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第五話 憧れの女学生らいふ~季節外れの雪と溶けない氷~
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「困ったよ。そろそろ帰ったらどうかなって説得しても、うんと言わないんだ」
有浄は説得を諦めたのか縁側に座り、雨の降る庭を眺めていた。
涼風を求めて縁側の硝子戸を開けているのだろうが、その風も湿気を含んでぬるく、すっきりしない。
俺が茶の間に入ってきたことに気づいたユキが閉じていた目を開けて言った。
「まだここにいて兎々子ちゃんと遊びたい」
「俺は構わないが……」
有浄がため息をついた。
「俺はね、あやかしが人の世に馴染むのはいいことだと思っているよ。共存共栄できるなら、それに越したことはない」
共存共栄できるなら―――か。
ちゃぶ台の上にお盆を置くと有浄は俺が持ってきた菓子に気づいたのか、難しい顔を緩ませ少しだけ笑った。
「ユキ。今の状態で人の形を保つのは難しい。自分でもわかっているはずだ」
ユキの手には藤仙先生に描いてもらった似顔絵があり、それを広げてジッと見つめていた。
帰りたくないという気持ちが伝わってくる。
「帰ったら、閉じ込められるもの」
「そうだね」
有浄の返事にぷいっとユキは顔を背けた。
ヘソを曲げられたくなかったら、うまく付き合うことですよと富夕さんの声が聞こえたような気がして、ユキに菓子がのった皿を差し出した。
「気分がよくなるかどうかはわからないが、食べてみるか?」
三角に切った白い外郎の上に小豆の蜜煮をのせたこの時期の和菓子。
水無月だ。
「水無月は氷に似せた菓子だ」
元は宮中の氷室の節供の時期に氷が手に入らない庶民が代わりに食べたのがこの菓子とされている。
京では三角が一般的だったようだが、こちらでは江戸から現在に至るまでいろいろな形の水無月があった。
だが、氷に似せるため『千年屋』では三角に切って売っている。
最近では東京の店でも三角の水無月をみかけるようになったため、三角の水無月も珍しいものではなくなっていくだろう。
ユキは絵を置き、菓子皿を手にとった。
両手で皿を包み込むように持ち、黙って水無月を眺めていた。
「食べてみたら?」
有浄が言うとユキは初めて見るのか、水無月を手に取り物珍しそうに眺め、口の中に入れた。
もっちりとした外郎に粒の大きな小豆の蜜煮がたっぷりのった『千年屋』の水無月。
大粒で一粒一粒しっかりしている小豆は口にいれるとふっくらした豆の感触ともっちりとした外郎が重なり合っておいしい。
「安海が作る和菓子はうまいだろう?」
ユキは気に入ったのか、さっきまで険しい顔をしていた表情を緩め、水無月を無言で食べていた。
きっとユキは入らずの森に帰り、あの影の一部のようになるのが嫌なのだ。
そんな気がした。
「なあ、有浄。ユキは消えないよな?」
「消えないよ。ユキは兎々子ちゃんから名前をもらったからね。だから、まだここにいられる。太郎も毛玉にはなったけど、消えずにいただろう?」
「本当に消えない?」
「嘘はつかない」
それはどうだろうな。
俺もユキも有浄を疑わしい目で見た。
お前は必要だと思ったら簡単に嘘をつくからな。
俺は長年の付き合いでそれをわかっている。
「兎々子のおかげか」
「兎々子ちゃんのいいところだよ。名乗る前に名前をつけて呼ぶ。あやかしも人もまるで同じ存在であるがごとく」
「兎々子ちゃん……」
ユキは白い手の上にぽたぽたと大粒の涙を落とした。
「もっと兎々子ちゃんといたい。一緒に遊びたかったよ……!」
泣き出したユキにさすがの有浄も困った顔をした。
「ユキ。泣き止まないと涙で溶けて消えてしまうよ」
そう言ってもユキはずっと兎々子からもらった箱を手にして泣いていた。
涙を止めるため、その箱の上に皿をひとつ差し出した。
ユキの涙が止まった。
皿の上にあるのは白一色の和菓子だ。
「これ……雪?」
「淡雪羹という菓子で春に降りすぐに溶ける淡い雪を表現したものだ」
口の中にいれるとふわふわとしていて、しゅっと雪のように溶けてなくなる。
