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第五話 憧れの女学生らいふ~季節外れの雪と溶けない氷~
(1)
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梅雨も終わりに近づくと空気は湿度を多く含み、じっとりしてくる。
こうなると早く夏が早くやってこないかと心待ちになり、店先に風鈴などを吊るしてみる。
湿った風に風鈴がチリンと音をたてると気分だけは涼しげに感じて、じめっとした蒸し暑さを少しだけ忘れることができた。
傘をさし、石畳みの通りを歩く人達も長く続く雨に飽き飽きしているようだった。
そんな中、俺は―――
「『千年屋』が大変だ!」
「店主になにが起きたんだ? 店が開いているぞ!」
「おかしいと思ったのよ。うちの前にカラスが集まっていたから」
「俺は猫が顔を洗っているのを見た」
「蟻の行列が長かった」
普通に店を開けているだけでこれだ。
商品の陳列棚には仄かに酒の香りが漂う酒饅頭、薄い皮の中にたっぷりの潰しあんが詰まった焼き饅頭、ふっくらした黒豆に絶妙な塩味がついた黒豆大福が並ぶ。
すでにお客はひっきりなしにやってきて、いつもの常連さんである小学校の先生などは三種類五個ずつ買って行った。
あれを一人でぺろりとたいらげるというから驚きだ。
「ああ! よかった。まだあった!」
雨で濡れた背広を気にすることなく、店に駆け込んできた男は商品を見るなり大声で言った。
丸メガネに吊りズボンの男は相変わらず慌ただしい。
「あるだけ全部ください」
「はぁ!?」
どれもまだ十個以上はある。
それを全部!?
「いや、そんなに食べられるか?」
「手土産にするんですよ」
常連客だけあって、その土産の相手が複数ではなく一人だということを知っている。
「冷静になれ」
俺は商売なのだから、売ればいいものをついそんな言葉を口にしていた。
「先生はここの和菓子がお好きで……」
「それはいいが、今は梅雨時だ。傷みが早い」
風もないのに風鈴がチリンと音をたてた。
不思議に思って俺と丸メガネの男は会話を止め、店の入り口を見る。
そこには帽子を目深にかぶった有浄が立っていた。
「だから、店を開けていたのか」
開けた硝子戸から石畳の上に雨が落ちる音がした。
パラパラと石を叩き、所々に水溜まりを作っているのが見える。
小雨だが長雨のせいで石畳の道も足元が悪い。
有浄はいつもの洋装姿で黒いコウモリ傘についた雨粒をはらってから店の前の竹の長椅子に置く。
「『千年屋』が連日店を開けていて、なにか起きる前触れじゃないかという相談がそろそろ俺の所にくる頃かと思っていたんだが、なるほどね」
「普通に店を開けているだけだ」
とは、言ったものの大当たりだった。
小豆も小麦も簡単に悪くならないとはいえ、仕入れた材料は新鮮なうちに使いたい。
出入りの仕入れ業者が大粒の小豆や質の良い黒砂糖を持ってきて売りさばいていったというのもある。
悔しいが、使ってみたいと思わせる品物ばかりで仕入れてしまった。
その業者の罠にはまったのと物が傷みやすい梅雨時。
労働意欲は否応なく高まるというものだ。
有浄は丸メガネの男に言った。
「さすがに藤仙先生も食べきれないよ。それにここの和菓子を買いたい人間が他にもいるからね。一種類五個までにしてもらいたいな」
「ええっ!? なぜ藤仙先生だとわかったんですか!?」
丸メガネの男が驚いた様子で有浄を見た。
「それは俺が陰陽師だから」
一気に胡散臭くなり、丸メガネの男が戸惑っていた。
「あー……(たぶん)そんな怪しい奴じゃないんで安心してください。そこの一之森神社の神主で陰陽師って名乗りたいだけの男なんで」
趣味が陰陽師で特技が俺に迷惑をかけること。
一之森有浄の自己紹介に入れてもらっていいくらいだ。
「ひどいな、安海」
どこがだよ。
俺は今、庇ってやったんだぞ?
「有浄が言う通りそんなに食べられないですよ。五個ずつ包んでおきましょうか」
「は、はあ。お願いします」
ずり落ちそうになっている丸メガネを指であげながら、うなずいた。
うなずいたせいでまたメガネが下がったが、男は諦めたのか次は直さなかった。
「いや、とりあえず菓子は手に入ったのでもう何個でも構いません。今日、伺う藤仙先生は芸術家だからか常に新しい刺激を求めていて退屈を嫌う方なんですよ」
「芸術家って、そんなものなんですかね」
「けど、考えてもみてくださいよ! 世の中、面白い話がいつも都合よく転がっていませんからね」
それで手土産に菓子を買ってご機嫌取りというわけか。
大変だなと思いながら箱に詰めた。
さすがに十五個ともなると箱にいれなくてはならない。
人気画家の藤仙涼慎か。
面倒そうな人間だな。
まあ、俺は和菓子職人。
会うこともないだろう。
「まあまあ。ご安心を。近い内に面白い話を持って俺と安海がうかがいますから」
「おいっ!? 勝手に俺の名前を加えるなよ!」
「美人画の後始末だよ」
有浄は小声で言って、ぽんっと俺の肩を叩いた。
月見草だけになった掛け軸の絵のことだと俺はすぐに察した。
それはわかっているが、俺まで一緒に行く必要はあるのか?
どうも納得がいかない。
「もしや藤仙先生とお知り合いですか」
「ええ、まあ。仕事上の知り合いでして」
なにをどうしたら神社の神主と人気画家が知り合いになるんだよ。
なにをやっているかわかったもんじゃない。
「陰陽師ねぇ……。先生がおかしな方向にいかなけれないいんですが」
じろじろと丸メガネの男は有浄を胡散臭げに見ていた。
これが世間一般の正しい反応だ。
有浄の奴はなにを失礼なという顔をしてるが、圧倒的にお前の感覚のほうがおかしいからな。
「どうぞ」
さすがに十五個ともなると重い。
丸メガネの男は菓子箱を受け取るとお代を置いて、ぺこぺこと何度も頭を下げた。
「毎回助かりますよ。それでは」
そう行って店から出て行った。
硝子戸を開けると雨の湿気まじりの風が入り込み、静かになった店内にチリンと風鈴の音が響いた。
そして有浄は俺に向き直る。
真剣な顔をして財布を取り出した。
「和菓子を買いたい客ってお前かよ」
「和菓子が欲しくて和菓子屋に来ているのに他になにを買うっていうんだい?」
「ただ顔を出しただけかと思った」
「そこまで暇じゃない。それじゃ、残りの饅頭は俺が全部買うよ」
ゴンッと頭を棚にぶつけた。
なに言ってるんだ?
この男。
「おい! お前が一人五個までって言ったんだぞ!?」
「仕方ないだろう?半年に一度の夏越の祓が近い。全部でも足りないくらいだ」
俺が知っている夏越の祓は緑の茅の草で編んだ茅の輪をくぐり、厄災を清めるという行事なのだが、有浄は違うらしい。
なにをしているか、深く聞きたくはない―――が、気になる。
「ここで半年間の災厄と穢れを祓わないと面倒なことになる」
大変な仕事をしているということか。
まあ、それなら仕方ないかと饅頭を包んだ。
それにしても大量だ。
丸メガネの男が十五個だったが、有浄はその倍以上。
誰がこれを食べるのだろうか。
「小豆は邪気を祓うというからね。俺にとっても助かる」
まさかこの大量の饅頭を有浄が?
いやいや、まさかなと思いながら聞いてみた。
「お前の動力は和菓子なのか?」
「そんなわけないだろう。さっきの丸メガネ君と似たような理由だよ。俺もご機嫌取りに必死ってわけだ。入らずの森の連中に饅頭を与えておとなしくなるのなら安いものだ」
誰のご機嫌取りだよ。
そう思ったが、俺はあえて聞かなかった。
あの不気味な入らずの森の話など、穏やかじゃない。
誰に饅頭を食わせているのやら。
「そういうわけで俺は忙しいから帰るよ。ああ、でも、町内にによからぬものが入り込んでね。ちょっと気にかけておくといい」
「よからぬもの!?」
「たぶん見ればわかる。けど今の俺はそれを探している暇がない」
「なあ、入らずの森から逃げた奴とかじゃないよな?」
すいっと有浄は目を逸らした。
おい……またか?
またなのか?
俺をさりげなく巻き込むつもりだ。
「やましいことがないなら目をあわせろよ! このニセ陰陽師が!」
「しかたないだろ? まだ太郎は慣れてないし、多少は多めに見てやってくれよ」
頼んだよと言って有浄は足早に店から出て行った。
長居をしなかったことはヨシとしよう。
だが、入らずの森から出たなにかを俺に探させるのはどうなんだよ!?
