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第1章
11 落ちこぼれの分際で
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私への態度が違うのは、ファルクさんだけではなかった。
お客として来店していた貴族たちも同じで、あちらこちらから、話し声が聞こえてきた。
「結婚式当日に、氷漬けになったドジな公爵令嬢でしょ?」
「ルーカス様の妃になる自覚が足りなかったのよ」
いい話ではなかったけど、成長していれば、同年代だったはずの彼女たちから、貴重な情報を得られた。
今の言い方だと、氷漬けになったのは、事故ではなく、故意的なものだったと考える人が少なからずいる。
それがわかった。
――事故ではないと、私は思っている。
私だけでなく、リアムも事故ではなかったのでは、と疑っている。
なぜなら、リアムは事件後、犯人を見つけるため、宝石箱を手に入れようとした。
けれど、宝石箱はどこにもなく、消えてなくなっていたそうだ。
せめて、それが手に入れば、誰が作った宝石箱なのかわかったらしい。
なぜなら、魔法や魔術を閉じ込める宝石箱は、魔道具に分類されるからだ。
強力であればあるほど、閉じ込めるための技術は、魔道具師たちのなかでも高度で、簡単に作れない。
だから、リアムは宝石箱を調べ、作った魔道具師を特定し、売った相手を聞くつもりだったのだ。
残念ながら、宝石箱は消え、犯人は見つかっておらず、危険な魔道具に、鍵をかけていなかったため起きた事故として片付けられた――
「今日は風の魔石のネックレスが欲しいわ」
「ふむ。いくつか見せてもらおうか」
「こっちは指輪だ。結婚記念日なのでね。妻の護符として使用したいのだが、なにかいい魔術が施されたものはないかね?」
今の会話でもわかるように、アクセサリーなどに魔石を使用し、魔術が魔道具に付与されていることは、珍しいことではない。
旦那様を連れて、魔道具店に訪れた彼女たちの目的は、珍しい魔石付きの指輪やネックレスだった。
普通の宝石を身につけるより、魔石のほうが高価で価値があるため、特に必要でなくても購入する。
魔道具が特別な日の贈り物だとしても、おかしくないのである。
――だから、サーラはためらわずに、宝石箱を開けていた。中に入っている魔術が、楽しいものか、嬉しくなるものだと信じて。
そんなことを考えていた私の耳に、噂話が聞こえてきた。
「本当に十八歳の姿ですのね。再婚なさるのかしら?」
「無理でしょう。愛人にさえ、なれなかったから、ご実家から勘当されたという話よ」
「再婚を願ったところで、ルーカス様もお断りされますわ。ソニア様がいらっしゃるし、お子様も……」
どうやら、私の話をしているらしい。
その人たちを見ると、サッと目を逸らされた。
そんな後ろめたいなら、私がいるところで話さなければいいのに、まだなにか言っている。
「本来なら、王宮にいるべきですのに、下々と同じ暮らしをするなんて……ねぇ?」
「ええ。淑女が働くなんてありえませんわ」
私が働くと宣言したことも、悪評の原因になっているようだ――とはいえ、働かずにいられるだろうか?
実家から勘当され、元旦那は新しい妻と家庭を築いている状況で、なにもせずにいたら、不幸まっしぐら。
新しい人生を歩むと決めた私に、後ろめたいことはひとつもない。
態度の違う店の主に、笑みを浮かべ、挨拶をした。
「今日は商品を見せていただきたくて、うかがったのですけど、歓迎されていないようですね」
怖じ気づくことなく、平然と挨拶をした私に、ファルクさんは動揺した。
それは噂話をしていた貴族たちも同じで、私の態度に戸惑っている。
過去の私のイメージと違っていたからだろう。
「いえいえ。公爵令嬢であり、第一王子の元妻に、当店へ足を運んでいただき、光栄ですよ」
長年、王都で店を構えてきただけあって、ファルクさんはすぐに動揺を隠し、私に応じた。
「サーラ様は王都に工房を持たれたとか。なにか隠された素晴らしいお力をお持ちなのでしょうな」
「どういう意味ですか?」
「王都に店を構えることができるのは、優秀な魔道具師のみ。王立魔法学院を首席卒業は当たり前ですからな」
そんなファルクさんの言葉を聞いて、弟子と思われる魔道具師たちが、にやにや笑いながら、こちらへ近づいてきた。
「サーラ様とは同年代で、勉学を共にしましたが、我々のことを覚えていらっしゃいますか? 優秀だという噂は聞きませんでしたが、十年経って変わられたのでしょうか?」
