5 / 194
黒猫と共に迷い込む
我が輩はクロと申す
しおりを挟む
「こんな物で我が輩を射止めようとは。大した輩ではないの」
矢は黒猫の鼻先で、何かに掴まれているかのように空中で止まっていた。
「ファイヤーボール!!」
声と共に、少し大きめの火の玉が飛んでくる。
「ここじゃ…!」
「巻き込まれる!!」
4人が頭を抱えて地面に伏せた。
覚悟をして歯を食いしばる。
ところが、いつまで経っても爆発音が聞こえてこない。
「ふむ、森の中のような場所では、火系の術はいかんと教わらなかったのかの?」
のんびりとした黒猫の声が聞こえてきた。
「こ、こいつ…!」
「やっぱり魔獣か!」
「我が輩は魔獣ではなく妖ぞ」
黒猫の尻尾が少し激しくフリフリする。
「あ、お前ら、黒狼の牙!」
木陰から姿を見せた、柄の悪い男達を見て、ギムが声を上げた。
冒険者パーティの中でも評判の悪いパーティとして有名である。
ギム達も一度、獲物を横取りされたことがあり、文句を言おうにも相手の方がランクも上で逆らえなかったのである。
放たれた炎はどうなったのかと気になったダナが、上を見ると、どうなっているのか、渦を巻く赤い炎の球が、黒猫の前で止まっている。
その考えられない光景に、ダナがポカンとなった。
「これが魔法というものか。ふむ。やはり我が輩とは少し理が違うようだの。まあよい。折角なのだ、使わせてもらおう」
黒猫がそう言うと、赤い炎の球が、紫色に変化した。
見たことのない炎の色に、ますますあんぐりと口を開けてしまうダナ。
「火とはこう使う物だの」
そう言うと、炎が4つに別れる。
逃げようと背を向けていた4人に、その炎が放たれた。
「なんか、悲鳴が聞こえるんですけど…」
すんごい気になる。めっさ気になる。とっっても気になる。
何が起きているのか、もんのすんごい気になるんだけど、見に行ったら怒られるかしら?
進みかけていた足を止め、しばしその場で熟考。
でもよく考えたら、ゆっくり進めとは言われたけど、後ろに戻るなとも見に来るなとも言われていない。
よし、見に行こう。
私は来た道に足を向けた。
体に紫の炎が纏った4人が静かになると、炎も消えた。
唖然となるギム達4人に、クロが話し始める。
「此奴らはお主達が八重子の技を盗んだと言いがかりをつけてお主らを殺し、八重子に恩を売るつもりだったようだの。その後八重子の技を無理矢理にでも吐かせて、あわよくば八重子に不届きな振る舞いを考えておった。故の処罰だ」
「あ、あの…、ぼ、僕らは…」
「よい。分かっておる。お主らに八重子を害する気はないと。それと、お主らにやって貰いたいことがある」
「は…?」
「我が輩からの秘密裏の依頼ぞ。受けるも良し、受けぬも良し。受けぬのであれば、ちょっと怖い目に遭って貰わなければならないかもしれぬが…」
「う、受けます受けます!」
慌ててギムが声を上げる。
「そう恐がらなくとも良い。と言っても今更かの。報酬は、そやつらから巻き上げた金品ぞ」
黒猫がそういうと、それまでゾンビのようにぼーっと立っていた黒狼の牙の男達が、体中に身に付けていた物を脱ぎ捨て始めた。
貨幣の入った革袋、道具の詰まった鞄、装備していた防具や武器。
ポカンと見つめる銀翼の剣の4人の前で、男達は服のみを身につけた状態でボーッと立っている。
「古着もいるかの? 金になるのかの?」
「い、いえいえ! いりません!」
さすがにこれ以上剥いでは可哀相になり、4人が首を横に振る。
「そやつらの持っていたものを好きに持っていけ。それが報酬ぞ。そうそう、依頼ではあるがの、我が輩のことをこっそりと噂して欲しいだけなのだの」
「え? あなた様のことを噂していいのですか?」
大人しめのダナが声を上げたことに、3人が驚く。
「どこからか聞いたような風の噂程度にな。魔獣と称されるのは不本意ではあるが、どうやら普通の猫ではないといういような噂を流してくれればいいのだの」
「そ、それだけでいいんですか?」
コールが拍子抜けという感じで声を上げる。
「それだけで良い。少し我が輩に考えがあるのでの」
そう言って、黒猫が少し目を細めた。
「あ、あの、あなた様のお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」
「だ、ダナ?!」
レンカが慌ててダナを止める。
魔獣にとって名とは、それこそ存在そのものを示すものであり、軽々しく、ましてや人間などに教えられるものではない。
「うむ。我が輩はクロと申す。八重子からもらった、大事な名ぞ」
「クロ様…」
ダナ以外の3人がポカンとクロを見上げる。
「我が輩は魔獣ではないからの。気軽に呼んでくれて構わぬぞ」
そう言われても、さすがに軽々しく口に出来ないと思う3人。
「クロ様。謹んで、その依頼お受け致します」
ダナがクロの前に跪いた。
「だ、ダナ?!」
「リーダー俺なんだけど…」
「いや、もうこれ、受けるしかないだろ…」
3人もダナと同じように跪いた。
「うむ。頼んだぞ」
黒猫が鷹揚に頷いた。
「それとお主ら、もしこのまま冒険者を続けたければ、もう少し技量を上げろ。手練れの者でも各上の者でも、教えを請え。でなければ、いつか命を落とすぞ」
「は、はい!」
「あ、あの、魔術師は、そもそも師となってくれる人がほとんどいなくて…」
時折村にも、ダナのような魔法を扱える者が産まれることもあるが、魔法の基礎などを習うことの出来る王都などにある学院に入ることなどできず、ほとんどが冒険者となる。
ところが基礎も習っていないので、それ以上に実力を上げることもままならず、ほとんどが消えていった。
魔法も秘匿する者が多く、その技は一般には広まらないのであった。
「ふむ。それでは、お主には我が輩の知識の片鱗をやろう。我が輩の目を見ろ」
「は、はい!」
恐れることなくクロの目を見つめるダナ。
少しハラハラと見つめる3人。
少しして、クロが目を閉じ、視線を逸らす。
「これで良い。いきなりその知識を吸収することは難しいだろうので、夢で学習できるようにした。少しずつ知識を吸収していけ」
「は、はい! ありがとうございます!」
ダナが頭を下げた。
「だ、ダナ、大丈夫?」
心配そうにレンカが声を掛けるが、
「大丈夫! 私、頑張る!」
とても嬉しそうにダナが笑った。
そのダナの笑顔にポカンとなる男2人。少し顔が赤くなっている。
(このパーティの行く末を見るのも面白いかの)
クロがそんなことを考えた時。
ガサガサと草を掻き分ける音がして、黒髪に黒い瞳の女性がひょっこりと現われた。
「大丈夫! 私、頑張る!」
そんな女の子の嬉しそうな声が聞こえてきた木の向こうに、ひょっこりと顔を出すと、そこには私よりも幾分か若い男の子2人と女の子2人。
1人は剣を持った剣士のような男の子。1人はハンマーのような武器を持った剣士の子より少し大きい男の子。1人はちょっときつい目の弓を持った女の子に、1人は嬉しそうな顔をした魔道士のようなローブを羽織った女の子。
皆14、15くらいにしか見えない。
皆こっち見てる。なんか注目を浴びてる…。
「なうん」
クロが木の上から降りてきて、私に飛び乗ってきた。
「お、クロ、お帰り」
腕の中に収まったクロが、4人を見つめた。
「「「「すいませんでした。そして、ありがとうございました!!」」」」
何故か4人に頭を下げられる。
「え? は? はい?」
「八重子、さっさと行くぞ」
腕の中からクロが囁く。
「え? う、うん…」
訳が分からないけど、クロが急かすので先を急ぐことに。
後でクロに教えてもらおう。
なんか面白いことを見逃した気もするけれど、あまりクロのことがバレるのも嫌なので、私は足早に森の中へと入っていった。
「なんか、夢を見てたみたい…」
レンカが呆然と呟く。
「いや、夢じゃないよ…」
ギムが答える。
「私、頑張ります、クロ様…」
ダナは1人キラキラしている。
「で、報酬、頂いてくんだよな?」
コールが尋ねる。
「い、頂いていかないと…」
「あたしたち、お金ないんだし…」
しかし、あの4人の目の前から持ち去るのもちょっと不気味である。
いかにぼーっとしているとはいえ…。
恐る恐る振り返ると、いつの間にか、黒狼の牙の男達はいなくなっていた。
「あ、あれ? さっきまで、そこにいたわよね?」
「う、うん、そこに、立ってたのに…」
3人は改めてぞっとした。
どうなったのかは、考えたくもなかった。
「よし。皆、拾って帰ろう! そしてクロ様の噂を流そう!」
ダナが1人で張り切っている。
それから4人はできるだけ金目の物、または役に立ちそうな物をとにかく拾い集め、街へと帰っていった。
しばらくは安宿ではあったが、宿に泊まれるようになって喜んだとか。
そして、この日から、不思議な猫の噂がコソコソと広がっていく事になった。
矢は黒猫の鼻先で、何かに掴まれているかのように空中で止まっていた。
「ファイヤーボール!!」
声と共に、少し大きめの火の玉が飛んでくる。
「ここじゃ…!」
「巻き込まれる!!」
4人が頭を抱えて地面に伏せた。
覚悟をして歯を食いしばる。
ところが、いつまで経っても爆発音が聞こえてこない。
「ふむ、森の中のような場所では、火系の術はいかんと教わらなかったのかの?」
のんびりとした黒猫の声が聞こえてきた。
「こ、こいつ…!」
「やっぱり魔獣か!」
「我が輩は魔獣ではなく妖ぞ」
黒猫の尻尾が少し激しくフリフリする。
「あ、お前ら、黒狼の牙!」
木陰から姿を見せた、柄の悪い男達を見て、ギムが声を上げた。
冒険者パーティの中でも評判の悪いパーティとして有名である。
ギム達も一度、獲物を横取りされたことがあり、文句を言おうにも相手の方がランクも上で逆らえなかったのである。
放たれた炎はどうなったのかと気になったダナが、上を見ると、どうなっているのか、渦を巻く赤い炎の球が、黒猫の前で止まっている。
その考えられない光景に、ダナがポカンとなった。
「これが魔法というものか。ふむ。やはり我が輩とは少し理が違うようだの。まあよい。折角なのだ、使わせてもらおう」
黒猫がそう言うと、赤い炎の球が、紫色に変化した。
見たことのない炎の色に、ますますあんぐりと口を開けてしまうダナ。
「火とはこう使う物だの」
そう言うと、炎が4つに別れる。
逃げようと背を向けていた4人に、その炎が放たれた。
「なんか、悲鳴が聞こえるんですけど…」
すんごい気になる。めっさ気になる。とっっても気になる。
何が起きているのか、もんのすんごい気になるんだけど、見に行ったら怒られるかしら?
進みかけていた足を止め、しばしその場で熟考。
でもよく考えたら、ゆっくり進めとは言われたけど、後ろに戻るなとも見に来るなとも言われていない。
よし、見に行こう。
私は来た道に足を向けた。
体に紫の炎が纏った4人が静かになると、炎も消えた。
唖然となるギム達4人に、クロが話し始める。
「此奴らはお主達が八重子の技を盗んだと言いがかりをつけてお主らを殺し、八重子に恩を売るつもりだったようだの。その後八重子の技を無理矢理にでも吐かせて、あわよくば八重子に不届きな振る舞いを考えておった。故の処罰だ」
「あ、あの…、ぼ、僕らは…」
「よい。分かっておる。お主らに八重子を害する気はないと。それと、お主らにやって貰いたいことがある」
「は…?」
「我が輩からの秘密裏の依頼ぞ。受けるも良し、受けぬも良し。受けぬのであれば、ちょっと怖い目に遭って貰わなければならないかもしれぬが…」
「う、受けます受けます!」
慌ててギムが声を上げる。
「そう恐がらなくとも良い。と言っても今更かの。報酬は、そやつらから巻き上げた金品ぞ」
黒猫がそういうと、それまでゾンビのようにぼーっと立っていた黒狼の牙の男達が、体中に身に付けていた物を脱ぎ捨て始めた。
貨幣の入った革袋、道具の詰まった鞄、装備していた防具や武器。
ポカンと見つめる銀翼の剣の4人の前で、男達は服のみを身につけた状態でボーッと立っている。
「古着もいるかの? 金になるのかの?」
「い、いえいえ! いりません!」
さすがにこれ以上剥いでは可哀相になり、4人が首を横に振る。
「そやつらの持っていたものを好きに持っていけ。それが報酬ぞ。そうそう、依頼ではあるがの、我が輩のことをこっそりと噂して欲しいだけなのだの」
「え? あなた様のことを噂していいのですか?」
大人しめのダナが声を上げたことに、3人が驚く。
「どこからか聞いたような風の噂程度にな。魔獣と称されるのは不本意ではあるが、どうやら普通の猫ではないといういような噂を流してくれればいいのだの」
「そ、それだけでいいんですか?」
コールが拍子抜けという感じで声を上げる。
「それだけで良い。少し我が輩に考えがあるのでの」
そう言って、黒猫が少し目を細めた。
「あ、あの、あなた様のお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」
「だ、ダナ?!」
レンカが慌ててダナを止める。
魔獣にとって名とは、それこそ存在そのものを示すものであり、軽々しく、ましてや人間などに教えられるものではない。
「うむ。我が輩はクロと申す。八重子からもらった、大事な名ぞ」
「クロ様…」
