離縁された妻ですが、旦那様は本当の力を知らなかったようですね? 魔道具師として自立を目指します!

椿蛍

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第3章

11 解決への道筋

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「私に嫌がらせをするために、みんなを巻き込まないでください。ルーカス様にも伝えてもらえますか?」
「どうして、ルーカス様が関わってるってわかったの!?」

 関わっているかもしれないという推測だけで言ったつもりが、ビンゴだったらしい。
 へレーナは嘘がつけない性格らしく、あっさりルーカス様の名前を出した。
 
「やっぱり、ルーカス様が関わってるんですね」
「ち、ち、違うわよっ! 違うったら、違うの!」

 ヘレーナの余裕たっぷりな表情が消え、目に見えて慌て出した。

 ――もしかして、なにか脅されてるとか?

「あたしが考えてやってることよ。ルーカス様は関係ないんだから! 兵士たち、王宮へ戻るわよっ! 早くっ!」

 へレーナは動揺し、逃げるように王宮へ戻っていった。
 一部始終を表通りの店主たちは苦い表情を浮かべ眺めていた。
 ヘレーナが来てから、店を経営している者にとっては、困ったことばかりだ。
 裏通りの人々が大勢買い物にきて、食料は品薄だし、それをよく思わない貴族からの苦情が出ている。
 いいことなしの商売人たちは、ヘレーナを歓迎していなかった。

「大変なことになったな」
「ファルクさん」

 ファルクさんは王都でもトップクラスの魔道具店を経営している店主だ。
 年配の男性だけど、いつも派手な服を着ていて、今日の上着も赤い薔薇が刺繍され、袖口には金のふちどりがキラキラ輝いている。 

「頼まれていた件だが、王妃様付きの侍女から、そろそろ返事がくるだろう」
「ありがとうございます」

 私からの手紙は届かない気がしたので、ファルクさんのツテを使い、王妃様に連絡をとってもらった。
 王宮に出入りしているファルクさんなら、可能ではと思ったからだ。

「礼には及ばん。フォルシアン公爵家のへレーナ様を止めてもらわねば、商売に支障がでる。我々に市場をやれとは、いったいどういうつもりなのか」

 表通りの店は古くから、同じ場所で商売を営み、王族や貴族相手の商売をしている。
 高級店に裏通りと同じように、路上で店をしろと命じれば、反発されて当たり前だ。

「このような商売方法は、王都の表通りでやるようなことではない。まったく、我々が店ではなく、外で物を売るなどと……」

 ファルクさんはブツブツ言っていた。
 今回ばかりは、ファルクさんも私に味方してくれるようで、王宮までの馬車を用意してくれた。

「しかし、リアム様は妃どころではないだろう」
「なにかありましたか?」
「知らないのかね? 西から来た商人の話によると、最近、竜の動きが活発になっているそうだ」
「竜……」

 西を治めるフォルシアン公爵領の南には小島があり、そこには竜の巣があるという。
 フォルシアン公爵家は竜の巣を監視している。

「なにもなければいいが、竜の大群が押し寄せたら、さすがのリアム様でも敵わない」

 王立魔法学院時代の記憶を思い出す。
 六百年前、ヴィフレア王国と竜族の間に激しい争いが起きた。
 その時は、国土のほとんどが竜の炎で焼かれ、ひどい被害を受けた。

「時々、粗暴な性格の竜が荒らしにやってくるくらいだが、これからはわからんな」
「竜との戦いが近いということですか?」

 ファルクさんは周囲を見回し、声を潜めて私に言った。

「これは大きな声では言えないのだが、フォルシアン公爵家が武器集めている。竜との戦いに備えているのではないかという噂だ」

 竜と戦うための武器は、魔石で強化されたものが使われる。
 そうなると、武器は魔道具師たちに注文しなくては手に入らない。
 ファルクさんの腕はたしかで、フォルシアン公爵家からの注文が多く入っているという。
 その注文で忙しく、へレーナの市場に付き合っていられないというのが、本音だろう。
 
 ――なんだか、嫌な予感がしますね。

 いくらリアムが天才魔術師だからといって、竜を何体も相手に戦えるわけがない……ないですよね?

「フォルシアン公爵家の情報をありがとうございました。元通りの王都に戻せるように、なんとかしてみます」
「そうしていただけるとありがたい。弟子たち中には、裏通りの市場で買い物をする者もいる。貴族とは名ばかりで、それほど裕福でない者もいるからな」

 魔道具師は貴族ばかりだけど、貴族の次男や三男になると、それほど裕福な生活ができるわけではない。
 弟子の頃の給料だと、こっそり裏通りの市場で食事を済ませることもあるようだ。

「ようやく王宮から返事がきたか」

 ファルクさんの店にいた弟子が、王宮から届いた手紙を私に持ってきた。

「会っていただけるようです」
「今まで敵対していた自分が言うのもなんだが、フォルシアン公爵家がなにかたくらんでいるのは間違いない。王宮へ行っても平気かね?」
「気をつけます。王妃様に連絡を取っていただけて助かりました」

 ファルクさんにお辞儀をし、馬車に乗り込んだ。
 私が会うのはルーカス様ではない。
 ルーカス様と話をしても無駄だとわかっている。
 だから、私が会うのは王妃様である。
 ルーカス様の承諾書を無効にできるのは、国王陛下と王妃様だけ。

「王妃様は政治に関わらない姿勢を貫いていらっしゃるから、市場の件も話を聞いて、どう判断されるかわかりませんが……」

 関わらない姿勢でいたからこそ、四大公爵は王妃様を暗殺せず、自分たちの娘を無理矢理、王宮へ入れなかったというわけである。
 万事、控えめな王妃様は、病床の国王陛下に付き添う日々を過ごし、けして前へでようとはしない。
 母親が違うリアムにも優しく接している。
 
 ――そういえば、リアムは自分のお母様のことについて、一度も話したことがないかも?

 幼い頃に亡くなられたという話は聞いたことがある。
 そうなると、国王陛下の妃は二人いたということになるけど、リアムと四大公爵家の対立を考えたら、四大公爵家出身でもなさそうだ。
 いったいどんな方だったのか、気になったけれど、馬車が王宮に到着し、私の思考はストップした。
 私が王宮に入るには、許可は必要ない。
 本来、宮廷魔道具師にとって、王宮が職場になるのだから、わざわざおうかがいをたてなくても入ることができる。
 けれど、今日の目的は訪問である。
 王宮に入れても王妃様に会えないのでは意味がなかった。
 王宮の入り口では、ファルクさんが連絡を取った王妃様付きの侍女が待っていた。

「サーラ様。王妃様がお待ちです」
「王妃様はお元気でいらっしゃいますか?」

 私の問いかけに、侍女は微笑みうなずいた。

「はい。王妃様はサーラ様が王宮へいらっしゃると聞いて、いつも以上に明るく、とても喜ばれていました」

 それを聞いて、ホッとした。
 王妃様はお優しい方で、十年前、王宮で孤立していたサーラにも優しく接してくれた。 
 侍女に案内され、奥へ進む。

「サーラ元妃ではありませんか」
「ルーカス様にお会いしにきたのですかな?」

 王宮の廊下を進むと、侍従たちがわざとらしく出てきて、私に話しかけてきた。
 けれど、それを侍女が一蹴する。

「侍従。王妃様をお待せするつもりですか? 今、私は王妃様の元へサーラ様をご案内しています」

 まだ二十代くらいの侍女だったけれど、堂々とした態度に侍従たちは言葉に詰まり、それ以上、なにも言えなくなった。
 十以上も上の侍従たちを黙らせるとは、この侍女はただ者ではない。 

「サーラ様、申し訳ございません。へレーナ様が王宮にいらしてから、侍従たちの態度が悪くなり、王妃様も幾度となく注意されているのですが、なかなか改善されず困ってます」
「侍従たちが?」
「ええ。どうやら、侍従をお金で買収しているようです」

 四大公爵家はどこもお金持ちだ。
 フォルシアン公爵家の財力を考えたら、侍従たちを買収するくらいなんでもないことだろう。

「そのせいで、国王陛下や王妃様の耳に入る情報が限られていて、必要な情報が入ってこないんです」
「そんな……」
「市場の件もサーラ様から連絡をいただき、始めて知りました。人々の生活を支える市場を焼くなんて、なんという蛮行でしょうか!」
  
