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黒猫と共に迷い込む
虚ろな瞳
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シロガネがカッカッと床を蹴る動作をする。
「まずいの、八重子」
クロが駆け寄ってきて、私を抱きかかえた途端、シロガネがこちらに向かってダッシュしてきた。
「奴お得意の、風を纏った体当たりだの」
有り難いことに、玄関ホールは天井が高い。
そして猫はもちろんのこと、ジャンプ力が凄い。
つまり、体当たりしてきたシロガネを、ピョンと跳んで易々と避ける。
私達を超えてそのまましばらく廊下を進んだ後、またくるりと方向を変え、シロガネは再びこちらに突進してきた。
「猪突猛進は猪だけで十分だの」
「馬突盲進?」
んな暢気な会話をしている場合ではない。当たったらとんでもない事になる事は必至。
ひょいひょい避けてはいるが、このままここでシロガネ避けようゲームを続けるわけにもいかない。
「さあて、どうしようかの。意識を刈り取っても無駄。この勢いでは乗るのも難しい。となると術を掛けるに触れる事も出来ぬ。困ったの」
「困ったようには聞こえませんが」
正面にあった階段に上っても馬突盲進は階段を駆け上がって来る。
「これならどうかの?」
クロが大きく跳んで、玄関の前に降り立った。
正面から勢いよくシロガネがやって来る。階段を利用しているので今までで一番加速している。
「く、クロ?!」
ギリギリまで避けないクロに、悲鳴を上げてしまう。
直前で飛び上がるクロ。そして、
ドバン!
開いた玄関の向こうへと、シロガネが姿を消していく。
バタン
閉まる玄関扉。
「さて、行くか」
私を抱えたまま、さっさと歩き出すクロ。
「え~と、クロさん? あれ、いいの?」
「怪我をさせたくはなかろう?」
気付いて戻って来たのか、玄関がドカドカ鳴っているんだけど。まあいっか。
目的地は分かっているのか、迷いもせず一直線に進んでいくクロ。
「しかし妙だの」
「何が?」
「あの馬の力を考えるなら、あんなところで迎え撃たすよりは、側において結界を張っていた方が余程役に立とう」
「確かにそうだわね」
シロガネは、まああんな攻撃方法は持ってるけど、本職は守りの要。それこそシロガネの結界には今までどれだけ助けられて来たか。
「クレナイ殿にしてもそうだが、我が輩達に対する攻撃に、身が入っていないようだったの」
「そうなの?」
「うむ。わざと避けやすいように、ついでに道を開く為に仕掛けたとしか思えぬ」
確かに、あの時何故か他の魔獣達も巻き込んでいたよね。上手く連携が取れていないのかとも思ったけど…。
「もしかして、完全に操られてないとか?」
「意識の奥底で抗っておるのだろうの。人化が解けたのも、それが原因ではないかの? あれは相当に集中力などがいるらしいからの」
その割には、ずっと人型でいたよね? それほど美味しい物が食べたかったのかしら…?
「多分、あの男はこう考えておるだろうの。どうやってドラゴンを人型にして操っていたのだろうかと」
「だから、なんで操るって考え方になるのかなぁ?」
「人などそんなものだろう?」
ううむ、否定できない所が悲しい。
万物の頂点とか考えている人が多いからな。んなことないと私は思うのだけど。
植物がなければ酸素は生まれない。虫がいなければ植物は繁栄できない。かといって多すぎても虫に食い荒らされてしまうから、それを食べる鳥や獣がいて、そうやって世界は回ってる。人もその一部で、そのサイクルの中から、命を頂戴しているだけの話なんだけどな。
「知恵を持つが故の傲慢だの。人など我が輩達の領域のことなど何も知らぬくせにの。面白い物だ。分らぬ物は全てない物と否定するのだからの。化学とやらが、世の中のどれだけを知っているというのかの」
「う~む。反論出来ない」
一番証明出来てないのは、心霊関係だよね。化学ではまだまだ証明出来ない幽霊やお化けや妖怪の類い。証明出来ない=ないものとされてるけど、未だにそれを見たり体験したりしている人がいるのだから、本当にないとは言い切れない。
いずれ証明される日が来るのかも知れないけど、頭からないと決めつけている限り、その答えは出ないのだろうな。
その間にも、廊下の曲がり角に潜んでいた執事さん、突然扉を開けて後ろから襲いかかってきたメイドさん、どうやって張り付いていたのか、天井から降ってきた使用人さんなどをさくっと戦闘不能状態にして、サクサク進んで行く私達。
クロさんタクシー、オート護衛付きで安全です。ただ、慣れない動きに、ちょっと酔います。
豪華な扉の前に来て、クロが私を下ろした。
「八重子、油断はするな」
「うん」
クロが勢いよくその扉を開ける。
「グア!」
途端に何かが襲いかかってきた。いや、この声は…、
「ハヤテ!」
クロが左手で嘴を、右手で前足を受け止めている。
「ハヤテ!」
「グルルルルルル…」
ジタバタ藻掻くハヤテ。その虚ろな瞳に、また胸が締め付けられる。
「くそ! ここまで来やがった!」