ダナ以外の3人がポカンとクロを見上げる。
「我が輩は魔獣ではないからの。気軽に呼んでくれて構わぬぞ」
そう言われても、さすがに軽々しく口に出来ないと思う3人。
「クロ様。謹んで、その依頼お受け致します」
ダナがクロの前に跪いた。
「だ、ダナ?!」
「リーダー俺なんだけど…」
「いや、もうこれ、受けるしかないだろ…」
3人もダナと同じように跪いた。
「うむ。頼んだぞ」
黒猫が鷹揚に頷いた。
「それとお主ら、もしこのまま冒険者を続けたければ、もう少し技量を上げろ。手練れの者でも各上の者でも、教えを請え。でなければ、いつか命を落とすぞ」
「は、はい!」
「あ、あの、魔術師は、そもそも師となってくれる人がほとんどいなくて…」
時折村にも、ダナのような魔法を扱える者が産まれることもあるが、魔法の基礎などを習うことの出来る王都などにある学院に入ることなどできず、ほとんどが冒険者となる。
ところが基礎も習っていないので、それ以上に実力を上げることもままならず、ほとんどが消えていった。
魔法も秘匿する者が多く、その技は一般には広まらないのであった。
「ふむ。それでは、お主には我が輩の知識の片鱗をやろう。我が輩の目を見ろ」
「は、はい!」
恐れることなくクロの目を見つめるダナ。
少しハラハラと見つめる3人。
少しして、クロが目を閉じ、視線を逸らす。
「これで良い。いきなりその知識を吸収することは難しいだろうので、夢で学習できるようにした。少しずつ知識を吸収していけ」
「は、はい! ありがとうございます!」
ダナが頭を下げた。
「だ、ダナ、大丈夫?」
心配そうにレンカが声を掛けるが、
「大丈夫! 私、頑張る!」
とても嬉しそうにダナが笑った。
そのダナの笑顔にポカンとなる男2人。少し顔が赤くなっている。
(このパーティの行く末を見るのも面白いかの)
クロがそんなことを考えた時。
ガサガサと草を掻き分ける音がして、黒髪に黒い瞳の女性がひょっこりと現われた。
「大丈夫! 私、頑張る!」
そんな女の子の嬉しそうな声が聞こえてきた木の向こうに、ひょっこりと顔を出すと、そこには私よりも幾分か若い男の子2人と女の子2人。
1人は剣を持った剣士のような男の子。1人はハンマーのような武器を持った剣士の子より少し大きい男の子。1人はちょっときつい目の弓を持った女の子に、1人は嬉しそうな顔をした魔道士のようなローブを羽織った女の子。
皆14、15くらいにしか見えない。
皆こっち見てる。なんか注目を浴びてる…。
「なうん」
クロが木の上から降りてきて、私に飛び乗ってきた。
「お、クロ、お帰り」
腕の中に収まったクロが、4人を見つめた。
「「「「すいませんでした。そして、ありがとうございました!!」」」」
何故か4人に頭を下げられる。
「え? は? はい?」
「八重子、さっさと行くぞ」
腕の中からクロが囁く。
「え? う、うん…」
訳が分からないけど、クロが急かすので先を急ぐことに。
後でクロに教えてもらおう。
なんか面白いことを見逃した気もするけれど、あまりクロのことがバレるのも嫌なので、私は足早に森の中へと入っていった。
「なんか、夢を見てたみたい…」
レンカが呆然と呟く。
「いや、夢じゃないよ…」
ギムが答える。
「私、頑張ります、クロ様…」
ダナは1人キラキラしている。
「で、報酬、頂いてくんだよな?」
コールが尋ねる。
「い、頂いていかないと…」
「あたしたち、お金ないんだし…」
しかし、あの4人の目の前から持ち去るのもちょっと不気味である。
いかにぼーっとしているとはいえ…。
恐る恐る振り返ると、いつの間にか、黒狼の牙の男達はいなくなっていた。
「あ、あれ? さっきまで、そこにいたわよね?」
「う、うん、そこに、立ってたのに…」
3人は改めてぞっとした。
どうなったのかは、考えたくもなかった。
「よし。皆、拾って帰ろう! そしてクロ様の噂を流そう!」
ダナが1人で張り切っている。
それから4人はできるだけ金目の物、または役に立ちそうな物をとにかく拾い集め、街へと帰っていった。
しばらくは安宿ではあったが、宿に泊まれるようになって喜んだとか。
そして、この日から、不思議な猫の噂がコソコソと広がっていく事になった。
0
お気に入りに追加
212
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる