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外伝・「戦乙女の英雄」
17話 「ようやく完結!」
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《え?!ヤニックはハイエルフのイリスの弟子なのか?!》
「そうですね、ボードさんはイリス師匠をご存知で?」
ヤニックが自分と同じ「勇者」だと知り完全に警戒心を解いたボード君。
素に戻ったボード君は予想通りにかなりの天然だった。
《そりゃあ、ハイエルフのイリスは亜人の間じゃ有名人だからな。
ヴィグルの勇者達の間でも良く話しに出ているぜ?》
ボードの言う「ヴィグルの勇者達」とは、ヴィグル帝国は勇者達が集まって作った国で世界中に散らばる勇者の半数以上がヴィグル帝国に集まっている。
なので勇者達は「ヴィグルの勇者達」か「他地方の勇者達」で区切られる事が多い。
基本的に勇者は人間族が進化した最終形態なのだが亜人種の中からも勇者覚醒する者も少数ながら居る。
ボード君は超古代時代にガルーダ(神鳥)の祝福を受け翼を持った人間達の末裔だ。
ガルーダ族とスパルナ族は同じ種族で地方で呼び名が違うだけである。
日本に例えるなら北海道民と沖縄県民の違い程度の本当に些細な違いだと思ってくれて良い。
スパルナ族のボード君が居るからヴィアール辺境伯領までひとっ飛び・・・とは行かない。
何分にも体格はヤニックの方がボード君より大きくて重いのだ。
そう言えばヤニックの体格について触れた事がなかったが、身長182cm、体重90kgとヘビー級ボクサーかK1ファイターの様な筋肉ムキムキなマッチョの巨漢なのだ。
体格的には勇者クルーゼと同じ位な感じかな?
イノセントはヤニックやクルーゼよりもうちょっと体格が良くてジャックは身長2m超えの超重量級だ。
なので巨漢の4人が集まると相手には相当な威圧感が有る。
その威圧感を隠す為に普段のヤニックは「認識阻害魔法」で自分の体格を隠している。
対魔法耐性が弱い者がヤニックを見ると「なんかコイツ、ヒョロヒョロしてて弱そう」と言った見た目に感じるのだ。
その弱そうな見た目に騙されてヤニックに喧嘩を売る。
そして喧嘩が始まった途端に目の前には「K1ファイター」がいる・・・対戦相手は絶望しか無いだろう。
怒り狂うヤニックに恐怖心を抱く者が多いのは、認識阻害魔法を解除した時のヤニックの体格変更のギャップの影響もかなり強い。
そんなヤニックにボード君が疑問をぶつける。
《で?俺が言うのもなんだがヤニックはこんな人里離れた森で何をしてたんだ?修行か?》
「あー・・・嫁さんを迎えにね・・・移動している所を余り人に見られたくないんだ」
《何だよ?恋人と喧嘩でもしたんか?》
「うっ・・・」
《図星か・・・女はな?ハッキリと物事を伝えないと全く分かってくんねえぞ?
会えたなら自分の思いを包み隠さず伝える事だな》
「うぐ!?ボードさん・・・今まで全部見ていたかの様に鋭いっすね・・・」
《そりゃ、今の女房と結婚して去年で40年目だからな。女が怒るの理由は人間もスパルナも大体一緒だろ?》
スパルナの寿命は平均300歳前後でボード君は現在86歳らしい。
「結婚記念日が去年ですか?!・・・大切な節目の結婚祝いをほっぽり出して奥さんには怒られないんですか?」
《帰ったら滅茶苦茶怒られるだろうなぁ・・・参ったねぇ》
怒られるだけで済む辺り、ボード君と奥さんは、とても仲が良いのだろう。
「・・・俺もそうなりたいです」
《そんな大仰な事かよ?日々を大切に頑張れば誰にでもなれるぜ?》
思ってもいなかった所で夫婦としての有力なアドバイスを受ける事が出来たヤニック。
「日々を大切に・・・」当たり前の事を言われているがそれが難しいヤニック。
旅は道連れとは良く言ったモノでヴィアール辺境伯領へ到着する間の3日間でヤニックはボード君と大分仲良くなった。
「ここから更に28km東に進むと真魔族の監視所が有ります。
そこでヤニックから聞いたと言えば魔王バルドル殿がヴィグル帝国へ送ってくれるはずです。
良いですか?「飛ばないで」あの山を見ながら歩いて下さい」
ボード君が変態レベルで迷子になる理由が「飛ぶ高度が高すぎる」事が判明している。
これはスパルナは羽ばたく力が他の鳥人種よりも弱く上昇気流に乗らないと飛べないからだ。
《へえ?お前、魔王バルドルとも知り合いなのか?》
「俺個人もバルドル殿の弟子ですが師匠のイリスの仲間なんです」
《ほへ~?さすがイリス、顔が広いねぇ?》
「イリス師匠ですから」何故かドヤ顔のヤニック。
《そっか、とにかく世話になっちまったなヤニック。
この借りは必ず返すから何かあったら気兼ねなく言ってくれ》
ボード君はそう言うと自宅の場所が書かれた紙をヤニックに差し出す。
「そうですね・・・何かボードさんとは、また会う気がします」
《お?そうか?実は俺もなんだよな》
こうして2人は笑顔で別れたのだった。
え?ボード君の出番ってここまで?
ボード君が大活躍するのは、この別れの時から約30年ほど後の話しです。
今回はヤニックとの出会いはこんな感じだったと言うお話しです。
ちなみにボード君にヴィグル帝国までの転移を頼まれた魔王バルドルの反応は、
「お主・・・迷子になるのにも限度ってモノがあろう?」
13500km迷子の世界記録を樹立したボード君にドン引きしていた。
「さて・・・」
ヤニックの視線の先には朝焼けに浮かぶヴィアール城塞都市が見えている。
男ヤニック、人生の大勝負の日がやって来たのだ。
今回は早朝だが真っ直ぐにヴィアール辺境伯邸へと向かうつもりだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃のファニーはヤニック急接近中とも知らずに早朝稽古を終えて自室のお風呂に入ってバスタオルを巻いたままベッドの上でボヘーと放心していた。
この事が人生最大レベルで恥ずかしい思いをする原因になる。
「これから何をしましょうか・・・」
王都での内務省の仕事を放り出して帰って来てしまったのでクビになるかも?と思っているファニー。
実際には、しっかり者のファニーは出立前に「休職願い届け」をちゃんと内務省へ提出しているのでクビにはならないのだが。
「お兄様のお仕事のお手伝いするのも良いかも知れませんわね・・・」
ボフンとベッドに横たわるファニー・・・すると「コンコン」と部屋ドアが叩かれる。
「ファニー?ヤニック殿下がいらしているわよ?降りていらっしゃい」
ドア越しに母スージーが呼びに来た。
「ふ?ふ・・・ふえええええええええ?!?!」
いきなりのヤニック早朝襲来に驚くファニー。
「会いたく無いのは分かります、けれど一度お会いしてちゃんとお話しをなさい」
「ふえええええええ?!?!」
ゴソゴソ、キィイイイ~、ピョーン、スタッ!テテテテテテテ・・・
どんな顔して会えば良いのか分からずに発作的に服を着て窓から飛び降りて西の草原目掛けて走り始めるファニー。
「えええ?!こらー?!ファニーーーー?!」
母スージーもこのパターンは初めてで初動が遅れた。
母の静止を後ろで聞きながら「ふええええええ?!?!」と混乱状態のファニーのスピードは更に上がる!
何が何だか分からないが、とにかく走りたい衝動に駆られているのだ。
「ファニーーーー?!」
「ふえええええええ?!?!」
更に後ろからヤニックの声も聞こえる、ここから人生を賭けた2人の鬼ごっこが始まるのだ!!
中略
そして昼過ぎに2人でヴィアール辺境伯邸へと帰って来たヤニックとファニー。
・・・・・・・・こらぁ!中略って何じゃい!
すまぬ!ここでは書けん!書けんのだぁあああああ!!!
書いたら怒られる!そして運営から「ペナン島送り」待った無し!なのだ!
どうしても中略の内容が気になる方は「ノクターンノベルズから魔法世界の解説者を検索して王妃ファニー若かり日の草原で、をお読み下さい」
しかし内容はモロにエロい方でのR-18なのでお気をつけ下さいませ。
話しを戻します。
帰って来た2人を見てため息を吐く母スージー。
「本当に貴方達は・・・まぁ・・・こうなったら仕方ありません。
2人共、大人なので自分達でしっかりと責任を取りなさい」
20歳を過ぎてる2人に今更、世間体がどうとかの説教をするつもりは無いスージー。
「で?ファニーは王都に戻るの?」兄アンソニーも呆れている。
父スティーブンは「儂の娘がああああ!!」と煩いのでスージーの手で書斎に監禁されている。
「はい・・・こうなりましたので」
家族全員にヤニックと何があったのか全てが完全にバレていると悟り顔を真っ赤にして頷くファニー。
「改めて娘さんを王家で頂きます、お騒がせ致しました」
ヤニックも顔を赤くして頭を下げる。
「はい、娘をよろしくお願いしますね・・・この馬鹿ヤニック坊おおお!!!」
話しがまとまった所で所構わず娘にやらかした弟弟子に姉弟子としてお仕置きするスージー。
「うぎゃあああああああああ?!?!」
ベシーーーーンン!!ドバシィーーーーンンン!!!バチーーーンン!!!
ヤニックのお尻も4つに割れたのだった・・・
ヤニックのお尻が4つに割れたものの、ようやく・・・本当にようやく結ばれたヤニックとファニー夫婦。
ここから物語は本編へと進むのだった。
☆
「去年」の8月21日より始まりました「戦乙女の英雄編」ですがここで完結とさせて頂きます。
これからヤニックとファニーは国王と王妃として登場して行きます。
次回より「隻腕の龍戦士」改稿版が始まりますので引き続き「魔法世界の解説者」をよろしくお願いします。
このシリーズは、去年に既に投稿済みのお話しですが「完全版」では、ストーリーに変更があります。
旧ストーリーが気になる方は「小説家になろう」で掲載されていますのでよろしければ読んで見てやって下さいませ。
アルファポリスの方ではAIに弾かれて掲載出来ないのですね。
「そうですね、ボードさんはイリス師匠をご存知で?」
ヤニックが自分と同じ「勇者」だと知り完全に警戒心を解いたボード君。
素に戻ったボード君は予想通りにかなりの天然だった。
《そりゃあ、ハイエルフのイリスは亜人の間じゃ有名人だからな。
ヴィグルの勇者達の間でも良く話しに出ているぜ?》
ボードの言う「ヴィグルの勇者達」とは、ヴィグル帝国は勇者達が集まって作った国で世界中に散らばる勇者の半数以上がヴィグル帝国に集まっている。
なので勇者達は「ヴィグルの勇者達」か「他地方の勇者達」で区切られる事が多い。
基本的に勇者は人間族が進化した最終形態なのだが亜人種の中からも勇者覚醒する者も少数ながら居る。
ボード君は超古代時代にガルーダ(神鳥)の祝福を受け翼を持った人間達の末裔だ。
ガルーダ族とスパルナ族は同じ種族で地方で呼び名が違うだけである。
日本に例えるなら北海道民と沖縄県民の違い程度の本当に些細な違いだと思ってくれて良い。
スパルナ族のボード君が居るからヴィアール辺境伯領までひとっ飛び・・・とは行かない。
何分にも体格はヤニックの方がボード君より大きくて重いのだ。
そう言えばヤニックの体格について触れた事がなかったが、身長182cm、体重90kgとヘビー級ボクサーかK1ファイターの様な筋肉ムキムキなマッチョの巨漢なのだ。
体格的には勇者クルーゼと同じ位な感じかな?
イノセントはヤニックやクルーゼよりもうちょっと体格が良くてジャックは身長2m超えの超重量級だ。
なので巨漢の4人が集まると相手には相当な威圧感が有る。
その威圧感を隠す為に普段のヤニックは「認識阻害魔法」で自分の体格を隠している。
対魔法耐性が弱い者がヤニックを見ると「なんかコイツ、ヒョロヒョロしてて弱そう」と言った見た目に感じるのだ。
その弱そうな見た目に騙されてヤニックに喧嘩を売る。
そして喧嘩が始まった途端に目の前には「K1ファイター」がいる・・・対戦相手は絶望しか無いだろう。
怒り狂うヤニックに恐怖心を抱く者が多いのは、認識阻害魔法を解除した時のヤニックの体格変更のギャップの影響もかなり強い。
そんなヤニックにボード君が疑問をぶつける。
《で?俺が言うのもなんだがヤニックはこんな人里離れた森で何をしてたんだ?修行か?》
「あー・・・嫁さんを迎えにね・・・移動している所を余り人に見られたくないんだ」
《何だよ?恋人と喧嘩でもしたんか?》
「うっ・・・」
《図星か・・・女はな?ハッキリと物事を伝えないと全く分かってくんねえぞ?
会えたなら自分の思いを包み隠さず伝える事だな》
「うぐ!?ボードさん・・・今まで全部見ていたかの様に鋭いっすね・・・」
《そりゃ、今の女房と結婚して去年で40年目だからな。女が怒るの理由は人間もスパルナも大体一緒だろ?》
スパルナの寿命は平均300歳前後でボード君は現在86歳らしい。
「結婚記念日が去年ですか?!・・・大切な節目の結婚祝いをほっぽり出して奥さんには怒られないんですか?」
《帰ったら滅茶苦茶怒られるだろうなぁ・・・参ったねぇ》
怒られるだけで済む辺り、ボード君と奥さんは、とても仲が良いのだろう。
「・・・俺もそうなりたいです」
《そんな大仰な事かよ?日々を大切に頑張れば誰にでもなれるぜ?》
思ってもいなかった所で夫婦としての有力なアドバイスを受ける事が出来たヤニック。
「日々を大切に・・・」当たり前の事を言われているがそれが難しいヤニック。
旅は道連れとは良く言ったモノでヴィアール辺境伯領へ到着する間の3日間でヤニックはボード君と大分仲良くなった。
「ここから更に28km東に進むと真魔族の監視所が有ります。
そこでヤニックから聞いたと言えば魔王バルドル殿がヴィグル帝国へ送ってくれるはずです。
良いですか?「飛ばないで」あの山を見ながら歩いて下さい」
ボード君が変態レベルで迷子になる理由が「飛ぶ高度が高すぎる」事が判明している。
これはスパルナは羽ばたく力が他の鳥人種よりも弱く上昇気流に乗らないと飛べないからだ。
《へえ?お前、魔王バルドルとも知り合いなのか?》
「俺個人もバルドル殿の弟子ですが師匠のイリスの仲間なんです」
《ほへ~?さすがイリス、顔が広いねぇ?》
「イリス師匠ですから」何故かドヤ顔のヤニック。
《そっか、とにかく世話になっちまったなヤニック。
この借りは必ず返すから何かあったら気兼ねなく言ってくれ》
ボード君はそう言うと自宅の場所が書かれた紙をヤニックに差し出す。
「そうですね・・・何かボードさんとは、また会う気がします」
《お?そうか?実は俺もなんだよな》
こうして2人は笑顔で別れたのだった。
え?ボード君の出番ってここまで?
ボード君が大活躍するのは、この別れの時から約30年ほど後の話しです。
今回はヤニックとの出会いはこんな感じだったと言うお話しです。
ちなみにボード君にヴィグル帝国までの転移を頼まれた魔王バルドルの反応は、
「お主・・・迷子になるのにも限度ってモノがあろう?」
13500km迷子の世界記録を樹立したボード君にドン引きしていた。
「さて・・・」
ヤニックの視線の先には朝焼けに浮かぶヴィアール城塞都市が見えている。
男ヤニック、人生の大勝負の日がやって来たのだ。
今回は早朝だが真っ直ぐにヴィアール辺境伯邸へと向かうつもりだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃のファニーはヤニック急接近中とも知らずに早朝稽古を終えて自室のお風呂に入ってバスタオルを巻いたままベッドの上でボヘーと放心していた。
この事が人生最大レベルで恥ずかしい思いをする原因になる。
「これから何をしましょうか・・・」
王都での内務省の仕事を放り出して帰って来てしまったのでクビになるかも?と思っているファニー。
実際には、しっかり者のファニーは出立前に「休職願い届け」をちゃんと内務省へ提出しているのでクビにはならないのだが。
「お兄様のお仕事のお手伝いするのも良いかも知れませんわね・・・」
ボフンとベッドに横たわるファニー・・・すると「コンコン」と部屋ドアが叩かれる。
「ファニー?ヤニック殿下がいらしているわよ?降りていらっしゃい」
ドア越しに母スージーが呼びに来た。
「ふ?ふ・・・ふえええええええええ?!?!」
いきなりのヤニック早朝襲来に驚くファニー。
「会いたく無いのは分かります、けれど一度お会いしてちゃんとお話しをなさい」
「ふえええええええ?!?!」
ゴソゴソ、キィイイイ~、ピョーン、スタッ!テテテテテテテ・・・
どんな顔して会えば良いのか分からずに発作的に服を着て窓から飛び降りて西の草原目掛けて走り始めるファニー。
「えええ?!こらー?!ファニーーーー?!」
母スージーもこのパターンは初めてで初動が遅れた。
母の静止を後ろで聞きながら「ふええええええ?!?!」と混乱状態のファニーのスピードは更に上がる!
何が何だか分からないが、とにかく走りたい衝動に駆られているのだ。
「ファニーーーー?!」
「ふえええええええ?!?!」
更に後ろからヤニックの声も聞こえる、ここから人生を賭けた2人の鬼ごっこが始まるのだ!!
中略
そして昼過ぎに2人でヴィアール辺境伯邸へと帰って来たヤニックとファニー。
・・・・・・・・こらぁ!中略って何じゃい!
すまぬ!ここでは書けん!書けんのだぁあああああ!!!
書いたら怒られる!そして運営から「ペナン島送り」待った無し!なのだ!
どうしても中略の内容が気になる方は「ノクターンノベルズから魔法世界の解説者を検索して王妃ファニー若かり日の草原で、をお読み下さい」
しかし内容はモロにエロい方でのR-18なのでお気をつけ下さいませ。
話しを戻します。
帰って来た2人を見てため息を吐く母スージー。
「本当に貴方達は・・・まぁ・・・こうなったら仕方ありません。
2人共、大人なので自分達でしっかりと責任を取りなさい」
20歳を過ぎてる2人に今更、世間体がどうとかの説教をするつもりは無いスージー。
「で?ファニーは王都に戻るの?」兄アンソニーも呆れている。
父スティーブンは「儂の娘がああああ!!」と煩いのでスージーの手で書斎に監禁されている。
「はい・・・こうなりましたので」
家族全員にヤニックと何があったのか全てが完全にバレていると悟り顔を真っ赤にして頷くファニー。
「改めて娘さんを王家で頂きます、お騒がせ致しました」
ヤニックも顔を赤くして頭を下げる。
「はい、娘をよろしくお願いしますね・・・この馬鹿ヤニック坊おおお!!!」
話しがまとまった所で所構わず娘にやらかした弟弟子に姉弟子としてお仕置きするスージー。
「うぎゃあああああああああ?!?!」
ベシーーーーンン!!ドバシィーーーーンンン!!!バチーーーンン!!!
ヤニックのお尻も4つに割れたのだった・・・
ヤニックのお尻が4つに割れたものの、ようやく・・・本当にようやく結ばれたヤニックとファニー夫婦。
ここから物語は本編へと進むのだった。
☆
「去年」の8月21日より始まりました「戦乙女の英雄編」ですがここで完結とさせて頂きます。
これからヤニックとファニーは国王と王妃として登場して行きます。
次回より「隻腕の龍戦士」改稿版が始まりますので引き続き「魔法世界の解説者」をよろしくお願いします。
このシリーズは、去年に既に投稿済みのお話しですが「完全版」では、ストーリーに変更があります。
旧ストーリーが気になる方は「小説家になろう」で掲載されていますのでよろしければ読んで見てやって下さいませ。
アルファポリスの方ではAIに弾かれて掲載出来ないのですね。
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