結局、俺は休めないのか。
「安海なのに休めないとはこれいかに」
シーンとした店内に俺の声が響き、風鈴も鳴らなかった。
唯一の救いは雨の音がして完全な静寂ではなかったことだろう。
こうなると早く夏が早くやってこないかと心待ちになり、店先に風鈴などを吊るしてみる。
湿った風に風鈴がチリンと音をたてると気分だけは涼しげに感じて、じめっとした蒸し暑さを少しだけ忘れることができた。
傘をさし、石畳みの通りを歩く人達も長く続く雨に飽き飽きしているようだった。
そんな中、俺は―――
「『千年屋』が大変だ!」
「店主になにが起きたんだ? 店が開いているぞ!」
「おかしいと思ったのよ。うちの前にカラスが集まっていたから」
「俺は猫が顔を洗っているのを見た」
「蟻の行列が長かった」
普通に店を開けているだけでこれだ。
商品の陳列棚には仄かに酒の香りが漂う酒饅頭、薄い皮の中にたっぷりの潰しあんが詰まった焼き饅頭、ふっくらした黒豆に絶妙な塩味がついた黒豆大福が並ぶ。
すでにお客はひっきりなしにやってきて、いつもの常連さんである小学校の先生などは三種類五個ずつ買って行った。
あれを一人でぺろりとたいらげるというから驚きだ。
「ああ! よかった。まだあった!」
雨で濡れた背広を気にすることなく、店に駆け込んできた男は商品を見るなり大声で言った。
丸メガネに吊りズボンの男は相変わらず慌ただしい。
「あるだけ全部ください」
「はぁ!?」
どれもまだ十個以上はある。
それを全部!?
「いや、そんなに食べられるか?」
「手土産にするんですよ」
常連客だけあって、その土産の相手が複数ではなく一人だということを知っている。
「冷静になれ」
俺は商売なのだから、売ればいいものをついそんな言葉を口にしていた。
「先生はここの和菓子がお好きで……」
「それはいいが、今は梅雨時だ。傷みが早い」
風もないのに風鈴がチリンと音をたてた。
不思議に思って俺と丸メガネの男は会話を止め、店の入り口を見る。
そこには帽子を目深にかぶった有浄が立っていた。
「だから、店を開けていたのか」
開けた硝子戸から石畳の上に雨が落ちる音がした。
パラパラと石を叩き、所々に水溜まりを作っているのが見える。
小雨だが長雨のせいで石畳の道も足元が悪い。
有浄はいつもの洋装姿で黒いコウモリ傘についた雨粒をはらってから店の前の竹の長椅子に置く。
「『千年屋』が連日店を開けていて、なにか起きる前触れじゃないかという相談がそろそろ俺の所にくる頃かと思っていたんだが、なるほどね」
「普通に店を開けているだけだ」
とは、言ったものの大当たりだった。
小豆も小麦も簡単に悪くならないとはいえ、仕入れた材料は新鮮なうちに使いたい。
出入りの仕入れ業者が大粒の小豆や質の良い黒砂糖を持ってきて売りさばいていったというのもある。
悔しいが、使ってみたいと思わせる品物ばかりで仕入れてしまった。
その業者の罠にはまったのと物が傷みやすい梅雨時。
労働意欲は否応なく高まるというものだ。
有浄は丸メガネの男に言った。
「さすがに藤仙先生も食べきれないよ。それにここの和菓子を買いたい人間が他にもいるからね。一種類五個までにしてもらいたいな」
「ええっ!? なぜ藤仙先生だとわかったんですか!?」
丸メガネの男が驚いた様子で有浄を見た。
「それは俺が陰陽師だから」
一気に胡散臭くなり、丸メガネの男が戸惑っていた。
「あー……(たぶん)そんな怪しい奴じゃないんで安心してください。そこの一之森神社の神主で陰陽師って名乗りたいだけの男なんで」
趣味が陰陽師で特技が俺に迷惑をかけること。
一之森有浄の自己紹介に入れてもらっていいくらいだ。
「ひどいな、安海」
どこがだよ。
俺は今、庇ってやったんだぞ?
