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第四話 美人画の怪~よひらの花が咲く頃に~
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―――私達を結んでいたのは紫陽花の木だった。
私の片恋は逢瀬などと呼ぶにはおこがましく、彼とは学校の行き帰りにすれ違うだけの友人とも知り合いとも呼べぬ間柄。
彼は師範学校に通う学生さんで日に焼けた顔に学帽をかぶり、勉強熱心な方なのか歩きながら本を読んでいる姿をよくお見かけした。
「ハンカチが……」
私が彼の声を初めて聞いたのは落としたハンカチを拾ってくださった時のことだった。
彼はとても控え目な方で世間の目を気にしてか女性に声をかけることを躊躇われ、私に近寄らず道の脇に植えられた紫陽花の木にハンカチを結んだ。
そして、学帽をとって軽く会釈すると足早に走り去った。
男の方というのはもっと威張っていて、怖いものだと思っていたのに―――結ばれた私のハンカチに指を触れさせる。
これは永遠の宝物となった。
私は彼にお礼の手紙を書き、同じ紫陽花の木に手紙を結んだ。
手紙に気づいた彼が私の手紙を読んで返事をくれる。
そして私がまた手紙を書く。
その繰り返し。
なにも話さずとも紫陽花の木にお互いの書いた手紙を結ぶようになっていった。
このささやかな幸せな時間が長く続いてほしい。
そんな私の願いは一年もたたずに打ち砕かれた。
「お前の結婚相手が決まった。婚礼は来月だ」
父に告げられ、私から断れるわけがなかった。
手紙に結婚のことを書こうか書くまいか悩んで、一縷の望みを託して伝えることを決意した。
もしかしたら、彼がやってきて私を連れ去ってくれるのではないかと期待して。
結婚が決まってから女学校に行かないでいいと言われて、外になかなか出れずにいた私は周りの目を盗み、紫陽花の木まで走っていった。
そして、暗闇に紛れていつもの木に手紙を結んだ。
彼からの返事がくることを祈って。
けれど私の手紙の返事も彼も来ることはなかった―――
「―――と、いう悲しい恋のお話なの」
兎々子がハンカチで涙をぬぐった。
「婚礼の日が近づいても想い人は現れず、大雨の中、紫陽花の木に手紙が結んでないか見に行こうとしたの。けれど、紫陽花の木に手紙はなく、失意のあまり増水した川に身を投げたと言われているわ……」
うわーんと兎々子がちゃぶ台に顔を伏せて泣き出した。
カステラを残してまで感情移入しなくてもいいと思うのだが。
泣いている兎々子を眺めながら二個目のカステラを口にいれた。
「男が現れなかったのは身を引いたからだろ? 結婚が決まったなら会っても仕方ないと思ったんじゃないのか?」
俺の言葉が気に入らなかったのか、兎々子に睨まれた。
どうせまた色恋沙汰に鈍い奴と思っているに違いない。
「お相手の方はね、ちゃんと手紙を受け取っていたの! でも、手紙を結んだ日の明け方、雨が降ったのよ……」
「ああ、それで文字がにじんで見えなかったってことか。なるほどな」
「もっと情緒が感じられるように話して!」
バババンッと兎々子がちゃぶ台を叩いた。
俺と有浄は湯呑みが倒れないようサッと湯呑みを持ち上げた。
「事実確認をしただけだ。なにが悪いんだ」
「はぁ……。これだから安海ちゃんは……」
そんなため息をつかれるほど俺は悪だっただろうか。
落胆した様子で兎々子は話を続けた。
「だからね、お相手の方は彼女が結婚することを知らず、紫陽花の木にまた手紙を結んだのよ。けど、その手紙を彼女が永遠に受け取ることはなかった……」
「そうだろうな」
合いの手をいれただけでにらまれた。
どうしろっていうんだよ。
俺は有浄をちらりと横目で見た。
「結局、相手の男もその後、流行り病で亡くなったそうだよ」
「そうなの!?」
「会えずに亡くなるなんて悲しい話だよね」
うんうんと兎々子がうなずいている。
これが正解か。
有浄のほうも事実を語っているだけだと思うんだが、俺との差はいったいなんだ?
