草創

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プロローグ

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 グサッ、グサッ、グサッ
石畳の道に広がる真っ赤な血、噎せ返るような鉄の香り、真っ赤に染まる手、月明かりに銀色に照らされた刃も血で濡れている。人であったモノは、暖かかった体は既に冬の石畳の様に冷たくなっていた。
「ふぅ…」
そう言って、一息つくとその場を去る。
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