部屋の中からあの子爵の声が聞こえた。
「なにをやってる! そいつを仕留めろ!」
その声に反応し、ハヤテが藻掻くも、クロの手はその力を緩めない。
「許せハヤテ。しばし動き辛くなるぞ」
クロの瞳が細められた。少し悲しそうに。
「グア!」
クロがゆっくりと床にハヤテを下ろして手を離すと、ハヤテがフラフラとなって床に転げてしまった。
「グア?! グア?!」
訳の分からない動きしか出来なくなったハヤテの頭にそっと触れる。
「大丈夫。すぐに楽になるからね」
その声が聞こえたのか、命令が途切れたのか、ハヤテが大人しくなった。
「くそ! なんでだ?! なんなんだよお前ら!」
壁に張り付いている子爵。逃げようにもここは2階だから、窓の外へ大ジャンプしないと逃げられない。
「マナ、「夜」を与える! くそ! なんで繋がらないんだ!」
この後に及んで、私の可愛い黒猫にそんなことしやがる。
「やば、あったま来た…」
「八重子、待て」
胸ポケットを探って、それをぶつけてやろうかと思った時、そいつの手に握られているものが見えた。
「こいつ、お前らの仲間だったよな? 俺に何かしてみろ。こいつを殺すぞ?」
リンちゃん…。
やはり虚ろな瞳で、握られるままに身を任せている。
ポケットにでも仕込んでいたのか、ナイフを取り出し、リンちゃんの喉元に当てる。妖精も首を切られたら死んでしまうのかは分からないけど、それを今試してみたいとは思わない。
「動くなよ。一歩でも動いたら、分かるよな?」
子爵がにやりと笑う。起死回生とでも言いたげに。
このままぶん投げてやろうかとも思うが、万が一リンちゃんに当たってしまったら大変な事になる。私はそこまで投げのコントロールに自信はない。
「よし。では、こいつを傷つけられたくなかったら、大人しく言う事を聞くんだ。いいな?」
子爵が一歩近づき、クロが下がる。
「八重子、合図したら、あれを思い切り投げろ」
クロが小声で指示してきた。
うんともすんとも答えず、手をいつでもポケットに行けるように待機させる。
「そうだな。外に出て貰って、やっぱり魔獣共に食わせるのが一番だよな。さあ! お前達出番だぞ! 外に出ろ! 奴等に食われてしまえ!」
「い…」
クロが今、と言おうとした瞬間、
ゴバア!
突然壁が、天井が崩れた。
「! 八重子!」
クロに抱きかかえられる寸前、瓦礫の雨と共に、鋭い爪の付いた、赤い爬虫類のような腕が見えた。
「まずいの、八重子」
クロが駆け寄ってきて、私を抱きかかえた途端、シロガネがこちらに向かってダッシュしてきた。
「奴お得意の、風を纏った体当たりだの」
有り難いことに、玄関ホールは天井が高い。
そして猫はもちろんのこと、ジャンプ力が凄い。
つまり、体当たりしてきたシロガネを、ピョンと跳んで易々と避ける。
私達を超えてそのまましばらく廊下を進んだ後、またくるりと方向を変え、シロガネは再びこちらに突進してきた。
「猪突猛進は猪だけで十分だの」
「馬突盲進?」
んな暢気な会話をしている場合ではない。当たったらとんでもない事になる事は必至。
ひょいひょい避けてはいるが、このままここでシロガネ避けようゲームを続けるわけにもいかない。
「さあて、どうしようかの。意識を刈り取っても無駄。この勢いでは乗るのも難しい。となると術を掛けるに触れる事も出来ぬ。困ったの」
「困ったようには聞こえませんが」
正面にあった階段に上っても馬突盲進は階段を駆け上がって来る。
「これならどうかの?」
クロが大きく跳んで、玄関の前に降り立った。
正面から勢いよくシロガネがやって来る。階段を利用しているので今までで一番加速している。
「く、クロ?!」
ギリギリまで避けないクロに、悲鳴を上げてしまう。
直前で飛び上がるクロ。そして、
ドバン!
開いた玄関の向こうへと、シロガネが姿を消していく。
バタン
閉まる玄関扉。
「さて、行くか」
私を抱えたまま、さっさと歩き出すクロ。
「え~と、クロさん? あれ、いいの?」
「怪我をさせたくはなかろう?」
気付いて戻って来たのか、玄関がドカドカ鳴っているんだけど。まあいっか。
目的地は分かっているのか、迷いもせず一直線に進んでいくクロ。
「しかし妙だの」
「何が?」
「あの馬の力を考えるなら、あんなところで迎え撃たすよりは、側において結界を張っていた方が余程役に立とう」
「確かにそうだわね」
シロガネは、まああんな攻撃方法は持ってるけど、本職は守りの要。それこそシロガネの結界には今までどれだけ助けられて来たか。
「クレナイ殿にしてもそうだが、我が輩達に対する攻撃に、身が入っていないようだったの」
「そうなの?」
「うむ。わざと避けやすいように、ついでに道を開く為に仕掛けたとしか思えぬ」
確かに、あの時何故か他の魔獣達も巻き込んでいたよね。上手く連携が取れていないのかとも思ったけど…。
「もしかして、完全に操られてないとか?」
「意識の奥底で抗っておるのだろうの。人化が解けたのも、それが原因ではないかの? あれは相当に集中力などがいるらしいからの」
その割には、ずっと人型でいたよね? それほど美味しい物が食べたかったのかしら…?
「多分、あの男はこう考えておるだろうの。どうやってドラゴンを人型にして操っていたのだろうかと」
「だから、なんで操るって考え方になるのかなぁ?」
「人などそんなものだろう?」
ううむ、否定できない所が悲しい。
万物の頂点とか考えている人が多いからな。んなことないと私は思うのだけど。
植物がなければ酸素は生まれない。虫がいなければ植物は繁栄できない。かといって多すぎても虫に食い荒らされてしまうから、それを食べる鳥や獣がいて、そうやって世界は回ってる。人もその一部で、そのサイクルの中から、命を頂戴しているだけの話なんだけどな。
「知恵を持つが故の傲慢だの。人など我が輩達の領域のことなど何も知らぬくせにの。面白い物だ。分らぬ物は全てない物と否定するのだからの。化学とやらが、世の中のどれだけを知っているというのかの」
「う~む。反論出来ない」
一番証明出来てないのは、心霊関係だよね。化学ではまだまだ証明出来ない幽霊やお化けや妖怪の類い。証明出来ない=ないものとされてるけど、未だにそれを見たり体験したりしている人がいるのだから、本当にないとは言い切れない。
いずれ証明される日が来るのかも知れないけど、頭からないと決めつけている限り、その答えは出ないのだろうな。
その間にも、廊下の曲がり角に潜んでいた執事さん、突然扉を開けて後ろから襲いかかってきたメイドさん、どうやって張り付いていたのか、天井から降ってきた使用人さんなどをさくっと戦闘不能状態にして、サクサク進んで行く私達。
クロさんタクシー、オート護衛付きで安全です。ただ、慣れない動きに、ちょっと酔います。
豪華な扉の前に来て、クロが私を下ろした。
「八重子、油断はするな」
「うん」
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「グア!」
途端に何かが襲いかかってきた。いや、この声は…、
「ハヤテ!」
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「ハヤテ!」
「グルルルルルル…」
ジタバタ藻掻くハヤテ。その虚ろな瞳に、また胸が締め付けられる。
「くそ! ここまで来やがった!」
部屋の中からあの子爵の声が聞こえた。
「なにをやってる! そいつを仕留めろ!」
その声に反応し、ハヤテが藻掻くも、クロの手はその力を緩めない。
「許せハヤテ。しばし動き辛くなるぞ」
クロの瞳が細められた。少し悲しそうに。
「グア!」
クロがゆっくりと床にハヤテを下ろして手を離すと、ハヤテがフラフラとなって床に転げてしまった。
「グア?! グア?!」
訳の分からない動きしか出来なくなったハヤテの頭にそっと触れる。
「大丈夫。すぐに楽になるからね」
その声が聞こえたのか、命令が途切れたのか、ハヤテが大人しくなった。
「くそ! なんでだ?! なんなんだよお前ら!」
壁に張り付いている子爵。逃げようにもここは2階だから、窓の外へ大ジャンプしないと逃げられない。
「マナ、「夜」を与える! くそ! なんで繋がらないんだ!」
この後に及んで、私の可愛い黒猫にそんなことしやがる。
「やば、あったま来た…」
「八重子、待て」
胸ポケットを探って、それをぶつけてやろうかと思った時、そいつの手に握られているものが見えた。
「こいつ、お前らの仲間だったよな? 俺に何かしてみろ。こいつを殺すぞ?」
リンちゃん…。
やはり虚ろな瞳で、握られるままに身を任せている。
ポケットにでも仕込んでいたのか、ナイフを取り出し、リンちゃんの喉元に当てる。妖精も首を切られたら死んでしまうのかは分からないけど、それを今試してみたいとは思わない。
「動くなよ。一歩でも動いたら、分かるよな?」
子爵がにやりと笑う。起死回生とでも言いたげに。
このままぶん投げてやろうかとも思うが、万が一リンちゃんに当たってしまったら大変な事になる。私はそこまで投げのコントロールに自信はない。
「よし。では、こいつを傷つけられたくなかったら、大人しく言う事を聞くんだ。いいな?」
子爵が一歩近づき、クロが下がる。
「八重子、合図したら、あれを思い切り投げろ」
クロが小声で指示してきた。
うんともすんとも答えず、手をいつでもポケットに行けるように待機させる。
「そうだな。外に出て貰って、やっぱり魔獣共に食わせるのが一番だよな。さあ! お前達出番だぞ! 外に出ろ! 奴等に食われてしまえ!」
「い…」
クロが今、と言おうとした瞬間、
ゴバア!
突然壁が、天井が崩れた。
「! 八重子!」
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