ふと兎々子の膝の上の太郎に目をやると憐憫の目で俺を見ていた。
犬にまで同情されたくない。
「この話が世に知られるようになったのは手紙を見つけた彼女の妹が姉の恋を知り、この話が広まったというわけだ」
「そうなの。名前もわからぬ恋の相手を探すために世間に広めたのだけど、結局お相手はでてこなかったのよ。亡くなっていたなんてっ……悲しすぎる」
ハンカチで涙をぬぐう。
俺はそんな兎々子を眺めながら、違うことを考えていた。
相手の男がすでにこの世にいないとなると、彼女に会わせてあげることができない。
未練をなくすためには別の方法を考えねばならないということだ。
俺がうーんと唸っていると有浄が言った。
「安海。彼女が慰められるような和菓子を作ってくれないか」
「和菓子でなんとかなるか?」
「なんとかするよ。俺は陰陽師だからね」
「俺は神主のお前に期待するよ」
『千年屋』菓子絵図帳を開いた。
じいさんが描いた和菓子の数々。
特に上生菓子は特別な菓子だ。
保存がきかず、予約のみのお菓子として取り扱っている。
じいさんは季節の和菓子の絵を描いて客に配って予約を受けていたため、絵の腕前のほうもなかなかだった。
「なんの和菓子にするんだ?」
「紫陽花だ」
迷うことなく俺は答えた。
俺の返答に有浄も兎々子も異論はなく、菓子絵図帳に残る紫陽花の花を俺は眺め、じいさんの技を思い出していた。
今の時期にふさわしい美しい花。
立ち上がると、兎々子がわぁっと歓声をあげ手を叩いた。
「やる気になったの!? 美味しいお菓子を作っちゃう?」
「なにを言っているんだ。兎々子。俺はいつもやる気だ」
シーンと静まり返り、太郎ですら冷たい目をしていた。
この台詞は冗談でも許されなかったらしい。
「……今、やる気になった」
言い直してから、白の前掛けと和帽子を手にした。
まったく、俺の笑いに厳しい奴らだ。
ちょっとくらい笑ってくれてもいいと思う。
工場に入り、作っておいた二色のあんを取り出す。
中あんは小豆のこしあん、外側を包むのはクチナシで色をつけた白あんだ。
天然色素のクチナシは黄色だけでなく、赤や青の色と多彩があるため便利だ。
この色を使って花を表現する。
紫陽花らしく、小さながくをいくつも作っていく。
本物の紫陽花のように見えるよう色を変え、青、赤、紫とがくを中あんの包み込むようにつけた。
最後に薄い寒天液をまとわせる。
透明な寒天液によって、雨に濡れた紫陽花を表現した。
「うわぁー! 綺麗!」
「芸術品だな」
「花びらがいいわよね」
うん?
俺は手を止めた。
「なあ、兎々子。紫陽花は花の中心にあるのが花びらだからな?」
「えっ!?」
「……だから、お前が花びらって言っているところは紫陽花のがくだ」
「し、知ってたわ。安海ちゃんを試しただけよ」
嘘つけよ。
あんをそぼろ状にしたもので紫陽花の中の丸い花びらを作った。
神経を使う作業で手間ひまがかかるが、仕上げた時の達成感は格別だ。
手毬のような丸みを帯びた花を眺め兎々子はうっとりとしていた。
「本物の紫陽花みたい。私も食べたいから作って」
「俺と太郎のも」
仕方ないなと思いながら、二人と太郎の分も作った。
どうだとばかりに菓子皿の上に置くとそれを見たなり、ぱくっと食べられてしまった。
俺の手間ひまかけた紫陽花が……
「おい! あっさり食べるなよ! もっと目で見て楽しめよ!」
「え? だめだった? そこにお菓子があるのに食べずにはいられないわよ」
「茶人でもないしなぁ。でも、うまいよ」
太郎のほうもなんの感想もなく食べている。
こ、こいつら……!
うまそうにしてくれているのはいい。
だが、そうじゃない。
そうじゃないんだよ!
