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黒猫と共に迷い込む
虫かい!
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その頃のシロガネ。
「む。こんな所にあったのか」
その階を3周くらいして、やっと出口となる上り階段を見つけたのだった。
「こんな分かりにくい所にあるとは…」
ブツブツ言いながら、その階段を上がって行ったのだった。
確かに少し分かりにくい所にあるかもしれないが、普通に探せば見つかるところにあるよ?
その頃のハヤテとリン。
リンリン!
「クア~」
リン!
訳:リン「正面から行けば良いってもんでもないでしょう!」
ハヤテ「ごめんなさい~」
リン「もっと考えなさい!」
ハヤテがリンに怒られていた。
その頃のクレナイ。
「あったあった。え~と、あれから3階ほど降りてきたから…。あと4階かのう? 2人共1階くらいは上がったかのう?」
進行が一番早いクレナイ。
また階段を探し当て、降りて行くのだった。
そしてクレナイがいなくなった階では、火の海になったままであった…。
消してけ。
そして、無事にG階を抜けた八重子とクロのコンビ。
「ようやっと上がれたの。大丈夫か? 八重子」
「無理無理無理無理…。もうだめ、もうやだ…」
顔面蒼白の八重子がクロの背中に顔を押しつけて震えていた。
「八重子、G階はもう抜けたぞ?」
「無理無理無理無理…。え? なんて?」
「だから、G階はもう抜けたと…」
「ホント? 本当にもういない?」
「いないと言うに」
そっと八重子が顔を上げた。
そこにはただダンジョンの壁があるだけで、何もいない。
「い、いなくなったの?」
「階を抜けたのだの。多分ではあるが、もう出ない、と思うのだがの」
1個上の階、と言っても油断は出来ないのだが、多分もういないとクロも思いたかった。
なにせ奴らはしぶとい。ちょっと潰しただけでは全然へこたれない。
完全に頭を潰しでもしない限り、動き続けていた。その点はアンデットよりも面倒とも言える。
「○キジェットでもあれば、かなり簡単な階なのだろうがの」
人類の叡智ですね。
まあ、やり過ぎて耐性のついた進化形が出て来てるとか聞くけど…。
考えないでおこう。
立ち止まらずに歩き続けるクロ。
さて、この階には何がいるのかと神経を尖らせる。
「はあ…。やっとG地獄が終わったのか…」
せめてものと、顔をクロの背中に付けて見ないようにしていた八重子。
しかし、いくら視界を防いでも、音は聞こえて来るもので…。
いろいろ嫌な音を聞いていた。
「思い出したくもない…」
想像もしたくない。
八重子は考えないようにした。大切なのは過去ではなく、これから来る未来なのだから!
かっこつけて言っても、内容が微妙だ。
クロの歩みがピタリと止まった。
「? クロ? また何かいた? もしかして…」
「いや、先程のものとは違うが…。似たようなものがいるようだぞ」
「似たようなもの?」
クロの言葉に首を傾げる。
先程と違うならなんでもいいやと、八重子がクロが視線を向ける方に、自分も目を向ける。
すると…。
カサカサカサ…
確かに似たような足音がする。
「複数?」
先程の階よりも、足音が多い。
「これは、まずいかもしれんの…」
クロが警戒感を露わにする。
「え? そんなヤバいもの…?」
八重子がそう言った時、目の前の曲がり角から、ニョッキッと触覚のようなものが出て来た。
赤い触覚がピクピク動き、次に目のようなものが見えてくる。
「なんか…。見たことあるんだけど…」
うろ覚えだけど、日本昔話にもこれ系の化け物が出て来て、その時は鏃《やじり》にツバを付けて目を射るというものだったと思うが…。
ザザザッ!
そいつが姿を現す。
しかし、その長い体はなかなか全てを表すこともなく…。
「百足!!」
八重子が悲鳴を上げた。
「虫シリーズかよ! こんちくしょう! 私は多足類は苦手なんだよ、どちくしょう!」
言葉が粗雑になってます。
「此奴は確か、毒を持っていたのう…」
「そっすよ! 毒持ち系は苦手ですよ!」
ご存じの方もいるとは思うが、昆虫の定義は、頭、胸、腹、と分かれた体に、胸から生える6本の足、そして羽を持つものを言う。
え、蟻は?とお思いの方、蟻は羽が退化しておりますが、交尾する雄蟻と女王蟻はきちんと羽を持ってます。なので昆虫。
おおまかに虫、と言うものは、その他の蜘蛛や百足など、昆虫の定義にはまらないものも差します。昆虫も虫の中に入ります。
八重子の言う多足類は、蜘蛛や百足や蚰蜒《ゲジゲジ》などを差します。こやつらは大体毒持ちだったりします。怖いですね。
蜘蛛は頭と腹の体に、頭の部分から足が8本生えています。百足は、言わずもがな。アレは腹なのかしら?いっぱい足が生えてますね。これらを多足類と分類されているのです。
そして、多足類は、まあ、作者的主観ですが、だいたい姿がグロイものが多い気が…。
ゾロリと姿を現した百足の化け物、大きさはその頭だけでも八重子の頭と同じか、一回りくらいでかい。その時点ですでに怖い。
「此奴が家に出て来た時は、何故か遠ざけられていたの」
「刺されたら大変だからでしょ!」
猫は向かいます。人の気も知らないで百足に向かっていきます。やめて。
そして、百足は何気に足が早い。
カサカサカサカサカサカサ!
「ひいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!」
素早く向かってくる百足に、悲鳴を上げる八重子。
スパ!
クロが足を振ると、百足の頭が綺麗に割れた。
ズズン・・・
壁を這っていた百足が、床に落ちて転がった。
「下にいた奴らよりは、やりやすいの」
百足がGより良い所。Gほどしぶとくない。
「無理無理無理無理無理無理・・・」
再び八重子の呪文のような言葉がクロの背中で繰り返される。
「まあ、我慢するしかないの…」
クロも慰めの言葉が見つからなかった。
百足のもう一つ良い所。Gほど出現率が高くなかった。
おかげで八重子の精神も、少しだけだが持ち直した。
「お、見つけたぞ八重子」
「行こう。すぐ行こう。もう嫌だこんな所」
ダンジョンが嫌いになったようです。
階段を上り、次の階に上がる。
「さて、次は何が出てくるのかの」
「もう虫は嫌だ…。せめて蛇にしてくれ…」
「蛇の方が怖いと思うが?」
「蛇は顔が可愛いからまだまし」
でも毒持ちもいますよ?しかもでかい蛇は人を丸呑みすることもあるのだけど。まあいいか。
クロが八重子を背に乗せたまま、歩いて行くと、
「ふむ? 気配はあるが、動かないの」
「何かいる気配?」
「待ち伏せするのかの」
クロがそのまま歩いて行くと、
「む?」
「どうしたの?」
「何やら地面が粘つく…」
そう言った途端、
カサカサカサカサカサカサ!
黒い影が現われた。
「だから多足類は苦手なんだっつーに!」
どでかい蜘蛛だった。
その頃のシロガネ。
「ぬおおおおお! 早く、早く外に出なければー!」
辿り着いた階層をまた走り回っていた。
そのシロガネに群がってくるゾンビを蹴倒しながら。
やはり床に転がる赤い石には気付かずに。
この場に冒険者がいたら、きっと嘆いていただろう。
その頃のハヤテとリン。
あまりに怪我が多すぎるハヤテにリンが叱りつけ、これ以上主を泣かせるような真似をしたら許さない!とリンに言われたハヤテは、ちょっぴり反省。
今はコソコソダンジョン内を歩き回っている。
なるべく見つからないように移動して、上を目指すことになったのだった。
戦いたいと言うハヤテだったが、リンちゃんが言った。
「怪我をしないと保証出来るならば」
怪我をしても治さないとリンちゃんに言われ、萎れるハヤテ。怪我をしない保証は出来ない。
石の像とは相性が悪く、今ここには教えを乞える者もいない為、戦うことは諦めた。
石の像は目の前に出たら反応するが、天井近くを飛んだりしていれば認識されにくかった。
飛べる技能をフルに活かし、2体はダンジョンを進むのであった。
その頃のクレナイ。
「ほお、階層主か」
ダンジョンを火の海にしながら歩き回っていたクレナイが、その階でその扉を見つけた。
明らかに何か今までとは違った者が出てくる気配。
ワクワクしながら扉を開けたクレナイ。
中に入ると、自動的に扉が閉まった。逃げられないと言うことだろうか。
そして、
ズズン・・・!
広い部屋の中央に、その巨体は現われた。
キメラだった。
「グアアアアアアアアア!」
獅子の頭と体、蛇の尻尾。ドラゴンのような翼。
クレナイを見て威嚇してくる。
「ふむ。確かに、強そうには見えるのう」
クレナイの口の端が上がっている。楽しいのか、嬉しいのか。
キメラが地を蹴り、一気にクレナイに迫る。その牙を剥きだし、クレナイを一飲みしようと一気に大口を開ける。
しかし、クレナイが腕を上げ、その顎を軽々と押さえ込んでしまった。
「グオオ?」
こんな小さい者が何をしたのかと、キメラがクレナイを見下ろすと、いよいよクレナイの顔が嬉しそうに歪む。
「少しは手応えのある者のようじゃのう。これは、楽しいのう…」
クレナイの瞳があやしく光り、そして、押さえ込んでいた力を放出した。
ドオ!
そのあまりの迫力に、キメラが後退った。
「ほれほれ、妾をもっと楽しませてみよ」
クレナイが嬉しそうに口元を歪めながら、ゆっくりとキメラに迫った。
「む。こんな所にあったのか」
その階を3周くらいして、やっと出口となる上り階段を見つけたのだった。
「こんな分かりにくい所にあるとは…」
ブツブツ言いながら、その階段を上がって行ったのだった。
確かに少し分かりにくい所にあるかもしれないが、普通に探せば見つかるところにあるよ?
その頃のハヤテとリン。
リンリン!
「クア~」
リン!
訳:リン「正面から行けば良いってもんでもないでしょう!」
ハヤテ「ごめんなさい~」
リン「もっと考えなさい!」
ハヤテがリンに怒られていた。
その頃のクレナイ。
「あったあった。え~と、あれから3階ほど降りてきたから…。あと4階かのう? 2人共1階くらいは上がったかのう?」
進行が一番早いクレナイ。
また階段を探し当て、降りて行くのだった。
そしてクレナイがいなくなった階では、火の海になったままであった…。
消してけ。
そして、無事にG階を抜けた八重子とクロのコンビ。
「ようやっと上がれたの。大丈夫か? 八重子」
「無理無理無理無理…。もうだめ、もうやだ…」
顔面蒼白の八重子がクロの背中に顔を押しつけて震えていた。
「八重子、G階はもう抜けたぞ?」
「無理無理無理無理…。え? なんて?」
「だから、G階はもう抜けたと…」
「ホント? 本当にもういない?」
「いないと言うに」
そっと八重子が顔を上げた。
そこにはただダンジョンの壁があるだけで、何もいない。
「い、いなくなったの?」
「階を抜けたのだの。多分ではあるが、もう出ない、と思うのだがの」
1個上の階、と言っても油断は出来ないのだが、多分もういないとクロも思いたかった。
なにせ奴らはしぶとい。ちょっと潰しただけでは全然へこたれない。
完全に頭を潰しでもしない限り、動き続けていた。その点はアンデットよりも面倒とも言える。
「○キジェットでもあれば、かなり簡単な階なのだろうがの」
人類の叡智ですね。
まあ、やり過ぎて耐性のついた進化形が出て来てるとか聞くけど…。
考えないでおこう。
立ち止まらずに歩き続けるクロ。
さて、この階には何がいるのかと神経を尖らせる。
「はあ…。やっとG地獄が終わったのか…」
せめてものと、顔をクロの背中に付けて見ないようにしていた八重子。
しかし、いくら視界を防いでも、音は聞こえて来るもので…。
いろいろ嫌な音を聞いていた。
「思い出したくもない…」
想像もしたくない。
八重子は考えないようにした。大切なのは過去ではなく、これから来る未来なのだから!