「本来ならば、王都で店を持つ魔道具師は、ファルクさんのような魔道具師に弟子入りをして、工房を持つのが当たり前なんですがねぇ」
嫌みの山を言ってきた彼らは、十年前、サーラと同じ王立魔法学院で学んだ人たちらしい。
「社交界だけでなく、魔道具師たちの中でも、最近は、サーラ様の噂で持ちきりですよ」
「おい……」
隣のリアムが、なにか言いかけたのを見て、手で制した。
ここで、私をかばったという話になったら、ルーカス様が手を借りたと大騒ぎするかもしれない。
それに気づいたリアムは、出かかった言葉を呑み込んだ。
その代わりに、私が一歩前へ出る。
「私の噂ですか? どんな噂なのか、私に教えていただけませんか?」
おとなしいサーラが言い返すわけないと思っていたらしく、全員が驚いた顔をし、私を見る。
その顔に書いてあるのは、『お前は誰だ』という文字だった。
「私が実家から勘当され、ルーカス様から離縁されたのはご存じでしょう? それで、私が自立したいと考え、魔道具師として働くのは、おかしいことでしょうか?」
店内が静まり返った中、ファルクさんだけが口を開いた。
「弟子が失礼なことを申し上げました。優秀なサーラ様が羨ましかったのでしょう。独立するまでの下積み期間として、十年以上かかるのが普通ですからな」
褒めているように聞こえるけど、まったく褒めていない。
ファルクさんは私を優秀とは思っておらず、切れ味のいい嫌味を披露した。
「なにを売るのか知りませんが、子供騙しの商品で、店を続けられるほど甘い世界ではない。すでにおわかりでしょうがね」
私が作った手持ち花火のことを言っているようだ。
知っているということは、興味があって見にきたか、誰かに買わせたかしたのだろう。
「ご忠告ありがとうございます。そろそろ、店内を見て回りたいのですが、よろしいでしょうか?」
「もちろんですよ。どうぞ」
今のやり取りを聞いていた貴族たちは、そそくさと店から出ていった。
気まずくなったのか、それともリアムを敵に回しては面倒なことになると思ったのか、店には私とリアム、フランだけになった。
「フラン。商品を一緒に見ましょうか」
一部始終を眺めていたフランは、うんざりした顔をして言った。
「世間ってこんなもんだよな。強い奴に媚びるんだ」
「そうじゃない人もいますよ」
「どうだか。それで、サーラは嫌な思いをしてまで、なにを見に来たんだよ」
「私が工房を開くにあたって、他の店で、なにが取り扱われているか、知っておきたかったんです」
「ふうん?」
ファルクさんの店に並ぶ魔道具は、高価なものばかりだった。
ガラスケースに陳列しているのは、魔石を施した弓矢や剣、盾、鎧で、普通に暮らす人々には無縁のもの。
貴族たちのために作られた魔道具は、きらびやかな宝石箱や指輪、装飾品が主で、護符の効果がある魔石がはめこまれている。
「武器や防具、アクセサリーが多いですね」
「希少な鉱石ほど、魔石の力も上がることを考えたら当然だ。購入者のほとんどは裕福な商人か、貴族階級の人間だからな」
そう言ったリアムの手には、眼鏡があった。
眼鏡のフレームには、細かい魔石が嵌め込まれている。
それは、瞬時に素材を分析し、レンズに詳細が写し出されるようになっているらしい。
「便利そうですね。それ、いくらですか?」
「これか? だいたい金貨百五十枚くらいだろうな」
「金貨百五十枚……」
「ひえっ! それを早く言えよ!」
フランが金額の大きさに驚き、商品棚から離れた。
金貨百五十枚なんて、手持ち花火をどれだけ売ればいいのだろうか。
そんな眼鏡をかけているのは、店の主であるファルクさんだけ。
店で働く弟子たちでさえ、気軽に身に付けられるシロモノではないらしい。
「これで、わかっただろう? 鉱石を手に入れるための資金がなければ、どんな優れた魔道具だったとしても動かせない」
リアムはそう言うと、眼鏡をファルクさんの手に戻す。
金貨三百枚だけあって、ファルクさんは厳重なガラスケースの中に、眼鏡を仕舞った。
「わかりました」
「そうか。やっとわかって……」
「私の店では、ここにあるような魔道具は売りません」
目指すは、王都にない魔道具店。
それなら、ファルクさんたちの客層でなくても利用してもらえる。
フランが心配そうな顔で、小声で私に尋ねた。
「また花火を売るってこと?」
「いいえ。私が売るのは技術です」
にこっと笑うと、フランは首を傾げた。
リアムもファルクさんも私がなにを言っているのか、わからないようで、私を見ておかしな顔をした。
「私の魔道具店を開店します」
