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36 寂しさを埋めて ※R-18
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「桜帆。俺がいるのに寂しい?」
そう言って夏向は私を抱きしめて、離さなかった。
まるで、寂しさを埋めるように。
まだ足りないんだろうかと思っているのかもしれない。
「大丈夫よ、夏向」
そう言ったけれど、夏向は納得はしなかったみたいだった。
優しく頬を指の腹でなで、何度も唇を重ねた。
唇が重なるたび、口づけは深くなり、舌が中に入ってきて舌を絡めとり、息をつくひまもない。
喰らい尽くすような口づけは頭の芯をぼうっとさせて、崩れ落ちないように夏向の腕にしがみついた。
「んっ……」
何度も舌をなぞりあげられると、思考する力を奪い取られてその口づけに夢中になってしまう、
まるで麻薬みたいに―――
「はっ……」
舌が鎖骨から上にかけて、ゆっくりと舐めあげられただけで体が震えた。
「あっ……夏向……」
もつれるようにベッドに倒れこみ、夏向は服を脱いで私の手をとって体に触れさせた。
「俺で満たしてあげる」
微笑みは優しく、声はどこまでも甘く、私の耳に響いたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
どれだけ時間が経ったのか、わからない。
シーツに顔をうずめ、喘ぎ、両手はシーツをかき乱していた。
背後から抱きしめられたかと思ったら、覆いかぶされ、腰を掴まれて熱く固いものが中にゆっくりと入り込んできた。
濡れきっていた中はあっさりのみこみ、甘い声をあげた。
何度も後ろから中を擦られると気持ちいい部分に当たって頭が真っ白になってしまう。
「だ、だめ、そこはっ」
そこが弱いと夏向はわかっていたのか、ずっと擦りあげて、私はもう何も考えることができない。
「やぅっ…あっ…ああっ」
「また達していいよ」
熱い息が耳元にかかり、体を大きく震わせた。
「やっ、ああっ!」
「本当にここが弱いね」
ぐちゅ、としつこく感じる部分を熱く固いものがゆっくりと擦り上げた。
「ひ、あ……」
呼吸を整えている間も夏向は痙攣している体に舌を這わせ、もっと感じさせようとする。
恐ろしいほどの快楽に身を溺れさせていた。
「んっ……あっ……」
中に入ったまま、前の固い粒を指がはじくと、ギュッと中をしめつけてしまい、夏向は苦し気に息を乱した。
「もっと気持ちよくなって」
「やっ……もぅっ……無理だから……」
背後の夏向を振り返ると、汗を浮かべた額に髪をはりつかせ、落ちてくる汗を手の甲でぬぐった。
はぁ、と息を吐き、夏向は言った。
「桜帆が満足するまで」
何言ってるの!?十分よ!!と言いたかったのに夏向は深く中をえぐって、言葉は殺され、かわりに嬌声をあげた。
「んあああっ!」
きつくシーツを握りしめ、その衝撃に耐えたけれど、今度は鋭く激しく体に打ちつけて、さっきまでの緩やかな甘い刺激ではなく、逃れることのできない快楽を与え続けられておかしくなりそうだった。
「や、ああっ……あ、ああっ」
どく、と熱いものが放たれた衝撃で体がびくっと震えた。
体が溶けているみたいに熱い。
夏向なのか、自分のものなのかもわからない。
「夏向、もうっ」
「まだ?」
「ち、ちがっ」
くるりと体を自分の方に向かせると、中がかき混ぜられ、また感じてしまう。
「や、やぁ」
力の入らない手に夏向は自分の手を重ねた。
ゆっくりと中を抉り、悶え、体を捻り、逃げようとしてもしっかりと繋ぎ止められてしまっていた。
「あ、あっ、んんっ」
「気持ちいい?」
こくこくと首を縦に振った。
でないと、ずっとこのまま、狂おしいほどの快楽を味あわされて、離してくれない気がした。
「よかった」
滴る汗を落とし、微笑むと脚を抱えた。
ま、まだ?
夏向を止めようとしたけど、間に合わなかった。
「あ、あああっ!」
深くまで貫かれると、激しく前後に動き、奥で夏向のものがぶつかるのを感じた。
「ひ、ああ、あ、あ」
言葉らしい言葉はでず、必死に夏向にしがみつき、手の力をこめると嬉しげに笑った。
奥に熱いものをそそぐと、呼吸を乱して私の上に倒れ込んで言った。
「俺をもっと愛して?そうしたら。桜帆のために頑張れるから」
熱を帯びた眼差しで見つめる夏向は色っぽくて、ぞくりとした。
なんて、悪い男だろう。
本当に―――
私は夏向の唇に何度も口づけをした。
そう言って夏向は私を抱きしめて、離さなかった。
まるで、寂しさを埋めるように。
まだ足りないんだろうかと思っているのかもしれない。
「大丈夫よ、夏向」
そう言ったけれど、夏向は納得はしなかったみたいだった。
優しく頬を指の腹でなで、何度も唇を重ねた。
唇が重なるたび、口づけは深くなり、舌が中に入ってきて舌を絡めとり、息をつくひまもない。
喰らい尽くすような口づけは頭の芯をぼうっとさせて、崩れ落ちないように夏向の腕にしがみついた。
「んっ……」
何度も舌をなぞりあげられると、思考する力を奪い取られてその口づけに夢中になってしまう、
まるで麻薬みたいに―――
「はっ……」
舌が鎖骨から上にかけて、ゆっくりと舐めあげられただけで体が震えた。
「あっ……夏向……」
もつれるようにベッドに倒れこみ、夏向は服を脱いで私の手をとって体に触れさせた。
「俺で満たしてあげる」
微笑みは優しく、声はどこまでも甘く、私の耳に響いたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
どれだけ時間が経ったのか、わからない。
シーツに顔をうずめ、喘ぎ、両手はシーツをかき乱していた。
背後から抱きしめられたかと思ったら、覆いかぶされ、腰を掴まれて熱く固いものが中にゆっくりと入り込んできた。
濡れきっていた中はあっさりのみこみ、甘い声をあげた。
何度も後ろから中を擦られると気持ちいい部分に当たって頭が真っ白になってしまう。
「だ、だめ、そこはっ」
そこが弱いと夏向はわかっていたのか、ずっと擦りあげて、私はもう何も考えることができない。
「やぅっ…あっ…ああっ」
「また達していいよ」
熱い息が耳元にかかり、体を大きく震わせた。
「やっ、ああっ!」
「本当にここが弱いね」
ぐちゅ、としつこく感じる部分を熱く固いものがゆっくりと擦り上げた。
「ひ、あ……」
呼吸を整えている間も夏向は痙攣している体に舌を這わせ、もっと感じさせようとする。
恐ろしいほどの快楽に身を溺れさせていた。
「んっ……あっ……」
中に入ったまま、前の固い粒を指がはじくと、ギュッと中をしめつけてしまい、夏向は苦し気に息を乱した。
「もっと気持ちよくなって」
「やっ……もぅっ……無理だから……」
背後の夏向を振り返ると、汗を浮かべた額に髪をはりつかせ、落ちてくる汗を手の甲でぬぐった。
はぁ、と息を吐き、夏向は言った。
「桜帆が満足するまで」
何言ってるの!?十分よ!!と言いたかったのに夏向は深く中をえぐって、言葉は殺され、かわりに嬌声をあげた。
「んあああっ!」
きつくシーツを握りしめ、その衝撃に耐えたけれど、今度は鋭く激しく体に打ちつけて、さっきまでの緩やかな甘い刺激ではなく、逃れることのできない快楽を与え続けられておかしくなりそうだった。
「や、ああっ……あ、ああっ」
どく、と熱いものが放たれた衝撃で体がびくっと震えた。
体が溶けているみたいに熱い。
夏向なのか、自分のものなのかもわからない。
「夏向、もうっ」
「まだ?」
「ち、ちがっ」
くるりと体を自分の方に向かせると、中がかき混ぜられ、また感じてしまう。
「や、やぁ」
力の入らない手に夏向は自分の手を重ねた。
ゆっくりと中を抉り、悶え、体を捻り、逃げようとしてもしっかりと繋ぎ止められてしまっていた。
「あ、あっ、んんっ」
「気持ちいい?」
こくこくと首を縦に振った。
でないと、ずっとこのまま、狂おしいほどの快楽を味あわされて、離してくれない気がした。
「よかった」
滴る汗を落とし、微笑むと脚を抱えた。
ま、まだ?
夏向を止めようとしたけど、間に合わなかった。
「あ、あああっ!」
深くまで貫かれると、激しく前後に動き、奥で夏向のものがぶつかるのを感じた。
「ひ、ああ、あ、あ」
言葉らしい言葉はでず、必死に夏向にしがみつき、手の力をこめると嬉しげに笑った。
奥に熱いものをそそぐと、呼吸を乱して私の上に倒れ込んで言った。
「俺をもっと愛して?そうしたら。桜帆のために頑張れるから」
熱を帯びた眼差しで見つめる夏向は色っぽくて、ぞくりとした。
なんて、悪い男だろう。
本当に―――
私は夏向の唇に何度も口づけをした。
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