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緑の男
村中の歓待
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トントン
誰かが入り口の柱を叩いている。
「誰だぁ?」
サーガが声を掛けると、入り口の布が捲られ、緑がかった髪の女性が入って来た。
「入るよ。ボウヤ♡」
「あらん?」
その女性が入って来たのを見て、サーガが察する。
「何々? この村はこんな歓待もするの?」
「うふ。良い趣向でしょ?」
「まあ、悪くないかな」
そう言いながら、女性がサーガにしなだれかかってきた。
サーガもはねつけるでもなく、女性を素直に迎え入れる。
「今夜は寝かせないわよ!」
「おほっ」
2人が布団に倒れ込んだ。
テントとテントの間の影で、ヒソヒソと話す者達。
「あのダーディンのボウヤの姿が見えないのよ」
「ち、ダンの仕業だね」
「仕方ないさ。黄色いボウヤに頑張ってもらおうさ」
女性達の声がヒソヒソと囁かれる。
「はあ…。凄いね、ボウヤ。慣れてるわね…」
「ンフ。まあ、色々とね」
一戦終わって、その余韻を楽しんでいた2人。
ところが、また女性がサーガの体に手を滑らせ、
「せっかくだから、もう一回♡」
「あら、そんなに良かった?」
サーガも喜んで女性の体に手を這わせた。
「ああ…。やっぱり慣れてる人のがいいわね…」
もう一戦終わって、くたびれた様子で寝転がる2人。
「ふい~~~」
サーガも満足したように四肢を伸ばしきっている。
「旅人には皆こんな歓待を?」
ふとサーガが聞いてみた。
「ふふ…。うちの村はほぼ自給自足でね。でも金は必要だろ? だから男達が村から出て、纏まった金を稼ぎに行くのさ。すると、一時的に男がごっそりいなくなる時がある。そうなると、女達の不満が溜まっていく。元々、地の力は生命の誕生、育成を司るからね。女が性欲が強いことが多いのさ。そんな時に男が村に迷い込んで来ると、村中で歓待する。こんな具合にね」
「なるへそ」
女性がサーガの頬に軽くキスして起き上がる。
「もう一回と言いたい所だけど、あんまり遅いと文句言われちゃうからな~」
「文句?」
女性がそそくさと服を着始める。
「そうよ。うふふ」
すばやく服を身につけると、
「じゃ、ボウヤ。この後も頑張ってね~」
にこやかに手を振って出て行った。
「え?」
女性の言葉に、サーガが固まる。
「この後?」
いや、まさか、しかし…。
必死にサーガがそんな考えを振り払おうとするが、入り口の布がまた捲られ、違う女性が入って来た。
「さて、次はあたしの番よ!」
「へ?」
「ボウヤ、なかなか手練れみたいじゃないか。さ、あたしを楽しませておくれよ」
「えと…。もしかして、村中で歓待って…」
「今日だけで10人は頑張ってもらって、余力があればもっと♡」
サーガの顔から血の気が引いた。
(死ぬ!)
「大~丈~夫。私達は薬学にも精通してるの。元気がなくなっても、ちゃ~んと元気になれる薬があるから」
そう言って女性は服を脱ぎ、サーガを押し倒した。
(殺される!!)
