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番外編【今園】
魔女の拠り所※47話
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クーデターが起きた。
尾鷹家の社長は解任され、安島家が権力を握ってしまった。
よりにもよって、安島の息子が社長―――なんてことだろう。
会長が体調を崩して入院している時に社長ときたら、なんて不甲斐ない。
「小耶子。怖い顔してるけど、どうかした?」
起きたばかりの渚生が私の険しい顔に気づき、頬にキスをした。
「ま、待って。朝からやめてください」
慌ててベッドから這い出ると、渚生はえー?どうして?恋人同士なのにと言って笑っていた。
私の表情が変わるのが面白いらしく、すぐにああやってからかうのだ。
なんて油断ならない人だろうか。
「仕事か尾鷹のこと?」
「そうです。なぜ、わかるんですか?」
私の微妙な表情の動きも言葉も―――彼にはわかってしまうようで少しも隠せない。
「わかるよ。朝食は俺が作るよ。今日はオフだし」
渚生は私の部屋で過ごす時間が増え、キッチンのどこに何があるのか分かっていた。
それくらいに私達の関係は近い。
他人をこんなそばに置いたことのない私は正直戸惑っている。
そんな私を渚生はわかっていて、私が拒むかどうかギリギリのラインでいつもかわす。
今みたいに。
彼は私との駆け引きでスリルを味わっているのかもしれない。
シャワーを浴びて出てくると、コーヒーのいい香りがリビングに漂い、焼きたてのトーストにはバターがたっぷりのせられ、サラダがガラスの器に入っていた。
「ありがとう。渚生」
ホッとして、コーヒーを一口飲んだ。
苦いはずのコーヒーは幸福感で微かな甘味がある。
渚生がいてよかった。
私は頑張れる。
たとえ、会社で必要とされてなくても―――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「安島社長と最近できたフレンチレストランで食事をしたのよ」
「えー!いいですね。うらやましーい」
「予約、なかなかとれないところじゃないですか?」
「そうだけど、私のためにちょっと頑張ってくれたみたい」
秘書室は水和子さんが来てからというもの毎日、この調子で仕事も遅々として進んでいない。
「勤務中です。静かになさってください」
見かねて注意すると水和子さんは私を笑った。
「勤務中?今園さんは仕事もないのに今日も出勤?黙って掃除してたら?」
濡れた雑巾を投げつけた。
他の秘書達は一瞬息をのみ、静まり返り、私から目を逸らした。
雑巾を拾い、漂白し、乾かす。
私の仕事を奪ったのはいいけど、まったく終わってない仕事の山は後々、彼女達がやる羽目になるというのに。
会食リストに目を通すと昔からお付き合いしていて、気難しい会社にはバツがついていた。
これは取り返しがつかないことになる。
水和子さんに言っても無駄だ。
安島の元に行かなくては。
そう思っていると、ちょうど廊下で安島に会った。
「今園か」
憎悪のこもった目。
自分の父を寝取った女の子どもだと思われているけれど、母の方が実際、被害者だ。
安島の父と付き合う気はなかったのに芸者だった母を妻にし、飽きると捨てて次の女に走った。
それなのに―――安島の家では母は悪者。
きっと『母が誘惑したとでも言ったのだろう。
「安島社長。会食の件ですが、昔から尾鷹との付き合いがある会社を切るのはやめてください。困った時にはお互いが助け合ってきた者同士と会長がおっしゃっていました」
秘書として、安島に接した。
それなのに―――
「指図するつもりか!」
「ですが、この取引先は会長の代からの付き合いで、社長はお祝いの会には必ず出席しております」
これはもうお願いだった。
命令ではなく。
私に言われて腹が立ったのか、ドンッと突き飛ばして壁に体を打ち付けて肩と背中に痛みを感じた。
「この愛人の子が。クビだ。会社から出ていけ」
殴られる!そう思い覚悟した瞬間。
私を庇うように人影が目の前に滑り込んだ。
―――日奈子さんだった。
ただ転んだだけかもしれないけれど、殴ろうとしていた手を安島はおろして、興ざめだと言わんばかりに日奈子さんを見ていた。
「あ、愛人の子って」
「今園は俺の異母妹だ。こんな暗い女が妹なんて自慢にもならないから、言わないでくれよ?」
「い、異母妹」
日奈子さんは当然、驚いて私と安島の顔を交互に見た。
「わざとかどうかは知らないが、日奈子ちゃんはタイミングがいつも悪いなあ」
安島はまるでゴミだと言わんばかりに散らばった書類を踏んで立ち去っていった。
日奈子さんはハッとして、私に怪我がないかどうか、ぱたぱたと体を叩いた。
「い、今園さん、大丈夫ですか?」
「あなたこそ、平気ですか」
日奈子さんの膝はすりむけていた。
私を助けてくれたのだ。
この子は。
助けてくれる人なんて今までいなかった。
それなのに―――日奈子さんがきてから、私の周りには優しさで満たされている。
安島を失脚させ、壱哉さんを一刻も早く社長にし、日奈子さんを尾鷹の社長夫人にしなくては。
壱哉さんのためにも日奈子さんのためにも。
そんな思いが湧き上がった。
そのためには私が尾鷹にいる理由はない。
時間の無駄だと考えた。
サッと立ち上がり、秘書室に戻り、荷物を片付けた。
「今園さんがいなくなったら、会社はどうなるんですか!」
日奈子さんは必死に私を止めた。
しばしのお別れですよと言いたかったけれど、言うわけにはいかない。
陰で動く必要があった。
壱哉さんと会長と連携し、安島に気付かれないように追い詰めていくために。
「仕方ありません。私はただの秘書で社長がいらないというのなら辞めるしかないでしょう」
今は会社を辞めるしかない。
不安そうな顔をした日奈子さんの手を握って心の中で呟いた。
―――あなたが壱哉さんの隣に立つ日が早く来ることを願っています、と。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「その痣、誰にやられた?」
渚生が私の肩と背中の痣に気付いたらしく、怖い顔で聞いてきた。
「すぐに治ります」
「そういう問題じゃない。浮気だと疑ってはいなかったけど、まさか怪我だとはね」
私が肌を見せるのを嫌がったら、無理やり脱がせておいてそのセリフはどうなのだろうかと思いながら、パジャマのボタンを留めた。
浮気だと少しは勘ぐっていたのでは?という疑惑が私に残っていたけれど、渚生は険しい顔をしていた。
「売れっ子俳優が人を殴ったら問題になりますよ。だから言いません」
「……安島か?」
「言いません」
「壱哉には言うんだろう?」
「嫉妬ですか?」
渚生は苦笑した。
私と壱哉さんが恋愛関係になることはない。
考えたこともない。
むしろ、緊張感のある関係だ。
壱哉さんを優しいと思っているのは日奈子さんだけ。
あの人は頭が切れすぎる。
私が手足となり働くことで安島を追い詰めてくれるだろう。
だからこそ、私は壱哉さんに従っている。
渚生の体を抱きしめた。
優しい渚生はきつく抱きしめ返さず、私の背中と肩が痛いだろうと手を浮かして、ほんの少しだけ触れていた。
「小耶子。なにかあったら、相談して」
「相談?」
「まさか今まで誰にも相談したことがないとか?」
「小さい頃は母に相談していたと思います」
渚生は私の手を握って口づけた。
ぞくりとして、その色香に惑わされそうになる。
危険な人―――そんな顔されたら、私は『はい』としか言えなくなる。
「俺がいること忘れないで」
上目遣いで私をみる目はとんでもなく色っぽい。
―――こんなことをして、私の心臓を鷲掴みにしてしまうあなたを忘れられるわけがない。
「渚生は私の心の支えです」
「そっか」
「そうです」
言葉よりも私はただ渚生がそばにいればいい。
私がそんな激しい感情を持っているなんて、あなたはきっと知らない。