今日は砂糖ではなくハチミツでさっぱりとした甘さに仕上げた。
「本物の雪みたい。もしかして私のために作ってくれたの?」
「ああ」
「誰かが私のためだけにお菓子を作ってくれるなんて初めて」
ユキが皿の淡雪羹を見つめた。
もう涙は落ちなかった。
「これからもっと暑くなる。消えたら二度と兎々子ちゃんと遊べなくなる。それは嫌だろう?」
有浄の言葉にユキは小さくうなずいた。
そして、兎々子からもらった箱の中から便箋を取り出した。
それは藤仙先生の絵のものだとすぐにわかった。
なぜなら、隅に小さく藤仙先生のサインが入っていたからだ。
どんな絵にもサインするようになったというのは本当のことらしい。
涼しげな水色の紙に水に浮かんだ白い薔薇の絵が描かれている。
「兎々子ちゃんに手紙を書いてもいい?」
「いいよ」
ユキは起き上がると、ちゃぶ台の上で兎々子に手紙を書いた。
兎々子に渡す手紙の内容を考えるユキは女学生のように見え、その顔は楽しそうだった。
「私、女学生みたい」
「どこからどうみても女学生だったよ」
有浄がそう言うとユキは満足げに笑った。
「私、ずっと女学生になってみたかったの。年頃の女の子達がリボンをつけてお友達と手紙を交換して、おしゃべりをするのを見ていたら楽しそうで羨ましかった」
気づいていたよと俺は口には出さずに笑って答えた。
あやかしが人間を羨ましく思うことはまれだろう。
ユキが特別なのだ。
「手紙を兎々子ちゃんに渡してね。お菓子、とてもおいしかった。ありがとう」
「ああ」
ユキから預かった手紙の宛名には『親愛なる兎々子お姉さまへ』と書いてある。
うん!?
待てよ。
これはおかしい。
絶対におかしいだろ。
「お姉さまって、お前の方が絶対年上だよな?」
ユキは俺の言葉に冷たい氷のような目をして威嚇してきた。
今のは許されない一言だったらしい。
「安海。女性に年齢を聞くものじゃないよ。それじゃあ、ユキ。帰ろうか」
「うん」
ユキは兎々子からもらった宝物を胸に抱き、一之森神社のある方角へ有浄と並んで歩いて行くのを店の前から見送った。
「共存共栄か……」
薄闇の中、電灯がつき、あやかし達が深い闇へと逃げ、身を隠し息を潜めるのを感じていた。
有浄は説得を諦めたのか縁側に座り、雨の降る庭を眺めていた。
涼風を求めて縁側の硝子戸を開けているのだろうが、その風も湿気を含んでぬるく、すっきりしない。
俺が茶の間に入ってきたことに気づいたユキが閉じていた目を開けて言った。
「まだここにいて兎々子ちゃんと遊びたい」
「俺は構わないが……」
有浄がため息をついた。
「俺はね、あやかしが人の世に馴染むのはいいことだと思っているよ。共存共栄できるなら、それに越したことはない」
共存共栄できるなら―――か。
ちゃぶ台の上にお盆を置くと有浄は俺が持ってきた菓子に気づいたのか、難しい顔を緩ませ少しだけ笑った。
「ユキ。今の状態で人の形を保つのは難しい。自分でもわかっているはずだ」
ユキの手には藤仙先生に描いてもらった似顔絵があり、それを広げてジッと見つめていた。
帰りたくないという気持ちが伝わってくる。
「帰ったら、閉じ込められるもの」
「そうだね」
有浄の返事にぷいっとユキは顔を背けた。
ヘソを曲げられたくなかったら、うまく付き合うことですよと富夕さんの声が聞こえたような気がして、ユキに菓子がのった皿を差し出した。
「気分がよくなるかどうかはわからないが、食べてみるか?」
三角に切った白い外郎の上に小豆の蜜煮をのせたこの時期の和菓子。
水無月だ。
「水無月は氷に似せた菓子だ」
元は宮中の氷室の節供の時期に氷が手に入らない庶民が代わりに食べたのがこの菓子とされている。
京では三角が一般的だったようだが、こちらでは江戸から現在に至るまでいろいろな形の水無月があった。
だが、氷に似せるため『千年屋』では三角に切って売っている。
最近では東京の店でも三角の水無月をみかけるようになったため、三角の水無月も珍しいものではなくなっていくだろう。
ユキは絵を置き、菓子皿を手にとった。
両手で皿を包み込むように持ち、黙って水無月を眺めていた。
「食べてみたら?」
