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第二章 シルフェリアとの別れとイリスの覚悟
43話 「大空中戦!」その2
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「「はいはい、捕まった人は危ないから演習空域から退去して下さいね。
それから天龍を捕まえた子も退去して下さい、ご褒美があります」」
パンパンと手を叩きながら審判役の若い天龍の女性が失格した者をテキパキと空域から追い出す。
先輩天龍にも物怖じしない、なかなか見所の有る女性だ。
「「レンヌちゃん!なんか悔しいからリベンジマッチを!」」
「「時間が押してるからダメでーす」」グイグイと先輩を押すレンヌ。
どうやら彼女の名前はレンヌと言うらしい。
失格天龍達を追い出してからレンヌはクルリと振り向き、勝利者達に、
「「それから見事に天龍を捕まえた子達には後でリールから、ご褒美のキスがあります」」
と爆弾宣言をする。
ピキーーーンン!!
レンヌの一言に演習空域の時間が一瞬止まる!
無論、リールのキスは今レンヌが思い付いたご褒美だからリールがなんて言うかは分からない、しかし竜達は燃えた!燃え上がった!
「天舞龍リール様のキス・・・」当然相棒の龍騎士も燃えた!!リールは美人だもんな!
これより龍騎士達による天舞龍リールのキス争奪戦が始まる!!!
そんなご褒美が増えたとはつゆ知らず、当の本人のリールは見事な飛行術でブリックリンとイリスを翻弄して遊んでいた。
そうそう自分と同格の存在と勝負する機会が無いのでリールも本気で遊んでいるのだ。
そんな中でリールの挙動を遠くで見守る影があった。
《うふふふふ・・・リール捕獲は、わたくしの悲願・・・》
リールを見ながら邪悪な笑いを浮かべるシルフィーナ。
「何か天舞龍と因縁でも有るのかい?シルフィーナ?」
《いいえ?何も有りませんわ?ただ「何となく」ですわ!》
「ああ・・・そうなんだ・・・」シルフィーナの答えに呆れ顔のガストン。
シルフィーナは前にリールを捕まえようとして捕まえきれなかったのが何となく悔しかっただけだ。
「それでこの「設置型の捕縛陣」かい?」
現在、勇者ガストンの手を借りて、大量の「設置型の捕縛陣」を地道にせっせと作成しているシルフィーナ。
《わたくし悟りましたの、質より量がリールには有効だと。
うふふふ、これをリールの航路に「えいやあ!」と、ばら撒きますわ!》
「でもタイミング・・・難しそうだな」
高速飛行で追いかけっこをしているリールとブリックリン。
イリスがロケットのスラスターの様に要所要所で魔法で加速させるのでブリックリンは何とかリールに付いて行けている。
「「おお!やるね!ブリックリンにイリス!」」
「へへーん!捕まえちゃいますよ!リールさん!」
「「イリス・・・俺・・・酔って来た・・・何でイリスは大丈夫なの?」」
自分の意思に関係なく右へ左へと振り回されているヤニック。
「自分で飛んでるのに酔うな!乗り物酔いなんて気合いで何とかしろーーー!!
船に比べたら大した事無い・・・乗り物酔いーーー?!?!」
あっ!とうとう思い出してしまった・・・自分が上下に動く乗り物にめっちゃ弱い事を!
勿論、ジェットコースターの試乗の時も酔って○☆○☆○☆○☆○した。
思い出した途端に一気に酔ってイリスはブリックリンの上で盛大に○☆○☆○☆○☆○をした・・・
予想はしていたのかブリックリンは、ため息ついた・・・
やだもう!イリスったらお姫様なのに最低!!
☆今回と次回のお話しに一部不快で不適格な表現があります。全て伏字とさせて頂きます。
《よし!ここですわ!行きますわよガストン!えいやあ!!》
シルフィーナとガストンは、何の前兆も無く突然○☆○☆○☆○☆○したイリスに驚き姿勢が大きく乱れたリールの周囲に大量の設置型の捕縛陣をぶん投げる!
パシーン!パシーン!パシーン!次々と発動する捕縛陣!!これは決まったーー!!
