204 / 296
闇の宮編
ルイス再び
しおりを挟む
(あの…、人は…?)
見たことがある。以前、まだメリンダが仲間に加わったばかりの頃に訪れた街で、金持ちの女性に招待された屋敷で出会った闇の者。
あの頃はもう少し嫌な雰囲気を纏っていたが、今は以前とは違う。
着ている服もあの頃は真っ黒一色だったが、今は普通、なんというか、普通の格好だった。
キーナが御子の力を発揮して、うんちゃらかんちゃらしたわけだが、実を言うとあまり詳細を覚えていない。
実は御子の姿になった時の記憶は朧気なのだった。多少は覚えているものの、詳細はキーナにも分かっていない。多分御子の力をきちんと制御出来ていないからだろう。
睨み合う2人。緊迫した空気が流れる。
「で、どうする? 闘《や》るか?」
ルイスが目を細める。
「ち。てめぇとなんざ闘《や》らねーよ」
面白くなさそうに吐き捨てると、じろりとキーナに視線を移す。
ビクリ
条件反射でビクついてしまうキーナ。
それを見てにやついたシゲールが、キーナの耳元に口を近づけた。
「じゃあなぁ、光の御子さん。また会おうぜ」
そう呟くと、その姿がかき消えた。
いつの間にか止めていた息を思い切り吐き出す。それと共に体中から力が抜けた。強ばっていたのだと、その時気付いた。それほどに気持ち悪かったのだ。
ザクザクとルイスが近づいて来る。
「大丈夫か? おチビちゃん。おっと、じゃなくて、光の御子さん」
絡まっていた木の枝などがするすると解けていく。ルイスがやってくれたらしい。
支えを失い、キーナは地面にへたり込んだ。緊張と恐怖で足に力が入らない。
「あ、ありがとう。僕はキーナ。キーナでいいよ」
光の御子と呼ばれるのはいい気がしない。まだきちんと力を使えないのだし。
「そうか、キーナちゃんか」
羽織っていた上着を、キーナに被せてくれた。
「俺はルイス。前に会った時は、名乗る事もなかったもんな」
ちょっと遠い目をするルイス。過去の所業でも思い出しているのだろうか。
「今は、何してるの?」
あの時、キーナが何かをした後、どこかスッキリした顔をして去って行ったのだが。
あの頃とすっかり様相が違っている。何かを諦めていたような瞳が、今は力強く光っている。
「ああ、今はまあ、おっと、その前にさっさとここから出よう」
と手を差し出して来た。
「? うん」
素直にその手を取るキーナ。
すると、一瞬のうちに空気が変わったのが分かった。景色は然程変わったようには見えないのだが、明らかに空気が違う。
「あいつが作った疑似空間にいたからな。いつ崩れるか分からなかったし。今は通常空間に戻って来たから、もう大丈夫だ」
「ほえ~。凄いねぇ」
キョロキョロ辺りを見回すキーナ。ふと見れば、キーナの手足を捕まえていた枝などがなくなっている。確かにさっきの場所とは違うようだ。
「うん、気持ち悪い空気がなくなった」
「気持ち悪い…。まあ、あいつの空間だからな…」
「?」
何か考え込むような表情になるルイス。しかしそれも少しの間だけだった。
「それで、キーナちゃんの連れは?」
ルイスはしっかりと覚えていた。闇の眷属でもないのに闇の力を破ったあのダーディンの男の事を。あと、思わずツバを飲み込んでしまう妖艶な女性がいたはず。
「んとね、あっちかな?」
双子石を使えば分かるだろうに、何故か勘で方向を指し示すキーナ。
「そっか。んじゃ、行こう。立てるか?」
特に突っ込む事もなく、キーナのマントを持ってルイスは立ち上がり、キーナに手を差し出す。
「うん」
ルイスの手を取って立ち上がるキーナ。まだ少し足元がふらつく。
「気をつけてな。道に出れば歩きやすくもなる」
「うん」
手を繋いだまま、2人は歩き出した。キーナが指し示した方角には、人が通る道もある。
しかし、幾ばくも行かないうちに、木立の向こうから人影が現われた。
「キーナ!!」
「テル!」
テルディアスの姿を見付けて嬉しそうに声を上げる。しかし、テルディアスの方はキーナ達の姿を見るなり、抜刀する。
「貴様!!」
そのままルイスに躍りかかる。
「ま、待ってテル!!」
慌ててルイスの前に立ち塞がるキーナ。
「キーナ?! どけ!」
「待って! 多分勘違いしてる!!」
前を破かれた自分の格好に、以前一行に襲いかかったルイス…。絶対に勘違いしている。
とにかく説明をしなければと口を開きかけた時、
「おーい、キーナ!」
「キーナちゃん!!」
後ろから3人が現われた。
「サーガ、メリンダさん、ダン!」
嬉しさに3人の方へ視線を移すと、何故か強ばる3人の顔。
「おま…」
「キーナちゃん…」
そして、キーナの後ろの人物を射殺すように睨み付ける。
「待って待って待って! 違うの! ルイスさんは助けてくれたの!」
「助けた? こいつが? 闇の者だろう?」
「だから違うったらー!」
なかなか剣をしまわないテルディアスと、ルイスを睨み付けながら今にも魔法を繰り出しそうになっているサーガとメリンダを根気よく宥めながら、キーナはそれまでの経緯を丁寧に丁寧に説明するのだった。
その間も、ルイスは苦笑いを浮かべ、ダンはいつもの通りに無表情だった。
「すまなかった」
テルディアスが剣をしまい、ルイスに頭を下げた。
「いやいやいや、まあ、前科もあることだし、仕方ないだろうよ」
笑って流してくれたルイス。大人だ。
「何かあったん?」
サーガがヒソヒソとメリンダに問いかける。
「実は…」
メリンダもほとんど気絶していたのであまりよく分かっていないが、とにかく閉じ込められて酷いことをされそうになったことは分かる。ほぼ未遂であったが。
「あの時はすまんかった。俺も、正気じゃなかったんだ」
ポリポリとばつが悪そうに頬を掻くルイス。
そう言われてテルディアスとメリンダも、ルイスの気配が以前とはなんとなく違うのに気付く。以前と違い、どこかさっぱりしている気がする。
「御子さん…、じゃない、キーナちゃんが俺を正気に戻してくれたからな」
「ふにゃ?」
笑顔を向けられても、よく分かっていないキーナ。
「んで、あんたら、ここに居るって事は、あそこに向かってるんだろ? 丁度いいから案内するぜ」
「あそこ?」
「あそこ?」
「あそこって?」
「どこだ?」
一斉にダンの顔を見る。
ダンはゆっくりと頷いた。
いや、喋れよ!
「俺が今身を寄せている所。というか、闇の者達が暮らす場所、闇の宮だよ。そこに用があるんじゃないのか?」
ダンは頷いた。
いや喋れよ!
「聞いてねーぞ」
「聞いてないわよ」
サーガとメリンダが訝しげな顔になる。テルディアスの顔も警戒を露わにする。
皆がダンから聞いていたのは、地の一族が昔から懇意にしている所に向かっている。それだけだった。
見たことがある。以前、まだメリンダが仲間に加わったばかりの頃に訪れた街で、金持ちの女性に招待された屋敷で出会った闇の者。
あの頃はもう少し嫌な雰囲気を纏っていたが、今は以前とは違う。
着ている服もあの頃は真っ黒一色だったが、今は普通、なんというか、普通の格好だった。
キーナが御子の力を発揮して、うんちゃらかんちゃらしたわけだが、実を言うとあまり詳細を覚えていない。
実は御子の姿になった時の記憶は朧気なのだった。多少は覚えているものの、詳細はキーナにも分かっていない。多分御子の力をきちんと制御出来ていないからだろう。
睨み合う2人。緊迫した空気が流れる。
「で、どうする? 闘《や》るか?」
ルイスが目を細める。
「ち。てめぇとなんざ闘《や》らねーよ」
面白くなさそうに吐き捨てると、じろりとキーナに視線を移す。
ビクリ
条件反射でビクついてしまうキーナ。
それを見てにやついたシゲールが、キーナの耳元に口を近づけた。
「じゃあなぁ、光の御子さん。また会おうぜ」
そう呟くと、その姿がかき消えた。
いつの間にか止めていた息を思い切り吐き出す。それと共に体中から力が抜けた。強ばっていたのだと、その時気付いた。それほどに気持ち悪かったのだ。
ザクザクとルイスが近づいて来る。
「大丈夫か? おチビちゃん。おっと、じゃなくて、光の御子さん」
絡まっていた木の枝などがするすると解けていく。ルイスがやってくれたらしい。
支えを失い、キーナは地面にへたり込んだ。緊張と恐怖で足に力が入らない。
「あ、ありがとう。僕はキーナ。キーナでいいよ」
光の御子と呼ばれるのはいい気がしない。まだきちんと力を使えないのだし。
「そうか、キーナちゃんか」
羽織っていた上着を、キーナに被せてくれた。
「俺はルイス。前に会った時は、名乗る事もなかったもんな」
ちょっと遠い目をするルイス。過去の所業でも思い出しているのだろうか。
「今は、何してるの?」
あの時、キーナが何かをした後、どこかスッキリした顔をして去って行ったのだが。
あの頃とすっかり様相が違っている。何かを諦めていたような瞳が、今は力強く光っている。
「ああ、今はまあ、おっと、その前にさっさとここから出よう」
と手を差し出して来た。
「? うん」
素直にその手を取るキーナ。
すると、一瞬のうちに空気が変わったのが分かった。景色は然程変わったようには見えないのだが、明らかに空気が違う。
「あいつが作った疑似空間にいたからな。いつ崩れるか分からなかったし。今は通常空間に戻って来たから、もう大丈夫だ」
「ほえ~。凄いねぇ」
キョロキョロ辺りを見回すキーナ。ふと見れば、キーナの手足を捕まえていた枝などがなくなっている。確かにさっきの場所とは違うようだ。
「うん、気持ち悪い空気がなくなった」
「気持ち悪い…。まあ、あいつの空間だからな…」
「?」
何か考え込むような表情になるルイス。しかしそれも少しの間だけだった。
「それで、キーナちゃんの連れは?」
