~千年屋あやかし見聞録~和菓子屋店主はお休み中
大正時代―――和菓子屋『千年屋(ちとせや)』
千年続くようにと祖父が願いをこめ、開業した和菓子屋だ。
孫の俺は千年屋を継いで只今営業中(仮)
和菓子の腕は悪くない、美味しいと評判の店。
だが、『千年屋安海(ちとせや やすみ)』の名前が悪かったのか、気まぐれにしか働かない無気力店主。
あー……これは名前が悪かったな。
「いや、働けよ」
「そーだよー。潰れちゃうよー!」
そうやって俺を非難するのは幼馴染の有浄(ありきよ)と兎々子(ととこ)。
神社の神主で自称陰陽師、ちょっと鈍臭い洋食屋の娘の幼馴染み二人。
常連客より足しげく通ってくる。
だが、この二人がクセモノで。
こいつらが連れてくる客といえば―――人間ではなかった。
コメディ 時々 和風ファンタジー
※表紙絵はいただきものです。
千年続くようにと祖父が願いをこめ、開業した和菓子屋だ。
孫の俺は千年屋を継いで只今営業中(仮)
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あー……これは名前が悪かったな。
「いや、働けよ」
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そうやって俺を非難するのは幼馴染の有浄(ありきよ)と兎々子(ととこ)。
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常連客より足しげく通ってくる。
だが、この二人がクセモノで。
こいつらが連れてくる客といえば―――人間ではなかった。
コメディ 時々 和風ファンタジー
※表紙絵はいただきものです。
第一話 狐の嫁入り~お祝いまんじゅう~
第二話 薬狩りの月~緑葉の菓子~
第三話 犬の住処探し~味は違えど柏餅~
第四話 美人画の怪~よひらの花が咲く頃に~
第五話 憧れの女学生らいふ~季節外れの雪と溶けない氷~
第六話 夏の合戦~夜空の下の七夕流し~
第七話 闇色のしっぽと祭囃子~夏の夜船~
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