「有浄が言う通りそんなに食べられないですよ。五個ずつ包んでおきましょうか」
「は、はあ。お願いします」
ずり落ちそうになっている丸メガネを指であげながら、うなずいた。
うなずいたせいでまたメガネが下がったが、男は諦めたのか次は直さなかった。
「いや、とりあえず菓子は手に入ったのでもう何個でも構いません。今日、伺う藤仙先生は芸術家だからか常に新しい刺激を求めていて退屈を嫌う方なんですよ」
「芸術家って、そんなものなんですかね」
「けど、考えてもみてくださいよ! 世の中、面白い話がいつも都合よく転がっていませんからね」
それで手土産に菓子を買ってご機嫌取りというわけか。
大変だなと思いながら箱に詰めた。
さすがに十五個ともなると箱にいれなくてはならない。
人気画家の藤仙涼慎か。
面倒そうな人間だな。
まあ、俺は和菓子職人。
会うこともないだろう。
「まあまあ。ご安心を。近い内に面白い話を持って俺と安海がうかがいますから」
「おいっ!? 勝手に俺の名前を加えるなよ!」
「美人画の後始末だよ」
有浄は小声で言って、ぽんっと俺の肩を叩いた。
月見草だけになった掛け軸の絵のことだと俺はすぐに察した。
それはわかっているが、俺まで一緒に行く必要はあるのか?
どうも納得がいかない。
「もしや藤仙先生とお知り合いですか」
「ええ、まあ。仕事上の知り合いでして」
なにをどうしたら神社の神主と人気画家が知り合いになるんだよ。
なにをやっているかわかったもんじゃない。
「陰陽師ねぇ……。先生がおかしな方向にいかなけれないいんですが」
じろじろと丸メガネの男は有浄を胡散臭げに見ていた。
これが世間一般の正しい反応だ。
有浄の奴はなにを失礼なという顔をしてるが、圧倒的にお前の感覚のほうがおかしいからな。
「どうぞ」
さすがに十五個ともなると重い。
丸メガネの男は菓子箱を受け取るとお代を置いて、ぺこぺこと何度も頭を下げた。
「毎回助かりますよ。それでは」
そう行って店から出て行った。
硝子戸を開けると雨の湿気まじりの風が入り込み、静かになった店内にチリンと風鈴の音が響いた。
そして有浄は俺に向き直る。
真剣な顔をして財布を取り出した。
「和菓子を買いたい客ってお前かよ」
「和菓子が欲しくて和菓子屋に来ているのに他になにを買うっていうんだい?」
「ただ顔を出しただけかと思った」
「そこまで暇じゃない。それじゃ、残りの饅頭は俺が全部買うよ」
ゴンッと頭を棚にぶつけた。
なに言ってるんだ?
この男。
「おい! お前が一人五個までって言ったんだぞ!?」
「仕方ないだろう?半年に一度の夏越の祓が近い。全部でも足りないくらいだ」
俺が知っている夏越の祓は緑の茅の草で編んだ茅の輪をくぐり、厄災を清めるという行事なのだが、有浄は違うらしい。
なにをしているか、深く聞きたくはない―――が、気になる。
「ここで半年間の災厄と穢れを祓わないと面倒なことになる」
大変な仕事をしているということか。
まあ、それなら仕方ないかと饅頭を包んだ。
それにしても大量だ。
丸メガネの男が十五個だったが、有浄はその倍以上。
誰がこれを食べるのだろうか。
「小豆は邪気を祓うというからね。俺にとっても助かる」
まさかこの大量の饅頭を有浄が?
いやいや、まさかなと思いながら聞いてみた。
「お前の動力は和菓子なのか?」
「そんなわけないだろう。さっきの丸メガネ君と似たような理由だよ。俺もご機嫌取りに必死ってわけだ。入らずの森の連中に饅頭を与えておとなしくなるのなら安いものだ」
誰のご機嫌取りだよ。
そう思ったが、俺はあえて聞かなかった。
あの不気味な入らずの森の話など、穏やかじゃない。
誰に饅頭を食わせているのやら。
「そういうわけで俺は忙しいから帰るよ。ああ、でも、町内にによからぬものが入り込んでね。ちょっと気にかけておくといい」
「よからぬもの!?」
「たぶん見ればわかる。けど今の俺はそれを探している暇がない」
「なあ、入らずの森から逃げた奴とかじゃないよな?」
すいっと有浄は目を逸らした。
おい……またか?
またなのか?
俺をさりげなく巻き込むつもりだ。
「やましいことがないなら目をあわせろよ! このニセ陰陽師が!」
「しかたないだろ? まだ太郎は慣れてないし、多少は多めに見てやってくれよ」
頼んだよと言って有浄は足早に店から出て行った。
長居をしなかったことはヨシとしよう。
だが、入らずの森から出たなにかを俺に探させるのはどうなんだよ!?
結局、俺は休めないのか。
「安海なのに休めないとはこれいかに」
シーンとした店内に俺の声が響き、風鈴も鳴らなかった。
唯一の救いは雨の音がして完全な静寂ではなかったことだろう。
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