43 / 69
43 雨の夜 ※R-18
しおりを挟む
激しい雨が降っていた。
窓の外から、雨音が耳に届くほどひどい雨だったけれど、まるで雨に二人が閉じ込められているような気がして、なぜか心地よく感じていた。
抱き締められたまま、横になり、気まぐれにキスをする。
暗い部屋にはルームランプの小さなオレンジ色の光だけが遠くに灯されていて、まるで水槽の中にいるような夜だった。
「私、壱哉さんのためになにかできることありますか」
元気を出して欲しくてそう言うと、壱哉さんは微笑んだ。
「それじゃ、日奈子からキスを」
「私からですか?わ、わかりました」
緊張気味に壱哉さんの頬に自分から触れた。
「そ、それじゃ、その、僭越ながら」
顔に何度もキスを落とした。
「日奈子、唇に」
壱哉さんは笑って言った。
「は、い」
自分から壱哉さんの唇に触れた。
私の拙いキスに焦れったくなったのか、壱哉さんは頭を押さえて、深く舌を中にいれて絡めた。
「っ!あ、っ」
舌でなぞられただけなのに体が震え、壱哉さんの腕をつかんだ。
壱哉さんが私にしてくれるのと同じようにキスを繰り返すと、愛おしげに私の髪をかきあげて言った。
「昔から優しいね、日奈子は」
「優しいのは壱哉さんです。いつも、私を助けてくれて」
「そんな優しい人間じゃない」
そう言うと、胸に唇を這わせ、指が脚をなでた。
「日奈子。いつもと違うことしようか」
「え?」
体をうつ伏せにされ、振り返ると、壱哉さんは悪い顔をしていた。
「なにをするんですか?」
「大丈夫。力を抜いて」
指が後ろから中をえぐった。
「あっ!」
ビリッと痺れたような感触に脚がビクッと震えた。
今のなに―――?
「ひ、ぁっ!?」
息がかかったかと思えば、舌が中をなぞっていた。
姿が見えないせいか、よけいにいつもより指に感覚が集中して、体が反応してしまい、太ももに蜜がつたってこぼれた。
「あ、あっ、ごめんなさっ」
「謝らなくていいから、もっと感じて」
「そ、んなのっ、あっ、ああっ」
だめですと言いかけて、舌が深く中をかき回したせいで、達してしまいそうになり、シーツをきつく握りしめた。
背後から覆い被さるように抱き締められて、まるで私の体の全てを支配されている―――そんな錯覚に陥りそうになる。
背後から、熱く硬いものが触れた。
「い、壱哉さっ」
「怖い?」
「い、え」
本当は怖い。
でも、今日は壱哉さんの好きにして欲しいと思った。
それが、私にできる精一杯だから。
首を横に振ると、中に熱く硬いものが浅く入って感じる部分に何度も触れさせた。
「ひあ、あっ、あ」
「いつもより、濡れてる」
う、嘘。
振り返ろうとした瞬間、ぐちゅっと一際大きい水音をさせて、深くまで体を貫いた。
「あっ、ああっ」
感じる部分がこすれて、怖くて体を逃がすように前に行こうとすると、引き寄せられ、奥まで入ってしまった。
「んっ…。あっ…… 」
「苦しい?」
「へ、いきです」
息を乱して、シーツに顔をうずめ、なんとかこの甘い刺激に耐えていると、壱哉さんが腰を揺すった。
「あっ!だ、だめ、今、まだっ」
動かされたら、私―――おかしくなる。
それがわかっているのか、激しく打ちつけられ、目の前がチカチカと点滅し、声をあげた。
「んっ、あっ、ああっ」
達して力の抜けた体を抱き抱えると、ぐっと奥まで突かれて、お腹に熱いものがあたった。
「や、あ!ふ、かい」
「日奈子」
背後から、唇を重ねるのと同時にお腹の中に熱いものが流れ込んできた。
「あっ―――」
衝撃に身を震わせていると、前を向かされて、力が抜けた脚を抱えられて身動きがとれない。
「壱哉さ、ん」
「顔がみたい」
「は、恥ずかしいです」
髪や体にキスをして、こそばゆさに身を悶えさせると壱哉さんは苦しげに笑った。
「日奈子、動かれるときつい」
「ご、ごめんなさい」
「いいけど、我慢できなくなる」
「が、我慢なんてしなくていいです。もっと―――」
そう答えたのが、まずかったのが、壱哉さんは脚を抱えると激しく動き始め、意識がとびそうなくらいの刺激が脳髄に響いた。
「あ、ひぁ、ああっ」
小刻みに中をえぐられ、達した体はまた熱くなり、背中にしがみつた。
「や、あ、また、いっ、いっちゃ、う」
「いいよ」
耳元でそう囁かれるのと同時に中に熱いものが注がれたのを感じた―――
「あ―――」
目を閉じようとしても、また新たな刺激が加えられ、意識を取り戻させる。
「い、壱哉さ、ん。もう」
「辛い?」
「ち、違っ、んっ」
そう私に聞き返している間も中をえぐった。
「な、なか、熱くて、私と壱哉さん、どちらなのか、わからない―――あっ、んっ」
激しく動かされ、シーツを握りしめた。
「な、んでっ、あっ」
「日奈子が煽るからだ」
「だ、めっ」
いつもよりも早い動きについていけない。
ぐらぐらと揺さぶられながら、必死にしがみついた。
激しすぎる―――その激しさはまるで、心の中にある不安をかき消してしまいたいとでもいうように強く打ち付けた。
ずっと壱哉さんは私を離さず、朝まで体を抱き締めたままだった―――
窓の外から、雨音が耳に届くほどひどい雨だったけれど、まるで雨に二人が閉じ込められているような気がして、なぜか心地よく感じていた。
抱き締められたまま、横になり、気まぐれにキスをする。
暗い部屋にはルームランプの小さなオレンジ色の光だけが遠くに灯されていて、まるで水槽の中にいるような夜だった。
「私、壱哉さんのためになにかできることありますか」
元気を出して欲しくてそう言うと、壱哉さんは微笑んだ。
「それじゃ、日奈子からキスを」
「私からですか?わ、わかりました」
緊張気味に壱哉さんの頬に自分から触れた。
「そ、それじゃ、その、僭越ながら」
顔に何度もキスを落とした。
「日奈子、唇に」
壱哉さんは笑って言った。
「は、い」
自分から壱哉さんの唇に触れた。
私の拙いキスに焦れったくなったのか、壱哉さんは頭を押さえて、深く舌を中にいれて絡めた。
「っ!あ、っ」
舌でなぞられただけなのに体が震え、壱哉さんの腕をつかんだ。
壱哉さんが私にしてくれるのと同じようにキスを繰り返すと、愛おしげに私の髪をかきあげて言った。
「昔から優しいね、日奈子は」
「優しいのは壱哉さんです。いつも、私を助けてくれて」
「そんな優しい人間じゃない」
そう言うと、胸に唇を這わせ、指が脚をなでた。
「日奈子。いつもと違うことしようか」
「え?」
体をうつ伏せにされ、振り返ると、壱哉さんは悪い顔をしていた。
「なにをするんですか?」
「大丈夫。力を抜いて」
指が後ろから中をえぐった。
「あっ!」
ビリッと痺れたような感触に脚がビクッと震えた。
今のなに―――?
「ひ、ぁっ!?」
息がかかったかと思えば、舌が中をなぞっていた。
姿が見えないせいか、よけいにいつもより指に感覚が集中して、体が反応してしまい、太ももに蜜がつたってこぼれた。
「あ、あっ、ごめんなさっ」
「謝らなくていいから、もっと感じて」
「そ、んなのっ、あっ、ああっ」
だめですと言いかけて、舌が深く中をかき回したせいで、達してしまいそうになり、シーツをきつく握りしめた。
背後から覆い被さるように抱き締められて、まるで私の体の全てを支配されている―――そんな錯覚に陥りそうになる。
背後から、熱く硬いものが触れた。
「い、壱哉さっ」
「怖い?」
「い、え」
本当は怖い。
でも、今日は壱哉さんの好きにして欲しいと思った。
それが、私にできる精一杯だから。
首を横に振ると、中に熱く硬いものが浅く入って感じる部分に何度も触れさせた。
「ひあ、あっ、あ」
「いつもより、濡れてる」
う、嘘。
振り返ろうとした瞬間、ぐちゅっと一際大きい水音をさせて、深くまで体を貫いた。
「あっ、ああっ」
感じる部分がこすれて、怖くて体を逃がすように前に行こうとすると、引き寄せられ、奥まで入ってしまった。
「んっ…。あっ…… 」
「苦しい?」
「へ、いきです」
息を乱して、シーツに顔をうずめ、なんとかこの甘い刺激に耐えていると、壱哉さんが腰を揺すった。
「あっ!だ、だめ、今、まだっ」
動かされたら、私―――おかしくなる。
それがわかっているのか、激しく打ちつけられ、目の前がチカチカと点滅し、声をあげた。
「んっ、あっ、ああっ」
達して力の抜けた体を抱き抱えると、ぐっと奥まで突かれて、お腹に熱いものがあたった。
「や、あ!ふ、かい」
「日奈子」
背後から、唇を重ねるのと同時にお腹の中に熱いものが流れ込んできた。
「あっ―――」
衝撃に身を震わせていると、前を向かされて、力が抜けた脚を抱えられて身動きがとれない。
「壱哉さ、ん」
「顔がみたい」
「は、恥ずかしいです」
髪や体にキスをして、こそばゆさに身を悶えさせると壱哉さんは苦しげに笑った。
「日奈子、動かれるときつい」
「ご、ごめんなさい」
「いいけど、我慢できなくなる」
「が、我慢なんてしなくていいです。もっと―――」
そう答えたのが、まずかったのが、壱哉さんは脚を抱えると激しく動き始め、意識がとびそうなくらいの刺激が脳髄に響いた。
「あ、ひぁ、ああっ」
小刻みに中をえぐられ、達した体はまた熱くなり、背中にしがみつた。
「や、あ、また、いっ、いっちゃ、う」
「いいよ」
耳元でそう囁かれるのと同時に中に熱いものが注がれたのを感じた―――
「あ―――」
目を閉じようとしても、また新たな刺激が加えられ、意識を取り戻させる。
「い、壱哉さ、ん。もう」
「辛い?」
「ち、違っ、んっ」
そう私に聞き返している間も中をえぐった。
「な、なか、熱くて、私と壱哉さん、どちらなのか、わからない―――あっ、んっ」
激しく動かされ、シーツを握りしめた。
「な、んでっ、あっ」
「日奈子が煽るからだ」
「だ、めっ」
いつもよりも早い動きについていけない。
ぐらぐらと揺さぶられながら、必死にしがみついた。
激しすぎる―――その激しさはまるで、心の中にある不安をかき消してしまいたいとでもいうように強く打ち付けた。
ずっと壱哉さんは私を離さず、朝まで体を抱き締めたままだった―――
30
お気に入りに追加
1,758
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる