異世界は黒猫と共に

小笠原慎二

文字の大きさ
上 下
116 / 194
黒猫と共に迷い込む

自由だった1日

しおりを挟む
眠る八重子に押し潰されないように気をつけながら、クロは考えていた。

(ふむ。せっかく王都まで来たというに。八重子は冒険者を楽しんでおる。やれやれ。今はまだ家に帰りたいという願いよりも、今の生活を楽しんでしまっている。困ったものだの。まあ、帰りたいという思いがなくなった訳でなし、方法は探しておいてやらんとの)

そこでまた、考えが行き詰まる。

(しかし、八重子の側を離れられんとなると、またあの街の時のように、適当な手足になるような者を見つけぬとの)

離れられんのではなく、離れたくないの間違いなのでは…ザシュ!ギャー!

(さて、適当なのを見つけんとの)

良くも悪くも王都は人が多い。あの街のあの初心者冒険者のような、純粋な人間はいなかった。皆何かしら一癖も二癖もあるような者ばかりである。使うには躊躇われる。
寝返りをうつ八重子から器用に逃れつつも、八重子の側をキープし続けながら、クロはどうやって探そうかと考え続けていた。










「なんだ?! ガキが牢から出て…ごぼっ!」
「どうした?! ってなんでガキが…グへっ!」

出会う男共を、ハヤテが蹴ったり殴ったりと一撃で沈めながら、子供達の快進撃は続く。

「きゃあ!」

横手から現れたむさい男に、女の子が捕まった。

「ガキ共…ゲベ!」

即座に反応したコハクが、壁を蹴り上がり、男の顔面に蹴りを叩き込む。
男は倒れ、解放された女の子を、コハクが優しく抱き上げる。

「大丈夫ですか?」
「あい…」

女の子はお姉様が大好きになった。

「さ、元の所へ戻って。まだ先はありますからね。何かあっても、私もいますから、皆、頑張りましょう」
「はーい」

幾人かの子供達が、お姉様属性になり、幾人かの子供達が、獣人に憧れを抱くようになった。
この後、獣人蔑視がいくらか軽減されたとかなんとか。
階段を登り切ると、古い木の扉があった。立て付けが悪いのか、大人でも開けるのに苦労するその扉を、ハヤテが軽々と開き、道を作る。
扉を開くと小部屋になっており、そこにいた男達もハヤテに沈められる。

続きの扉を開くと、そこそこ大きな部屋になっていた。家具はなく、あちこちひび割れたり汚れや埃が酷い。もう住まわれなくなって何年になっているのだろう。
その部屋に、入って来た扉を除いて、3つ扉があった。
つまり四方前面に扉があることになる。
一個は入ってきた扉、では、出口に向かっているのは3つの扉のうちどれか?

「おねえちゃん、どれ?」

ハヤテが困って、コハクを呼ぶ。

「そうですね…」

コハクが耳をピクピク、鼻をヒクヒク動かす。
僅かな風のながれと、男達の残り香を嗅ぎ当て、

「正面の扉です」

目の前の扉を指さした。

「あい!」

ハヤテが元気よく扉を開け放った。
バキ!という音がしたが、なんの音だったのだろう…。
そこは廊下になっており、同じようにコハクが左を指し示す。
歩いて行くと、玄関ホールのような場所に出た。結構大きな屋敷のようだ。
両開きの扉を開けると、外に出られた。
子供達が歓声を上げる。

「皆さん、落ち着いて下さい。嬉しいのは分かりますが、まだ終わってはいませんよ」

外に向かって駆け出しそうになる子供達を制するコハク。子供達はコハクの言うことを素直に聞いた。子供を素直に従わせるには、格好いい所を見せるのが一番ですね。
これまでの事柄から、既に子供達から多大な信頼を寄せられているコハクだった。
周りにはボロい建物が並んでいる。このボロい建物が一番大きい。昔は何かの商館だったのだろうか。

周りの様子からして、スラム街の辺りかとコハクが見当をつけた。こんな所を子供が大勢でゾロゾロと歩いていくわけにもいかない。そして、多分衛兵の詰め所は遠い所にあるだろう。
となると、ここはコハクが1人で先行して、衛兵を連れてきた方が安全であろう。
そう考えたコハクは、ハヤテに向き直る。

「ハヤテ。私はこれから急いで衛兵の方達を呼んで来ます。それまで、ここで子供達を守っていてくれますか?」
「あい!」

ハヤテが元気よく返事をする。ちょっと心配だが、こんな所に子供達を長居させるわけにも行かない。

「では、ハヤテ。私が戻ってくるまで、ここにいる全員を守ってあげて下さいね。約束ですよ」
「あい!」

任せとけとばかりに返事をするハヤテ。
まあ、実力的には申し分ないのではあるが。
とっとと行って、早く衛兵さん達を呼んでこようと決意するコハク。獣人なので足は早い。問題は衛兵の詰め所がどこにあるのか分からない事か。

「皆さん、聞いて下さい。私はこれから助けを呼んできます。それまでこのハヤテが皆さんを守ってくれます。ですからここで大人しく待っていて下さい。いいですか? 言いつけを破ったら、今度こそ本当にお父さんお母さんに会えなくなってしまうこともありますからね」
「はーい」

子供達が元気よく答えた。
その返事を聞いて少し微笑むと、コハクはもう一度ハヤテに念を押して、1人で屋敷の門を押して出て行ったのだった。


















「主、タダイマ!」
「主、帰ったである」

2人が帰ってくると、八重子はまだ眠っていた。
クロが口元に手を当て、静かにするよう注意する。
慌てて黙り込む2人。
気持ち良さそうに眠る八重子を眺めながら、2人も空いたベッドに寝転んでまったりするのだった。













1人の少女がスラム街を物凄い早さで駆け抜けて行く。
時折見事なジャンプで建物の上を駆け抜ける。
大分走った所で、なんとなく現在地を特定していた。
後は衛兵を呼んで来るだけ。
コハクが見知った王都の街を駆け抜けて行った。











子供達は多少騒がしいものの、あまり歩き回ることもなく、地面に座り込んでいた。
ここに洗濯する係の者がいたら、その見事な地面との接着に、涙を流していただろう。
ハヤテは人気者になっており、あちこちからこっちに来てと声が上がる。しかし、ハヤテは1人しかいないので、そこまで動き回る事もできず、必然的にハヤテを皆で取り囲むような形になっていた。
皆が何故あんなに強いのかと質問してくるが、元々の実力であるので、どんな鍛練をしたなどと答えられるわけもない。しかもまだ語彙が未熟である。

「あう? つおい?」

と首を傾げるしか出来なかった。
しばらくの質問攻めの後、飽きたハヤテが、1人の子を捕まえ、あっち向いてホイをやり始めた。

「ジャンケンホイ! あっちんいておい!」

まだ微妙に発音がなっていない。
周りの子供達が、それを眺め、しばらくすると、あちらこちらでそれを真似する者が出て来た。皆であっち向いてホイをやり始める。あっち向いてホイは単純ながら、何故かヒートアップできる遊びである。
子供達はやいのやいの言いながら、新しく覚えた遊びで盛り上がった。










「主殿! 今帰ったのじゃ!」

クレナイが扉を開けると、皆が一様に口元に人差し指を当て、静かにしろとジェスチャーする。
きょとんとなったクレナイが、主の寝ているベッドを見ると、まだ寝ていた。

「なんじゃ。まだ眠っておったのか。暖かいうちが美味しいのにのう」

腕に抱えている物を覗き込む。
数々の屋台を食べ歩き、クレナイが厳選した美味しい食べ物ベスト5が、美味しそうな匂いを発していた。











「なんでガキ共が外に出てるんだ!」

おちゃらかほいを教えていたハヤテが、声のした方を振り向くと、少し上等な服を着た男とむさい男が、門の外からこちらを見ていた。

「ハヤテ君!」
「いやー!」

子供達が一斉に男達から距離を取った。
皆ハヤテの背後に回り込み、震えながら男達を見ている。

「だえ?」

ハヤテが聞くと、

「悪い奴らの親玉だよ! あいつ、僕達をぶったりするんだ」

むさい方の男を指さして、男の子が叫んだ。

「こら! ガキ共! なんで外にいるんだ! 中に戻れ!」

むさい方の男が門を開けて入って来た。
子供達が身を固くする。

「おら! さっさとしねえか!」

そう言いながら、男が一番前にいたハヤテに向かって手を伸ばした。

「や!」

ハヤテがその手を振り払うと、男がフィギュアスケート選手も真っ青の回転をしながら、塀に向かって行き、ぶつかって倒れた。技術点は0点だな。

「何を遊んでいるんだ!」

上等な服を着た男の方が叫んだ。子供達が逃げないようにか、門を閉めて一連の出来事を見ていた。
しかし、いくら怒鳴りつけようとも、むさい男は既に気絶しており、答える訳も無い。
しびれを切らしたのか、上等な服を着た男が入って来た。

「ったく。何をしている! 私が何故手を貸さなければならないんだ」

よく分からないが、気絶しているということをやっと認識し、上等な服の男がハヤテに向かって手を伸ばす。

「やーの!」

ハヤテが再びその手を振り払うと、むさい男と同じように男が回転をして、やっぱり塀にぶつかって倒れ、動かなくなった。
スラム街に子供達の歓声が響き渡った。










「う~…」
「八重子、起きたかの?」
「う~ん、クロさぁ~ん」

八重子が腕の中のクロを抱きしめ、頬ずりする。

「はう…、この肌触り…、なんともいえぬ…」
「八重子、さっさと起きんか」
「もそっと…。うふ」

クロに頬ずりしたまま、器用にクロを固定し、お腹を見せさせる。そして顔を突っ込んだ。

「お腹! お腹! お腹! ふうううううう!」
「やめんか変態!」
「変態でも良い! この気持ちよさを味わえるなら!」

その後もクロの全身を撫で繰り回し、一息ついた八重子が、ふと気付く。

「皆…。いつの間に帰って来てたの…」
「つい先程かのう…」
「大分前に…」
「一番最初ヨ」

皆、何故か八重子と目を合わせなかった。

「クロ、先に言ってよ…」
「言おうと思ったのだがの。遮られた」

なんとなく気まずい雰囲気の中、八重子は言った。

「とりあえず、お帰り」










衛兵さん達を引き連れてコハクが戻って来ると、そこには皆でしりとりをしている子供達と、気絶している男2人がいた。

その後の衛兵達の現場検証は大変だった。

「ハヤテ君がね、バーンでドーンしてね、そして、ドーンってね」
「ハヤテ君がうりってやって、バンして、お姉ちゃんがはーいって!」

子供達の証言は、皆擬音語が多く、衛兵達はコハクの証言を元に、それを裏付ける形で子供達の話を聞いていったのだった。
その後、衛兵さん達に連れられ、子供達は衛兵の詰め所までやって来た。そこで、発見の報せを受けて集まっていた親達と再会を果たしたのだった。
そのゴタゴタの間に、コハクとハヤテは大好きな八重子の待っている宿へと帰ってしまったのだった。
後でそのことに気付いた衛兵達が慌てたのは言うまでもない。












「おねえちゃん、おかし、なくなったったね」
「そうですね。折角ご主人様にもと買ったというのに」

少々意気消沈しながら、2人は宿へと帰って来た。
結局帽子を見つけることも叶わなかった。コハクは八重子に買ってもらった物をなくしてしまい、落ち込んでいた。
部屋の扉を開けると、すでに皆帰っており、八重子は皆のお土産を貰っている所だった。

「私ノお土産、同ジ蜂蜜ヨ。一番美味しかったノ!」
「おお、美味しそう。後で頂くね」

「我のは、はんどくりいむ、という物である。手に塗るとスベスベになるそうである」
「あら、ありがとう。丁度手がカサカサしてたんだよね」

「妾は一押し屋台グルメじゃ! とりあえずベスト5と思われる物を贖って来た。ささ、お食べ下され」
「ありがとうクレナイ。丁度お腹減ってたんだ」

「ただいまあるじ」
「ただいま帰りました。ご主人様」
「あ、お帰り2人共。随分遅かったね? 何か楽しいことでもあった? あれ、帽子は?」

帽子と聞かれて、コハクが身を固くした。
ハヤテが八重子の元に駆け寄る。

「あのねあのね、おかしがね、なくなったったの」
「そうか~。なくなっちゃったの? どっかに落とした?」
「あのね、あめなめたらね、おへやでね、わるいのがばーんしてたの」
「そうか~。飴美味しかった?」

ハヤテの言っている事の半分も理解出来ていなかった。
何かを一生懸命伝えるハヤテの頭を撫でながら、そのお話を聞いてやる。
ハヤテが話終えるのを待って、コハクへと視線を向けた。

「コハク? そんな所でどうしたの? おいでよ。クレナイが買ってきた奴、一緒に食べよ?」

扉の前から、コハクが動かない。

「も、申し訳ございません!」

コハクが頭を下げて、何故か謝ってくる。

「ど、どうしたの? コハク?」
「ご主人様から頂いた帽子を、なくしてしまいました! 如何なる罰も受けます!」
「い、いや、ちょっと待って。帽子なくしたくらいでなんで罰しなきゃいけないのよ」

八重子がコハクの言葉に慌てふためく。

「ご主人様から頂いた物をなくすなど、こんな失礼なこと…」
「いや、コハク、待ちなさい。帽子ならまた買ってあげるから。落ち着きなさい」

慌てているのは八重子の方だが。

「いえ、なくしてしまったのは私ですから…」
「とりあえずコハク、こっち来なさい。離れてると話しにくい」

おずおずとコハクが八重子に近づいて来る。
ハヤテに退いて貰って、八重子の目の前に来て貰う。

「帽子をなくしたくらいで罰したりしません。なくしちゃったなら、また買ってあげます。いいね?」
「はい…。しかし、ご主人様から頂いた物だったのに…」
「いいのよ。あれは耳を隠す為だっただけだし。また同じような物を買って隠せばいいよ」
「はい…」

コハクの沈んだ顔が戻らない。
八重子にはあまり自覚はないが、主従関係という物はもう少しシビアなものだ。コハクが落ち込むのも無理はない。

八重子は考えた。このままいいよと言って済ませても、コハクはこのまま引き摺ってしまうかもしれない。やっと砕けた笑顔を見せるようになって来たのに、また硬い表情に戻ってしまうかもしれない。

「分かった。じゃあ、コハクに罰を与えましょう」
「!」

コハクが顔を上げた。何かを覚悟したかのように。

「では、さあ、私の膝に乗って」

ベッドに腰掛けている八重子の膝に、躊躇いながらコハクが横座りで乗った。
何をされるのかを身構えるコハクに、八重子はクレナイが買ってきた屋台の食べ物を1つ取り出した。

「はい、あ~ん」
「へ? あの?」
「これが罰。しばらく私の人形におなり。はい、あ~ん」
「に、人形?」
「人形は言うことを聞くのよ。はい、あ~ん」
「あ、あ~ん…」

コハクの口に、肉まんのような物が突っ込まれる。
一口齧って、咀嚼する。肉汁などの色々な味が口の中に広がり、空腹だったことを思い出した。

「美味しい?」

コハクが頷く。

「よし、じゃあ次も、あ~ん」

そのまま、コハクをお膝に乗せたまま、八重子はクレナイが買ってきてくれた食べ物を一緒に食べた。
途中羨ましがったハヤテも、横に座らせ、並んで食べた。
リンちゃんは何故か元の姿に戻って、頭の定位置についた。
大人2人は羨ましそうにその光景を眺めていたのだった。

食後、八重子がコハクをもふり倒し、それで罰はお終いとなった。

「とうとう幼女に手を出したか…」
「クロ、人聞きの悪いこと言わないの」

コハクの顔は、しばらく赤いままだった。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!! 僕は異世界転生してしまう 大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった 仕事とゲームで過労になってしまったようだ とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた 転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった 住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる ◇ HOTランキング一位獲得! 皆さま本当にありがとうございます! 無事に書籍化となり絶賛発売中です よかったら手に取っていただけると嬉しいです これからも日々勉強していきたいと思います ◇ 僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました 毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?

たまご
ファンタジー
 アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。  最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。  だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。  女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。  猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!! 「私はスローライフ希望なんですけど……」  この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。  表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~

夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。 「聖女なんてやってられないわよ!」 勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。 そのまま意識を失う。 意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。 そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。 そしてさらには、チート級の力を手に入れる。 目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。 その言葉に、マリアは大歓喜。 (国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!) そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。 外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。 一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

異世界の片隅で引き篭りたい少女。

月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!  見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに 初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、 さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。 生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。 世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。 なのに世界が私を放っておいてくれない。 自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。 それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ! 己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。 ※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。 ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。  

処理中です...