143 / 247
第二章 シルフェリアとの別れとイリスの覚悟
外伝!「黒龍ラザフォードとマッドサイエンティスト」その10
しおりを挟む
ライブスタッフと雇用されたチンピラ共、改めてラザフォードチーム。
ドミニクが100%彼等を脅して仲間に引き込んだのだが意外な効力を発揮する。
その地域のチンピラ=下町の兄ちゃんなのだ。
彼等は街裏のコミュニティを効果的に使いまくりライブの宣伝をしまくった。
予想外に彼等が協力的なのは、勿論黒龍のラザフォードがおっかないのもあるがロックと言う音楽が彼等のアウトローな部分に見事にぶっ刺さったのだ!
「ラザフォードの姉御!今回はざっと500人は動員出来そうですぜ!」
「姉御ってなんですか?!」
元スパイに元チンピラ・・・ライブスタッフは順調にヤベェ集団になりつつあるが、
ここに来て更にヤベェ奴が絡んで来た。
「御前コンサート?・・・ですか?」キョトンと首を傾げるラザフォード。
ある日の事、最近すっかりラザフォード信者と化した地域課の役人さんが妙な提案をして来たのだ。
「はい、国王の前でコンサートを開催しては如何でしょうか?」
「それは素晴らしいですね、よろしくお願いします」勝手に即答するドミニク。
「分かった、手配しよう」そして勝手に決定する役人さん。
「えええええーーーー??!!」
秒速で御前コンサートが決まりめっちゃ驚くラザフォード。
「何でこの人達こんなにアグレッシブなの?!」と思うラザフォードだがこの地域課の役人さんには秘密がある、その秘密が判明するのも後少し。
御前コンサートが決まり王様がどんな人が気になったラザフォードは国王さんの事を地元民のスタッフの兄ちゃん達に聞いて見ると・・・
「凄く優しい王様ですよ」
「あの王様が居なかったら街は今頃瓦礫の山だったから凄く感謝しています」
と、かなり民衆からも支持されている王様な様なのだが・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・端的に言うと「変態」っすね」
まだ少年に見える銀髪の兄ちゃんから予想もして無かった言葉が飛び出した?!
いや・・・変態って何だよ・・・
どうでも良いが、この銀髪の兄ちゃん凄い美少年だな。
いや・・・この子は見た通りの女性・・・美少女だな、更に言うとおそらくこの子の正体は地龍だと思うのだが・・・
かなり高度な認識阻害魔法を発動させているが儂の魔眼は誤魔化されん。
おそらく黒龍王ラザフォードを監視する為に地龍王から派遣されて来たのだろう。
地龍王の勅命と言う事は・・・地龍の龍戦士か。
龍戦士?!え?やだ!怖い!
ラザフォードはそう言う難しい魔法技術はまだ学んでいないので少女の正体には気が付いていない。
しかし・・・このピアツェンツェア王国王都・・・
ラザフォードの影から一通り見て回ったが・・・相当なレベルの伏魔殿だな。
ラザフォード以外の「龍種」達がゴロゴロと潜んでいる。
これから王都で何かドえらい事が起こるのだろうな・・・
まっ!儂や真魔族には関係ない話しなので高みの見物を決め込むから好きにしておくれ。
話しを戻して「変態」との言葉にラザフォードが強烈に反応する。
どうやらメチャクチャ変態が苦手な様子だ、まぁ変態が得意な奴もそうそう居ないけど。
「ええ?!変態って?!何ですか?!」
「ああ・・・ラザフォードには実害はあまり無い変態だから安心して大丈夫っすよ?
自己完結型変態なので基本的にシカトしていれば大丈夫っす」
「自己完結型変態って何ですか?!変態にも色々タイプがあるんですね?!
でも実害が無いと言っても変態なんでしょう?!」
「そっすね」
ラザフォードは、なんか一気に御前コンサートを止めたくなったのだが残念ながら周囲は急ピッチで開催準備が進めているので嫌とも言えず、地龍の女の子からの「変態」との情報は忘れる事にした。
めっちゃ割り切りが早いのもラザフォードの魅力なのだ。
しかし国王が変態って何だよ一体?大丈夫か?この国?
海龍で変態って国王の正体って奴しかいないじゃん?!いや待て!まだ決まりじゃ無い!
そして御前コンサートの前に国王に謁見した方が良いとの朝一で打ち合わせに来た役人さんの提案で国王への謁見が決まる。
なんと本日の正午だそうだ。
「ええ?!そんな簡単に国王とかの謁見とか決まるモノなの?!」
「手配しましたから」
「役人さんの手配凄すぎません?!普通直ぐになんて無理ですよね?!」
「ああ!私は国王の部下では無いのですよ。
正確には国王の御母上直参の部下で国王の調教・・・教育係も兼ねてまして・・・
これも教育の一環なので国王に否応は言わせませんよ。
アレが文句を言って来たら思い切りシバキます」
そう言って軽快に笑う役人さん。
御母上の部下ってもう決まりじゃん?御母上って海龍王アメリアで国王が息子の海星龍ジャコブじゃねえか!
海星龍ジャコブの事を知りたい人は「魔法世界の解説者」を読んで見て下さい。
大した事は書いてませんけど・・・
「役人さん、謁見用の豪華なドレスが欲しいです。私達、お金ないのでお願いします」
黙って話しを聞いていた銀髪少女が突然、無理難題な事を言い出すと、
「分かった、直ぐに手配しよう」アッサリ承諾する役人さん。
そして30分後には豪華なドレスが到着する。
しかも既にラザフォードのサイズに調整済みのヤツだ。
「だから役人さんの手配凄すぎますって?!」
「向こうからのお願いなので直ぐに対応して当然っす」
「何でそんなに強気なの貴方?!」
「時間が無いので直ぐに着替えますよ、ほらほらほらほら」
「いやぁん?!あーれー?!」
速攻でラザフォードのお着替えが始まる、ちなみに役人さんは女性なので容赦なく全裸にされるラザフォード。
ドミニクはいつの間にか居なかった、気遣いが出来る男なのだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・ダイヤの首飾りが欲しいっすね」
着替えを終えたラザフォードを見てまた銀髪少女が無理難題を言い出す。
「分かった、手配しよう」そしてアッサリ承諾する役人さん。
そしてやっぱり30分以内に届くラザフォードに合わせて調整されたダイヤの首飾り・・・
「本当にどうなっているんです?!」
どうなってるって「製作」と「合成」のスキルが有れば簡単だよ?これくらい。
ラザフォードはまだこの世界が異世界との認識が甘い様子だ。
こうして謁見の準備を終えたラザフォード。
いよいよ変態・・・国王との謁見を迎えるのだった。
ドミニクが100%彼等を脅して仲間に引き込んだのだが意外な効力を発揮する。
その地域のチンピラ=下町の兄ちゃんなのだ。
彼等は街裏のコミュニティを効果的に使いまくりライブの宣伝をしまくった。
予想外に彼等が協力的なのは、勿論黒龍のラザフォードがおっかないのもあるがロックと言う音楽が彼等のアウトローな部分に見事にぶっ刺さったのだ!
「ラザフォードの姉御!今回はざっと500人は動員出来そうですぜ!」
「姉御ってなんですか?!」
元スパイに元チンピラ・・・ライブスタッフは順調にヤベェ集団になりつつあるが、
ここに来て更にヤベェ奴が絡んで来た。
「御前コンサート?・・・ですか?」キョトンと首を傾げるラザフォード。
ある日の事、最近すっかりラザフォード信者と化した地域課の役人さんが妙な提案をして来たのだ。
「はい、国王の前でコンサートを開催しては如何でしょうか?」
「それは素晴らしいですね、よろしくお願いします」勝手に即答するドミニク。
「分かった、手配しよう」そして勝手に決定する役人さん。
「えええええーーーー??!!」
秒速で御前コンサートが決まりめっちゃ驚くラザフォード。
「何でこの人達こんなにアグレッシブなの?!」と思うラザフォードだがこの地域課の役人さんには秘密がある、その秘密が判明するのも後少し。
御前コンサートが決まり王様がどんな人が気になったラザフォードは国王さんの事を地元民のスタッフの兄ちゃん達に聞いて見ると・・・
「凄く優しい王様ですよ」
「あの王様が居なかったら街は今頃瓦礫の山だったから凄く感謝しています」
と、かなり民衆からも支持されている王様な様なのだが・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・端的に言うと「変態」っすね」
まだ少年に見える銀髪の兄ちゃんから予想もして無かった言葉が飛び出した?!