ルイスはしっかりと覚えていた。闇の眷属でもないのに闇の力を破ったあのダーディンの男の事を。あと、思わずツバを飲み込んでしまう妖艶な女性がいたはず。
「んとね、あっちかな?」
双子石を使えば分かるだろうに、何故か勘で方向を指し示すキーナ。
「そっか。んじゃ、行こう。立てるか?」
特に突っ込む事もなく、キーナのマントを持ってルイスは立ち上がり、キーナに手を差し出す。
「うん」
ルイスの手を取って立ち上がるキーナ。まだ少し足元がふらつく。
「気をつけてな。道に出れば歩きやすくもなる」
「うん」
手を繋いだまま、2人は歩き出した。キーナが指し示した方角には、人が通る道もある。
しかし、幾ばくも行かないうちに、木立の向こうから人影が現われた。
「キーナ!!」
「テル!」
テルディアスの姿を見付けて嬉しそうに声を上げる。しかし、テルディアスの方はキーナ達の姿を見るなり、抜刀する。
「貴様!!」
そのままルイスに躍りかかる。
「ま、待ってテル!!」
慌ててルイスの前に立ち塞がるキーナ。
「キーナ?! どけ!」
「待って! 多分勘違いしてる!!」
前を破かれた自分の格好に、以前一行に襲いかかったルイス…。絶対に勘違いしている。
とにかく説明をしなければと口を開きかけた時、
「おーい、キーナ!」
「キーナちゃん!!」
後ろから3人が現われた。
「サーガ、メリンダさん、ダン!」
嬉しさに3人の方へ視線を移すと、何故か強ばる3人の顔。
「おま…」
「キーナちゃん…」
そして、キーナの後ろの人物を射殺すように睨み付ける。
「待って待って待って! 違うの! ルイスさんは助けてくれたの!」
「助けた? こいつが? 闇の者だろう?」
「だから違うったらー!」
なかなか剣をしまわないテルディアスと、ルイスを睨み付けながら今にも魔法を繰り出しそうになっているサーガとメリンダを根気よく宥めながら、キーナはそれまでの経緯を丁寧に丁寧に説明するのだった。
その間も、ルイスは苦笑いを浮かべ、ダンはいつもの通りに無表情だった。
「すまなかった」
テルディアスが剣をしまい、ルイスに頭を下げた。
「いやいやいや、まあ、前科もあることだし、仕方ないだろうよ」
笑って流してくれたルイス。大人だ。
「何かあったん?」
サーガがヒソヒソとメリンダに問いかける。
「実は…」
メリンダもほとんど気絶していたのであまりよく分かっていないが、とにかく閉じ込められて酷いことをされそうになったことは分かる。ほぼ未遂であったが。
「あの時はすまんかった。俺も、正気じゃなかったんだ」
ポリポリとばつが悪そうに頬を掻くルイス。
そう言われてテルディアスとメリンダも、ルイスの気配が以前とはなんとなく違うのに気付く。以前と違い、どこかさっぱりしている気がする。
「御子さん…、じゃない、キーナちゃんが俺を正気に戻してくれたからな」
「ふにゃ?」
笑顔を向けられても、よく分かっていないキーナ。
「んで、あんたら、ここに居るって事は、あそこに向かってるんだろ? 丁度いいから案内するぜ」
「あそこ?」
「あそこ?」
「あそこって?」
「どこだ?」
一斉にダンの顔を見る。
ダンはゆっくりと頷いた。
いや、喋れよ!
「俺が今身を寄せている所。というか、闇の者達が暮らす場所、闇の宮だよ。そこに用があるんじゃないのか?」
ダンは頷いた。
いや喋れよ!
「聞いてねーぞ」
「聞いてないわよ」
サーガとメリンダが訝しげな顔になる。テルディアスの顔も警戒を露わにする。
皆がダンから聞いていたのは、地の一族が昔から懇意にしている所に向かっている。それだけだった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

白い結婚をめぐる二年の攻防
藍田ひびき
恋愛
「白い結婚で離縁されたなど、貴族夫人にとってはこの上ない恥だろう。だから俺のいう事を聞け」
「分かりました。二年間閨事がなければ離縁ということですね」
「え、いやその」
父が遺した伯爵位を継いだシルヴィア。叔父の勧めで結婚した夫エグモントは彼女を貶めるばかりか、爵位を寄越さなければ閨事を拒否すると言う。
だがそれはシルヴィアにとってむしろ願っても無いことだった。
妻を思い通りにしようとする夫と、それを拒否する妻の攻防戦が幕を開ける。
※ なろうにも投稿しています。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
僕は君を思うと吐き気がする
月山 歩
恋愛
貧乏侯爵家だった私は、お金持ちの夫が亡くなると、次はその弟をあてがわれた。私は、母の生活の支援もしてもらいたいから、拒否できない。今度こそ、新しい夫に愛されてみたいけど、彼は、私を思うと吐き気がするそうです。再び白い結婚が始まった。

子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる