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第二章 シルフェリアとの別れとイリスの覚悟
16話 「大地の精霊王」その1
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「それで?その「大地の精霊王」には、どうやって会うの?」
《うん!ノーヒントにノープランよ!》
「だと思ったわよ・・・はあ・・・仕方ない・・・エリカ会うまで帰らないって言いそうだし・・・」フオオオオン・・・
イリスは精霊と会話をする事が出来る特別な魔法陣を展開させた。
《おお?!さすがイリス、なんかエルフっぽい!》
「ぽい、じゃなくて、これでもハイエルフだからね?私は・・・やっぱり私ってエルフに見えない?」イリスも自分がエルフに見えづらい事を自覚している。
《うーん正直微妙・・・イリスは耳も大きく無いから言われないと耳が尖っているの分からないし銀髪のエルフもあんまり見た事が無いからねぇ。
どちらかと言うと、受ける印象はどこかの人間の国のお姫様かな?
何よりも先ず服装がエルフっぽく無い!》
「やっぱりこの服だよねぇ、実は私もこれはどうなんだろう?って思っている」
服に無頓着なイリスは母親やクレアが選ぶ服を黙って大人しく着ているのだ。
身長が140cmまで成長したイリスが今着ている服は色が薄いピンクでスカートが短めのワンピースに濃いピンクの上着を着ている。
何故ピンクなのかは母親が好きな色だからだ。
唯一自分で選んだのは銀製のカチューシャだけで靴も濃いピンクのブーツで全身ピンク塗れになっている、・・・確かにエルフが好む格好では無い。
イリスは自分の容姿に昔から余り興味が無く、気にしているは体型だけだ。
ちなみに今のセミロングの髪型はクレアの趣味だ。
《もう少しイリスもオシャレに興味持てば良いのに・・・》
「何か・・・オシャレとか面倒くさくて・・・」
《物グサねぇ~》
精霊交信の魔法陣を展開したまま、そんな会話をしていたら・・・
『いい加減に話し掛けて来なさいよ!いつまで待たせるのよ?!』
と魔法陣から声が響く!
「うひゃあ?!」《きゃああ?!》いきなりの声に驚く二人。
要するに精霊交信の魔法陣を展開する事は家のチャイムを鳴らす事と同じ事なのだ。
そりゃ、チャイムを鳴らされて家を出た見たら訪問者に玄関先でほっとかれたら誰でも怒るわな。
「わああ?!ごめんなさい!ごめんなさい!」これは自分が悪いと謝り倒すイリス。
『せっかくイリスに会えると思って喜んでいたのに無視しないでよね』
「うえ?!私の事知っているんですか?!」意外な展開に驚くイリス。
『・・・・・・シルフィーナとシルフェリアから私の事を何も聞いてないの?』
「はい・・・すみません」何か良く解らんが一応は謝っておくイリス。
多分・・・シルフィーナじゃ無くて、シルフェリアが何かしくじったんだろうな?と思ったからだ。
『はあ・・・あの子達は・・・
ユグドラシル様の眷属のお話しをイリスにしていないのね?』
「・・・そう言えば・・・シルフェリアに「明日の授業で教えてあげる」って言われてから教わってませんでしたね・・・」やっぱりダメ精霊の仕業だった・・・
『そう・・・仕方ないわね。
私の名前は「シルバニア」よ。ユグドラシル様の眷属でこの地を預かっていた者よ』
「シルバニアさん・・・ママ・・・ユグドラシル様の眷属・・・
ではシルフェリアのお姉様と言う事ですか?」
『一応、大きく括るとそうなるわね、
彼女は「霊樹」なのでユグドラシル様の実子に当たるけど私は、「山」だけどね」
「山?」《山?》イリスとエリカが不思議そうな声をあげる。
『そう「山」よ。今、貴女達が見ている山が私の本体ね』
「・・・・・・この大きな「山」が全て、シルバニアさんなのですか?」
『そう言う事ね、正確には山の周囲の森も私の身体の一部よ』
《・・・・・・それってめっちゃ凄くないですか?》
『そう?「霊峰」なんて世界各地にあるじゃない?そんな大した者でも無いわよ?』
そう・・・この「山」の正式な名称は「霊峰シルバニア」なのだ。
長い時のせいで人々が忘れてしまっていただけなのだ。
《いや・・・凄いなんてモノじゃ無いと思います・・・》
視界に映るモノ全てがシルバニアの本体なのだから相当ヤバい存在だと思うエリカ。
『うーん?そうかな?私は単純に「精霊を生み出す者」なだけだからね?
私自身はここから一歩も動けないし別に何もして無いわよ?』
「精霊を生み出す?!それって神様その者じゃないですかぁ?!」
《わあああ?!神さまと、お話ししちゃってるよ私?!》
精霊王どころか神様に突撃しちゃってた二人はオタオタしている。
『ああ・・・今の認識だとそうなのね?でも私は「神」では無いと断言できるわ。
精霊を生み出す「精霊王」それ以上でもそれ以下の存在じゃないわ』
「うええええ?!「精霊王」様は、「精霊を生み出す」のですか?!」
今までの認識が根底から覆されるイリス。
精霊王とは元々存在している精霊を束ねる存在だと思っていたからだ。
生み出すとは誰からも教わって無いのだ。
『ああ!精霊を生み出せる様になるまでに2万年以上掛かるけどね。
言葉が足りなくてごめんなさいね。
うーん?何て言って良いのかな?精霊王にも修行期間が必要なのよ。
同じ精霊王でもシルヴァーナは多分まだ精霊を生み出せ無いんじゃないかな?』
《それ・・・どう考えても、もう完全に神様っす》語彙力完全崩壊エリカ。
『長く生きてるだけよ?
私が神様なんて大層な存在だったら戦いなんて起こさせないからね?
でも各地で現在進行形で戦争が起きている・・・
「霊峰」は神では無いの、ごめんなさい。
戦争を無くして下さいってお願いされても私には叶えてあげる事は出来ないの』
言葉の端々にシルバニアが苦悩している事が伝わるイリス。
「では!私がシルバニア様に変わって戦争を止めます!」
イリスはシルフェリアが死んで引き篭もっていた日々の中でずっと考えていたのだ。
「これから自分に何が出来るか?」を。
「多分・・・世界の戦争を全て終わらせるのは無理だとは思います。
でも私の周囲で起こる戦争は全て止めて見せます」
☆
ギャグ話しから一転していきなりシリアス路線に移行する作者。
なんて落ち着きの無いヤツなんだろうか・・・
「こんなモノ書いてる時点でシリアス路線じゃないと思う・・・」
言われて見ればそうだな・・・
《うん!ノーヒントにノープランよ!》
「だと思ったわよ・・・はあ・・・仕方ない・・・エリカ会うまで帰らないって言いそうだし・・・」フオオオオン・・・
イリスは精霊と会話をする事が出来る特別な魔法陣を展開させた。
《おお?!さすがイリス、なんかエルフっぽい!》
「ぽい、じゃなくて、これでもハイエルフだからね?私は・・・やっぱり私ってエルフに見えない?」イリスも自分がエルフに見えづらい事を自覚している。
《うーん正直微妙・・・イリスは耳も大きく無いから言われないと耳が尖っているの分からないし銀髪のエルフもあんまり見た事が無いからねぇ。
どちらかと言うと、受ける印象はどこかの人間の国のお姫様かな?
何よりも先ず服装がエルフっぽく無い!》
「やっぱりこの服だよねぇ、実は私もこれはどうなんだろう?って思っている」
服に無頓着なイリスは母親やクレアが選ぶ服を黙って大人しく着ているのだ。
身長が140cmまで成長したイリスが今着ている服は色が薄いピンクでスカートが短めのワンピースに濃いピンクの上着を着ている。
何故ピンクなのかは母親が好きな色だからだ。
唯一自分で選んだのは銀製のカチューシャだけで靴も濃いピンクのブーツで全身ピンク塗れになっている、・・・確かにエルフが好む格好では無い。
イリスは自分の容姿に昔から余り興味が無く、気にしているは体型だけだ。
ちなみに今のセミロングの髪型はクレアの趣味だ。
《もう少しイリスもオシャレに興味持てば良いのに・・・》
「何か・・・オシャレとか面倒くさくて・・・」
《物グサねぇ~》
精霊交信の魔法陣を展開したまま、そんな会話をしていたら・・・
『いい加減に話し掛けて来なさいよ!いつまで待たせるのよ?!』
と魔法陣から声が響く!
「うひゃあ?!」《きゃああ?!》いきなりの声に驚く二人。
要するに精霊交信の魔法陣を展開する事は家のチャイムを鳴らす事と同じ事なのだ。
そりゃ、チャイムを鳴らされて家を出た見たら訪問者に玄関先でほっとかれたら誰でも怒るわな。
「わああ?!ごめんなさい!ごめんなさい!」これは自分が悪いと謝り倒すイリス。
『せっかくイリスに会えると思って喜んでいたのに無視しないでよね』
「うえ?!私の事知っているんですか?!」意外な展開に驚くイリス。
『・・・・・・シルフィーナとシルフェリアから私の事を何も聞いてないの?』
「はい・・・すみません」何か良く解らんが一応は謝っておくイリス。
多分・・・シルフィーナじゃ無くて、シルフェリアが何かしくじったんだろうな?と思ったからだ。
『はあ・・・あの子達は・・・
ユグドラシル様の眷属のお話しをイリスにしていないのね?』
「・・・そう言えば・・・シルフェリアに「明日の授業で教えてあげる」って言われてから教わってませんでしたね・・・」やっぱりダメ精霊の仕業だった・・・
『そう・・・仕方ないわね。
私の名前は「シルバニア」よ。ユグドラシル様の眷属でこの地を預かっていた者よ』
「シルバニアさん・・・ママ・・・ユグドラシル様の眷属・・・
ではシルフェリアのお姉様と言う事ですか?」
『一応、大きく括るとそうなるわね、
彼女は「霊樹」なのでユグドラシル様の実子に当たるけど私は、「山」だけどね」
「山?」《山?》イリスとエリカが不思議そうな声をあげる。
『そう「山」よ。今、貴女達が見ている山が私の本体ね』
「・・・・・・この大きな「山」が全て、シルバニアさんなのですか?」
『そう言う事ね、正確には山の周囲の森も私の身体の一部よ』
《・・・・・・それってめっちゃ凄くないですか?》
『そう?「霊峰」なんて世界各地にあるじゃない?そんな大した者でも無いわよ?』
そう・・・この「山」の正式な名称は「霊峰シルバニア」なのだ。
長い時のせいで人々が忘れてしまっていただけなのだ。
《いや・・・凄いなんてモノじゃ無いと思います・・・》
視界に映るモノ全てがシルバニアの本体なのだから相当ヤバい存在だと思うエリカ。
『うーん?そうかな?私は単純に「精霊を生み出す者」なだけだからね?
私自身はここから一歩も動けないし別に何もして無いわよ?』
「精霊を生み出す?!それって神様その者じゃないですかぁ?!」
《わあああ?!神さまと、お話ししちゃってるよ私?!》
精霊王どころか神様に突撃しちゃってた二人はオタオタしている。
『ああ・・・今の認識だとそうなのね?でも私は「神」では無いと断言できるわ。
精霊を生み出す「精霊王」それ以上でもそれ以下の存在じゃないわ』
「うええええ?!「精霊王」様は、「精霊を生み出す」のですか?!」
今までの認識が根底から覆されるイリス。
精霊王とは元々存在している精霊を束ねる存在だと思っていたからだ。
生み出すとは誰からも教わって無いのだ。
『ああ!精霊を生み出せる様になるまでに2万年以上掛かるけどね。
言葉が足りなくてごめんなさいね。
うーん?何て言って良いのかな?精霊王にも修行期間が必要なのよ。
同じ精霊王でもシルヴァーナは多分まだ精霊を生み出せ無いんじゃないかな?』
《それ・・・どう考えても、もう完全に神様っす》語彙力完全崩壊エリカ。
『長く生きてるだけよ?
私が神様なんて大層な存在だったら戦いなんて起こさせないからね?
でも各地で現在進行形で戦争が起きている・・・
「霊峰」は神では無いの、ごめんなさい。
戦争を無くして下さいってお願いされても私には叶えてあげる事は出来ないの』
言葉の端々にシルバニアが苦悩している事が伝わるイリス。
「では!私がシルバニア様に変わって戦争を止めます!」
イリスはシルフェリアが死んで引き篭もっていた日々の中でずっと考えていたのだ。
「これから自分に何が出来るか?」を。
「多分・・・世界の戦争を全て終わらせるのは無理だとは思います。
でも私の周囲で起こる戦争は全て止めて見せます」
☆
ギャグ話しから一転していきなりシリアス路線に移行する作者。
なんて落ち着きの無いヤツなんだろうか・・・
「こんなモノ書いてる時点でシリアス路線じゃないと思う・・・」
言われて見ればそうだな・・・
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