渚生の手に同じようにキスをした。
この感情の一部でも伝わればいい。
大切なあなたに。
尾鷹家の社長は解任され、安島家が権力を握ってしまった。
よりにもよって、安島の息子が社長―――なんてことだろう。
会長が体調を崩して入院している時に社長ときたら、なんて不甲斐ない。
「小耶子。怖い顔してるけど、どうかした?」
起きたばかりの渚生が私の険しい顔に気づき、頬にキスをした。
「ま、待って。朝からやめてください」
慌ててベッドから這い出ると、渚生はえー?どうして?恋人同士なのにと言って笑っていた。
私の表情が変わるのが面白いらしく、すぐにああやってからかうのだ。
なんて油断ならない人だろうか。
「仕事か尾鷹のこと?」
「そうです。なぜ、わかるんですか?」
私の微妙な表情の動きも言葉も―――彼にはわかってしまうようで少しも隠せない。
「わかるよ。朝食は俺が作るよ。今日はオフだし」
渚生は私の部屋で過ごす時間が増え、キッチンのどこに何があるのか分かっていた。
それくらいに私達の関係は近い。
他人をこんなそばに置いたことのない私は正直戸惑っている。
そんな私を渚生はわかっていて、私が拒むかどうかギリギリのラインでいつもかわす。
今みたいに。
彼は私との駆け引きでスリルを味わっているのかもしれない。
シャワーを浴びて出てくると、コーヒーのいい香りがリビングに漂い、焼きたてのトーストにはバターがたっぷりのせられ、サラダがガラスの器に入っていた。
「ありがとう。渚生」
ホッとして、コーヒーを一口飲んだ。
苦いはずのコーヒーは幸福感で微かな甘味がある。
渚生がいてよかった。
私は頑張れる。
たとえ、会社で必要とされてなくても―――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「安島社長と最近できたフレンチレストランで食事をしたのよ」
「えー!いいですね。うらやましーい」
「予約、なかなかとれないところじゃないですか?」
「そうだけど、私のためにちょっと頑張ってくれたみたい」
秘書室は水和子さんが来てからというもの毎日、この調子で仕事も遅々として進んでいない。
「勤務中です。静かになさってください」
見かねて注意すると水和子さんは私を笑った。
「勤務中?今園さんは仕事もないのに今日も出勤?黙って掃除してたら?」
濡れた雑巾を投げつけた。
他の秘書達は一瞬息をのみ、静まり返り、私から目を逸らした。
雑巾を拾い、漂白し、乾かす。
私の仕事を奪ったのはいいけど、まったく終わってない仕事の山は後々、彼女達がやる羽目になるというのに。
会食リストに目を通すと昔からお付き合いしていて、気難しい会社にはバツがついていた。
これは取り返しがつかないことになる。
水和子さんに言っても無駄だ。
安島の元に行かなくては。
そう思っていると、ちょうど廊下で安島に会った。
「今園か」
憎悪のこもった目。
自分の父を寝取った女の子どもだと思われているけれど、母の方が実際、被害者だ。
安島の父と付き合う気はなかったのに芸者だった母を妻にし、飽きると捨てて次の女に走った。
それなのに―――安島の家では母は悪者。
きっと『母が誘惑したとでも言ったのだろう。
「安島社長。会食の件ですが、昔から尾鷹との付き合いがある会社を切るのはやめてください。困った時にはお互いが助け合ってきた者同士と会長がおっしゃっていました」
秘書として、安島に接した。
それなのに―――
「指図するつもりか!」
「ですが、この取引先は会長の代からの付き合いで、社長はお祝いの会には必ず出席しております」
これはもうお願いだった。
命令ではなく。
私に言われて腹が立ったのか、ドンッと突き飛ばして壁に体を打ち付けて肩と背中に痛みを感じた。
「この愛人の子が。クビだ。会社から出ていけ」
殴られる!そう思い覚悟した瞬間。
私を庇うように人影が目の前に滑り込んだ。
―――日奈子さんだった。
ただ転んだだけかもしれないけれど、殴ろうとしていた手を安島はおろして、興ざめだと言わんばかりに日奈子さんを見ていた。
「あ、愛人の子って」
「今園は俺の異母妹だ。こんな暗い女が妹なんて自慢にもならないから、言わないでくれよ?」
「い、異母妹」
日奈子さんは当然、驚いて私と安島の顔を交互に見た。
「わざとかどうかは知らないが、日奈子ちゃんはタイミングがいつも悪いなあ」
安島はまるでゴミだと言わんばかりに散らばった書類を踏んで立ち去っていった。
日奈子さんはハッとして、私に怪我がないかどうか、ぱたぱたと体を叩いた。
「い、今園さん、大丈夫ですか?」
「あなたこそ、平気ですか」
日奈子さんの膝はすりむけていた。
私を助けてくれたのだ。
この子は。
助けてくれる人なんて今までいなかった。
それなのに―――日奈子さんがきてから、私の周りには優しさで満たされている。
安島を失脚させ、壱哉さんを一刻も早く社長にし、日奈子さんを尾鷹の社長夫人にしなくては。
壱哉さんのためにも日奈子さんのためにも。
そんな思いが湧き上がった。
そのためには私が尾鷹にいる理由はない。
時間の無駄だと考えた。
サッと立ち上がり、秘書室に戻り、荷物を片付けた。
「今園さんがいなくなったら、会社はどうなるんですか!」
日奈子さんは必死に私を止めた。
しばしのお別れですよと言いたかったけれど、言うわけにはいかない。
陰で動く必要があった。
壱哉さんと会長と連携し、安島に気付かれないように追い詰めていくために。
「仕方ありません。私はただの秘書で社長がいらないというのなら辞めるしかないでしょう」
今は会社を辞めるしかない。
不安そうな顔をした日奈子さんの手を握って心の中で呟いた。
―――あなたが壱哉さんの隣に立つ日が早く来ることを願っています、と。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「その痣、誰にやられた?」
渚生が私の肩と背中の痣に気付いたらしく、怖い顔で聞いてきた。
「すぐに治ります」
「そういう問題じゃない。浮気だと疑ってはいなかったけど、まさか怪我だとはね」
私が肌を見せるのを嫌がったら、無理やり脱がせておいてそのセリフはどうなのだろうかと思いながら、パジャマのボタンを留めた。
浮気だと少しは勘ぐっていたのでは?という疑惑が私に残っていたけれど、渚生は険しい顔をしていた。
「売れっ子俳優が人を殴ったら問題になりますよ。だから言いません」
「……安島か?」
「言いません」
「壱哉には言うんだろう?」
「嫉妬ですか?」
渚生は苦笑した。
私と壱哉さんが恋愛関係になることはない。
考えたこともない。
むしろ、緊張感のある関係だ。
壱哉さんを優しいと思っているのは日奈子さんだけ。
あの人は頭が切れすぎる。
私が手足となり働くことで安島を追い詰めてくれるだろう。
だからこそ、私は壱哉さんに従っている。
渚生の体を抱きしめた。
優しい渚生はきつく抱きしめ返さず、私の背中と肩が痛いだろうと手を浮かして、ほんの少しだけ触れていた。
「小耶子。なにかあったら、相談して」
「相談?」
「まさか今まで誰にも相談したことがないとか?」
「小さい頃は母に相談していたと思います」
渚生は私の手を握って口づけた。
ぞくりとして、その色香に惑わされそうになる。
危険な人―――そんな顔されたら、私は『はい』としか言えなくなる。
「俺がいること忘れないで」
上目遣いで私をみる目はとんでもなく色っぽい。
―――こんなことをして、私の心臓を鷲掴みにしてしまうあなたを忘れられるわけがない。
「渚生は私の心の支えです」
「そっか」
「そうです」
言葉よりも私はただ渚生がそばにいればいい。
私がそんな激しい感情を持っているなんて、あなたはきっと知らない。
渚生の手に同じようにキスをした。
この感情の一部でも伝わればいい。
大切なあなたに。
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