女性に押し倒されて、初めて恐怖を感じた瞬間だった。
「ありがと~、ボウヤ。良かったわ~」
またもや2回戦繰り広げ、満足そうに女性が出て行った。
少しして、また別の女性が入り口の布を捲って入って来た。
「さて、次はあたしの番…」
しかし、テントの中には人影がなかった。
「大変だ! 黄色のボウヤが逃げたよ!」
騒然となった。
眠気が出てくるまで、借りた本を読んでいたメリンダ。
なんだか外が騒がしくなってきたことに気付いた。
「何かしら? 騒がしいわね」
盗賊や妖魔の類いといった感じではない。そういう切羽詰まった物ではなさそうだ。
ではこんな夜更けに何を騒ぐことがあるのだろうと考えていた所に、
「姐さん!!」
入り口の布を吹き飛ばすかのようにサーガが転がり込んできた。
「え? サーガ?」
何故かサーガ、一糸纏わぬ、素っ裸で転がり込んできた。
思わず目を背けるメリンダ。
「頼む! 匿ってくれ!!」
そんなメリンダを意に介さず、サーガが慌ててメリンダの布団の中に突っ込んで来る。
「え…! ちょ…、何?!」
「後生だから!! 一生のお願い!!」
布団の中で、メリンダの足の間から顔を出し、拝み倒すサーガ。
その顔があまりに切羽詰まっているので、なんとなくダメだとも言えないメリンダ。
とにかく事情を聞こうと口を開き掛けた時、
トントン
入り口の柱を叩く音がした。
「あ、はい」
返事をして、まだ起きていることを示す。
入り口の布が捲られ、ダンの母、ベニールが入って来た。
「邪魔するよ」
メリンダは何かあったのかとベニールを見上げる。
ところが、ベニールは何を言うでもなく、部屋をまず見回した。何かを探すように。
「ここに黄色のボウヤが来なかったかい?」
そう聞いてきた。
「へ? ああ、サーガ?」
布団の中で、サーガがギクリとしたことが分かった。
「いえ、来てませんけど?」
「そうかい…」
にっこり笑顔で答えるメリンダの顔を、ベニールが少しの間じっと見つめた。
何故そんなに見つめられるのか、内心オドオドしながら、笑顔を崩さずベニールの視線を受け止めるメリンダ。
「すまない。邪魔したね」
「ああ、いえ」
そういうと、ベニールはさっさとテントを出て行った。
ベニールの姿がなくなると、メリンダがほっと息を吐いた。
知らず知らず、体に力が入っていたらしい。
布団を捲ると、サーガの顔が見えた。
「で? あんた? 一体何したのよ?」
「違う違う!!」
首を必死に横に振るサーガ。
事と次第によっては焼いてやるぞと睨むメリンダ。
すると、メリンダの耳に、外の会話が何故かハッキリと聞こえて来た。
「だめだね。火の気が強くて上手く探知できないよ」
「空に逃げたとか?」
「湖にでも浮かんでたらあたしらの手には負えないねぇ」
「ダンかしら?」
「かもね。まったく、いらん知恵をつけおって」
「まだ2人しか相手してもらってないのに~」
「女好きと言ってた割に根性がないね」
「まったくだわ」
突然聞こえて来た鮮明な会話に驚くが、
(ああ、サーガの…)
サーガは風、音を操る。事情を知らせるために外の会話をメリンダに聞かせたのだろう。
ということで、なんとなく事情を察したメリンダ。
これは、サーガが被害者である。
メリンダの足の間で細かく震えるサーガ。
「もうやだ…。もう女なんか見たくもない…」
そう呟いた。
「・・・・・・」
メリンダ、愕然とする。
(何があった?!)
サーガにこんな台詞を吐かせるなどと、ここの女性はサーガに一体全体何をしでかしたのだろう?
あまり細部を知りたいとは思えないメリンダだった。
トントン
「むにゃ?」
入り口の柱を叩く音で、キーナが眼を覚ました。
「邪魔するよ」
ダンの母、ベニールが入って来た。
「ああすまない。起こしちまったかい」
「ふにゃ?」
目を擦りながらもたもたと起き上がったキーナを見て、ベニールが謝る。
「にゃにかあったのれすか?」
キーナ、半分寝とる。
「ああ、ちょっとね…」
やはりキョロキョロとテントの中を見渡すベニール。
しかし、お探しの何かは見つけられなかったようだ。
「いや、なんでもないさ。ゆっくり寝ておくれ」
そういうと、さっさとテントから出て行った。
「ふにゃい」
一応手を振り見送って、そのままキーナはバッタリ倒れて寝だした。
寝付きの良い奴だ。
物陰で毛布を被って縮こまっていたテルディアスが、何かあったのかと顔を出した。
なんとなくザワザワとしているが、切羽詰まった様子はない。
と、テントを挟んで外側に、女性が来たようだった。
ボソボソと会話しているのが耳に入ってくる。
「この子の側も探知しにくい」
「最初のレイエルしか満足してないわよ」
「次のハルハラは無理矢理何とかやったらしいわ」
「ダーディンのボウヤもどこかに消えちゃったって」
「この際ダーディンでもなんでも満足出来ればなんでもいいわ」
「ダーディンの子の方が色々立派そうだったしね」
「やあだ。剥いてみないと分からないわよ」
クスクスと笑う声が小さくなっていった。
その会話を聞いて、テルディアスは固まっていた。
ダンの言っていた事、そして今の会話の内容から推測して…。
(狙われてたの…、俺?!)
ゾワリと悪寒が走る。
(隠れてて良かった…)
毛布を被り直し、ガタガタ震えながら、朝になるのを待ったのであった。
誰かが入り口の柱を叩いている。
「誰だぁ?」
サーガが声を掛けると、入り口の布が捲られ、緑がかった髪の女性が入って来た。
「入るよ。ボウヤ♡」
「あらん?」
その女性が入って来たのを見て、サーガが察する。
「何々? この村はこんな歓待もするの?」
「うふ。良い趣向でしょ?」
「まあ、悪くないかな」
そう言いながら、女性がサーガにしなだれかかってきた。
サーガもはねつけるでもなく、女性を素直に迎え入れる。
「今夜は寝かせないわよ!」
「おほっ」
2人が布団に倒れ込んだ。
テントとテントの間の影で、ヒソヒソと話す者達。
「あのダーディンのボウヤの姿が見えないのよ」
「ち、ダンの仕業だね」
「仕方ないさ。黄色いボウヤに頑張ってもらおうさ」
女性達の声がヒソヒソと囁かれる。
「はあ…。凄いね、ボウヤ。慣れてるわね…」
「ンフ。まあ、色々とね」
一戦終わって、その余韻を楽しんでいた2人。
ところが、また女性がサーガの体に手を滑らせ、
「せっかくだから、もう一回♡」
「あら、そんなに良かった?」
サーガも喜んで女性の体に手を這わせた。
「ああ…。やっぱり慣れてる人のがいいわね…」
もう一戦終わって、くたびれた様子で寝転がる2人。
「ふい~~~」
サーガも満足したように四肢を伸ばしきっている。
「旅人には皆こんな歓待を?」
ふとサーガが聞いてみた。
「ふふ…。うちの村はほぼ自給自足でね。でも金は必要だろ? だから男達が村から出て、纏まった金を稼ぎに行くのさ。すると、一時的に男がごっそりいなくなる時がある。そうなると、女達の不満が溜まっていく。元々、地の力は生命の誕生、育成を司るからね。女が性欲が強いことが多いのさ。そんな時に男が村に迷い込んで来ると、村中で歓待する。こんな具合にね」
「なるへそ」
女性がサーガの頬に軽くキスして起き上がる。
「もう一回と言いたい所だけど、あんまり遅いと文句言われちゃうからな~」
「文句?」
女性がそそくさと服を着始める。
「そうよ。うふふ」
すばやく服を身につけると、
「じゃ、ボウヤ。この後も頑張ってね~」
にこやかに手を振って出て行った。
「え?」
女性の言葉に、サーガが固まる。
「この後?」
いや、まさか、しかし…。
必死にサーガがそんな考えを振り払おうとするが、入り口の布がまた捲られ、違う女性が入って来た。
「さて、次はあたしの番よ!」
「へ?」
「ボウヤ、なかなか手練れみたいじゃないか。さ、あたしを楽しませておくれよ」
「えと…。もしかして、村中で歓待って…」
「今日だけで10人は頑張ってもらって、余力があればもっと♡」
サーガの顔から血の気が引いた。
(死ぬ!)
「大~丈~夫。私達は薬学にも精通してるの。元気がなくなっても、ちゃ~んと元気になれる薬があるから」
そう言って女性は服を脱ぎ、サーガを押し倒した。
(殺される!!)
女性に押し倒されて、初めて恐怖を感じた瞬間だった。
「ありがと~、ボウヤ。良かったわ~」
またもや2回戦繰り広げ、満足そうに女性が出て行った。
少しして、また別の女性が入り口の布を捲って入って来た。
「さて、次はあたしの番…」
しかし、テントの中には人影がなかった。
「大変だ! 黄色のボウヤが逃げたよ!」
騒然となった。
眠気が出てくるまで、借りた本を読んでいたメリンダ。
なんだか外が騒がしくなってきたことに気付いた。
「何かしら? 騒がしいわね」
盗賊や妖魔の類いといった感じではない。そういう切羽詰まった物ではなさそうだ。
ではこんな夜更けに何を騒ぐことがあるのだろうと考えていた所に、
「姐さん!!」
入り口の布を吹き飛ばすかのようにサーガが転がり込んできた。
「え? サーガ?」
何故かサーガ、一糸纏わぬ、素っ裸で転がり込んできた。
思わず目を背けるメリンダ。
「頼む! 匿ってくれ!!」
そんなメリンダを意に介さず、サーガが慌ててメリンダの布団の中に突っ込んで来る。
「え…! ちょ…、何?!」
「後生だから!! 一生のお願い!!」
布団の中で、メリンダの足の間から顔を出し、拝み倒すサーガ。
その顔があまりに切羽詰まっているので、なんとなくダメだとも言えないメリンダ。
とにかく事情を聞こうと口を開き掛けた時、
トントン
入り口の柱を叩く音がした。
「あ、はい」
返事をして、まだ起きていることを示す。
入り口の布が捲られ、ダンの母、ベニールが入って来た。
「邪魔するよ」
メリンダは何かあったのかとベニールを見上げる。
ところが、ベニールは何を言うでもなく、部屋をまず見回した。何かを探すように。
「ここに黄色のボウヤが来なかったかい?」
そう聞いてきた。
「へ? ああ、サーガ?」
布団の中で、サーガがギクリとしたことが分かった。
「いえ、来てませんけど?」
「そうかい…」
にっこり笑顔で答えるメリンダの顔を、ベニールが少しの間じっと見つめた。
何故そんなに見つめられるのか、内心オドオドしながら、笑顔を崩さずベニールの視線を受け止めるメリンダ。
「すまない。邪魔したね」
「ああ、いえ」
そういうと、ベニールはさっさとテントを出て行った。
ベニールの姿がなくなると、メリンダがほっと息を吐いた。
知らず知らず、体に力が入っていたらしい。
布団を捲ると、サーガの顔が見えた。
「で? あんた? 一体何したのよ?」
「違う違う!!」
首を必死に横に振るサーガ。
事と次第によっては焼いてやるぞと睨むメリンダ。
すると、メリンダの耳に、外の会話が何故かハッキリと聞こえて来た。
「だめだね。火の気が強くて上手く探知できないよ」
「空に逃げたとか?」
「湖にでも浮かんでたらあたしらの手には負えないねぇ」
「ダンかしら?」
「かもね。まったく、いらん知恵をつけおって」
「まだ2人しか相手してもらってないのに~」
「女好きと言ってた割に根性がないね」
「まったくだわ」
突然聞こえて来た鮮明な会話に驚くが、
(ああ、サーガの…)
サーガは風、音を操る。事情を知らせるために外の会話をメリンダに聞かせたのだろう。
ということで、なんとなく事情を察したメリンダ。
これは、サーガが被害者である。
メリンダの足の間で細かく震えるサーガ。
「もうやだ…。もう女なんか見たくもない…」
そう呟いた。
「・・・・・・」
メリンダ、愕然とする。
(何があった?!)
サーガにこんな台詞を吐かせるなどと、ここの女性はサーガに一体全体何をしでかしたのだろう?
あまり細部を知りたいとは思えないメリンダだった。
トントン
「むにゃ?」
入り口の柱を叩く音で、キーナが眼を覚ました。
「邪魔するよ」
ダンの母、ベニールが入って来た。
「ああすまない。起こしちまったかい」
「ふにゃ?」
目を擦りながらもたもたと起き上がったキーナを見て、ベニールが謝る。
「にゃにかあったのれすか?」
キーナ、半分寝とる。
「ああ、ちょっとね…」
やはりキョロキョロとテントの中を見渡すベニール。
しかし、お探しの何かは見つけられなかったようだ。
「いや、なんでもないさ。ゆっくり寝ておくれ」
そういうと、さっさとテントから出て行った。
「ふにゃい」
一応手を振り見送って、そのままキーナはバッタリ倒れて寝だした。
寝付きの良い奴だ。
物陰で毛布を被って縮こまっていたテルディアスが、何かあったのかと顔を出した。
なんとなくザワザワとしているが、切羽詰まった様子はない。
と、テントを挟んで外側に、女性が来たようだった。
ボソボソと会話しているのが耳に入ってくる。
「この子の側も探知しにくい」
「最初のレイエルしか満足してないわよ」
「次のハルハラは無理矢理何とかやったらしいわ」
「ダーディンのボウヤもどこかに消えちゃったって」
「この際ダーディンでもなんでも満足出来ればなんでもいいわ」
「ダーディンの子の方が色々立派そうだったしね」
「やあだ。剥いてみないと分からないわよ」
クスクスと笑う声が小さくなっていった。
その会話を聞いて、テルディアスは固まっていた。
ダンの言っていた事、そして今の会話の内容から推測して…。
(狙われてたの…、俺?!)
ゾワリと悪寒が走る。
(隠れてて良かった…)
毛布を被り直し、ガタガタ震えながら、朝になるのを待ったのであった。
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