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第二章 シルフェリアとの別れとイリスの覚悟
65話 「進撃!ゴルド軍」
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「上陸用意!」
貴族の指揮官の号令で上陸の準備をする俺達。
上陸用の筏をロープで降ろして乗り込むのだが、貴族共の見栄え重視で作った船は使い勝手が悪く甲板上を引っ張っている筏がとにかく重い!
いちいち格納庫から昇降設備の有る場所まで筏をロープで引っ張らないといけないのだ。
ギリリリリとロープが手に食い込み血が滲む。
「何をしている!早くせんか!」
今日もいかすかねえ貴族様の指揮官は自分では何もしないクセに朝から晩までギャーギャーと煩い。
毎日毎日そんだけ騒いで疲れねえか?
産まれたのがゴルド王国の沿岸部の村だっただけで平民達は人生が終わった様なモンだ。
平民にとってゴルド王国は地獄だ、搾取しかされない。
それにこの軍団は死地へ向かっている。
船乗りだったから分かる、最初に聞いていた上陸地点が予定より明らかに南へ300km以上はずれている。
合流した際、海軍の艦隊は何かおかしかった。
遠くに隠していたが遠目で見ても何かしらの攻撃を受けた艦がチラホラ見えていたのだ。
多分、合流前に海軍が奴等がしくじって帳尻が合わせが出来なくなったから適当な場所に俺達を放り込んで逃げる気なんだろうな。
途中で合流した陸軍の将校達にバレない様に陸地が見える海域を大きく迂回していたが俺達船乗りには通用しない。
とは言えそれをこの指揮官に教えてやる義理なんざねえ。
そもそも俺達はアイツ等、貴族に無理矢理拐われた様なモンだからな。
村の仲間皆んなで上陸後に隙を見てトンズラかます算段をしている。
「グズ共がさっさと乗り込まぬか!」
お前がイキがれるのも後少しだ。
これから向かう先は家も何も無い手付かずの原生林だ。
生物としての生存能力の高さだけが生死を分ける場所なんだよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
儂の名はシュナイダー、栄え有るゴルド王国の重鎮、ハーゲン侯爵家の当主じゃ。
ゴルド王国に逆らったラーデンブルクなる愚かな蛮族共に正義の鉄槌を下す為に南の大陸へと上陸したのだ。
わははははは!蛮族共よ震えて眠るが良い!
なーんてな、頭の悪い他の貴族はそんな意気込みだが儂はゴルド王国なんざ吐き気を催すほど大嫌いだし、頭のイカれた国王なんざクソ食らえの侯爵閣下だ。
地政学に仕方なくゴルド王国に臣従したが忠誠心はカケラも無い。
儂が考えてるのは領民と儂を慕って集まってくれた兵士達の事だけだ。
エルフとかの亜人に対して思う所も全く無い。
領地で不作だった小麦を輸入する金欲しさに今回仕方なく出征して来ただけだ。
前金も出たからな。
さて現在の儂は3万の兵を率いて南の大陸に上陸してラーデンブルク公国を攻略する為に丘の上に立ち周囲を見回しておる・・・
「なーーーーーんも、無いなーーーーーーあ」
いやー空気が美味い!ここは自然に満ちておる、もうここに村作っちゃおうかな?
いや!どう言うこった?!話しが違うでは無いか?!
情報部の話しでは・・・
「上陸地点の西5kmにラーデンブルクの開拓村が有ります。
そこを占領すればラーデンブルク攻略の橋頭堡となるでしょう」
とか言っとったでは無いか?
これはアレか?開拓か?儂達で開拓して自力で橋頭堡を築かないとダメなのか?
そう言えば大量の木材を積んだ船が一緒に来たのはそう言う事なのか?
つーか木材なんざ目の前にたくさん有るのにわざわざ運ぶとか馬鹿でなかろうか?
うん、ゴルド貴族は真性の馬鹿揃いだったな、これは失礼。
考えて見たら・・・合流した時に海軍の艦隊の船の数がえらい少なかったが儂達が合流する前に負けたからなのか?
それで予定地点に上陸出来なくてこんな地点に放り込んだと?
「うーん?トンズラすっかなぁ?」
大体からしてハーゲン家がゴルド王国に仕えているのは「金」になるからじゃ。
何であんな気狂い国王に忠誠なんぞ誓わないとダメなのじゃ?
殉職?やめてくれ怖気が走ってサブイボが出るわい。
幸い、ハーゲン家所有の艦隊は残っているからな。
他の奴等?知らん?所詮は報奨金目的で集まっただけの軍だ、仲間意識など最初から無い。
「侯爵閣下!これは一体?」
「うむ、伯爵よ・・・どうやら儂達は海軍に嵌められた様じゃ。
自分達の不始末を隠す為に予定地点からかなり離れた所に儂達を放り込んだのだろう」
「なんと?!奴等が逃げる様に出航していったのはそう言う理由ですか?!」
そうなのだ、儂達が上陸した途端に、
「我々は沿岸部要塞の攻略が有りますから」とかいって速攻で沖に艦隊を動かして去って行きおったのじゃ。
「伯爵よこれはどうにもならん。
どうじゃ?このまま儂と兵士と家族諸共ヴィグル帝国に一緒に行かんか?
無傷の軍と艦隊を率いて投降すれば悪い扱いされまい?」
ヴィグル帝国が儂の領地の近くの防衛線まで進撃して来ておる。
寝返るならここだろう。
この伯爵とは領地が近くて旧知の仲じゃ、逃げるなら伯爵の兵士共々連れて行ってやろう。
そんで伯爵領と連合を組んでヴィグル帝国に寝返るのじゃ
「ヴィグル帝国ですか?
・・・・・・・・・・・・・・そうですな、しかし私は家族を王都に残して来ております。
裏切りがバレると・・・」
「なぁに、そこは儂に任せておけ、伯爵の家族が逃げる時間など幾らでも稼げる。
王都には工作員をたくさん配置しておるからな」
伏魔殿の王都では情報収集能力と計略が生死を分ける。
何せ隙あらば何もかも奪おうと考えてる奴等ばかりなのでな。
「しかし急いだ方が良い、どうもここは強力な魔物の気配が強い。
いつまでもゴルド軍に留まっておると間違い無く死ぬぞ?」
これでも儂は「剣聖」とか呼ばれている現場上がりの侯爵閣下じゃからな。
ヤバい気配を察知する事など造作も無いのじゃ。
おーおー、強い奴らがたーくさん居るのう。
そしてここから北方はソイツ等の支配領域なのだろう。
上陸した瞬間からソイツ等の監視の視線を感じているのだ。
こりゃアレじゃな、「ヘビモス」じゃな。
「!!!・・・お願い出来ますか?」
さすが伯爵、危機管理能力が高い。
「任せておけ、悪い様にはせん」
はい!撤収決定!こんな所で大切な部下や友を無駄に死なせる訳にはいかん。
やめやめ、一族郎党、兵士領民皆でヴィグル帝国に寝返って心機一転頑張るわい。
こうして儂と伯爵と連れて来た兵士達35000名は南の大陸からの大脱走計画を画策し始めるのだった。
アホなのか?ラーデンブルクに攻める前に「ベヒモス」と原生林内大乱闘をやれってか?
もうやっとれんわい!勝手にやってろ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほう?剣聖シュナイダーが出て来たか・・・とか思ってたら、剣聖は即トンズラ体制に移行したな。
上陸して1時間で即決かよ?決断早えー」
「なんだと?!俺の最大のお楽しみが?!」
オッス!オラは魔王のバルドル、友達のマクシム君と2人でゴルド王国軍に奇襲かまそうと原生林まで来たら最大のライバルのシュナイダー君に即逃げされちゃった!
何で2人かって?それは儂が原生林で本気を出したら仲間が巻き添え喰らうからだね。
その点、マクシム君は凄く強いから安心だね!
「ゴルド軍はバルドルに任せる!俺はシュナイダーを!」
「ダメじゃ」
「後生じゃ!頼む!」
「ダメじゃ」
《逃げるならほっとけば良いだろうに・・・マクシムは血の気が多すぎる》
こちらのゴッツイ魔獣はマクシム君のお友達のベヒモス君達じゃ。
今日はオラ達と一緒にゴルド軍に突撃かましてくれるとの事だ。
《魔王バルドルよ少し様子を見た方が良いな。
無理に戦わずとも連中は勝手に崩壊しそうだぞ?》
「そうじゃな賛成じゃ、マクシム君!魔王命令じゃ!この場で待機!」
「うおおおおおーーー!!シュナイダーぁああああ!!!
うちの魔王が酷ええええええ!!!!」
原生林にマクシム君の魂の叫びが木霊したのだった。
つーか勝手に魔王を辞めたのは、お前だよ?儂は悪くない。
貴族の指揮官の号令で上陸の準備をする俺達。
上陸用の筏をロープで降ろして乗り込むのだが、貴族共の見栄え重視で作った船は使い勝手が悪く甲板上を引っ張っている筏がとにかく重い!
いちいち格納庫から昇降設備の有る場所まで筏をロープで引っ張らないといけないのだ。
ギリリリリとロープが手に食い込み血が滲む。
「何をしている!早くせんか!」
今日もいかすかねえ貴族様の指揮官は自分では何もしないクセに朝から晩までギャーギャーと煩い。
毎日毎日そんだけ騒いで疲れねえか?
産まれたのがゴルド王国の沿岸部の村だっただけで平民達は人生が終わった様なモンだ。
平民にとってゴルド王国は地獄だ、搾取しかされない。
それにこの軍団は死地へ向かっている。
船乗りだったから分かる、最初に聞いていた上陸地点が予定より明らかに南へ300km以上はずれている。
合流した際、海軍の艦隊は何かおかしかった。
遠くに隠していたが遠目で見ても何かしらの攻撃を受けた艦がチラホラ見えていたのだ。
多分、合流前に海軍が奴等がしくじって帳尻が合わせが出来なくなったから適当な場所に俺達を放り込んで逃げる気なんだろうな。
途中で合流した陸軍の将校達にバレない様に陸地が見える海域を大きく迂回していたが俺達船乗りには通用しない。
とは言えそれをこの指揮官に教えてやる義理なんざねえ。
そもそも俺達はアイツ等、貴族に無理矢理拐われた様なモンだからな。
村の仲間皆んなで上陸後に隙を見てトンズラかます算段をしている。
「グズ共がさっさと乗り込まぬか!」
お前がイキがれるのも後少しだ。
これから向かう先は家も何も無い手付かずの原生林だ。
生物としての生存能力の高さだけが生死を分ける場所なんだよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
儂の名はシュナイダー、栄え有るゴルド王国の重鎮、ハーゲン侯爵家の当主じゃ。
ゴルド王国に逆らったラーデンブルクなる愚かな蛮族共に正義の鉄槌を下す為に南の大陸へと上陸したのだ。
わははははは!蛮族共よ震えて眠るが良い!
なーんてな、頭の悪い他の貴族はそんな意気込みだが儂はゴルド王国なんざ吐き気を催すほど大嫌いだし、頭のイカれた国王なんざクソ食らえの侯爵閣下だ。
地政学に仕方なくゴルド王国に臣従したが忠誠心はカケラも無い。
儂が考えてるのは領民と儂を慕って集まってくれた兵士達の事だけだ。
エルフとかの亜人に対して思う所も全く無い。
領地で不作だった小麦を輸入する金欲しさに今回仕方なく出征して来ただけだ。
前金も出たからな。
さて現在の儂は3万の兵を率いて南の大陸に上陸してラーデンブルク公国を攻略する為に丘の上に立ち周囲を見回しておる・・・
「なーーーーーんも、無いなーーーーーーあ」
いやー空気が美味い!ここは自然に満ちておる、もうここに村作っちゃおうかな?
いや!どう言うこった?!話しが違うでは無いか?!
情報部の話しでは・・・
「上陸地点の西5kmにラーデンブルクの開拓村が有ります。
そこを占領すればラーデンブルク攻略の橋頭堡となるでしょう」
とか言っとったでは無いか?
これはアレか?開拓か?儂達で開拓して自力で橋頭堡を築かないとダメなのか?
そう言えば大量の木材を積んだ船が一緒に来たのはそう言う事なのか?
つーか木材なんざ目の前にたくさん有るのにわざわざ運ぶとか馬鹿でなかろうか?
うん、ゴルド貴族は真性の馬鹿揃いだったな、これは失礼。
考えて見たら・・・合流した時に海軍の艦隊の船の数がえらい少なかったが儂達が合流する前に負けたからなのか?
それで予定地点に上陸出来なくてこんな地点に放り込んだと?
「うーん?トンズラすっかなぁ?」
大体からしてハーゲン家がゴルド王国に仕えているのは「金」になるからじゃ。
何であんな気狂い国王に忠誠なんぞ誓わないとダメなのじゃ?
殉職?やめてくれ怖気が走ってサブイボが出るわい。
幸い、ハーゲン家所有の艦隊は残っているからな。
他の奴等?知らん?所詮は報奨金目的で集まっただけの軍だ、仲間意識など最初から無い。
「侯爵閣下!これは一体?」
「うむ、伯爵よ・・・どうやら儂達は海軍に嵌められた様じゃ。
自分達の不始末を隠す為に予定地点からかなり離れた所に儂達を放り込んだのだろう」
「なんと?!奴等が逃げる様に出航していったのはそう言う理由ですか?!」
そうなのだ、儂達が上陸した途端に、
「我々は沿岸部要塞の攻略が有りますから」とかいって速攻で沖に艦隊を動かして去って行きおったのじゃ。
「伯爵よこれはどうにもならん。
どうじゃ?このまま儂と兵士と家族諸共ヴィグル帝国に一緒に行かんか?
無傷の軍と艦隊を率いて投降すれば悪い扱いされまい?」
ヴィグル帝国が儂の領地の近くの防衛線まで進撃して来ておる。
寝返るならここだろう。
この伯爵とは領地が近くて旧知の仲じゃ、逃げるなら伯爵の兵士共々連れて行ってやろう。
そんで伯爵領と連合を組んでヴィグル帝国に寝返るのじゃ
「ヴィグル帝国ですか?
・・・・・・・・・・・・・・そうですな、しかし私は家族を王都に残して来ております。
裏切りがバレると・・・」
「なぁに、そこは儂に任せておけ、伯爵の家族が逃げる時間など幾らでも稼げる。
王都には工作員をたくさん配置しておるからな」
伏魔殿の王都では情報収集能力と計略が生死を分ける。
何せ隙あらば何もかも奪おうと考えてる奴等ばかりなのでな。
「しかし急いだ方が良い、どうもここは強力な魔物の気配が強い。
いつまでもゴルド軍に留まっておると間違い無く死ぬぞ?」
これでも儂は「剣聖」とか呼ばれている現場上がりの侯爵閣下じゃからな。
ヤバい気配を察知する事など造作も無いのじゃ。
おーおー、強い奴らがたーくさん居るのう。
そしてここから北方はソイツ等の支配領域なのだろう。
上陸した瞬間からソイツ等の監視の視線を感じているのだ。
こりゃアレじゃな、「ヘビモス」じゃな。
「!!!・・・お願い出来ますか?」
さすが伯爵、危機管理能力が高い。
「任せておけ、悪い様にはせん」
はい!撤収決定!こんな所で大切な部下や友を無駄に死なせる訳にはいかん。
やめやめ、一族郎党、兵士領民皆でヴィグル帝国に寝返って心機一転頑張るわい。
こうして儂と伯爵と連れて来た兵士達35000名は南の大陸からの大脱走計画を画策し始めるのだった。
アホなのか?ラーデンブルクに攻める前に「ベヒモス」と原生林内大乱闘をやれってか?
もうやっとれんわい!勝手にやってろ!
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「ほう?剣聖シュナイダーが出て来たか・・・とか思ってたら、剣聖は即トンズラ体制に移行したな。
上陸して1時間で即決かよ?決断早えー」
「なんだと?!俺の最大のお楽しみが?!」
オッス!オラは魔王のバルドル、友達のマクシム君と2人でゴルド王国軍に奇襲かまそうと原生林まで来たら最大のライバルのシュナイダー君に即逃げされちゃった!
何で2人かって?それは儂が原生林で本気を出したら仲間が巻き添え喰らうからだね。
その点、マクシム君は凄く強いから安心だね!
「ゴルド軍はバルドルに任せる!俺はシュナイダーを!」
「ダメじゃ」
「後生じゃ!頼む!」
「ダメじゃ」
《逃げるならほっとけば良いだろうに・・・マクシムは血の気が多すぎる》
こちらのゴッツイ魔獣はマクシム君のお友達のベヒモス君達じゃ。
今日はオラ達と一緒にゴルド軍に突撃かましてくれるとの事だ。
《魔王バルドルよ少し様子を見た方が良いな。
無理に戦わずとも連中は勝手に崩壊しそうだぞ?》
「そうじゃな賛成じゃ、マクシム君!魔王命令じゃ!この場で待機!」
「うおおおおおーーー!!シュナイダーぁああああ!!!
うちの魔王が酷ええええええ!!!!」
原生林にマクシム君の魂の叫びが木霊したのだった。
つーか勝手に魔王を辞めたのは、お前だよ?儂は悪くない。
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