 侍女は憤慨していた。

「昔から妃候補の令嬢は、とても横柄な方ばかりでしたわ。私も十年前は十六歳と若く、未熟だったとはいえ、かなりいじめられました」

 どうやら、ルーカス様の妻になったソニヤは、王宮でわがままな振る舞いをしていたようだ。
 そして、へレーナの登場である。
 
「唯一お優しかったのは、サーラ様だけですわ。氷漬けになったと聞いた時、王宮の若い侍女たちは泣きました」

 侍女は氷漬けになった日を思い出したのか、話している途中で涙声になっていた。
 優しかったのは私ではなかったけれど、その言葉をサーラとして受け止めた。

「ありがとうございます」

 リアム以外に、サーラが氷漬けになったことを悲しんでいた人がいたと知って嬉しかった。
 王妃様もそのうちの一人だ。

「サーラ様と再会できたことが、あまりに嬉しくて身分をわきまえず、話しかけてしまいました。どうぞこちらへ。王妃様がお待ちです」

 案内されたのは、王妃様の私室だった。
 王宮を去った私でも身内扱いしてくれている。

「王妃様はサーラ様とお二人で、お話したいとおしゃられておりますので、私はここで失礼いたします」

 侍女は深々と頭を下げ、去っていく。
 
 ――なんだかサーラが妃候補として、王宮にいた時より、静かで人が少ない気がしますね。

 今、王宮内で一番華やかな場所は、へレーナが滞在している部屋なのだろう。
 十年前、サーラが妃候補として王宮に住んだ時、侍従の態度は冷たかったけれど、今ほどひどい態度ではなかった。
 王宮の慣例を破った私を許せないのだ。
 でも、私は後悔していない。
 前を向き、王妃様の部屋のドアをノックした。

「どうぞ」

 ドアの向こうから、王妃様の声が返ってくる。

 ――よかった。お元気そうだわ。

「失礼します」
「サーラ! よく来てくれましたね!」

 王妃様ゆったりした一人がけの椅子に座り、明るい笑顔を浮かべて、私を出迎えた。
 お疲れなのか、ルーカス様と同じ金色の髪を軽く結ってあるだけで、髪飾りはつけておらず、アクセサリーも最低限のものを身につけているのみ。
 そして、舞踏会の時よりも、痩せている気がした。

「ごめんなさいね。質素な姿でがっかりしたでしょう? 最近、陛下の体調が良くない日が続いていて、とてもおしゃれをする気になれないのです」
「いいえ。王妃様のほうはいかがですか?」
「サーラ様が遊びにきてくださったから、元気になりましたわ」

 少女のように、王妃様はふわりと笑う。

「でも、サーラ様は王宮へ遊びにきたわけではありませんわね?」
「はい」

 誰かに聞かれる心配がなくなり、話しやすくなった。
 王妃様はすでに、私が王宮へ来た理由がなんなのか、ご存知だった。

「ルーカスが許可をした市場の件でしょう?」
「そうです。働く場所や食料を購入する場所を失い、王都の民は困っています」
「それを陛下はご存知ありません。わたくしも初めて耳にしました」

 侍従たちはへレーナに命じられ、故意的に隠していたのだと知った。
 ファルクさんが持つ人脈から、うまく連絡してくれたおかげで王妃様の耳に入ったようだ。
 商売をする人間は人脈を大切にする。
 ファルクさんは侍従を買収されているのを知っていたから、きっと侍女経由で伝えたに違いない。
 私を案内してくれた侍女は市場が焼かれたことを知っていた。

「ルーカスの承諾書を無効にしてほしいと、サーラ様は頼みに来たのでしょう?」
「いいえ」

 承諾書を無効にするのは簡単なことだ。
 けれど、それではあまり意味がない。
 王都の市場は表通りに移転したことになっており、承諾書を無効にできたとしても、次は無許可の市場と騒ぐはずだ。
 だから、私は承諾書ではなく、王妃様にいただくのは別のもの。
 そして、ルーカス様とへレーナ、市場をいらないと思っている貴族たちに、市場が王都にとって必要な場所だと認めてもらいたい。

「承諾書を無効にせず、いったいどんな方法で市場を復活させるのです?」
「私は貴族たちが、王都の民に目を向けるいい機会だと考えております」
「そんなことが可能かしら……」

 王妃様は不安そうな顔をした。

「可能です。それで、私は王妃様に許可をいただきたく、お願いに参りました」
「許可……」
「新しい市場の許可証をいただきたいのです」

 ルーカス様の承諾書は『王都にふさわしくない不衛生な市場の撤去を許可する』と書かれてあった。
 つまり、王都にふさわしい市場なら、撤去する理由にならない。
 その抜け道を私は利用することにしたのだ。
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