冷ややかな態度のファルクさんや弟子の魔道具師たちの中、私は怯むことなく、堂々と宣言したのだった。
お客として来店していた貴族たちも同じで、あちらこちらから、話し声が聞こえてきた。
「結婚式当日に、氷漬けになったドジな公爵令嬢でしょ?」
「ルーカス様の妃になる自覚が足りなかったのよ」
いい話ではなかったけど、成長していれば、同年代だったはずの彼女たちから、貴重な情報を得られた。
今の言い方だと、氷漬けになったのは、事故ではなく、故意的なものだったと考える人が少なからずいる。
それがわかった。
――事故ではないと、私は思っている。
私だけでなく、リアムも事故ではなかったのでは、と疑っている。
なぜなら、リアムは事件後、犯人を見つけるため、宝石箱を手に入れようとした。
けれど、宝石箱はどこにもなく、消えてなくなっていたそうだ。
せめて、それが手に入れば、誰が作った宝石箱なのかわかったらしい。
なぜなら、魔法や魔術を閉じ込める宝石箱は、魔道具に分類されるからだ。
強力であればあるほど、閉じ込めるための技術は、魔道具師たちのなかでも高度で、簡単に作れない。
だから、リアムは宝石箱を調べ、作った魔道具師を特定し、売った相手を聞くつもりだったのだ。
残念ながら、宝石箱は消え、犯人は見つかっておらず、危険な魔道具に、鍵をかけていなかったため起きた事故として片付けられた――
「今日は風の魔石のネックレスが欲しいわ」
「ふむ。いくつか見せてもらおうか」
「こっちは指輪だ。結婚記念日なのでね。妻の護符として使用したいのだが、なにかいい魔術が施されたものはないかね?」
今の会話でもわかるように、アクセサリーなどに魔石を使用し、魔術が魔道具に付与されていることは、珍しいことではない。
旦那様を連れて、魔道具店に訪れた彼女たちの目的は、珍しい魔石付きの指輪やネックレスだった。
普通の宝石を身につけるより、魔石のほうが高価で価値があるため、特に必要でなくても購入する。
魔道具が特別な日の贈り物だとしても、おかしくないのである。
――だから、サーラはためらわずに、宝石箱を開けていた。中に入っている魔術が、楽しいものか、嬉しくなるものだと信じて。
そんなことを考えていた私の耳に、噂話が聞こえてきた。
「本当に十八歳の姿ですのね。再婚なさるのかしら?」
「無理でしょう。愛人にさえ、なれなかったから、ご実家から勘当されたという話よ」
「再婚を願ったところで、ルーカス様もお断りされますわ。ソニア様がいらっしゃるし、お子様も……」
どうやら、私の話をしているらしい。
その人たちを見ると、サッと目を逸らされた。
そんな後ろめたいなら、私がいるところで話さなければいいのに、まだなにか言っている。
「本来なら、王宮にいるべきですのに、下々と同じ暮らしをするなんて……ねぇ?」
「ええ。淑女が働くなんてありえませんわ」
私が働くと宣言したことも、悪評の原因になっているようだ――とはいえ、働かずにいられるだろうか?
実家から勘当され、元旦那は新しい妻と家庭を築いている状況で、なにもせずにいたら、不幸まっしぐら。
新しい人生を歩むと決めた私に、後ろめたいことはひとつもない。
態度の違う店の主に、笑みを浮かべ、挨拶をした。
「今日は商品を見せていただきたくて、うかがったのですけど、歓迎されていないようですね」
怖じ気づくことなく、平然と挨拶をした私に、ファルクさんは動揺した。
それは噂話をしていた貴族たちも同じで、私の態度に戸惑っている。
過去の私のイメージと違っていたからだろう。
「いえいえ。公爵令嬢であり、第一王子の元妻に、当店へ足を運んでいただき、光栄ですよ」
長年、王都で店を構えてきただけあって、ファルクさんはすぐに動揺を隠し、私に応じた。
「サーラ様は王都に工房を持たれたとか。なにか隠された素晴らしいお力をお持ちなのでしょうな」
「どういう意味ですか?」
「王都に店を構えることができるのは、優秀な魔道具師のみ。王立魔法学院を首席卒業は当たり前ですからな」
そんなファルクさんの言葉を聞いて、弟子と思われる魔道具師たちが、にやにや笑いながら、こちらへ近づいてきた。
「サーラ様とは同年代で、勉学を共にしましたが、我々のことを覚えていらっしゃいますか? 優秀だという噂は聞きませんでしたが、十年経って変わられたのでしょうか?」
「本来ならば、王都で店を持つ魔道具師は、ファルクさんのような魔道具師に弟子入りをして、工房を持つのが当たり前なんですがねぇ」
嫌みの山を言ってきた彼らは、十年前、サーラと同じ王立魔法学院で学んだ人たちらしい。
「社交界だけでなく、魔道具師たちの中でも、最近は、サーラ様の噂で持ちきりですよ」
「おい……」
隣のリアムが、なにか言いかけたのを見て、手で制した。
ここで、私をかばったという話になったら、ルーカス様が手を借りたと大騒ぎするかもしれない。
それに気づいたリアムは、出かかった言葉を呑み込んだ。
その代わりに、私が一歩前へ出る。
「私の噂ですか? どんな噂なのか、私に教えていただけませんか?」
おとなしいサーラが言い返すわけないと思っていたらしく、全員が驚いた顔をし、私を見る。
その顔に書いてあるのは、『お前は誰だ』という文字だった。
「私が実家から勘当され、ルーカス様から離縁されたのはご存じでしょう? それで、私が自立したいと考え、魔道具師として働くのは、おかしいことでしょうか?」
店内が静まり返った中、ファルクさんだけが口を開いた。
「弟子が失礼なことを申し上げました。優秀なサーラ様が羨ましかったのでしょう。独立するまでの下積み期間として、十年以上かかるのが普通ですからな」
褒めているように聞こえるけど、まったく褒めていない。
ファルクさんは私を優秀とは思っておらず、切れ味のいい嫌味を披露した。
「なにを売るのか知りませんが、子供騙しの商品で、店を続けられるほど甘い世界ではない。すでにおわかりでしょうがね」
私が作った手持ち花火のことを言っているようだ。
知っているということは、興味があって見にきたか、誰かに買わせたかしたのだろう。
「ご忠告ありがとうございます。そろそろ、店内を見て回りたいのですが、よろしいでしょうか?」
「もちろんですよ。どうぞ」
今のやり取りを聞いていた貴族たちは、そそくさと店から出ていった。
気まずくなったのか、それともリアムを敵に回しては面倒なことになると思ったのか、店には私とリアム、フランだけになった。
「フラン。商品を一緒に見ましょうか」
一部始終を眺めていたフランは、うんざりした顔をして言った。
「世間ってこんなもんだよな。強い奴に媚びるんだ」
「そうじゃない人もいますよ」
「どうだか。それで、サーラは嫌な思いをしてまで、なにを見に来たんだよ」
「私が工房を開くにあたって、他の店で、なにが取り扱われているか、知っておきたかったんです」
「ふうん?」
ファルクさんの店に並ぶ魔道具は、高価なものばかりだった。
ガラスケースに陳列しているのは、魔石を施した弓矢や剣、盾、鎧で、普通に暮らす人々には無縁のもの。
貴族たちのために作られた魔道具は、きらびやかな宝石箱や指輪、装飾品が主で、護符の効果がある魔石がはめこまれている。
「武器や防具、アクセサリーが多いですね」
「希少な鉱石ほど、魔石の力も上がることを考えたら当然だ。購入者のほとんどは裕福な商人か、貴族階級の人間だからな」
そう言ったリアムの手には、眼鏡があった。
眼鏡のフレームには、細かい魔石が嵌め込まれている。
それは、瞬時に素材を分析し、レンズに詳細が写し出されるようになっているらしい。
「便利そうですね。それ、いくらですか?」
「これか? だいたい金貨百五十枚くらいだろうな」
「金貨百五十枚……」
「ひえっ! それを早く言えよ!」
フランが金額の大きさに驚き、商品棚から離れた。
金貨百五十枚なんて、手持ち花火をどれだけ売ればいいのだろうか。
そんな眼鏡をかけているのは、店の主であるファルクさんだけ。
店で働く弟子たちでさえ、気軽に身に付けられるシロモノではないらしい。
「これで、わかっただろう? 鉱石を手に入れるための資金がなければ、どんな優れた魔道具だったとしても動かせない」
リアムはそう言うと、眼鏡をファルクさんの手に戻す。
金貨三百枚だけあって、ファルクさんは厳重なガラスケースの中に、眼鏡を仕舞った。
「わかりました」
「そうか。やっとわかって……」
「私の店では、ここにあるような魔道具は売りません」
目指すは、王都にない魔道具店。
それなら、ファルクさんたちの客層でなくても利用してもらえる。
フランが心配そうな顔で、小声で私に尋ねた。
「また花火を売るってこと?」
「いいえ。私が売るのは技術です」
にこっと笑うと、フランは首を傾げた。
リアムもファルクさんも私がなにを言っているのか、わからないようで、私を見ておかしな顔をした。
「私の魔道具店を開店します」
冷ややかな態度のファルクさんや弟子の魔道具師たちの中、私は怯むことなく、堂々と宣言したのだった。
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