有浄が言うとユキは初めて見るのか、水無月を手に取り物珍しそうに眺め、口の中に入れた。
もっちりとした外郎に粒の大きな小豆の蜜煮がたっぷりのった『千年屋』の水無月。
大粒で一粒一粒しっかりしている小豆は口にいれるとふっくらした豆の感触ともっちりとした外郎が重なり合っておいしい。
「安海が作る和菓子はうまいだろう?」
ユキは気に入ったのか、さっきまで険しい顔をしていた表情を緩め、水無月を無言で食べていた。
きっとユキは入らずの森に帰り、あの影の一部のようになるのが嫌なのだ。
そんな気がした。
「なあ、有浄。ユキは消えないよな?」
「消えないよ。ユキは兎々子ちゃんから名前をもらったからね。だから、まだここにいられる。太郎も毛玉にはなったけど、消えずにいただろう?」
「本当に消えない?」
「嘘はつかない」
それはどうだろうな。
俺もユキも有浄を疑わしい目で見た。
お前は必要だと思ったら簡単に嘘をつくからな。
俺は長年の付き合いでそれをわかっている。
「兎々子のおかげか」
「兎々子ちゃんのいいところだよ。名乗る前に名前をつけて呼ぶ。あやかしも人もまるで同じ存在であるがごとく」
「兎々子ちゃん……」
ユキは白い手の上にぽたぽたと大粒の涙を落とした。
「もっと兎々子ちゃんといたい。一緒に遊びたかったよ……!」
泣き出したユキにさすがの有浄も困った顔をした。
「ユキ。泣き止まないと涙で溶けて消えてしまうよ」
そう言ってもユキはずっと兎々子からもらった箱を手にして泣いていた。
涙を止めるため、その箱の上に皿をひとつ差し出した。
ユキの涙が止まった。
皿の上にあるのは白一色の和菓子だ。
「これ……雪?」
「淡雪羹という菓子で春に降りすぐに溶ける淡い雪を表現したものだ」
口の中にいれるとふわふわとしていて、しゅっと雪のように溶けてなくなる。
今日は砂糖ではなくハチミツでさっぱりとした甘さに仕上げた。
「本物の雪みたい。もしかして私のために作ってくれたの?」
「ああ」
「誰かが私のためだけにお菓子を作ってくれるなんて初めて」
ユキが皿の淡雪羹を見つめた。
もう涙は落ちなかった。
「これからもっと暑くなる。消えたら二度と兎々子ちゃんと遊べなくなる。それは嫌だろう?」
有浄の言葉にユキは小さくうなずいた。
そして、兎々子からもらった箱の中から便箋を取り出した。
それは藤仙先生の絵のものだとすぐにわかった。
なぜなら、隅に小さく藤仙先生のサインが入っていたからだ。
どんな絵にもサインするようになったというのは本当のことらしい。
涼しげな水色の紙に水に浮かんだ白い薔薇の絵が描かれている。
「兎々子ちゃんに手紙を書いてもいい?」
「いいよ」
ユキは起き上がると、ちゃぶ台の上で兎々子に手紙を書いた。
兎々子に渡す手紙の内容を考えるユキは女学生のように見え、その顔は楽しそうだった。
「私、女学生みたい」
「どこからどうみても女学生だったよ」
有浄がそう言うとユキは満足げに笑った。
「私、ずっと女学生になってみたかったの。年頃の女の子達がリボンをつけてお友達と手紙を交換して、おしゃべりをするのを見ていたら楽しそうで羨ましかった」
気づいていたよと俺は口には出さずに笑って答えた。
あやかしが人間を羨ましく思うことはまれだろう。
ユキが特別なのだ。
「手紙を兎々子ちゃんに渡してね。お菓子、とてもおいしかった。ありがとう」
「ああ」
ユキから預かった手紙の宛名には『親愛なる兎々子お姉さまへ』と書いてある。
うん!?
待てよ。
これはおかしい。
絶対におかしいだろ。
「お姉さまって、お前の方が絶対年上だよな?」
ユキは俺の言葉に冷たい氷のような目をして威嚇してきた。
今のは許されない一言だったらしい。
「安海。女性に年齢を聞くものじゃないよ。それじゃあ、ユキ。帰ろうか」
「うん」
ユキは兎々子からもらった宝物を胸に抱き、一之森神社のある方角へ有浄と並んで歩いて行くのを店の前から見送った。
「共存共栄か……」
薄闇の中、電灯がつき、あやかし達が深い闇へと逃げ、身を隠し息を潜めるのを感じていた。
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