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第一章 エルフの少女
3話 「奇行の理由は?」
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イリスへの試練は続きます、誰が何と言おうとも試練です!異論は認めません。
ここからは「人付き合い」の授業・・・試練です。だから試練と言ったら試練です。
おい・・・今「ババアが必死過ぎて笑う」って指差して笑った奴出て来い。
なんならこれが1番難しい試練ですよ、私は頑張ります。
・・・私が頑張る試練はおかしいとは思いますが、頑張りますよ!
「試練を開始します!先ずは朝の挨拶です、おはようございます」
「おはようございまーす!」
「元気があって良いですけど「まーす」と伸ばしてはダメです。
はい!もう一度、おはようございます」
「おはようございます!」
「はい!よろしい」
《うふふふ、もうシルフェリアは完全にイリスの先生ですね~》
先生ではありません、試練です。
こんな感じで一通りの挨拶の練習をしましたが、イリスは語尾を伸ばすクセがある様です。
その事を不快に思う人がいるかも知れません。
次はマナーについて教えないとダメですね!
それからマナーに関して一通り教えたのですが問題無し!
うちの子は物覚えが良くて教え甲斐がありますよ!ヤバいぞマジ天才か?
あれ?イリスの何がダメなのか分からなくなって来たぞ?
次は人同士の付き合いの為に世界情勢を覚える試練です。
「現在世界は私達が住んでいる中央大陸を中心に東西南北にそれぞれ大陸があり、その周囲に7つの衛星中大陸と大小の諸島があります」
ふむふむとノートに何かをイリスが書き込んでいるのでチラリと見ると・・・
なんと!私の言葉を正確に本に書き込んでいるではありませんか!
今度、大精霊印のノートをたくさんプレゼントしましょう!
「エルフや人間はまだ移住して日が浅いので国として機能しているのは西の大陸の一部だけで他はまとまりがありません」
「はい!「くに」ってなんですか?」
「そうですね・・・この世界の人口比率と集落とで説明しますと・・・
ここの集落が10個くらい合わさると「村」、30個くらい合わさると「町」、
50個くらい合わさると「市」、100個くらい合わさると「都市」、
1000個くらい合わさると「国」になると思って良いかと思います」
「1000個?!凄いね!」
「異世界だと、この集落が10万個以上集まる国がたくさんありますが、
この世界ではその規模の国が誕生するのはまだまだ先でしょうね」
「10万個?!」計算を覚えたイリスはその規模を正確に理解してますね。
ちなみにこの集落の人口は216名です。
「イリス!国作りたい!友達たくさん!」
イリスの目がキラキラと光ってますよ、希望に溢れるイリスはとても可愛いらしいですよ!
しかし・・・イリスのこの時の夢物語が500年後にマジで現実になるとは流石に想像も出来なかった私でした。
「そうですね、皆んなが友達だと大変良いのですが残念ながら人が多く集まると、
その分多くの考えが生まれて諍いを呼ぶ時があります」
「ケンカしちゃうの?」
「そうですねケンカをしちゃいます」
「イリスはケンカはイヤ・・・」
「・・・ケンカをしない為にも正確に世界情勢を理解して相手を思った行動が必要になります、この試練を乗り越えて正しい知識を得ましょう」
「は~い」
「イリス、「はい」ですよ」
「はい!」
とても素直に勉強をするイリスです。
うん!この際ですから奇行に走る理由をちゃんと聞いて見ましょう!
「イリスはなぜユグドラシル様に登るのですか?」
こう言う質問は超ド直球が一番なのですよ。
「ママがね!ユグドラシルのママがお話しをしましょうって!
だからイリスはユグドラシルのママに登るの!」
ユグドラシル様からのお誘い受けた事を嬉しそうに話すイリスです。
しか~し、ほ~う・・・
へ~え?そうなんですか~・・・ユグドラシル様がね~・・・お誘いですか?
《・・・ユグドラシル様・・・これは本当なのですか?》
《えっ?!・・・あっとえっとえっとぉ~・・・はい本当です。ごめんなさい》
《ユグドラシル様ーーー!!!》
《ごめんさーーーい!!》
なんと言う事でしょうイリスの奇行はユグドラシル様からのお誘いが原因でした!
なんちゅう事をしでかしますかね?私の主人は・・・
誘われたらそりゃ素直なイリスは答えますわ。
まぁ、奇行にちゃんと理由があってホッとしましたね!本当に。
「イリス、今度ユグドラシル様からお誘いを受けたら私と一緒に遊びに行きましょうね?約束ですよ」
「はい!」
こうしてアッサリと問題行動をやめさせる計画は終わりました。なんやねん!
でも、これはこれそれはそれです。試練は続けます。
精霊契約は確定してますからね~。
私がイリスを立派な・・・イリスって将来何をしたいのでしょうか?
「イリスは将来何になりたいですか?」
「はい!イリスは「魔法少女」になりたいです!」
ん?「魔法少女」とな?
ああー、そう言えば最近そう言う物語の本が流行ってましたね。
分かりました!私がイリスを立派な「魔法少女」にして差し上げましょう!
「そうですか、なら次は魔法の試練に入ります!」
「はい!」
こうして私とイリスは「魔法少女」に向けてお勉強を・・・
魔法の試練を行う事になりました。
これがイリスの人生の転換期になるなんて夢にも思わなかった私でした・・・
そして私がお馬鹿さんだと言う事も判明します。
ここからは「人付き合い」の授業・・・試練です。だから試練と言ったら試練です。
おい・・・今「ババアが必死過ぎて笑う」って指差して笑った奴出て来い。
なんならこれが1番難しい試練ですよ、私は頑張ります。
・・・私が頑張る試練はおかしいとは思いますが、頑張りますよ!
「試練を開始します!先ずは朝の挨拶です、おはようございます」
「おはようございまーす!」
「元気があって良いですけど「まーす」と伸ばしてはダメです。
はい!もう一度、おはようございます」
「おはようございます!」
「はい!よろしい」
《うふふふ、もうシルフェリアは完全にイリスの先生ですね~》
先生ではありません、試練です。
こんな感じで一通りの挨拶の練習をしましたが、イリスは語尾を伸ばすクセがある様です。
その事を不快に思う人がいるかも知れません。
次はマナーについて教えないとダメですね!
それからマナーに関して一通り教えたのですが問題無し!
うちの子は物覚えが良くて教え甲斐がありますよ!ヤバいぞマジ天才か?
あれ?イリスの何がダメなのか分からなくなって来たぞ?
次は人同士の付き合いの為に世界情勢を覚える試練です。
「現在世界は私達が住んでいる中央大陸を中心に東西南北にそれぞれ大陸があり、その周囲に7つの衛星中大陸と大小の諸島があります」
ふむふむとノートに何かをイリスが書き込んでいるのでチラリと見ると・・・
なんと!私の言葉を正確に本に書き込んでいるではありませんか!
今度、大精霊印のノートをたくさんプレゼントしましょう!
「エルフや人間はまだ移住して日が浅いので国として機能しているのは西の大陸の一部だけで他はまとまりがありません」
「はい!「くに」ってなんですか?」
「そうですね・・・この世界の人口比率と集落とで説明しますと・・・
ここの集落が10個くらい合わさると「村」、30個くらい合わさると「町」、
50個くらい合わさると「市」、100個くらい合わさると「都市」、
1000個くらい合わさると「国」になると思って良いかと思います」
「1000個?!凄いね!」
「異世界だと、この集落が10万個以上集まる国がたくさんありますが、
この世界ではその規模の国が誕生するのはまだまだ先でしょうね」
「10万個?!」計算を覚えたイリスはその規模を正確に理解してますね。
ちなみにこの集落の人口は216名です。
「イリス!国作りたい!友達たくさん!」
イリスの目がキラキラと光ってますよ、希望に溢れるイリスはとても可愛いらしいですよ!
しかし・・・イリスのこの時の夢物語が500年後にマジで現実になるとは流石に想像も出来なかった私でした。
「そうですね、皆んなが友達だと大変良いのですが残念ながら人が多く集まると、
その分多くの考えが生まれて諍いを呼ぶ時があります」
「ケンカしちゃうの?」
「そうですねケンカをしちゃいます」
「イリスはケンカはイヤ・・・」
「・・・ケンカをしない為にも正確に世界情勢を理解して相手を思った行動が必要になります、この試練を乗り越えて正しい知識を得ましょう」
「は~い」
「イリス、「はい」ですよ」
「はい!」
とても素直に勉強をするイリスです。
うん!この際ですから奇行に走る理由をちゃんと聞いて見ましょう!
「イリスはなぜユグドラシル様に登るのですか?」
こう言う質問は超ド直球が一番なのですよ。
「ママがね!ユグドラシルのママがお話しをしましょうって!
だからイリスはユグドラシルのママに登るの!」
ユグドラシル様からのお誘い受けた事を嬉しそうに話すイリスです。
しか~し、ほ~う・・・
へ~え?そうなんですか~・・・ユグドラシル様がね~・・・お誘いですか?
《・・・ユグドラシル様・・・これは本当なのですか?》
《えっ?!・・・あっとえっとえっとぉ~・・・はい本当です。ごめんなさい》
《ユグドラシル様ーーー!!!》
《ごめんさーーーい!!》
なんと言う事でしょうイリスの奇行はユグドラシル様からのお誘いが原因でした!
なんちゅう事をしでかしますかね?私の主人は・・・
誘われたらそりゃ素直なイリスは答えますわ。
まぁ、奇行にちゃんと理由があってホッとしましたね!本当に。
「イリス、今度ユグドラシル様からお誘いを受けたら私と一緒に遊びに行きましょうね?約束ですよ」
「はい!」
こうしてアッサリと問題行動をやめさせる計画は終わりました。なんやねん!
でも、これはこれそれはそれです。試練は続けます。
精霊契約は確定してますからね~。
私がイリスを立派な・・・イリスって将来何をしたいのでしょうか?
「イリスは将来何になりたいですか?」
「はい!イリスは「魔法少女」になりたいです!」
ん?「魔法少女」とな?
ああー、そう言えば最近そう言う物語の本が流行ってましたね。
分かりました!私がイリスを立派な「魔法少女」にして差し上げましょう!
「そうですか、なら次は魔法の試練に入ります!」
「はい!」
こうして私とイリスは「魔法少女」に向けてお勉強を・・・
魔法の試練を行う事になりました。
これがイリスの人生の転換期になるなんて夢にも思わなかった私でした・・・
そして私がお馬鹿さんだと言う事も判明します。
応援ありがとうございます!
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