっては美味しいらしく、嬉しそうに微笑んでいるように見えた――アルドが滞在する。
それは私たちがアルドと友人にならないという選択肢を失ったことを意味していた。
◇◇◇◇◇
「で、で、で、でも、お兄様。私たちはまだ七歳よっ!」
「そ、そ、そうだよな。う、うん……まだ七歳だ。僕もこれから、ヴィルフレードじゃなくてヴィルジニアとして振る舞えばいいだけの話だし!」
「そうそうっ!」
私とお兄様はお互いの意見が一致したところで、侍女が運んできた熱いミルクと夕食を受け取った。
晩餐会でまともに食べられなかったのを察してくれたらしい。
ちゃんとアルドの分もある。
「アルドの様子はどうかしら?」
「さっきより顔色がいいみたいだ。今日はこのまま泊まらせるよう、お父様たちにお願いしてくるよ」
「そうね、それがいいわね」
お兄様が子供部屋から出て行った。
扉が閉まる音で、アルドは目を覚まし、ぼうっとした顔で私を見上げる。
アルドの髪は瞳の色の青紫に銀色を加えた色で不思議な色をしている。クラウディオ様の銀髪とも少し違う。
「アルド様、蜂蜜入りのミルクはお好きかしら? 侍女に持ってきてもらったのよ。一緒に飲みましょう?」
「うん……」
カップを差し出すと、起き上がって受け取った。カップの中身はルヴェロナ王国の特産品である蜂蜜がたっぷり入っている。
蜂蜜入りホットミルクを飲めば、元気になること間違いなし!
パンを細かくちぎりミルクで煮て、蜂蜜を加えた甘いパン粥は病気の時、口にする我が国定番の料理だ。
「甘くて美味しい……」
「そう? よかった! 夕食も持ってきてもらったのよ。食欲はある? 食べられそう?」
「ちょっとだけなら……」
アルドの額に手を当てると熱はほんの少しだけで、また眠れば、きっと元気になるだろう。
「今ね、お兄……ヴィルジニアお姉様がアルド様の体を心配して、ここに泊まれるようお願いに行ったの。だから、まだ眠っていても……」
平気よと言うつもりが、言葉を最後まで言えなかった。
廊下が騒がしいことに気がついたからだ。
荒々しい足音が子供部屋へ近づき、乱暴に扉が開く。それと同時にバルレリア王国の紋章が入ったマントが目に入った。
現れたのはクラウディオ様と護衛の兵たち。バルレリアの人間であるはずなのにアルドへ向ける視線は一様に冷たい。
お父様とお母様がその後ろから顔を出し、さらにその後ろにはお兄様が追いかけてきた。でも、お兄様が大人たちに追いついて、説明しようとする頃にはクラウディオ様がアルドに詰め寄っていた。
「アルド。こんなところで昼寝か?」
「ごめんなさい……」
言い訳ひとつせずにアルドは謝った。
すぐに謝罪の言葉が出るということは、いつも二人の関係はこうなのだろう。なにを言っても無駄だとアルドは諦めているのか、そのまま黙ってうつむいた。
「まったく母親と同じだな。人に取り入ることだけうまい」
前回と同じではない。でも、場面は違えど同じ流れになっていることに気づいた。
アルドを助けたことで、私たちは運命を僅かに変えたと思ったけど、変わらなかったということだ。
どう足掻いても運命の大きな流れに逆らえないのだろうか。
アルドを庇ってあげたいのに恐怖で自分の手が震えているのがわかった。
お兄様は無意識に自分の首を手で撫でている。
忘れられない生々しい記憶が私たちの魂に刻まれていた。
「バルレリアの王子ならば、きちんと外交の仕事をしろ。戻るぞ」
「はい……ごめんなさい……」
「他国に滞在している間、監視の目を盗んで怠けるつもりだろうが、そうはいかないからな」
アルドは起き上がろうと無言で体を起こした。それを見て、私はとっさにアルドの腕を掴んでいた。
言葉は出せないけど、体が自然と動いた。
我に返った時にはもう遅く、不快そうな顔で私を見るクラウディオ様が目に入る。
「あ、あ、あの……こ、これは」
ガタガタと震えながら、なにか言わなくてはと思ってた。でも、なにも言えない。
泣き出しそうになる私と、掴まれたまま腕を振りほどけないアルド。そしてお兄様は――
「私がアルド様をお部屋にお招きしたのよ。同じ年齢だし、一緒に遊ぼうと思って」
お兄様が無邪気な少女を装って前に出る。七歳の少女がなにか企むなんて、さすがのクラウディオ様も思わないだろう。
「遊ぶ? これと?」
「ええ! よろしかったら、クラウディオ様もご一緒しませんか? お人形遊びをしたいわねって妹のレティツィアと言っていましたの」
「お人形遊びか。アルドにはちょうどいいかもしれないな」
クラウディオ様はお兄様の言葉を鼻先で笑い飛ばし、アルドに言った。
「いいだろう。アルド、お前は王女たちの遊び相手として、しばらくルヴェロナ王国に滞在しろ」
「まあ! 嬉しい! クラウディオ様、ありがございます。私たち、遊び相手がいなくて退屈していましたのよ」
お兄様は両手をぱんっと叩いて、大喜びする。どこからどう見ても七歳の純粋な少女にしか見えなかった。
その演技力、恐るべしお兄様。
「ヴィルジニア」
「なんでしょうか」
「お前は頭が悪くないようだ。名前を覚えておこう。妹のレティツィアもな」
名前を呼ばれ、思わず、ヒッと小さく悲鳴をあげた。お兄様は悲鳴をあげなかったものの、顔がひきつっていた。
名前を憶えてほしくなかったけど、今確かに運命を変えることができた。
だって、この時、倒れたアルドは体調が悪いまま、バルレリア王国へ帰った。
不機嫌なクラウディオ様とともに。
だから、七歳のこのパーティーが気まずいものに終わったことを私は覚えていた。
お父様もお母様もまだ子供のクラウディオ様にすごく気を遣っていたことも。
クラウディオ様が私たちに友好的な態度だったからか、周囲の空気は和やかなものに変わった。
その場の雰囲気でさえ、彼のご機嫌次第。
私たちはずっと振り回されてきた。今も前も――
「ヴィルジニア、レティツィア。今度、バルレリアへ来い。招待してやる」
「……光栄ですわ」
お兄様が精一杯の返事を返した。
その返事を聞いて満足したのか、クラウディオ様は兵士とともに去っていった。
いなくなると、再び子供部屋は平穏に包まれ、お父様とお母様が声を潜めて話しているのが聞こえてきた。
「クラウディオ様の怒りを買わずに済んでよかったわ」
「気難しい方だからな。なんにせよ、なにごともなく終わってよかった」
「ええ」
すでにこの時から、ルヴェロナ王国ではクラウディオ様の扱いに手を焼いていたようだった。
けれど、お父様たちはアルドには優しく、暖かな目を向けた。
「アルド様。なにもないところですけれど、ゆっくり滞在なさってくださいね」
「帰れとバルレリア王国から使者がやってくるまでいるといい」
お人好しが多い国ルヴェロナ。それはお父様たちも同じ。アルドの境遇を知っているからこその言葉だった。
「ありがとう……ございます……」
アルドは大国バルレリアの王子とは思えないほどおとなしく、弱々しく返事をして、冷めてしまったミルクを口にした。
それでも、アルドにとっては美味しいらしく、嬉しそうに微笑んでいるように見えた――アルドが滞在する。
それは私たちがアルドと友人にならないという選択肢を失ったことを意味していた。
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