台の上にがっくりと手をついていると、兎々子が言った。
「もう一個食べたーい!」
「駄目だ。残りは店で売る!」
「えー」
それこそ情緒がわかる人間にな。
いつか、食べるのがもったいないと思うくらいの物を作ってやる。
俺はそう心に決めたのだった。
私の片恋は逢瀬などと呼ぶにはおこがましく、彼とは学校の行き帰りにすれ違うだけの友人とも知り合いとも呼べぬ間柄。
彼は師範学校に通う学生さんで日に焼けた顔に学帽をかぶり、勉強熱心な方なのか歩きながら本を読んでいる姿をよくお見かけした。
「ハンカチが……」
私が彼の声を初めて聞いたのは落としたハンカチを拾ってくださった時のことだった。
彼はとても控え目な方で世間の目を気にしてか女性に声をかけることを躊躇われ、私に近寄らず道の脇に植えられた紫陽花の木にハンカチを結んだ。
そして、学帽をとって軽く会釈すると足早に走り去った。
男の方というのはもっと威張っていて、怖いものだと思っていたのに―――結ばれた私のハンカチに指を触れさせる。
これは永遠の宝物となった。
私は彼にお礼の手紙を書き、同じ紫陽花の木に手紙を結んだ。
手紙に気づいた彼が私の手紙を読んで返事をくれる。
そして私がまた手紙を書く。
その繰り返し。
なにも話さずとも紫陽花の木にお互いの書いた手紙を結ぶようになっていった。
このささやかな幸せな時間が長く続いてほしい。
そんな私の願いは一年もたたずに打ち砕かれた。
「お前の結婚相手が決まった。婚礼は来月だ」
父に告げられ、私から断れるわけがなかった。
手紙に結婚のことを書こうか書くまいか悩んで、一縷の望みを託して伝えることを決意した。
もしかしたら、彼がやってきて私を連れ去ってくれるのではないかと期待して。
結婚が決まってから女学校に行かないでいいと言われて、外になかなか出れずにいた私は周りの目を盗み、紫陽花の木まで走っていった。
そして、暗闇に紛れていつもの木に手紙を結んだ。
彼からの返事がくることを祈って。
けれど私の手紙の返事も彼も来ることはなかった―――
「―――と、いう悲しい恋のお話なの」
兎々子がハンカチで涙をぬぐった。
「婚礼の日が近づいても想い人は現れず、大雨の中、紫陽花の木に手紙が結んでないか見に行こうとしたの。けれど、紫陽花の木に手紙はなく、失意のあまり増水した川に身を投げたと言われているわ……」
うわーんと兎々子がちゃぶ台に顔を伏せて泣き出した。
カステラを残してまで感情移入しなくてもいいと思うのだが。
泣いている兎々子を眺めながら二個目のカステラを口にいれた。
「男が現れなかったのは身を引いたからだろ? 結婚が決まったなら会っても仕方ないと思ったんじゃないのか?」
俺の言葉が気に入らなかったのか、兎々子に睨まれた。
どうせまた色恋沙汰に鈍い奴と思っているに違いない。
「お相手の方はね、ちゃんと手紙を受け取っていたの! でも、手紙を結んだ日の明け方、雨が降ったのよ……」
「ああ、それで文字がにじんで見えなかったってことか。なるほどな」
「もっと情緒が感じられるように話して!」
バババンッと兎々子がちゃぶ台を叩いた。
俺と有浄は湯呑みが倒れないようサッと湯呑みを持ち上げた。
「事実確認をしただけだ。なにが悪いんだ」
「はぁ……。これだから安海ちゃんは……」
そんなため息をつかれるほど俺は悪だっただろうか。
落胆した様子で兎々子は話を続けた。
「だからね、お相手の方は彼女が結婚することを知らず、紫陽花の木にまた手紙を結んだのよ。けど、その手紙を彼女が永遠に受け取ることはなかった……」
「そうだろうな」
合いの手をいれただけでにらまれた。
どうしろっていうんだよ。
俺は有浄をちらりと横目で見た。
「結局、相手の男もその後、流行り病で亡くなったそうだよ」
「そうなの!?」
「会えずに亡くなるなんて悲しい話だよね」
うんうんと兎々子がうなずいている。
これが正解か。
有浄のほうも事実を語っているだけだと思うんだが、俺との差はいったいなんだ?
ふと兎々子の膝の上の太郎に目をやると憐憫の目で俺を見ていた。
犬にまで同情されたくない。
「この話が世に知られるようになったのは手紙を見つけた彼女の妹が姉の恋を知り、この話が広まったというわけだ」
「そうなの。名前もわからぬ恋の相手を探すために世間に広めたのだけど、結局お相手はでてこなかったのよ。亡くなっていたなんてっ……悲しすぎる」
ハンカチで涙をぬぐう。
俺はそんな兎々子を眺めながら、違うことを考えていた。
相手の男がすでにこの世にいないとなると、彼女に会わせてあげることができない。
未練をなくすためには別の方法を考えねばならないということだ。
俺がうーんと唸っていると有浄が言った。
「安海。彼女が慰められるような和菓子を作ってくれないか」
「和菓子でなんとかなるか?」
「なんとかするよ。俺は陰陽師だからね」
「俺は神主のお前に期待するよ」
『千年屋』菓子絵図帳を開いた。
じいさんが描いた和菓子の数々。
特に上生菓子は特別な菓子だ。
保存がきかず、予約のみのお菓子として取り扱っている。
じいさんは季節の和菓子の絵を描いて客に配って予約を受けていたため、絵の腕前のほうもなかなかだった。
「なんの和菓子にするんだ?」
「紫陽花だ」
迷うことなく俺は答えた。
俺の返答に有浄も兎々子も異論はなく、菓子絵図帳に残る紫陽花の花を俺は眺め、じいさんの技を思い出していた。
今の時期にふさわしい美しい花。
立ち上がると、兎々子がわぁっと歓声をあげ手を叩いた。
「やる気になったの!? 美味しいお菓子を作っちゃう?」
「なにを言っているんだ。兎々子。俺はいつもやる気だ」
シーンと静まり返り、太郎ですら冷たい目をしていた。
この台詞は冗談でも許されなかったらしい。
「……今、やる気になった」
言い直してから、白の前掛けと和帽子を手にした。
まったく、俺の笑いに厳しい奴らだ。
ちょっとくらい笑ってくれてもいいと思う。
工場に入り、作っておいた二色のあんを取り出す。
中あんは小豆のこしあん、外側を包むのはクチナシで色をつけた白あんだ。
天然色素のクチナシは黄色だけでなく、赤や青の色と多彩があるため便利だ。
この色を使って花を表現する。
紫陽花らしく、小さながくをいくつも作っていく。
本物の紫陽花のように見えるよう色を変え、青、赤、紫とがくを中あんの包み込むようにつけた。
最後に薄い寒天液をまとわせる。
透明な寒天液によって、雨に濡れた紫陽花を表現した。
「うわぁー! 綺麗!」
「芸術品だな」
「花びらがいいわよね」
うん?
俺は手を止めた。
「なあ、兎々子。紫陽花は花の中心にあるのが花びらだからな?」
「えっ!?」
「……だから、お前が花びらって言っているところは紫陽花のがくだ」
「し、知ってたわ。安海ちゃんを試しただけよ」
嘘つけよ。
あんをそぼろ状にしたもので紫陽花の中の丸い花びらを作った。
神経を使う作業で手間ひまがかかるが、仕上げた時の達成感は格別だ。
手毬のような丸みを帯びた花を眺め兎々子はうっとりとしていた。
「本物の紫陽花みたい。私も食べたいから作って」
「俺と太郎のも」
仕方ないなと思いながら、二人と太郎の分も作った。
どうだとばかりに菓子皿の上に置くとそれを見たなり、ぱくっと食べられてしまった。
俺の手間ひまかけた紫陽花が……
「おい! あっさり食べるなよ! もっと目で見て楽しめよ!」
「え? だめだった? そこにお菓子があるのに食べずにはいられないわよ」
「茶人でもないしなぁ。でも、うまいよ」
太郎のほうもなんの感想もなく食べている。
こ、こいつら……!
うまそうにしてくれているのはいい。
だが、そうじゃない。
そうじゃないんだよ!
台の上にがっくりと手をついていると、兎々子が言った。
「もう一個食べたーい!」
「駄目だ。残りは店で売る!」
「えー」
それこそ情緒がわかる人間にな。
いつか、食べるのがもったいないと思うくらいの物を作ってやる。
俺はそう心に決めたのだった。
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