異世界は黒猫と共に

小笠原慎二

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黒猫と共に迷い込む

リンちゃんとクロにもご褒美

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厩舎の方も一応押さえているけど、ハヤテが部屋に泊まってみたいというので、皆でお部屋に向かいました。
2つづつベッドが向かい合っている部屋で、ベッド以外何もない。

「ベッドー!」

ハヤテが早速ベッドに乗って、ポンポン弾んでいる。
子供って皆これやるよね。
でもそこまでスプリングが効いてないから、そこまでふっかふかしてない。
右手の窓際のベッドに腰掛ける。ハヤテはその隣で跳んで遊んでいる。
向かいにクレナイがささっと座り、一番離れた所にシロガネが座った。

「シロガネ殿といえど、乙女の側で寝かせるわけにはいかぬからのう。妾にはいつでもカモンじゃが」

シロガネが首を高速で横に振っている。
いろんな意味で食われたくはないらしい。

「ハヤテ、あまり跳びすぎるとベッドが壊れるから、ほどほどにね」
「あい、あるじ」

すぐに跳ぶのを止め、ベッドにちょこんと腰掛けた。
可愛い。

「そうそう、リンちゃん、人化できる?」

声をかけるやいなや、リンちゃんすぐに人化。

「アルジ!」

飛びついてきた。

「話セナクテ寂シカタよ!」

こんな可愛い子に飛びつかれりゃ、デレデレになってもおかしくないよね。

「リンちゃんリンちゃん、落ち着いて。聞きたいことがあるのだよ」
「何? アルジ?」

体を離し、可愛い顔でキョトンと聞いてくる。
うっはああああああああ・・・。美少女おおおおぉぉぉぉぉ・・・。
男だったら鼻血出てたカモ。

「うん。リンちゃんもね、何かご褒美あげようかと思うんだけど、何か欲しいものある?」
「リンにはあるのか?! 主殿!」
「リンちゃんは人化してなかったでしょう」
「う・・・」

クレナイ黙ってなさい。

「で、何か欲しいものある?」
「欲シイもの?」

首を傾げるリンちゃん。
そりゃそうだよね。リンちゃん食事もほとんど必要じゃないし、服とかは魔力で調整できるみたいだし、アクセサリーなんかつけないし。あれ、欲しいものない?

「私も、ハヤテと同ジ、ナデナデ!」

抱きしめて良いですか。

「よし、では心ゆくまでナデナデしちゃりましょう。リンちゃん、ここに座って」

と、私の膝をポンポンと叩く。膝に座らせてナデナデだ。

「ウン!」

リンちゃん、そうじゃありません。
股おっ広げて向かい合わせに座っちゃいけません。女の子なのだから。

「リンちゃん、そうじゃなくて、横に、足やって」
「? 横?」

横座りさせる。
こうすると横向きだから、頭を撫でやすい。

「では、ナデナデナデナデナデナデ」

抱きしめついでに、ナデナデナデ。
セクハラ親父みたいだな。

「ウフフ」

リンちゃん、嬉しいのかくすぐったいのか、笑っている。
と、横にハヤテがよじ登ってきた。

「あるじ~、ハヤテも~」

羨ましくなったらしい。

「ハヤテも? よしよし」
「えへ~」

両手に花、ならぬ、両手に可愛い子。
なんすかこれ。天国ですか。

「私ガナデナデされテルよ! ハヤテ邪魔!」
「やあ~! ハヤテもー!」
「これこれ、喧嘩しないの」

兄弟喧嘩か。
宥めつつ、ナデナデ。母親ってこんな感じなのだろうか。
ふと気付けば、クレナイとシロガネも羨ましそうにこちらを見つめている。

「いや、2人にはしないよ?」

がっかりするな。大人でしょう。

「八重子、我が輩もご褒美をねだってよいのかの?」

少し離れて寛いでいたクロが声を掛けてきた。

「え? クロ、何かしたっけ?」

ナデナデしながら振り向く。

「ほお~…。では、もう訳さなくて良いのだな?」
「すいません。クロ様が一番の功労者です。なんでもお言いつけ下さい」
「うむ。では、まあ、我が輩は元の世界に帰ってからで良い」
「え? いつになるかも分からないのに?」

気長だね。

「それまでにたっぷり八重子に恩を売っておいてやる」
「そういう算段か!」

「ふ、我が輩の望みは、○ゅーるを一度で良いから気が済むまで食べてみたいのだ!」
「却下で」
「なんだと?!」
「あれは副食品です。一度に一袋までです。クロの健康の為にそれはできません」

「ぬぬぬ…。で、では、この前ネットで試供品とやらを申し込んで送られてきた、あのご飯を…」
「ゴメン。お財布的に難しい」

なにせ、㎏3000円するのよ。私が社会人になって稼げるようになってからかな。

「なんだと?! それでは我が輩の望みは何も叶わないではないか!!」
「ごめん。他に何か、私に出来そうなことはない?」

「うぬう…。では、ブラッシングをしないということで…」
「抜け毛は早めに抜けた方がいいでしょう!」
「あのゴリゴリ感が嫌なのだ!」
「ダメです。クロが飲み込んで吐き出すのが苦しそうだから、却下」



ご存じでしょうが、猫の舌はトゲトゲしていて、ブラシのようになっているのです。そして体を舐めながら、自分の毛を飲み込んでいるのです。
その毛が胃の中で溜まると、猫は吐き出します。うまく吐き出せないと病気になってしまうこともあるらしいので、吐くに吐けないようでいるならば、病院へ。
今のキャットフードは、毛玉対策用も出ているので、特に毛が生え替わる時期はそれをあげるようにしてます。



「ぬぬぬ…。では、風呂なしで…」
「洗わないと不潔! 偶には洗わないとダメ! てか、1年に1回しか洗ってないでしょうが!」

猫は洗い過ぎてはいけません。1年に1回くらいで大丈夫。

「ていうか、しないことじゃなくて、して欲しいことか欲しいものだよ。何かないの?」
「むう…。我が輩はいっぱいもらっておるからの。毎日撫でてもらっておるし、抱っこされておるし、一緒に寝ておるし、飯もお零れを頂戴しているし…。これといってないのう」
「ハヤテ、リンちゃん、ちょっといい?」

リンちゃんに降りてもらって、ハヤテもちょっと退いてもらって。

「クローーーーーーーーーーーー!!!」
「ギニャー!」

クロが素で叫んだ。
逃げようとするクロをがっしり掴んで、抱きしめる。
ふ、猫の扱いに慣れてる人は、どんな態勢でも猫を放すことはない!!

「こんのお、可愛いこと言いおって! こうしてやるこうしてやるこうしてやるこうしてやるこうしてやるうううううぅぅぅぅぅ!!!」
「やめ…。やめえい!!」

私の頬ずり攻撃をくらって、クロが腕の中で悶えている。
はあああ、可愛い。
猫のこの柔らかい毛が一番ですね!
一通り頬ずりして、クロを下ろすと、皆の視線が痛かった。

白い目じゃなくて、羨ましそうな目、ね。

リンちゃんとハヤテはナデナデ追加。
大人2人は我慢して下さい。















「もう良いであろうか?」

シロガネが扉の外からコンコンと叩く。

「もうちょっと待ってー」

大衆浴場もあるらしいけど、疲れてもう移動するのが面倒だったから、今日はタライ風呂で。
なので、その間シロガネだけ、外に出てもらっていた。
いや、雄だからね。成人男性だからね。
ハヤテは子供なので別です。
リンちゃんも人化したまま、みんなで狭いタライ風呂でワイワイ。

ハヤテ、終わったら早く体拭きましょう。走り回っちゃダメだよ。下は触らなくて良いから。
なんで子供っていじくるのかなぁ?
体を拭いて、服は、自動でした。楽で良いね。魔法って。
人化している間の服は、魔力で固めてあるだけだから、脱ぎ着は一瞬でできるとのこと。
便利だな。
リンちゃんも体拭いたら服着ようね。女の子がいつまでも脱ぎっぱなしじゃいけません。
クレナイは、

「どうじゃ、主殿。妾の体は」

「見せなくて良いから」
女同士だし、私は何も感じないから。羨ましいとか、断じて感じてないから!!
私も体を拭いて、私の場合はちゃんと服を着なければならないので、ちゃんと着て、これでばっちし。

「いいよ~、シロガネ」

一拍おいて、シロガネがそっと扉を開けて入って来た。

「お待たせ。シロガネも浴びる?」

そうなると、私達が今度は外に出なければならないね。

「我は大丈夫である。外に出ている間に、裏で水を浴びてきたである」

そういえば、ちょっと髪が濡れている。
ぬかりなし、シロガネ。
リンちゃんの髪を乾かしながら、ブラシで梳いてあげる。
ハヤテが火の玉を調整し、クロが温かい風を起こしています。天然ドライヤー。低温気味。
リンちゃん終えて、私も終えて、クレナイの髪も梳いてやる。
水だけだとちょっとぱさつき気味だねぇ。
クレナイも終えて、ハヤテは短いのですでに乾いているし。となると、

「シロガネ、シロガネの髪もやる?」
「え! いいのでありますか?!」

丁寧語になってるよ。
「ついでだし、いいよ」
「で、では、お願いするのである」

いそいそとベッドの端に座る。
クロ、こんな奴にみたいな顔しないの。
温風を吹き付けてもらい、シロガネの髪も梳く。思ったよりぱさついてない。

「気持ちいいである…」

シロガネがうっとり目を閉じている。

「髪を梳いてるだけなのに、気持ちいいの?」
「そ、その、髪を梳かれるのは、まあ、ブラッシングされているのと同じような感覚なので…」
「あらそうなんだ。じゃあ、ブラッシングは大変だから、時々こうやって髪を梳いてあげるよ。ブラッシングはプロに任せよう」
「ほ、本当であるか?! それは嬉しいのである!」

シロガネがにっこにこになりました。
それほど嬉しいのか。
クロさん、え~みたいな顔しないの。
シロガネだって、いつも頑張ってくれてるんだし、少しは報いないとね。













「あるじと寝うー!」
「ハヤテ、其方はまだ魔力が不安定じゃ。寝ている間に主殿を潰してしまうかもしれんのじゃぞ? 主殿に怪我させたくはないじゃろ?」
「う~…」

ハヤテがベッドに座って動こうとしない。可愛いけど、参ったね。
私もさすがに寝ている間にハヤテがグリフォンの姿に戻ったら、下手するとその爪で引っかかれたり、嘴でつつかれてしまうかもしれないので、ちょっと怖い。
それに、グリフォンの姿に戻ったら、私ベッドから落とされてしまうかもしれない。
いや、結構でかいのよ、ハヤテも。

体高は私の腰くらいだけど、体長が私と同じくらい。
大人になったらシロガネよりもでかいのだと。それは人間食べるわね。

「ハヤテ、じゃあ、ハヤテが寝るまで、お手々握っててあげるから。それじゃ、だめ?」
「おてて?」
「うん。こうやって、きゅっとね」
「うん…」

渋々ではあるが、納得してくれたようだ。
ハヤテのベッドに寝かせて、手を握る。

「さ、おやすみ、ハヤテ」
「おやつみなたい。あるじ」
「す」が「つ」になってます。

子守歌なんかも歌ってあげたら、スヤスヤと寝息を立て始めた。
あたし寝かしつけ上手いのかしら?!

「八重子、離れろ」

クロが後ろから引っ張ってきた。

「うん?」

ハヤテの手を放して後ろを振り返ると、

どさっ

ハヤテが寝ている方から、大きなものが横たわる音。
見れば、ハヤテが元のグリフォンの姿に戻っていた。
ベッドの上に魔獣乗せてていいのだろうかと一瞬思うが、まあいいやで気にしないことにした。

「それじゃ、お休み、クレナイ、シロガネ」
「お休みなのじゃ、主殿」
「お休みである。主」

部屋の灯りを消して、ベッドに潜り込む。
いつも通りクロは左側、リンちゃんは頭の上に。
いろいろあったけど、皆無事で今日を終われた事に感謝。
ほどなく、意識は夢の中へと旅立っていったのだった。













皆寝静まった頃、クロがむくりと起きだして、窓から外へと出て行った。
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