かっこつけて言っても、内容が微妙だ。
クロの歩みがピタリと止まった。
「? クロ? また何かいた? もしかして…」
「いや、先程のものとは違うが…。似たようなものがいるようだぞ」
「似たようなもの?」
クロの言葉に首を傾げる。
先程と違うならなんでもいいやと、八重子がクロが視線を向ける方に、自分も目を向ける。
すると…。
カサカサカサ…
確かに似たような足音がする。
「複数?」
先程の階よりも、足音が多い。
「これは、まずいかもしれんの…」
クロが警戒感を露わにする。
「え? そんなヤバいもの…?」
八重子がそう言った時、目の前の曲がり角から、ニョッキッと触覚のようなものが出て来た。
赤い触覚がピクピク動き、次に目のようなものが見えてくる。
「なんか…。見たことあるんだけど…」
うろ覚えだけど、日本昔話にもこれ系の化け物が出て来て、その時は鏃《やじり》にツバを付けて目を射るというものだったと思うが…。
ザザザッ!
そいつが姿を現す。
しかし、その長い体はなかなか全てを表すこともなく…。
「百足!!」
八重子が悲鳴を上げた。
「虫シリーズかよ! こんちくしょう! 私は多足類は苦手なんだよ、どちくしょう!」
言葉が粗雑になってます。
「此奴は確か、毒を持っていたのう…」
「そっすよ! 毒持ち系は苦手ですよ!」
ご存じの方もいるとは思うが、昆虫の定義は、頭、胸、腹、と分かれた体に、胸から生える6本の足、そして羽を持つものを言う。
え、蟻は?とお思いの方、蟻は羽が退化しておりますが、交尾する雄蟻と女王蟻はきちんと羽を持ってます。なので昆虫。
おおまかに虫、と言うものは、その他の蜘蛛や百足など、昆虫の定義にはまらないものも差します。昆虫も虫の中に入ります。
八重子の言う多足類は、蜘蛛や百足や蚰蜒《ゲジゲジ》などを差します。こやつらは大体毒持ちだったりします。怖いですね。
蜘蛛は頭と腹の体に、頭の部分から足が8本生えています。百足は、言わずもがな。アレは腹なのかしら?いっぱい足が生えてますね。これらを多足類と分類されているのです。
そして、多足類は、まあ、作者的主観ですが、だいたい姿がグロイものが多い気が…。
ゾロリと姿を現した百足の化け物、大きさはその頭だけでも八重子の頭と同じか、一回りくらいでかい。その時点ですでに怖い。
「此奴が家に出て来た時は、何故か遠ざけられていたの」
「刺されたら大変だからでしょ!」
猫は向かいます。人の気も知らないで百足に向かっていきます。やめて。
そして、百足は何気に足が早い。
カサカサカサカサカサカサ!
「ひいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!」
素早く向かってくる百足に、悲鳴を上げる八重子。
スパ!
クロが足を振ると、百足の頭が綺麗に割れた。
ズズン・・・
壁を這っていた百足が、床に落ちて転がった。
「下にいた奴らよりは、やりやすいの」
百足がGより良い所。Gほどしぶとくない。
「無理無理無理無理無理無理・・・」
再び八重子の呪文のような言葉がクロの背中で繰り返される。
「まあ、我慢するしかないの…」
クロも慰めの言葉が見つからなかった。
百足のもう一つ良い所。Gほど出現率が高くなかった。
おかげで八重子の精神も、少しだけだが持ち直した。
「お、見つけたぞ八重子」
「行こう。すぐ行こう。もう嫌だこんな所」
ダンジョンが嫌いになったようです。
階段を上り、次の階に上がる。
「さて、次は何が出てくるのかの」
「もう虫は嫌だ…。せめて蛇にしてくれ…」
「蛇の方が怖いと思うが?」
「蛇は顔が可愛いからまだまし」
でも毒持ちもいますよ?しかもでかい蛇は人を丸呑みすることもあるのだけど。まあいいか。
クロが八重子を背に乗せたまま、歩いて行くと、
「ふむ? 気配はあるが、動かないの」
「何かいる気配?」
「待ち伏せするのかの」
クロがそのまま歩いて行くと、
「む?」
「どうしたの?」
「何やら地面が粘つく…」
そう言った途端、
カサカサカサカサカサカサ!
黒い影が現われた。
「だから多足類は苦手なんだっつーに!」
どでかい蜘蛛だった。
その頃のシロガネ。
「ぬおおおおお! 早く、早く外に出なければー!」
辿り着いた階層をまた走り回っていた。
そのシロガネに群がってくるゾンビを蹴倒しながら。
やはり床に転がる赤い石には気付かずに。
この場に冒険者がいたら、きっと嘆いていただろう。
その頃のハヤテとリン。
あまりに怪我が多すぎるハヤテにリンが叱りつけ、これ以上主を泣かせるような真似をしたら許さない!とリンに言われたハヤテは、ちょっぴり反省。
今はコソコソダンジョン内を歩き回っている。
なるべく見つからないように移動して、上を目指すことになったのだった。
戦いたいと言うハヤテだったが、リンちゃんが言った。
「怪我をしないと保証出来るならば」
怪我をしても治さないとリンちゃんに言われ、萎れるハヤテ。怪我をしない保証は出来ない。
石の像とは相性が悪く、今ここには教えを乞える者もいない為、戦うことは諦めた。
石の像は目の前に出たら反応するが、天井近くを飛んだりしていれば認識されにくかった。
飛べる技能をフルに活かし、2体はダンジョンを進むのであった。
その頃のクレナイ。
「ほお、階層主か」
ダンジョンを火の海にしながら歩き回っていたクレナイが、その階でその扉を見つけた。
明らかに何か今までとは違った者が出てくる気配。
ワクワクしながら扉を開けたクレナイ。
中に入ると、自動的に扉が閉まった。逃げられないと言うことだろうか。
そして、
ズズン・・・!
広い部屋の中央に、その巨体は現われた。
キメラだった。
「グアアアアアアアアア!」
獅子の頭と体、蛇の尻尾。ドラゴンのような翼。
クレナイを見て威嚇してくる。
「ふむ。確かに、強そうには見えるのう」
クレナイの口の端が上がっている。楽しいのか、嬉しいのか。
キメラが地を蹴り、一気にクレナイに迫る。その牙を剥きだし、クレナイを一飲みしようと一気に大口を開ける。
しかし、クレナイが腕を上げ、その顎を軽々と押さえ込んでしまった。
「グオオ?」
こんな小さい者が何をしたのかと、キメラがクレナイを見下ろすと、いよいよクレナイの顔が嬉しそうに歪む。
「少しは手応えのある者のようじゃのう。これは、楽しいのう…」
クレナイの瞳があやしく光り、そして、押さえ込んでいた力を放出した。
ドオ!
そのあまりの迫力に、キメラが後退った。
「ほれほれ、妾をもっと楽しませてみよ」
クレナイが嬉しそうに口元を歪めながら、ゆっくりとキメラに迫った。
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