《やった!やりましたわ!ガストン!きゃーーーー♪♪♪》
きゃっきゃっ喜ぶシルフィーナ。
「いや・・・ダメだったよ?シルフィーナ・・・見て?」
ガストンの指先を追って見て見ると・・・
シルフィーナの捕縛陣に引っかかってダラーンと目を回して気絶をしているイリス・・・
そして複数の捕縛陣をモロにくらい、逆さ吊になっているブリックリン。
天舞龍リールは捕縛陣を全部回避して得意気にフワフワと浮いている。
「「シルフィーナ?悪いけど、これ解除してくれない?」」
逆さ吊りでイリスの○☆○☆○☆○☆○×××ブリックリンが捕縛陣の解除を所望する。
そう!リールは咄嗟にブリックリンの肩を掴んでヒョイと盾にして捕縛陣を回避したのだ!
しかし?これは?
「「はーい!リールは失格ね」」レンヌの非情な宣告がリールになされる。
「「え?ああーー!!そうか!しまったぁーーー!!」」
そうだよね?肩を掴まれたブリックリンも当然、リールにタッチしてるよね?
《やりましたわ!遂に勝ちましたわ!きゃーーーー♪♪♪》
嬉しさの余り空中でぴょんぴょん跳ねるシルフィーナ、当然、背中に乗っていたガストンはバウンバウンと跳ねてから下へと落っこちて行った・・・
まぁ、勇者なので上空200mから地面に激突したくらい大した事ではないのだが酷すぎるよな。
と思っていたら普通に「浮遊」の魔法を使っていた・・・そりゃそうか、そうで無ければ危な過ぎて乗ってられないわな。
龍騎士隊イリスへの入隊には「浮遊魔法の所持」が絶対条件なのだ。
多大な犠牲を経てついにリール捕獲に成功したのだ!
犠牲と言っても主にイリスのお姫様としての尊厳の犠牲だが・・・
お姫様が○☆○☆○☆○☆○は、絶対にねえよ!!
しかし・・・
「「はい!騎乗者の転落でイリス、ガストン、シルフィーナ、ブリックリン、4名は失格です」」
《ああ~、そうでしたわ》落っこちたガストンを回収しながらガックリするシルフィーナ。
また非情な宣告が審判レンヌから、なされたのだった。
《いや・・・何をしているの皆んな?》
イリス達が遊んでいる間、エリカは真面目に龍騎士達の指揮をとっていた。
当初に7人を捕獲されて天龍達は警戒を強めてなかなか捕まえる事が出来ない。
《うーん・・・単純な波状攻撃はもう通用しないか》
隊員の自信を付ける為に何とかもう1人、天龍を捕まえたいエリカだった。
後、ちょっとリールともキスしたいのは内緒だ。
それから天龍を捕まえた子も退去して下さい、ご褒美があります」」
パンパンと手を叩きながら審判役の若い天龍の女性が失格した者をテキパキと空域から追い出す。
先輩天龍にも物怖じしない、なかなか見所の有る女性だ。
「「レンヌちゃん!なんか悔しいからリベンジマッチを!」」
「「時間が押してるからダメでーす」」グイグイと先輩を押すレンヌ。
どうやら彼女の名前はレンヌと言うらしい。
失格天龍達を追い出してからレンヌはクルリと振り向き、勝利者達に、
「「それから見事に天龍を捕まえた子達には後でリールから、ご褒美のキスがあります」」
と爆弾宣言をする。
ピキーーーンン!!
レンヌの一言に演習空域の時間が一瞬止まる!
無論、リールのキスは今レンヌが思い付いたご褒美だからリールがなんて言うかは分からない、しかし竜達は燃えた!燃え上がった!
「天舞龍リール様のキス・・・」当然相棒の龍騎士も燃えた!!リールは美人だもんな!
これより龍騎士達による天舞龍リールのキス争奪戦が始まる!!!
そんなご褒美が増えたとはつゆ知らず、当の本人のリールは見事な飛行術でブリックリンとイリスを翻弄して遊んでいた。
そうそう自分と同格の存在と勝負する機会が無いのでリールも本気で遊んでいるのだ。
そんな中でリールの挙動を遠くで見守る影があった。
《うふふふふ・・・リール捕獲は、わたくしの悲願・・・》
リールを見ながら邪悪な笑いを浮かべるシルフィーナ。
「何か天舞龍と因縁でも有るのかい?シルフィーナ?」
《いいえ?何も有りませんわ?ただ「何となく」ですわ!》
「ああ・・・そうなんだ・・・」シルフィーナの答えに呆れ顔のガストン。
シルフィーナは前にリールを捕まえようとして捕まえきれなかったのが何となく悔しかっただけだ。
「それでこの「設置型の捕縛陣」かい?」
現在、勇者ガストンの手を借りて、大量の「設置型の捕縛陣」を地道にせっせと作成しているシルフィーナ。
《わたくし悟りましたの、質より量がリールには有効だと。
うふふふ、これをリールの航路に「えいやあ!」と、ばら撒きますわ!》
「でもタイミング・・・難しそうだな」
高速飛行で追いかけっこをしているリールとブリックリン。
イリスがロケットのスラスターの様に要所要所で魔法で加速させるのでブリックリンは何とかリールに付いて行けている。
「「おお!やるね!ブリックリンにイリス!」」
「へへーん!捕まえちゃいますよ!リールさん!」
「「イリス・・・俺・・・酔って来た・・・何でイリスは大丈夫なの?」」
自分の意思に関係なく右へ左へと振り回されているヤニック。
「自分で飛んでるのに酔うな!乗り物酔いなんて気合いで何とかしろーーー!!
船に比べたら大した事無い・・・乗り物酔いーーー?!?!」
あっ!とうとう思い出してしまった・・・自分が上下に動く乗り物にめっちゃ弱い事を!
勿論、ジェットコースターの試乗の時も酔って○☆○☆○☆○☆○した。
思い出した途端に一気に酔ってイリスはブリックリンの上で盛大に○☆○☆○☆○☆○をした・・・
予想はしていたのかブリックリンは、ため息ついた・・・
やだもう!イリスったらお姫様なのに最低!!
☆今回と次回のお話しに一部不快で不適格な表現があります。全て伏字とさせて頂きます。
《よし!ここですわ!行きますわよガストン!えいやあ!!》
シルフィーナとガストンは、何の前兆も無く突然○☆○☆○☆○☆○したイリスに驚き姿勢が大きく乱れたリールの周囲に大量の設置型の捕縛陣をぶん投げる!
パシーン!パシーン!パシーン!次々と発動する捕縛陣!!これは決まったーー!!
《やった!やりましたわ!ガストン!きゃーーーー♪♪♪》
きゃっきゃっ喜ぶシルフィーナ。
「いや・・・ダメだったよ?シルフィーナ・・・見て?」
ガストンの指先を追って見て見ると・・・
シルフィーナの捕縛陣に引っかかってダラーンと目を回して気絶をしているイリス・・・
そして複数の捕縛陣をモロにくらい、逆さ吊になっているブリックリン。
天舞龍リールは捕縛陣を全部回避して得意気にフワフワと浮いている。
「「シルフィーナ?悪いけど、これ解除してくれない?」」
逆さ吊りでイリスの○☆○☆○☆○☆○×××ブリックリンが捕縛陣の解除を所望する。
そう!リールは咄嗟にブリックリンの肩を掴んでヒョイと盾にして捕縛陣を回避したのだ!
しかし?これは?
「「はーい!リールは失格ね」」レンヌの非情な宣告がリールになされる。
「「え?ああーー!!そうか!しまったぁーーー!!」」
そうだよね?肩を掴まれたブリックリンも当然、リールにタッチしてるよね?
《やりましたわ!遂に勝ちましたわ!きゃーーーー♪♪♪》
嬉しさの余り空中でぴょんぴょん跳ねるシルフィーナ、当然、背中に乗っていたガストンはバウンバウンと跳ねてから下へと落っこちて行った・・・
まぁ、勇者なので上空200mから地面に激突したくらい大した事ではないのだが酷すぎるよな。
と思っていたら普通に「浮遊」の魔法を使っていた・・・そりゃそうか、そうで無ければ危な過ぎて乗ってられないわな。
龍騎士隊イリスへの入隊には「浮遊魔法の所持」が絶対条件なのだ。
多大な犠牲を経てついにリール捕獲に成功したのだ!
犠牲と言っても主にイリスのお姫様としての尊厳の犠牲だが・・・
お姫様が○☆○☆○☆○☆○は、絶対にねえよ!!
しかし・・・
「「はい!騎乗者の転落でイリス、ガストン、シルフィーナ、ブリックリン、4名は失格です」」
《ああ~、そうでしたわ》落っこちたガストンを回収しながらガックリするシルフィーナ。
また非情な宣告が審判レンヌから、なされたのだった。
《いや・・・何をしているの皆んな?》
イリス達が遊んでいる間、エリカは真面目に龍騎士達の指揮をとっていた。
当初に7人を捕獲されて天龍達は警戒を強めてなかなか捕まえる事が出来ない。
《うーん・・・単純な波状攻撃はもう通用しないか》
隊員の自信を付ける為に何とかもう1人、天龍を捕まえたいエリカだった。
後、ちょっとリールともキスしたいのは内緒だ。
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