いや・・・変態って何だよ・・・
どうでも良いが、この銀髪の兄ちゃん凄い美少年だな。
いや・・・この子は見た通りの女性・・・美少女だな、更に言うとおそらくこの子の正体は地龍だと思うのだが・・・
かなり高度な認識阻害魔法を発動させているが儂の魔眼は誤魔化されん。
おそらく黒龍王ラザフォードを監視する為に地龍王から派遣されて来たのだろう。
地龍王の勅命と言う事は・・・地龍の龍戦士か。
龍戦士?!え?やだ!怖い!
ラザフォードはそう言う難しい魔法技術はまだ学んでいないので少女の正体には気が付いていない。
しかし・・・このピアツェンツェア王国王都・・・
ラザフォードの影から一通り見て回ったが・・・相当なレベルの伏魔殿だな。
ラザフォード以外の「龍種」達がゴロゴロと潜んでいる。
これから王都で何かドえらい事が起こるのだろうな・・・
まっ!儂や真魔族には関係ない話しなので高みの見物を決め込むから好きにしておくれ。
話しを戻して「変態」との言葉にラザフォードが強烈に反応する。
どうやらメチャクチャ変態が苦手な様子だ、まぁ変態が得意な奴もそうそう居ないけど。
「ええ?!変態って?!何ですか?!」
「ああ・・・ラザフォードには実害はあまり無い変態だから安心して大丈夫っすよ?
自己完結型変態なので基本的にシカトしていれば大丈夫っす」
「自己完結型変態って何ですか?!変態にも色々タイプがあるんですね?!
でも実害が無いと言っても変態なんでしょう?!」
「そっすね」
ラザフォードは、なんか一気に御前コンサートを止めたくなったのだが残念ながら周囲は急ピッチで開催準備が進めているので嫌とも言えず、地龍の女の子からの「変態」との情報は忘れる事にした。
めっちゃ割り切りが早いのもラザフォードの魅力なのだ。
しかし国王が変態って何だよ一体?大丈夫か?この国?
海龍で変態って国王の正体って奴しかいないじゃん?!いや待て!まだ決まりじゃ無い!
そして御前コンサートの前に国王に謁見した方が良いとの朝一で打ち合わせに来た役人さんの提案で国王への謁見が決まる。
なんと本日の正午だそうだ。
「ええ?!そんな簡単に国王とかの謁見とか決まるモノなの?!」
「手配しましたから」
「役人さんの手配凄すぎません?!普通直ぐになんて無理ですよね?!」
「ああ!私は国王の部下では無いのですよ。
正確には国王の御母上直参の部下で国王の調教・・・教育係も兼ねてまして・・・
これも教育の一環なので国王に否応は言わせませんよ。
アレが文句を言って来たら思い切りシバキます」
そう言って軽快に笑う役人さん。
御母上の部下ってもう決まりじゃん?御母上って海龍王アメリアで国王が息子の海星龍ジャコブじゃねえか!
海星龍ジャコブの事を知りたい人は「魔法世界の解説者」を読んで見て下さい。
大した事は書いてませんけど・・・
「役人さん、謁見用の豪華なドレスが欲しいです。私達、お金ないのでお願いします」
黙って話しを聞いていた銀髪少女が突然、無理難題な事を言い出すと、
「分かった、直ぐに手配しよう」アッサリ承諾する役人さん。
そして30分後には豪華なドレスが到着する。
しかも既にラザフォードのサイズに調整済みのヤツだ。
「だから役人さんの手配凄すぎますって?!」
「向こうからのお願いなので直ぐに対応して当然っす」
「何でそんなに強気なの貴方?!」
「時間が無いので直ぐに着替えますよ、ほらほらほらほら」
「いやぁん?!あーれー?!」
速攻でラザフォードのお着替えが始まる、ちなみに役人さんは女性なので容赦なく全裸にされるラザフォード。
ドミニクはいつの間にか居なかった、気遣いが出来る男なのだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・ダイヤの首飾りが欲しいっすね」
着替えを終えたラザフォードを見てまた銀髪少女が無理難題を言い出す。
「分かった、手配しよう」そしてアッサリ承諾する役人さん。
そしてやっぱり30分以内に届くラザフォードに合わせて調整されたダイヤの首飾り・・・
「本当にどうなっているんです?!」
どうなってるって「製作」と「合成」のスキルが有れば簡単だよ?これくらい。
ラザフォードはまだこの世界が異世界との認識が甘い様子だ。
こうして謁見の準備を終えたラザフォード。
いよいよ変態・・・国王との謁見を迎えるのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
21
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる