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黒猫と共に迷い込む
依頼が終わってまた依頼
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「そもそもですね。ゴブリンは1体ならFランク相当の魔物です。それが群れになるとランクはEに上がります。さらにそこにメイジやホブなどが加わると、ランクはDに。ジェネラルやキングクラスが出てくると、ランクはC、時にB判定に上がることもある、ちょっと面倒くさい魔物なのです」
査定を行っている間に、エリーさんからゴブリンについて説明されてます。
「だからこそ、Fランクの冒険者には調査のみ、または単体でならば討伐も許可しているんですけど…。まあ、ヤエコさんですしね…」
私じゃないよ?やったのは。
「もともとまあ、ヤエコさんですし…。しかも従魔がSランクとAランクのレア魔獣ですものね。私の考えが足りませんでしたよ」
頭を抱えないでエリーさん。
「うちの子達そんなに優秀な子達だったんですね」
私が知らなかったよ。
「ペガサスは発見するのも捕らえるのも難しいのでSランク指定されてます。元々あまり人里に現われるような魔獣ではないですからね。グリフォンは生息地域が分かってますけど、捕らえることは難しいのでAランク。妖精は発見することはほとんど稀ですが、捕まえるのはそれほど難しくはないのでAランクになってます」
優秀でしたうちの子達。
後ろでシロガネがどや顔してるよ。
「と、ところで、その、後ろの方は?」
エリーさんがモジモジしながら聞いてくる。
「ああ、この人、ペガサスですよ」
あれ、バラしていいんだっけ?まあもう言っちゃったしいいか。
エリーさんの目が驚愕に見開かれる。
いくらか赤かった顔がなんだか青ざめてますが…。
「か…。こ、高位の魔獣には、ひ、人の姿をとれるものがいるとは聞いておりますが…」
「みたいですね。うちのシロガネは優秀な子みたいです」
シロガネの鼻息がうるさいんだが。
嬉しそうな顔をしている。
「そ、そうだったんですね…。あは、あははは…」
なんだかギルド内の温度が下がったような気がする。
見回すと、顔を赤くしていた女性陣がなんだか落胆していた。
なんかゴメン。
その時、査定が完了したようで、他の女性がやって来た。
書類のようなものをエリーさんに渡し、エリーさんがそれを処理し始める。
「ゴブリンが47体。ホブが1体。メイジが1体。それと報酬で銀貨16枚を足しまして、合計で、金貨6枚銅貨1枚になります」
内訳を聞くと、ゴブリン1体銅貨3枚。ホブが金貨1枚。メイジが金貨3枚らしい。
メイジの方が魔法を扱う分倒しにくいからとか。
てかゴブリン安いな。Fクラスの魔物だから仕方ないのかもしれない。
報酬をもらい、メイジの装飾品は倒した者の物になるということで、こちらも鑑定してもらい、ギルドで買い取ってもらうことに。
特に魔道具というわけでもなかったようで、金貨2枚になりました。
魔道具になれば金貨数十枚になるらしい。
「ああそうだ。エリーさん、王都へ向かおうと思ってるんですけど、地図ってありますか?」
と何気なく聞くと、エリーさんの顔が青ざめた。
「え? ヤエコさん、王都へ行ってしまわれるのですか?」
「え、ええ。ギルマスに王都にラーメンがあると聞いたので…」
建前です。建前だよ?
「余計なことを…。また、戻ってこられます?」
一瞬怖い顔したけど、気にしないでおこう。
「う~ん、分からないです。そのまま各地を旅してみるかもしれないです」
「そうですか、なら仕方ないですね」
冒険者だから、各地を旅して回ることもよくあることらしい。
そりゃそうだよね。じゃないと、冒険の文字が泣くよ。
「Fランクと言えど、将来有望で楽しみなヤエコさんがいなくなるのはかなりの痛手ですけど…」
「いやあ、それほどでも」
まあ、私ではないだろうけれども。
「王都への地図はこちらです。鉄貨7枚になります」
あ、無料じゃなかった。
「ついでですけど、せっかくですから、ヤエコさん、王都まで護衛の依頼を受けてみてはいかがですか?」
「護衛の依頼? あるんですか?」
「丁度、先日来たばかりの依頼なんですよ。王都までではなく、その途中のソラマメの街までなんですけど、それまでの旅費とか多少浮きますし、道案内もしてくれますし、美味しいと思いますけど。そこから先はまたギルドで王都までの護衛の仕事を探されても良いかと思います」
大豆製品じゃなくなってた。
「本当はFランクの方には紹介しないのですけど、まあ、ヤエコさんですし、Sランクの魔獣も所持してますし、問題はないかと」
確かに美味しい話である。
まあ空からではなく、地上をテクテク行くことにはなるけど、道に迷うことがないのはいいことだ。しかもお金も貰える。
「分かりました。その依頼、受けます!」
とりあえず、依頼者と一度会うことになった。
もう一つ、Dランクのパーティも一緒に護衛して行くらしいので、そことも顔合わせすることに。
シロガネとハヤテは必ず同行させるようにと念を押された。
まあ、そうだよね。
査定を行っている間に、エリーさんからゴブリンについて説明されてます。
「だからこそ、Fランクの冒険者には調査のみ、または単体でならば討伐も許可しているんですけど…。まあ、ヤエコさんですしね…」
私じゃないよ?やったのは。
「もともとまあ、ヤエコさんですし…。しかも従魔がSランクとAランクのレア魔獣ですものね。私の考えが足りませんでしたよ」
頭を抱えないでエリーさん。
「うちの子達そんなに優秀な子達だったんですね」
私が知らなかったよ。
「ペガサスは発見するのも捕らえるのも難しいのでSランク指定されてます。元々あまり人里に現われるような魔獣ではないですからね。グリフォンは生息地域が分かってますけど、捕らえることは難しいのでAランク。妖精は発見することはほとんど稀ですが、捕まえるのはそれほど難しくはないのでAランクになってます」
優秀でしたうちの子達。
後ろでシロガネがどや顔してるよ。
「と、ところで、その、後ろの方は?」
エリーさんがモジモジしながら聞いてくる。
「ああ、この人、ペガサスですよ」
あれ、バラしていいんだっけ?まあもう言っちゃったしいいか。
エリーさんの目が驚愕に見開かれる。
いくらか赤かった顔がなんだか青ざめてますが…。
「か…。こ、高位の魔獣には、ひ、人の姿をとれるものがいるとは聞いておりますが…」
「みたいですね。うちのシロガネは優秀な子みたいです」
シロガネの鼻息がうるさいんだが。
嬉しそうな顔をしている。
「そ、そうだったんですね…。あは、あははは…」
なんだかギルド内の温度が下がったような気がする。
見回すと、顔を赤くしていた女性陣がなんだか落胆していた。
なんかゴメン。
その時、査定が完了したようで、他の女性がやって来た。
書類のようなものをエリーさんに渡し、エリーさんがそれを処理し始める。
「ゴブリンが47体。ホブが1体。メイジが1体。それと報酬で銀貨16枚を足しまして、合計で、金貨6枚銅貨1枚になります」
内訳を聞くと、ゴブリン1体銅貨3枚。ホブが金貨1枚。メイジが金貨3枚らしい。
メイジの方が魔法を扱う分倒しにくいからとか。
てかゴブリン安いな。Fクラスの魔物だから仕方ないのかもしれない。
報酬をもらい、メイジの装飾品は倒した者の物になるということで、こちらも鑑定してもらい、ギルドで買い取ってもらうことに。
特に魔道具というわけでもなかったようで、金貨2枚になりました。
魔道具になれば金貨数十枚になるらしい。
「ああそうだ。エリーさん、王都へ向かおうと思ってるんですけど、地図ってありますか?」
と何気なく聞くと、エリーさんの顔が青ざめた。
「え? ヤエコさん、王都へ行ってしまわれるのですか?」
「え、ええ。ギルマスに王都にラーメンがあると聞いたので…」
建前です。建前だよ?
「余計なことを…。また、戻ってこられます?」
一瞬怖い顔したけど、気にしないでおこう。
「う~ん、分からないです。そのまま各地を旅してみるかもしれないです」
「そうですか、なら仕方ないですね」
冒険者だから、各地を旅して回ることもよくあることらしい。
そりゃそうだよね。じゃないと、冒険の文字が泣くよ。
「Fランクと言えど、将来有望で楽しみなヤエコさんがいなくなるのはかなりの痛手ですけど…」
「いやあ、それほどでも」
まあ、私ではないだろうけれども。
「王都への地図はこちらです。鉄貨7枚になります」
あ、無料じゃなかった。
「ついでですけど、せっかくですから、ヤエコさん、王都まで護衛の依頼を受けてみてはいかがですか?」
「護衛の依頼? あるんですか?」
「丁度、先日来たばかりの依頼なんですよ。王都までではなく、その途中のソラマメの街までなんですけど、それまでの旅費とか多少浮きますし、道案内もしてくれますし、美味しいと思いますけど。そこから先はまたギルドで王都までの護衛の仕事を探されても良いかと思います」
大豆製品じゃなくなってた。
「本当はFランクの方には紹介しないのですけど、まあ、ヤエコさんですし、Sランクの魔獣も所持してますし、問題はないかと」
確かに美味しい話である。
まあ空からではなく、地上をテクテク行くことにはなるけど、道に迷うことがないのはいいことだ。しかもお金も貰える。
「分かりました。その依頼、受けます!」
とりあえず、依頼者と一度会うことになった。
もう一つ、Dランクのパーティも一緒に護衛して行くらしいので、そことも顔合わせすることに。
シロガネとハヤテは必ず同行させるようにと念を押された。
まあ、そうだよね。
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